【24年最新】AI音声読み上げソフトおすすめ12選を比較!無料・商用利用情報も紹介

【24年最新】AI音声読み上げソフトおすすめ12選を比較!無料・商用利用情報も紹介

記事更新日: 2024/08/29

執筆: 桐野ひさや

近頃、ニュースでもAIを活用した読み上げソフトが使用されているのをご存知ですか?

従来の読み上げソフトよりも自然な音声が生成できるようになったことで、さまざまなシーンで活用されています。

本記事ではおすすめのAI音声読み上げソフト12選と共に、活用シーンやできることについて詳しく解説します。

目的にあったAI音声読み上げソフトを選ぶポイントも3つ紹介しますので、ぜひ最後まで御覧ください。

AI音声読み上げソフトとは

AI音声読み上げソフトとは、人工知能(AI)技術を活用してテキストを音声に変換するソフトのことを指します。

従来の音声合成ソフトと比較すると、より自然で人間らしい声を再現していて、言語や音声のカスタマイズが可能です。

AI音声読み上げソフトは、音声アシスタントやナレーション・キャラクターの声など、さまざまな場面で利用されています。

また、多言語対応や音声の感情表現など、従来の技術では難しかった複雑な要求にも応えられるため、多くの業界で活用が広がっています。

AI音声読み上げソフトで出来ること

ここでAI音声読み上げソフトが出来ることを5つ紹介します。

1. 自動音声読み上げ機能

AI音声読み上げソフトの基本機能である「自動音声読み上げ機能」は、テキスト入力された内容を指定した音声で読み上げます

社内の資料読み上げやe−ラーニング教材の作成、映像コンテンツへのアフレコなど、読み上げだけでもさまざまな利用用途があります。

2. 翻訳読み上げ

AI音声読み上げソフトのなかには、翻訳機能が搭載されているものもあります。

マイナーな言語を使っている海外ユーザーとのコミュニケーションも、AI音声読み上げソフトを使えば、通訳としても活用できるかもしれません。

また、AI音声読み上げソフトの中には、日本語テキストを自動で指定の言語に変換して読み上げてくれるソフトもあります。

3. ボイスチェンジャー

音声のトーンやピッチ、読み上げ速度を調整すれば、ボイスチェンジャーとしても使用できます

自分の声を調整して別キャラクターのように見せたり、提供されている有名人ボイスに変身したりとさまざまな楽しみ方があります。

ボイスチェンジャー機能は、キャラクターのアフレコや特定のシーンに合う音声の調整に役立ちます。

4. API連携

AI音声読み上げソフトの多くは、API連携に対応しています。

自社システムやアプリケーションと連携すれば、カスタマーサポートや音声アシスタントシステムとして活用できます。

ほかの生成AIツールと組み合わせて、リアルな対話方式での情報検索も可能です。

5. 音声ファイルの保存

AI音声読み上げソフトで生成した音声ファイルは、任意のファイル形式に保存できます

保存したデータに効果音や音楽を編集して、ポッドキャストやStand FMなどに登録するのもおすすめです。

ただし、ソフトによってダウンロード回数や保存可能なファイル形式が定められているケースもあるので注意しましょう。

AI音声読み上げソフトの活用シーン

AI音声読み上げソフトは、セミナー資料の読み上げや映像コンテンツへの吹替など、さまざまな用途で利用できます。

ここでAI音声読み上げソフトの活用シーンを具体的に解説します。

1. 吹替動画の作成

AI音声読み上げソフトの活用がおすすめなシーンとして、吹替動画の作成が挙げられます。

登録音声の多いAI音声読み上げソフトを活用すれば、声優を複数人雇わなくてもすべての登場人物に声が当てられるでしょう。

また、翻訳機能がついているAI音声読み上げソフトであれば、多言語対応コンテンツの作成にも役立ちます

2. ナレーション

動画やプレゼンテーションのナレーションにも、AI音声読み上げソフトは活躍します。

AI音声読み上げソフトなら、短期間での制作が求められたりや、ナレーターを起用する予算がなかったりするときも、手軽に音声付資料が作成できます

3. e-ラーニング教材の読み上げ

AI音声読み上げソフトは、e-ラーニング教材の解説音声として活用されているケースが多いです。

一般的にe-ラーニング教材には講師が声を当てているケースが多いですが、すべての教材に声が入っているわけではありません。

目だけでなく、耳から学習できるようになると、学習者の学習効果も高まるので、テキスト教材を読み上げるだけでも便利になるでしょう。

4. キャラクターのアフレコ

自作アニメのキャラクターに声をあてるアフレコ作業にも、AI音声読み上げソフトは活用されています。

AI音声読み上げソフトの中には、有名声優の音声合成ができるソフトもあります。

手軽に高品質な音声の提供ができるのは、クリエイターにとって大きなメリットではないでしょうか。

5. カスタマーセンターなどの自動応答

AI音声読み上げソフトが活用しやすいシーンとして挙げられるのは、カスタマーセンターや電話の自動応答でしょう。

従来の読み上げソフトよりも人間らしい応答ができるようになったAI音声読み上げソフトは、聞いていて不快にならない程度に自然に聞こえます。

お問い合わせ対応が多い企業であれば、API連携でAI音声読み上げソフトを使用して、業務効率化に繋げられるのではないでしょうか。

AI音声読み上げ比較表

ツール名 料金 商用利用 アプリ仕様 特徴
VOICEVOX 無料 可能※要クレジット表記 デスクトップアプリ 利用キャラクターが豊富
Amazon Polly 無料 可能 Webアプリ 12ヶ月500万文字まで無料
VoxBox 1,280円〜
※フリープランあり
可能 Webアプリ 読み上げと音声編集が同時にできる
soft talk 無料 可能 デスクトップアプリ 低スペックPCでも使用できる
Notevibes 8ドル〜
※フリープランあり
可能 Webアプリ 221種類以上の音声から読み上げできる
ReadSpeaker 要問合せ 可能 デスクトップアプリ 複数の開発言語に対応し、システムに導入しやすい
Voice Space 3,000円〜
※フリープランあり
可能 Webアプリ 低コストプランから商用利用が可能
AITalk® 55,000円〜 可能(別途課金あり) Web/デスクトップアプリ 感情表現対応ボイスが複数あり
CoeFont 3,300円〜
※フリープランあり
可能(有料プランのみ) Webアプリ 有名人・声優の音声で読み上げが可能
OTOクリエイタ 5,500円〜
※フリープランあり
可能 Webアプリ AI翻訳や簡単な日本語への変換機能
Text-to-Speech AI 基本無料 可能 Webアプリ 無料読み上げ文字数が多い
FlexClip 9.99ドル〜
※フリープランあり
可能 Webアプリ 140カ国以上の言語に対応

(税込)

無料で使えておすすめ!AI音声読み上げソフト5選

VOICEVOX 

画像出典元:「VOICEVOX」公式HP

特徴

「VOICEVOX」は、完全無料で使えるAI音声読み上げソフトです。

ソフトをインストールすればいつでも使用ができ、YouTubeでも多く利用されている「ずんだもん」が使用できるソフトでもあります。

イントネーションの調整やハミング機能などが搭載されていて、オフラインのパソコンでも使用できます。

評価の高いポイント3つ★★★

  • 商用利用可能(クレジット表記要)
  • 辞書登録機能
  • 人気ボイス「ずんだもん」が利用できる

料金プラン

完全無料で利用可能です。

Amazon Polly

画像出典元:「Amazon Polly」公式HP

特徴

「Amazon Polly」は、Amazonが運用している深層学習技術を使用したAI音声読み上げソフトです。

12ヶ月間、毎月500万文字が無料で読み上げ可能で、無料利用枠を超えると読み上げた文字数分課金されます。

生成した音声データはMP3などで保存も出来るため、複数のプラットフォームに配信も可能です

評価の高いポイント3つ★★★

  • 商用利用可能
  • 対応言語39カ国語
  • API連携で音声起動型のアプリ構築が可能

料金プラン

最初の12ヶ月間は、1ヶ月あたり500万文字まで無料です。

無料利用枠を超えた分は従量課金されますが、使用する音声や音声の長さによって異なるため、詳細はお見積もりが必要です。

VoxBox

 画像出典元:「VoxBox」公式HP

特徴

「VoxBox」は、1週間単位で柔軟な契約ができるAI音声読み上げソフトです。

70種類以上の言語でネイティブで自然な読み上げができるため、海外向けに映像コンテンツを作成している企業におすすめです。

一部のボイスしか使えない、文字起こしの時間が5分になるなど条件はありますが、無料プランも利用できます。

評価の高いポイント3つ★★★

  • 対応言語70種類以上
  • 3200種類以上のボイス
  • AI音楽生成や音質強化機能

料金プラン

  無料プラン 週間
ライセンス
月間
ライセンス
年間
ライセンス
永久
ライセンス
月額利用料 0円 1,280円 3,390円 5,780円 10,980円
月額読み上げ文字数 2000文字 10万 26.5万 80万 200万

(税込)

soft talk

画像出典元:「soft talk」公式HP

特徴

「soft talk」は、音声合成ソフトの中でも古い歴史を持つソフトです。

声の種類は少なめですが、誰でもわかりやすいUIは、初めて音声読み上げソフトを使用する方でも扱いやすいでしょう。

英語しか話せないキャラクターが無理やり日本語を話す空耳モードは、エンタメ機能としてもおすすめです。

評価の高いポイント3つ★★★

  • シンプルなUI
  • 商用利用可能
  • 必要スペック要件が低く、操作が軽い

料金プラン

完全無料で利用可能です。

Notevibes

画像出典元:「Notevibes」公式HP

特徴

「Notevibes」は、人間らしい221種類のナレーション音声を搭載しているAI音声読み上げソフトです。

非常にナチュラルな読み上げと、収録されている音声が心地よいため、あらゆるシーンの読み上げに活用できるでしょう

ビジネスでもやりとりの多いアメリカ、イギリス、オーストラリア系など、対応言語も25カ国以上あります。

評価の高いポイント3つ★★★

  • 対応言語25カ国語
  • 無料プランあり
  • チームアカウントの作成が可能

料金プラン

  パーソナルパック 商用パック
月額利用料
(年間契約の場合)
8ドル 90ドル
利用文字数 20万文字/月 100万文字/月

(税表記なし)

自然な音声でおすすめ!AI音声読み上げソフト

ReadSpeaker

画像出典元:「ReadSpeaker」公式HP

特徴

「ReadSpeaker」は、喜怒哀楽など感情を表す表現が豊かなAI音声読み上げソフトです。

イントネーションなど音声の調整が簡単で、意図した表現を細かく設定できるのもおすすめポイントです。

対応言語は44ヶ国語と比較的多めなので、海外向けコンテンツを作っている方はぜひ試してみてください。

評価の高いポイント3つ★★★

  • 対応言語44カ国語
  • 電車内アナウンスなど導入事例が多い
  • 複数の開発言語に対応しているため、システム連携が簡単

料金プラン

導入規模や利用目的によって価格が異なるため、詳細はお問い合わせが必要です。

Voice Space

画像出典元:「Voice Space」公式HP

特徴

「Voice Space」は、独自AI音声の作成やボイスチェンジなど、便利機能が多く搭載されているAI音声読み上げソフトです。

利用アカウント数6,000以上と利用者が多く、対応言語は53カ国、音声も200種類以上あります。

Businessプランでは、PowerPointとの連携機能のβ版が利用できるため、セミナー資料の作成も簡単になるのではないでしょうか。

評価の高いポイント3つ★★★

  • 対応言語53カ国語
  • リアルタイム変換(Enterpriseプランのみ)
  • 商用利用可能

料金プラン

  Free Starter Business Enterprise
月額利用料
(年間一括払いの場合)
0円 3,000円 21,000円 要問合せ
読み上げ文字数 5,000文字/月 10万文字/月 80万文字/月 300万文字/月

(税表記なし)

AITalk®

画像出典元:「AITalk®」公式HP

特徴

「AITalk®」は、アカウントを発行するだけですぐ利用できるAI音声読み上げソフトです。

話者のなかには感情表現に対応している音声もあり、ナレーションや自動応答ガイダンスのほか、エンタメなどにも使用しやすいでしょう。

商用利用する場合は、別途ロイヤリティが発生する可能性があるため、アカウント発行前に問い合わせておくのがおすすめです。

評価の高いポイント3つ★★★

  • クラウド版とパッケージ版あり
  • クラウド版は利用端末無制限
  • 商用利用化(別途ロイヤリティが発生)

料金プラン

  単月プラン 年間契約プラン
利用料 50,000円 600,000円
最大合成文字数 50,000文字/月 1,000,000文字/年

(税別)

CoeFont

画像出典元:「CoeFont」公式HP

特徴

「CoeFont」は、導入社数1,000社以上、提供音声10,000種類以上とバラエティ豊かな音声が特徴のAI音声読み上げソフトです。

2ちゃんねる創設者の「ひろゆきさん」や有名声優の「森川智之さん」など、著名人の声でAI音声読み上げが可能です

また、5分録音するだけで、自分の声をAI音声化できるため、社内の会議資料読み上げなどにも使用しやすいでしょう。

評価の高いポイント3つ★★★

  • 有名人や有名声優の音声に吹き替えられる
  • 対応言語5カ国語
  • スタンダードプラン以上で商用利用可

料金プラン

  Free Standard Plus
月額利用料 0円 3,300円 要問合せ
利用可能音声 無料音声のみ 10,000種類以上

(税表記なし)

OTOクリエイタ 

画像出典元:「OTOクリエイタ」公式HP

特徴

「OTOクリエイタ」は、日本語から外国語へのAI翻訳が搭載されているAI音声読み上げソフトです。

日本語を入力するだけで多言語化できるため、外国語のテキストを別で用意する必要がありません

また、海外の方や子ども向けに難しい日本語を、わかりやすい表現に言い換えてくれる「やさしい日本語変換」機能も便利です。

評価の高いポイント3つ★★★

  • AI翻訳機能(スタンダード以上)
  • 対応言語15カ国語
  • 商用利用可能

料金プラン

  フリー エクストラ1日 スタンダード1ヶ月 スタンダード年間 エクストラ1ヶ月 エクストラ年間
利用料 0円 5,500円/日 33,000円/月 264,000円/年 82,500円/月 660,000円/年
話者 スタンダード話者すべて すべて利用可能 スタンダード話者すべて スタンダード話者すべて すべて利用可能 すべて利用可能
アカウント追加 なし 最大10人まで

(税込)

Text-to-Speech AI

画像出典元:「Text-to-Speech AI」公式HP

特徴

「Text-to-Speech AI」は、googleが運用しているAI音声読み上げソフトです。

標準音声であれば、毎月400万文字まで無料で使用できるため、制作スケジュールを調整できれば、複数コンテンツを無料で作成できるでしょう。

対応言語は21言語ですが、使用する音声によって対応していない可能性があるので、事前にチェックしておくと安心です。

評価の高いポイント3つ★★★

  • 対応言語21カ国語
  • 句読点などの自動認識機能
  • カスタム音声の作成が可能(Neural2)

料金プラン

音声の種類 標準音声 スタジオ音声 Neural2
月間無料文字数 400万文字 10万文字 100万文字
無料超過後の料金 1 文字あたり 0.000004 米ドル
(100 万文字あたり 4 米ドル)
1 バイトあたり 0.00016 米ドル
(100 万バイトあたり 160 米ドル)
1 バイトあたり 0.000016 米ドル
(100 万バイトあたり 16 米ドル)

(税表記なし)

FlexClip

画像出典元:「FlexClip」公式HP

特徴

「FlexClip」は、幅広い言語と豊富な種類の音声が特徴のAI音声読み上げソフトです。

シナリオに合わせてさまざまな音声を選べるため、声優を探さずとも映像作品のアフレコができるでしょう。

Webブラウザ上で編集できるTTSツールは、音量調整やトリミング、話す速度などが簡単に調整できます。

評価の高いポイント3つ★★★

  • Webブラウザ上で編集可能
  • 無料プランでもHD画質の動画が書き出し可能
  • 400以上のボイスと140以上の言語に対応

料金プラン

  無料プラン プラスプラン ビジネスプラン
月額利用料
(年間契約の場合)
0円 9.99ドル 19.99ドル
AIテキスト読み上げ 1,000文字/月 60万文字/年 360万文字/年

(税表記なし)

AI音声読み上げソフトの比較ポイント

AI音声読み上げソフトにはさまざまな調整機能や利用規約があり、自社の用途にあっているか確認しておく必要があります

ここで、AI音声読み上げソフトを選ぶ際に、比較しておきたい3つのポイントを紹介します。

1. 商用利用できるか

商材用のe-ラーニング教材や吹替動画などにAI音声読み上げソフトを使用するのであれば、商用利用できるか確認しておきましょう。

AI音声読み上げソフトによって商用利用の可否や範囲、権利の購入方法が異なるため、事前に確認しておく必要があります。

ソフトによっては、使用する音声やキャラクターによって利用範囲が異なるケースがあるので、同一ソフト内でも利用可否を確認しておくと安心です。

2. 対応言語

海外向け動画の作成や、翻訳を目的としてAI音声読み上げソフトの導入を検討している場合は、事前に対応言語について確認しておきましょう。

対応言語は各ソフトや登録音声によって異なるため、珍しい言語に対応させたい場合は選べるソフトが限られるかもしれません。

対応言語が豊富なソフトをお探しなら、140以上の言語に対応している「FlexClip」がおすすめです。

3. 音声の調整方法の簡単さ

AI音声読み上げソフトを選ぶ際は、調整可能範囲や手軽さについて確認しておくと利用時に編集が楽になります。

たとえば、イントネーションやアクセント、読み上げスピードなど、どこまで調整できるのか確認しておくとよいでしょう。

まとめ

AIは発展が目覚ましく、音声読み上げソフトの精度や機能も向上し続けています。

調整次第で、ほぼ人が読み上げているような自然な音声を生成できるため、ビジネスシーンのみならず、コンテンツ制作にも活用されていくでしょう。

AI音声読み上げソフトを選ぶ際は、自社の用途に合わせ、商用利用ができるか、欲しい機能があるかなど、さまざまなポイントで比較するのがおすすめです。

ぜひ今回の記事を参考に、目的にあったAI音声読み上げソフトを選んでみてください。

画像出典元:写真AC

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