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起業ログ編集部ではRPA(ロボティック・プロセス・オートメーション)の20のツールを徹底して調べました。まずは以下の表をご覧ください。
RPAには、デスクトップ型・サーバー型・クラウド型の3つの型があります。詳しくは後述しますが、それぞれの型で向いている企業があるので自社に合ったツールを選びましょう。
また、気になる価格は以下の表をご覧ください。
RPAで何を自動化するのかは各企業によって異なるため、自社に合った見積もりが必要となりお問合わせが必要なケースが多いです。
高いと思われがちなRPAですが、Robo-Patのように初期費用0円で始めることのできるツールもあります。
今回は起業ログ編集部が厳選したRPAツールをの導入の流れや選定ポイント、それぞれのツールの特徴を詳しくお伝えしていきます。比較検討する際の参考にしてください!
ワークフロー総研所長 兼 株式会社エイトレッド 代表取締役社長
岡本 康広
1994年株式会社ソフトクリエイトに入社。最初の入社から現職に至るまでの間に二度、ソフトクリエイトグループを離れ、2017年にソフトクリエイトグループへ三度目の入社。2018年、株式会社ソフトクリエイトホールディングスがM&Aした株式会社エートゥジェイの代表取締役副社長に就任。そして、2019年6月に株式会社エイトレッド代表取締役社長に就任。2020年4月よりワークフロー総研所長も兼務。これまでシステムエンジニア、事業企画、マーケティング、新規事業など幅広い経験を積んで、現在は経営に力をそそいでいる。
「ワークフロー総研」サイトはこちら。
このページの目次
RPAとは、「Robotic Process Automation(ロボティック・プロセス・オートメーション)」の略語です。これまで人間がパソコンを使って行ってきた事務作業などを、ソフトウェアに組み込まれたロボットが代行する仕組みを表します。
AI(人工知能)などの認知技術を活用して、オフィス業務の効率化や自動化を実現させることから、「デジタルレイバー(電子労働者)」「仮想知的労働者」などとも呼ばれています。
RPAは、単純作業なら人間が作業する3倍のスピードで作業を完了でき、また24時間365日の稼働が可能です。
日本経済が抱える労働力不足と生産性の低さを解決してくれる技術として、注目を集めています。
RPAツールによる自動化には、以下のような業務が適していると言われています。
「どの業務を自動化したいのか」ということを導入前にきちんと考えて、適切なツールを選ぶ必要があるでしょう。
RPAツールの導入の流れは以下の通りです。複数のRPAツールを調べて検討することが重要になってきます。
①「どの業務を自動化するのか」を明確化する
RPAを購入しても効率化したかった業務が効率化できなければ意味がありません。RPAを比較検討する前に「どの業務を自動化したいのか」を明らかにして、どのRPAが自動化可能かを調べましょう。
②無料トライアルに申し込む
多くのRPAでは、無料トライアルが用意されています。RPAによって30日間など期間は様々ですが、実際に導入することで、「自動化したい業務が自動化できるのか」「操作は分かりやすいか」などの不安が解消されます。また、自社システムを自動化したい場合はスムーズにできるか等も確認必須です。
③比較・検討
トライアルをした後、複数のツールを比較・検討をしましょう。価格・操作性・セキュリティなどを比較し、どのRPAが自社にとって最適なのかをじっくりと考える必要があります。資料などを参考に比較・検討して、詳しい情報を集めることが大事です。
④導入開始!
導入開始時は、不明点が多くあるかと思います。サポートをしっかりと利用して、最大限にRPAの機能を活かしましょう。
では、実際にRPAを導入すると、どんな効果が期待できるのでしょうか。
人気のRPAツールである『Robo-Pat』の導入事例を紹介していきます。
【導入前】取引先への不定期支払業務では、Excelで一覧表を一旦作成でし、決済獲得後に会計ソフトに転記するという工数がかかっていました。これが経理スタッフにとってはかなりの負担に。
【導入後】不定期支払の決済獲得後にロボを実行することで、会計ソフトの立ち上げ・パスワード入力・Excelの情報を自動転記・会計ソフトの自動保存など、一連の作業を自動化成功。工数削減だけでなく、転記ミスも防止します。
※参照「Robo-Pat」公式HP
人間が行ってきた工数のかかる業務を自動化し、日々の生産性を向上させることができるのがRPAです。『Robo-Pat』の他にも、様々なRPAツールが存在するので、それぞれの特徴を把握した上で自社に合ったものを選びましょう。
数あるRPAベンダーの中でも、日本国内シェアNo. 1の導入実績を誇るのが、NTTデータが提供する国産RPA製品「WinActor」です。
「WinActor」は、Windows端末上のアプリケーションの操作を学習し、自動実行するソフトウェア型ロボット。利用できるアプリケーションに制限はなく、あらゆる業務を自動化します。
Windows上で操作可能なアプリケーション、個別の業務システムを利用した業務をシナリオ(ワークフロー)として学習し、ユーザのPC業務を自動化します。
国内で開発されたパッケージのため、日本語でのサポート体制に優れ、安心して利用できます。また、NTT研究所が開発、グループで長年利用し、ノウハウが詰まったソリューションということで信憑性も高いです。
他のRPAソフトに比べてライセンス価格が安いことも「WinActor」導入の大きなメリットです。
プラン | 費用 | 契約年数 | 特徴 |
フル機能版 | 908,000円/PC1台 | 1年 | シナリオ作成から実行まで可能 |
実行版 | 248,000円/PC1台 | 1年 | シナリオ実行のみ可能 |
PC1台につき1ライセンスが必要なります。また、複数台でWinActorを利用したい場合は、フル機能版と実行版(実行させたいPC台数分)の購入が必要となります。
料金は企業の要望をヒアリングした上で利用料金が決定するため、安心してください。
導入前の目的設定~操作方法の勉強会・シナリオ作成まで充実したサポートが魅力的なRPAです。
売上データ集計・アンケート結果のレポート・給与計算業務などの事務作業を自動化し、業務の効率化や生産性の向上を図ることができます。
「BizRobo!」は、業務の効率化・高度化を実現させる最先端テクノロジーサービス、RPA製品を提供する会社です。今まで人間が膨大な時間を割いてきた作業をロボットに代行させ、自動化(RPA)することで、業務効率を大幅にアップできます。
RPA導入時の検討準備や体制構築、全社的な取り組みを見据えた展開をサポートしてくれます。また、機械学習を含むAIテクノロジーを含む複数のツールを業務に合わせて適切に提案してくれます。
10業界20業種40社とパートナー連携していて、国内1,000社以上の現場で様々な業務を代行しています。初めてRPAを導入する方でも、「BizRobo!」にはRPAのスモールスタートに特化したBizRobo!miniがあるため安心して利用できます。
画像出典元:ipaSロボ公式HP
通常業務におけるパソコンのマウス・キーボード操作を画像認識技術により記録し、業務を自動化するのが「ipaSロボ」です。国産のRPAツールで、操作もいたって簡単です。
条件分岐やループ処理のコマンドをセットするだけなので、システム専門部署がない企業でも速やかに導入できます。
あらゆるプアプリケーションを自動化するため、「ipaSロボ」があるだけでパソコンで行うほぼ全ての定型業務の自動化が実現します。
導入費用・月額費用はライセンス数に応じて変動します。詳細は資料をご参照下さい。
画像出典元:Robo-Pat 公式HP
「Robo-Pat」は、専門知識が必要なく事務職の方でも直感的にロボを作成できる操作性の高さが人気のRPAツールです。
一般的なRPAツールはプログラマーや社内SE、外部受注者によって運営されますが、「Robo-Pat」は現場の人が自ら業務を自動化できるため、より効率的に業務自動化が可能です。高度な画像認識機能を用いて、ロボに行わせる作業を登録・設定できます。
アプリやブラウザを選ぶことなく操作の汎用性が高いことも魅力。価格面は、初期費用や保守費用が不要で、ライセンス料のみで使えます。また、月単位で導入ライセンス数を変えることが可能で、「決算月は多めに必要だが、それ以外は1台で」といった利用も可能です。
「Robo-Pat」は、初期費用無料・保守費用無料で、月額ライセンス料のみとなります。
月額ライセンス料については、フル機能ライセンス(ロボの作成+ロボの実行)と実行用ライセンス(ロボの実行のみ)で価格が異なります。
RaQuboは無料体験版も利用可能、日々のルーティンワークを月額50,000円という低コストで自動化したい企業におすすめのRPAツールです。
直感的な操作画面とシナリオ設定など、現場担当者がマニュアルなしで簡単に利用できるよう使い手の目線で開発されたツールです。
RaQuboは無料でトライアルを実施することが可能です。
RPAを導入することでどんなことができるのかイメージできていない方はぜひ一度使ってみることをおすすめします。
「UIPath」の最大の特徴は、無料のトライアルが2つ用意されており、気軽に使い始められることです。また、直感的に操作が可能で他のRPAと比較しても使いやすいツールです。
「UiPath」のロボットは、迅速で正確に機能し、SAPやCitrixといったワークフローを把握し処理していきます。ローカルだけではなくクラウドまで、またあらゆるアプリケーションからOCR技術まで対処可能です。
60以上の行政機関や民間企業も信頼されているUiPathのプラットフォームを使用しているため、信頼性も高く、安心して利用できます。
ワークフロー総研所長 兼 株式会社エイトレッド 代表取締役社長
岡本康広によるUiPathの総評
1994年株式会社ソフトクリエイトに入社。最初の入社から現職に至るまでの間に二度、ソフトクリエイトグループを離れ、2017年にソフトクリエイトグループへ三度目の入社。2018年、株式会社ソフトクリエイトホールディングスがM&Aした株式会社エートゥジェイの代表取締役副社長に就任。そして、2019年6月に株式会社エイトレッド代表取締役社長に就任。2020年4月よりワークフロー総研所長も兼務。これまでシステムエンジニア、事業企画、マーケティング、新規事業など幅広い経験を積んで、現在は経営に力をそそいでいる。
UiPathは中小企業から大企業まで幅広い企業で利用できるRPA
画像出典元:WorkFusion 公式HP
「WorkFusion」はセルフサービスRPAや、AIを基盤としたエンタープライズオートメーション製品を提供しています。
日本語には対応していませんが、ビジネスシーンで使えるレベルのRPA製品を無料で利用できるのが最大のメリットと言えるでしょう。無料の「RPA Express starter」は、オンラインサポートやトレーニングを受けることができます。
バックオフィス処理を自動化して人員削減や業務の効率化を目指す企業での活躍が見込めます。
プラン | 無料トライアル | 特徴 |
Express | × | 無料で利用できる |
Business | 〇 | 能力を成長させている会社にお勧め |
Enterprise | × | オペレーションが自動化している大企業に最適 |
※詳細はお問い合わせする必要があります。
画像出典元:HRRobo For SAP HCM 公式HP
「HRRobo For SAP HCM」は、人事の人材不足でお悩みの企業にピッタリのツールです。
今まで手作業で行っていた人事・給与に関わる業務をソフトウェアロボット「ILias」へ依頼可能。社員の過重労働を回避できるため、社員の業務の負担を大幅に軽減することができます。
それぞれの企業の業務内容・業務フローに最適なソフトウェアロボットHRRoboであるILiasを開発しているので、提供できるサービスの幅が広く様々な業種・企業への導入が可能です。
導入前後のサービスも充実していて、システムを最大限活用することができます。
「Blue Prism」はRPAのパイオニアで、インテリジェントなConnected-RPAを提供しています。高度な管理機能を提供するグローバルシェアNo. 1の RPA ツールです。
先進的な記述を柔軟に取り組むことで、従業員が創造的で有意義な作業に専念できる職場環境を、継続的に実現させることを基盤に開発されました。
絶大な知名度を誇り、実績に裏打ちされたRPA展開の戦略が高く評価されています。また、大規模導入を前提としているのも特徴的です。
米ベリントシステムズ社は、膨大な情報をどのように整理し活用していけるかというソリューションを提供している企業です。コンサルティングも行っているベリントシステムが提供するRPAは、業務を効率化していきます。
「Verint RPA」は業務の完全自動化と部分的なロボット導入の2種類のサービスを行っています。また、ロボットが文字や画像を認識することができるアルゴリズムを持っているのも特徴です。
利用している業界も、メディカルから金融、エンターテイメント等幅広い業界にわたります。
「Pega RPA」は、単純作業と人間にしかできない業務とを連携し、ロボットと一緒に作業をしていく未来的オフィスの実現が可能です。
最大の特徴は「BPMS機能」との連携ができることです。BPMSとはビジネスプロセス・マネジメントシステムのことで、業務を可視化し自動化するツールです。
従業員はまるで自分の秘書を持っているかのように、快適に仕事ができます。ただタスクをしてくれるRPAではなく、共に業務に当たる同僚レベルのロボットとして共同作業が可能です。
画像出典元:NICE 公式HP
「NICE」はコールセンター業務に特化した企業が提供するRPAで、電話業務の不備をカバーし顧客管理が効率化されます。
得意とするアナリティックス、ワークフォース最適化、ケースマネジメントなどのNICEソリューションとシームレスに連携し、お客様企業に大きな価値とイノベーションをもたらします。
また、50万台以上のロボット・400以上の顧客・15年以上の経験と実績があるため、お客様のニーズに合わせて対応してくれます。
画像出典元:Automation Anywhere 公式HP
「Automation Anywhere」は世界中で選ばれているRPAのプラットフォームで、様々な環境のあらゆるビジネスプロセスに対応可能です。
短い期間で導入することができ、ITを高度に使いこなすビジネスユーザーとボット開発者のどちらにも最適です。
また、「Automation Anywhere」の驚愕テクノロジーのIQBotは人間の介入なく人間同様の意思決定が行える業界初の技術です。文章を読み込めば解析し感情をも読み取るので、Eメールの返信も可能です。
画像出典元:パトロールロボコン 公式HP
「パトロールロボコン」は調査・復旧・報告など、人手によるあらゆるシステム運用業務の自動化が可能です。従来の自動化ツールでは実現しきれなかった複雑なIT運用業務の自動化も実現するRPAツールです。
人に依存する作業を残さないよう全ての自動化が実現され、24時間365日止めないシステムを運用します。
画面の見やすさや操作性は大変高いと好評です。また、汎用言語を採用し、RPAツールを使うための専門的な知識は必要ありません。
「Robotic Crowd」を導入すればあらゆる業務が自動化され本来の業務に専念できる上に、多様な状況に迅速に対応できる体制が整います。
豊富な制御機能によりあらゆるスケジュールを実行し、人的ミスや対応漏れを防ぎます。また、自動化に対応しているアプリケーションは幅広いため、巨大なワークフローの自動化が実現します。
機械で自動化するだけでなく、人の手が必要な時には共同作業を行うことも可能です。自動化だけでは不安な部分は人の認識能力も活用することで、より効果的に業務を実行することが可能です。
無料のトライアルもあるため、導入する前に使い勝手を確認することもできます。
プラン | 月額料金 | 無料トライアル | 特徴 |
Standard | 100,000円/ロボット2台 | 〇 | ブラウザや拡張機能を用いて気軽に始められるプラン |
Enterprise | お問い合わせ | × | 企業のカスタムな要件に合わせて拡張するプラン |
画像出典元:MotionBoard Cloud 公式HP
社内にあるデータの活用にお悩みの会社におすすめのツールです。社内にある様々なデータをまとめ、ダッシュボードが作成できます。
豊富なテンプレートが予め用意されているので、データの取り扱いに慣れていない人でもデータを有効に活用できます。
プログラミングの専門知識がなくても、簡単操作でデータの分析が可能です。素早くダッシュボードが作成できるので、意思決定も早くなりスピード感をもってビジネス戦略が立てられます。
シンプルな操作画面もポイントです。ドラッグアンドドロップなどの簡単な操作で誰でも操作可能です。
無料トライアルもあるので簡単な使用感を試してみて下さい。
画像出典元:BizteX cobit 公式HP
BizteX株式会社 代表取締役
嶋田光敏
法人向け電力小売りPJ、IBM WatsonPJ、法人版Pepper PJなど数多くの事業立ち上げを実施。 2015年BizteXを創業。オートメーションテクノロジーで新しいワークスタイルを実現する」をミッションに、国内初のクラウドRPA「BizteX cobit」、複数のシステムを連携しデータ統合/自動化を実現するiPaaS「BizteX Connect」を開発・提供。累計1,000社以上の企業様で培った業務自動化のノウハウ・事例を基盤にDXの推進を実施。
「BizteX cobit」は、RPAの導入を迷っている企業は一度は検討するべきツールです。低コストで始められ、運用コストも使う量に合わせたプランが用意されていますので、コスト面での負担を減らせます。
また、ロボットを作成するのに専門知識は不要なので、ITに強い社員がいなくとも十分に使いこなせるでしょう。
クラウドでサービスを提供しているため柔軟な機能の改善・追加が可能で、圧倒的なスピード感で業務を進めることができます。
通常のRPAサービスは導入してから利用開始までに時間がかかることが多いですが、BizteX cobitは最短即日から利用開始できます。
プラン | 初期費用 | 月額費用 | ロボット稼働ステップ数 |
エントリープラン | 300,000円 | 100,000円/月 | 10万 |
スタンダードプラン | 300,000円 | 200,000円/月 | 30万 |
プロフェッショナルプラン | 300,000円 | 300,000円/月 | 50万 |
画像出典元:SynchRoid 公式HP
「SynchRoid」は単純作業を自動化し、業務の効率化を実現するRPAソリューションです。
業務のスピードアップやコスト削減はもちろんのこと、ヒューマンエラーによるミスなども防止することで、品質向上にもつながります。
定型業務にかかるコストに悩んでいる企業にはうってつけのシステムです。
サポート面も充実しているのがSynch Roidの魅力。導入前後はもちろん、初期設定サービスや開発スキルトレーニングなど、サポートが充実しているので万が一何かあったとしても安心です。
画像出典元:SPA 公式HP
OCR機能と文書管理がオールインワンにつまったサービスです。紙の書類をデータ化・自動仕分けしてくれるので今までかかっていた作業工数を大幅に削減出来ます。
「SPA」では、手書き申込書や作業日報等のデータ化、支払業務の自動化、請求書のweb公開などが実現します。
RPAと連携することで、SPAでデータ化したものを自動で入力・転記などをすることができます。
無料トライアルが30日間用意されているので、是非使ってみて下さい。
初期費用 | 月額費用 | ユーザー数 | ストレージ |
300,000円 | 50,000円~/月 | 10ユーザー~ | 50GB~ |
RPAツールには、デスクトップ型・サーバー型・クラウド型の3種類があります。それぞれの特徴は以下の通りです。
型の種類 | コスト | 規模 | 特徴 |
デスクトップ型 | 低い | 小規模向け | ・PC1台からの導入可能 ・簡単に管理できる |
サーバー型 | やや高い | 大規模向け | ・ロボットの一括管理ができる ・セキュリティ面に強い |
クラウド型 | 低い | 小・大規模向け | ・サーバー等の用意の必要がない ・セキュリティ面は注意が必要 |
デスクトップ型はリーズナブルな初期費用で、個人や中小企業でも比較的導入しやすい小規模導入向けです。
パソコンにRPAツールをインストールするだけなので、簡単に環境を構築できますが、パソコンユーザーに特化した業務に限定されるため、大量のデータ処理には不向きになります。
サーバー型は、初期費用はデスクトップ型に比べてかなり高めですが、大量のデータを処理することができ、複数のロボット管理が可能です。
サーバーにRPAツールをインストールするため、サーバーとネットワークを構築する必要があり、情報システム技術者の参画が必須ですが、複数のパソコンで利用でき、大量のデータを扱えるでの、全社レベルでの大規模導入が可能になるのが大きなポイントとなります。
クラウド型は、Webブラウザから利用するタイプのもので、自社内でサーバー等の準備が必要ないのでコストを低く抑えることができます。
注意したいのは、セキュリティ面です。自社で扱っているデータをクラウド上で管理するため、データが漏洩するリスクを伴います。クラウド型は規模はあまり関係ありませんが、大規模導入する際は特に、データ漏洩のリスクについて導入前にきちんと考慮する必要があります。
一般的な企業では、社内のさまざまな業務を社内システム等を利用して行っているため、RPAを導入して自動化した業務が、既存の社内システムとうまく連携できるかは重要なポイントになるでしょう。
また、専門的な業務効率化に力を発揮する特化型のRPA製品は、対応できるシステムが限られているため、利用の際に専門知識を要する場合が多く、導入後も継続的にサポートが受けられる体制が整っている必要があります。
導入検討の段階で、RPAを使ってどのような事務作業を改善したいのか、また自動化したいのか、導入の目的を明確にすることが重要です。
RPAはインターネットや外部の環境にアクセスして業務を行うことから、第三者により不正に利用されたり、機密情報などが漏えいしてしまう危険性があることが、導入のデメリットの一つとされています。
社内システムと連携してRPAを利用している場合は、すべてのシステムに影響がでる可能性があるので、万全なセキュリティ体制が担保されているツールであることが重要です。
RPA導入を検討する際に、RPAを誰が管理・監視するのかという問題をクリアにして、適したセキュリティ対策が講じられたツールなのかを見極める必要があります。
RPAによる自動化には、「パソコン処理のみで完結する業務」「定期的に発生する反復業務」「ルール化できる業務」などが適しています。
PRAを導入することで、単純な作業や処理はロボットが代行してくれるので、社員は人間にしかできない「創造性を求められる業務」に時間を割くことができます。
RPAは、単純作業なら人間が作業する3倍のスピードで作業を完了でき、また24時間365日の稼働が可能なため、これまで人の手で行われていた業務を大幅に削減することが可能です。
RPAを導入することで、単純作業の自動化が実現すると、一般的に25〜50%の人件費が削減できるとされています。
また、自社システムをいちから構築するとなると、膨大な開発・導入費用が必要となりますが、RPAツールを利用することで、初期費用を抑えることができます。
さらにツールを導入、利用する際には、専門知識を有する技術者から、サポートを受けられる場合が多いので、安心して導入できるでしょう。
RPAは、定められたルールに従って正確に処理を行うので、操作ミスを削減できます。
正確さが上がることで、高品質の納品物を顧客に提供できるようになり、納品物の修正などに時間を費やす必要がなくなるので、正確性のみならず、生産性も高まります。
長きに渡ってRPAが業務を代行してくれると、人員配置の変更などが起因となり、RPAがどのような業務をどのようなプロセスで行なっているかを、人間が感知していない、または知っている社員が少ないという状況に陥りかねません。
処理された内容に誤りがあったとしても、誰も気づく人がいないという事態になりかねない、大きなリスクをはらんでいると言えます。
今回は編集部おすすめのRPAツール20選を紹介していきましたが、いかがでしたでしょうか?
RPAを導入することによって、「雇用の機会が減ってしまうのでは」と懸念する声もありますが、現段階では、ロボットはあくまでも人間の指示に従って作業を正確に実施してくれるアシスタント的な存在です。
そのためRPAを導入することにより、「創造性を求められる業務」がより増え、人間でなければできない、あなたでなければできない仕事に巡り合うチャンスが生まれるのではないでしょうか。
ぜひ今回紹介したツールを始め、RPAの導入を検討してみてはいかがでしょうか!
画像出典元:O-dan
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資料請求した方には、起業LOG編集部が独自調査した導入事例まとめをプレゼント!
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【導入前】「IBM Notes」を導入し、社内の申請や承認フローを運用しているA社。総務部門では、承認された結果に基づき、アカウントの発行・修正、メールグループの作成、関係部署への連絡など、大量の事務処理業務が発生。
【導入後】グループウェアにも対応している「Robo-Pat」を導入。Excelベースの管理表の更新や他のクラウドサービスのアカウント設定、グループウェア以外のメーラーを用いた連絡などの業務を自動化することに成功しました。