最先端技術であるエッジAIは、自動車業界や製造業から建設業までさまざまな業界で活用され始めています。
エッジAIは従来のクラウドを使用したAIよりも機密性が高く、高速処理ができるのが特徴です。
今回はおすすめのエッジAI開発企業とともに、選ぶ時のポイントや導入メリットについて紹介していきます。
このページの目次
エッジAIとは、スマホやカメラ、センサーなどの端末でAI処理を行うAI技術です。
これまでのAI処理というとクラウドで処理されていましたが、データ送信時の遅延や通信量、サーバーへの負荷、セキュリティリスクが問題でした。
端末内で処理が完結するエッジAIは、端末内でデータ処理を行うため非常に早く処理することが可能です。
また、端末内で処理が完了するためセキュリティ問題に発展しにくいのもメリットの一つでしょう。
画像出典元:「トウキョウアーチデザイン株式会社」公式HP
「トウキョウアーチデザイン株式会社(TAI)」は、2020年3月よりAIプロダクトの開発や販売をはじめ、ニューラルネットワークの圧縮などのエッジAIを展開している企業です。
開発事例として高速で動き回るミニカーとラベルをFPGA単体で推論し、約40ミリ秒に1枚の画像を検出する高速物体検出事例があります。
TAIが独自に開発した深層学習モデル圧縮技術を活用し、スタンバイ時と推論時の消費電力差を約2.4Wと低消費電力に抑えることに成功しました。
詳細については、お問い合わせが必要です。
画像出典元:「株式会社XAI」公式HP
「株式会社XAI」はAIを活用して顧客課題を解決するために、「ビジネスとAI」を掲げ手厚い伴走支援を行っているAI企業です。
事業アイデアの壁打ち役、技術検証の相談役として支援するワンチーム型プロジェクト支援とAIサービス受託開発支援と目的別に導入支援を選べます。
エッジAI開発の事例として、精度を保ちながらリアルタイム処理が可能な軽量モデルの開発に成功しています。
詳細については、お問い合わせが必要です。
画像出典元:「Avintonジャパン株式会社」公式HP
「Avintonジャパン株式会社」は製造業から調剤薬局などさまざまな業界のDX支援を活かし、エッジAIを組み合わせたソリューションを提供している企業です。
開発済みのエッジAIソリューションとして、自動車のナンバープレートを自動認識するシステムがあります。
エッジAIカメラは画像認識だけでなく、物体の体積測定や計測、深さの異なる層の識別も可能です。
リアルタイム計測テストでは、クラウドAIの処理速度が490msだったところ、エッジAIでは53msと超高速処理が実現しています。
詳細については、お問い合わせが必要です。
画像出典元:「株式会社KICONIA WORKS」公式HP
「KICONIA WORKS」は、顧客が抱えている課題を最も価値ある形で解決するAI開発に強みを持っている企業です。
受託開発では少数精鋭チームが短期間でプロジェクトを推進させるため、効率よくビジネスモデルを創出できます。
AIに関わる新しいナレッジを共有しながら開発支援してくれるため、社内のAI知識醸成にも役立つでしょう。
詳細については、お問い合わせが必要です。
画像出典元:「EDGEMATRIX株式会社」公式HP
「EDGEMATRIX」のエッジAIは、AIモデルの作成だけでなくエッジAIに必要な機材の販売もしている企業です。
ツールキットとして開発環境を提供し、開発済みのAIアプリをさらに高度な機能にデプロイすることもできます。
これまで開発してきたエッジAIパッケージとして、防犯カメラで侵入者を検知したり、ため池の正確な水位を監視したり、さまざまなパッケージが用意されています。
▶初期費用:要問合せ
▶月額利用料(税込):2,178円〜
※2年契約1GBプランの場合
出典元:「株式会社GeNEE」公式HP
株式会社GeNEEは、システムの設計・開発・保守・運用をワンストップで対応してくれるシステム受託開発会社です。
コンサルティング面にも優れており、現場や業務オペレーションを調査したうえで、企業が抱える課題を解決できるシステムにしてくれます。
ゼロからサポートしてくれるので、システムに詳しい人材がいない会社に特におすすめです。
料金の詳細については、問い合わせください。
画像出典元:「AIアナリティクス&コンサルティングサービス」公式HP
「AIアナリティクス&コンサルティングサービス」は、高いAI技術力を持つSREホールディングス株式会社が提供するAI導入支援サービスです。
各企業に最適化したテーラーメイド型のAI導入支援を提供し、企業のDXをサポートするのが特長。
不動産業界や金融業界の企業支援を得意とし、その他の業界での実績がやや少ない印象を受けますが、2021年に経済産業省と東京証券取引所から「DXグランプリ2021」に選ばれており、確かな実績が評価されているようです。
料金の詳細については、以下の資料をダウンロードの上お問い合わせください。
画像出典元:「LeapMind株式会社」公式HP
「LeapMind株式会社」は、エッジAIに必要なハードウェアとソフトウェアを合わせて提供し、企業の課題解決をサポートしている企業です。
AIモデルの開発に必要な測定ツールやサンプルなどがセットになったソフトウェア開発キットと自社の学習データを組み合わせれば、理想的なAIモデルが完成します。
また、すでに開発済みのAIモデルは、省電力化と低コスト化に成功していて、高レイテンシーが要求される画像認識も効率的に稼働できます。
詳細については、お問い合わせが必要です。
画像出典元:「サキヨミAIラボ」公式HP
「株式会社サキヨミAIラボ」は、AIカメラの導入から人工知能のモジュール構築までAIを活用したソリューションを展開している企業です。
「人工知能で幸せな社会を創る」ことをモットーに、既存データとAIを掛け合わせて新しいビジネスの創出をサポートしています。
明示SignalであるAIカメラの導入サービスをはじめ、AIを活用したビジネス戦術の立案やモジュールを構築をする暗黙Signalと、社内のデータを有効活用する支援が特徴です。
詳細については、お問い合わせが必要です。
画像出典元:「日本システム開発株式会社」公式HP
「日本システム開発株式会社」は、自動車のナンバープレート認識AIや人数カウントなどさまざまなAIソリューションを生み出し続けています。
イベント会場の入退場を自動認識して、マーケティングに役立つよう時間別にグラフ化することも可能です。
また、人の頭または体どちらで人数カウントするかも選べます。
詳細については、お問い合わせが必要です。
画像出典元:「株式会社フツパー」公式HP
「株式会社フツパー」は独自の技術を駆使して、現場で本当に使えるAI開発に力を入れている企業です。
主に製造業向けの画像認識エッジAIサービスを開発していて、初年度298,000円、次年度以降98,000円で利用できるAI外観検査サービスも提供されています。
また、既存の工作機械に設置して、切削加工時のイレギュラーを知らせてくれるクラウドAIも開発されています。
▶初期費用:要問合せ
▶月額利用料(税不明):初年度298,000円
2年目以降98,000円
※ハードウェアは別途請求あり
画像出典元:「ReVision株式会社」公式HP
「ReVision株式会社」はドローンでの空撮や飛行点検、測量などを行っている企業です。
エッジAIの活用例として、今後人手不足が懸念されているドローンのインフラ点検ソリューションを開発しています。
ドローンによる点検はインフラだけでなく、農業などの分野でも活用が期待されているため、今後ますます注目されることは間違いありません。
詳細については、お問い合わせが必要です。
画像出典元:「株式会社エイシング」公式HP
「株式会社エイシング」は超軽量AIモデルの開発に力を入れている企業です。
エッジAI研究に余念がなく、現在はエッジAIカメラ向けに極省メモリアルゴリズムを開発しています。
これまでの生産設備のセンサーにエッジAIを搭載し、高い精度で不良品判定や設備故障を検知してきました。
AIプロジェクトの立ち上げから実用化までの支援はもちろん、PoC以降の開発が凍結した案件を再生支援するサービスもあります。
詳細については、お問い合わせが必要です。
画像出典元:「株式会社ヘッドウォータース」公式HP
「株式会社ヘッドウォータース」は、顧客が抱えている課題や目的に沿った実用性高いAIソリューションを提供してくれる伴走サービスが特徴の企業です。
最新の映像解析エッジAIである「on Jetson AGX Orin」とマルチAIプラットフォーム「SyncLect」を組み合わせて、複数のカメラ画像の解析に成功しました。
また、音声エッジAIの開発にも力を入れていて、重要キーワードをセグメントして分析する音声エッジAIソリューションも提供されています。
詳細については、お問い合わせが必要です。
エッジAIの導入による大きなメリットとして、リアルタイムでの応答や判断が素早くできることが挙げられます。
端末内で処理を行うエッジAIは、クラウドサーバーへの通信が不要なため、通信遅延が起きません。
たとえば、自動運転車はセンサーやカメラからの映像を元にリアルタイムで適切な運転操作を行っています。
また、医療現場でも患者の状態をカメラで監視し、異常が発生したときにはすぐに対応できる医療機器もあります。
クラウドサーバーへの通信が不要なエッジAIは、通信コストを大幅に削減できます。
主流であったクラウドAIは従量課金制で、動画などのデータを取り扱う場合は通信費用が高額になることがありました。
しかし、エッジAIであればすべて端末内で対象の分析・判断が可能なため、通信費の削減に役立つでしょう。
エッジAIで処理済みのデータを最低限クラウドにアップするため、すべてのデータをやりとりするクラウドAIと比較してセキュリティリスクが軽減します。
特にプライバシーが重要だと言われている医療機関でも、患者の個人情報や健康情報を守りつつ処置が可能です。
また、工場の生産ラインでは製品の設計情報や生産データを扱いますが、外部との通信は行われないため、企業の機密情報を保護することができます。
エッジAI開発会社やサービスを選ぶ場合は、複数の会社から相見積もりを取得し、開発リソースや開発コストについて確認しておきましょう。
クラウドAIよりもコストが抑えられるとはいえ、エッジAIにも管理コストは発生します。
自社の予算内であるか、コストに見合った効果が得られるかを無料体験で確認しておくようにしてください。
エッジAI開発を依頼する場合、自社の課題や目的に合った実績やノウハウを持っている企業を選ぶようにしましょう。
実績がある企業は開発だけでなく、その後の運用や保守についても詳しくサポートしてもらえる可能性が高いです。
AI開発を行っている企業にはそれぞれ得意分野が分かれていて、画像解析や映像解析
エッジAIの調整や音声認識など多岐に渡ります。
開発会社を選ぶ場合は、エッジAI開発に強みがある企業を選ぶと、ビジネス課題を解消しやすいでしょう。
エッジAI開発は目的や課題によって、導入の進め方や受託会社の選び方が異なります。
特に初めてエッジAIを導入する場合、カメラやスマホなど機材を準備したり、運用方法などを導入前に決めておくことが重要です。
まずは気になるエッジAI開発企業の無料デモで使い勝手を確認し、複数社から相見積もりをとってみてはいかがでしょうか。
画像出典元:写真AC
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