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ChatGPTの導入を検討はしているものの、どんな風に業務や製品に組み込めば良いかわからない、セキュリティが心配という企業は多いはず。
ChatGPT導入支援サービスを活用すれば、自社の業務やサービスにあった活用方法の設計やシステム開発などを任せることができます。
この記事では、ChatGPT導入支援について、業務の内容から選び方などを解説し、さらにおすすめのサービス10選や事例についても紹介します。
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このページの目次
ChatGPT導入支援サービスとは、ChatGPTや生成AIの既存製品への組み込み、ChatGPTを活用した新たな製品開発などを支援するサービスです。
事業やサービスの企画から、開発における専門的なコンサルティングや実務まで、顧客のニーズに合わせて幅広く支援を行います。
また、導入支援ではなく、ChatGPTを組み込んだ製品を直接提供するツール型のサービスもあります。
ChatGPT導入支援サービスでは、おもに以下のような業務を依頼することができます。
業務 | 内容 |
導入コンサルティング | ChatGPTの最適な活用方法や組み込み方法を設計・提案/新規事業の場合はサービスの企画から行うことも |
ChatGPTのカスタマイズ・開発 | モデルの選定・チューニング・業務に組み込みやすいようなカスタムモデルの開発 |
アプリとの連携 | 既存システムやアプリへの組み込みやAPI連携の設定 |
導入後の運用サポート | 再度のチューニング・さらなるシステム開発や改修・運用方法のブラッシュアップ |
セキュリティ対策 | 入力されたデータを学習に利用しない設定・個人情報のマスキング設定など |
サービス名 | 初期費用 | 月額利用料 | ツール型/支援型 | 対応業務 |
---|---|---|---|---|
NetBot | 100,000円 | 30,000円〜 | ツール型 | 社内チャットボット構築 |
neoAI Chat | 要問合せ | 要問合せ | ツール型 | 社内チャットボット構築 |
サテライトAI | 0円 | 100円〜/ユーザー | ツール型・支援型 | 開発・ツール提供 |
LIG | 要問合せ | 要問合せ | 支援型 | 導入コンサル・業務設計・開発 |
AVILEN | 要問合せ | 要問合せ | ツール型・支援型 | 導入コンサル・開発・ツール提供 |
画像出典元:「NetBot」公式HP
「NetBot」は、社内ナレッジベースと連携したチャットボットを構築できるサービスです。
主に社内のヘルプデスク運用・ナレッジ共有・研修などに利用可能で、社内の独自情報を活用することで、より精度の高い対応が可能になります。
また、ニーズに合わせたChatGPT以外のLLMモデルも利用可能で、機能のカスタマイズにも対応と、企業ごとに最適な環境を構築することも可能です。
評価の高いポイント3つ★★★
利用できるAIモデルが異なる2プランが用意されています。
プラン | Standard | Prime |
初期費用 | 100,000円 | |
月額利用料 | 100,000円→30,000円※ | 200,000円 |
(税表記なし)
※キャンペーン限定、導入から3ヶ月間の限定価格
画像出典元:「neoAI Chat」公式HP
「neoAI Chat」は、大手企業との取引実績や、東大松尾研究室との連携など、信頼性の高さが魅力のChatGPT連携サービスです。
機能面では、ChatGPTを社内データと連携して自社独自のAIチャットを構築できるのが特長で、さらに用語の登録やシーンごとの調整なども可能です。
また、閲覧・設定変更などの権限も柔軟に設定できるため、大企業やセキュリティ面での要求が高い企業でも使いやすいサービスと言えます。
評価の高いポイント3つ★★★
詳細については、お問い合わせが必要です。
画像出典元:「サテライトAI」公式HP
「サテライトAI」は、企業向けに、ChatGPTをはじめとした生成AIの導入支援を行うサービスです。
社内チャットの構築に加えて、ファイル・音声入力への対応、議事録AI構築など、さまざまな目的に対応できるのが特長。
それと同時に、AIに質問内容を学習させない・ユーザーの限定・個人情報のマスキングなど、セキュリティを担保した導入が可能です。
無料プランや無料トライアルが準備されており、さらに1ユーザーあたり月額100円から利用可能と、導入ハードルが低いのもポイントです。
評価の高いポイント3つ★★★
ユーザー数および利用回数による従量課金制です。
有料プラン | |
初期費用 | 0円 |
月額利用料 | 100円〜/ユーザー+利用回数課金 |
(税表記なし)
※無料プラン、無料トライアル(期間は要問合せ)も用意されています。
画像出典元:「LIG」公式HP
「LIG」は、Web制作やシステム開発をバックグラウンドに持ち、企業のDX支援を得意とする会社です。
AIに特化したチームを持っており、ChatGPTをはじめとした生成AIの導入コンサルから、業務フローの策定やシステム開発などを一気通貫で支援します。
また、生成AIに関するワークショップも開催しているため、まずはそこから体験することも可能と、導入ハードルが低いのもポイントです。
評価の高いポイント3つ★★★
詳細については、お問い合わせが必要です。
画像出典元:「AVILEN」公式HP
「AVILEN」は、東証グロース市場の上場企業で、多くの大手企業への支援実績を持ち、AI活用支援を得意とする会社です。
ChatGPTの導入コンサルティングはもちろん、システム開発や開発の内製化支援、自社開発SaaSの提供など、様々な形のソリューションを提供しています。
さらに、技術実装だけでなく、活用のためのロードマップ策定や人材育成など、組織開発までカバーしているのが大きな特長です。
評価の高いポイント3つ★★★
詳細については、お問い合わせが必要です。
サービス名 | 初期費用 | 月額利用料 | ツール型/支援型 | 対応業務 |
---|---|---|---|---|
AI面接官 | 要問合せ | 要問合せ | ツール型 | 面接対応自動化 |
SAKUBUN | 要問合せ | 9,800円〜要問合せ | ツール型 | ライティング自動化 |
IVRy | 要問合せ | 2,980円〜 | ツール型 | 電話対応自動化 |
画像出典元:「AI面接官」公式HP
「AI面接官」は、生成AIを活用した採用業務・面接の自動化サービスです。
書類選考に加えて一次面接まで自動化が可能で、ESをAIが分析したうえで最適な質問を生成し、それに基づいた面接で30項目の多角的評価を行うことが可能。
本来であれば人が時間をかけて対応しなければならない初期選考を完全に自動化することで、大幅な業務効率化とコスト削減を実現できます。
評価の高いポイント3つ★★★
詳細については、お問い合わせが必要です。
画像出典元:「SAKUBUN」公式HP
「SAKUBUN」は、ChatGPTを活用したAIライティングサービスです。
ブログ記事やオウンドメディア・広告・SNSなど様々な文章を作成可能で、SEO対策もカバーしています。
また、最新のGPT-4を搭載しているため、より高精度で自然な文章の生成が可能で、手直しの手間も少なく済みます。
さらに50種類以上のテンプレートや対話形式で編集可能なAIエディター機能も備わっており、これひとつでライティング業務の効率化を実現できるでしょう。
評価の高いポイント3つ★★★
プラン | Personal | Light | Standerd | Enterprise |
月額利用料 | 9,800円 | 要問合せ | 要問合せ | 要問合せ |
文字数 | 5万/月〜 | 20万/月〜 | 60万/月〜 | カスタマイズ |
文字数追加オプション | 2,000円/1万文字 | 1,500円/1万文字 | 1,000円/1万文字 | カスタマイズ |
(税抜)
画像出典元:「IVRy(アイブリー)」公式HP
「IVRy(アイブリー)」は、AIを活用した、電話対応業務特化のクラウドサービスです。
一次対応のガイダンス・顧客の操作に応じたフロー対応・担当者への転送などを自動化することができ、対応業務を大きく効率化することができます。
また、通話内容を文字起こしし、ChatGPTによって自動で要約することも可能で、記録にかかる手間も削減することができます。
料金も月額3,000円程度から利用可能とリーズナブルで、始めやすいのもポイントです。
評価の高いポイント3つ★★★
利用できる機能が異なる4プランが用意されています。
プラン | スターター | スタンダード | アドバンス | エンタープライズ |
初期費用 | 要問合せ | |||
月額利用料 | 2,980円〜 | 4,980円〜 | 7,980円〜 | 要問合せ |
(税抜)
※1ヶ月間の無料トライアルが利用可能
画像出典元:「comnico 生成AI活用支援」公式HP
「comnico 生成AI活用支援」は、AI活用の戦略策定からガイドライン作成、導入後の伴走支援までワンストップでサポートし、企業がAI技術を効果的に活用できるよう支援します。
ChatGPTやMicrosoft Copilot、DALL・E3など主要な生成AIサービスに対応しているほか、他の生成AIについても相談できるなど、柔軟な対応が可能です。
メーカー、金融業、建設業など業種を問わずサポートしており初期費用もかからないので、安心して相談できます。
評価の高いポイント3つ★★★
comnico 生成AI活用支援の料金は、初期費用なしで、月額30万円(税別)から利用できます。
この金額に
・戦略策定
・KPI設計
・現状分析、社内アンケート調査設計
・月次オンライン定例
・汎用型プロンプト作成
等が含まれるので、内容は充実していると言えるでしょう。
上記業務内容はあくまで一例なので、具体的な内容は問い合わせて確認することをおすすめします。
画像出典元:「QT-GenAI」公式HP
QT-GenAIは、株式会社QTnetが株式会社アンドドットと共同開発した生成AIプラットフォームです。
「モード機能」により実行したいタスクを選び、フォームに必要な情報を入力するだけでプロンプトを意識する必要がなく誰でも生成AIを使いこなすことができます。
利用企業単位で環境の構築が可能で、高度なセキュリティが求められる金融機関や行政機関でも既に導入されているので、安全性の面でも安心して利用することができます。
研修サポートや利用ガイドラインの作成支援など、導入に向けた教育支援も充実しているので、これから生成AIを活用していきたい企業には特におすすめです。
Gemini1.5 Flash/ProやGPT-4、Claude 3.5 Sonnetなど複数のAIモデルを利用可能です。
評価の高いポイント3つ★★★
初期費用は10万円から、月額費用の他にAIモデルごとの従量課金がかかります。
申込み審査から最短5日で導入が可能です。
ライト | スタンダード | エンタープライズ | |
初期費用 | 10万円 | 10万円 | 別途見積り |
月額 | ¥1,500/1ユーザー ※1 | ¥3,500/1ユーザー ※2 | 別途見積り |
主な機能 | ・標準UIの利用 ・ガイドライン作成支援 ・プロンプト作成支援 ・利用状況の見える化 ・セキュリティ機能 |
・標準UIの利用 ・ガイドライン作成支援 ・プロンプト作成支援 ・利用状況の見える化 ・セキュリティ機能 ・自社データ利用 |
・標準UIの利用 ・ガイドライン作成支援 ・プロンプト作成支援 ・利用状況の見える化 ・セキュリティ機能 ・自社データ利用 ・閉鎖網接続 |
※1 50ユーザー未満の場合、月額基本料金は75,000円/月となります。
※2 50ユーザー未満の場合、月額基本料金は175,000円/月となります。
AIモデルごとの利用料
GPT-4o | GPT-4 Turbo |
Gemini1.5 Flash |
Geimini1.5 Pro |
Claude 3.5 Sonnet |
Claude 3.5 Opus | |
1000文字/ 1画像 |
5円 | 10円 | 1円 | 3円/2円 | 5円 | 15円 |
(税表示なし)
ChatGPTや導入支援サービスを選ぶうえでは、まず活用の目的を明確にして、それにあったサービスを選ぶことが重要です。
例えば、社内ヘルプデスクの自動化や、自社製品への組み込みなどが考えられますが、前者の場合はツール型のサービス、後者は開発まで含むコンサル型が適しています。
また、はじめて生成AIを活用する企業であれば、運用が実際に始まってからの改善提案やサポートなどが充実したサービスを選ぶのもポイントです。
ChatGPTを活用するうえで多くの企業にとって心配事になるのが、セキュリティ面でしょう。
入力した情報を学習に利用されたり、個人情報をアップすることになると、情報漏洩の心配があります。
多くのサービスでは、情報を学習に利用させない、個人情報は自動でマスキングするといったセキュリティ機能が備わっています。
その他にも各社セキュリティ対策を盛り込んでいるので、自社の求めるセキュリティレベルに合うサービスかどうかをしっかり確認しておきましょう。
ChatGPT導入支援サービスの費用相場は、サービスによってかなり幅があるものの、初期費用0円〜10万円、月額利用料は3,000〜5万円程度です。
基本的にはツール型のサービスは安価で、コンサル型や開発まで請け負うようなサービスは高額になります。
自社課題に対して、どれくらいの支援があれば解決ができるかを事前に見極めて、必要十分な構成のサービスを選ぶことで、コスパを最大化することができます。
楽天証券では、楽天グループと共同開発で「投資AIアシスタント」という顧客向けのチャットボットを構築しました。
楽天独自のAIモデルとChatGPTを組み合わせたもので、投資に関する知識や自社メディアの記事紹介などを自動で行います。
これによって、自社顧客のリテラシー向上や質問への対応を自動化し、さらに購買への誘導も可能にしています。
長野県では、議事録作成に年間約3万時間を費やしており、その効率化を目指してAI文字起こしツールの「ログミーツ」を試験的に導入しました。
職員向けのオンライン講習会を開いて利用促進を行い、利用開始2ヶ月後には、アンケートにおいて回答者の9割が業務効率改善効果を実感しました。
今後は県全体での活用を計画し、より大きな業務効率改善を狙っていく方針です。
パナソニックホールディングスでは、国内9万人の社員向けに、独自のAIアシスタントサービス「PX-GPT」を展開しています。
MicrosoftのGTP3.5をベースに開発され、情報の二次利用防止や一定時間経過後の消去などの機能を搭載したセキュリティレベルの高さが特長です。
グループ全体のDX戦略の一環として、あらゆる部門における生産性の向上と、AIの活用方法学習・リテラシー向上を狙いとしています。
ChatGPTの導入は、業務改善や自社サービスの品質向上などの効果が期待できる反面、組み込みの仕方やセキュリティ担保がハードルになります。
ChatGPT導入支援サービスを活用すれば、自社の課題に合わせた最適な導入方法を設計し、セキュリティレベルも高めることができます。
各社業務内容や提供するサービスが異なるため、まずは自社の課題・ニーズを明確にしてから選ぶとミスマッチを避けられるでしょう。
画像出典元:o-dan