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画像生成AIは、急速な成長の過程にあり、幅広い分野での活用と今後の進化が見込まれています。
ビジネスでは、画像生成AIサービスの活用によりクリエイティブ制作におけるリソース不足解消・コスト削減などが期待できます。
本記事では、無料版やWebブラウザで気軽に試せる画像生成AIサービスを紹介、気になる商用利用・日本語対応の有無なども比較解説するので、ぜひご覧ください!
このページの目次
画像生成AIとは、ユーザーが入力したプロンプト(指示)から、AIを利用して自動で画像を生成する技術のことを言います。
既存の画像データを学習しており、特徴やパターン・スタイルを抽出して人間が作成したものと同レベル、またはそれ以上の高クオリティの全く新しい画像を生成できます。
画像生成AIサービスは、Webデザイン・商品写真・ゲーム開発などクリエイティブな分野で活用されるイメージが強いですが、今後は医療など幅広い分野での導入が広まると予測されています。
本記事で紹介している「おすすめ画像生成AIサービス」を一覧で比較します。
サービス名 | 月額費用 | Web ブラウザ |
商用利用 | 日本語 | 運営会社 |
Stable Diffusion | 無料~ | 〇 | 〇 | 〇 | Stability AI |
DALL-E2 | 無料~ | 〇 | 〇 | △ | OpenAI |
Midjourney | 10ドル~ | 〇 | 〇 | △ | Midjourney |
Bing Image Creator | 無料~ | 〇 | ✕ | 〇 | Microsoft |
Text to Image | 無料~ | 〇 | △ | 〇 | Canva Pty Ltd |
Algomatic 生成AI Partner |
要問合せ | 〇* | 〇* | 〇 | Algomatic inc. |
*ニーズに合わせて開発(要問合せ)
画像出典元:「Stable Diffusion」公式HP
Stable Diffusionは、高品質でリアルな画像生成に特化したAIサービスです。
オープンソース化されていて、潜在拡散モデルというアルゴリズムを使用しています。
生成する画像のスタイルを選択し、テキストから画像を生成できるようになっていて、汎用性に優れたツールとしても人気があります。
全ての機能が無料で利用可能です。
▼ Stable Diffusionを詳しく知りたい方は、こちらもご覧ください。
画像出典元:「DALL-E2」公式HP
OpenAIが提供するDALL-E2は、自然言語による記述からリアルな画像・アートを作成できるAIツールです。
高度なAI技術を活用して4倍高解像度の画像生成ができます。
コンセプト・属性・スタイルを組み合わせて、細部にこだわった指示ができるようになっています。
初回登録時に50クレジットを無料で付与、それ以降の利用には15ドル/115クレジットかかります。
画像出典元:「Midjourney」公式HP
Midjourneyは、Discordを介して、Webブラウザまたはアプリ上で、チャット形式で利用する画像生成AIサービスです。
チャット欄にプロンプトを入力するだけで、高精度な画像を自動生成するだけでなく、画像をアップロードして、異なるスタイルやエフェクトを適用し画像変換することもできます。
Discord上での利用は、他の利用者にも生成画像が表示されるため悪用されないように注意が必要。
年払いにすると、月額利用料が20%割引になります。
Basic Plan | Standard Plan | Pro Plan | Mega Plan | |
月額利用料 | 10ドル | 30ドル | 60ドル | 120ドル |
Fast GPU | 3.3hr/月 | 15hr/月 | 30hr/月 | 60hr/ |
Relax GPU | - | 制限なし | 制限なし | 制限なし |
(税表記なし)
▼ Midjourneyを詳しく知りたい方は、こちらもご覧ください。
画像出典元:「Bing Image Creator」公式HP
Bing Image Creatorは、MicrosoftのBingの追加機能として利用できる画像生成AIサービスです。
OpenAIが提供するDALL-E2を使用しているため、高性能・高品質の画質が生成できます。
Microsoftのアカウントがあれば簡単に利用可能で、Microsoft Edgeブラウザ、スマホアプリのいずれにも対応しています。
ただし、画像の商用利用は不可となっているため注意してください。
無料で利用可能
画像出典元:「canva text image」公式HP
Text to Imageは、グラフィックデザインツールCanvaのAI画像生成機能で、Canvaを導入すれば利用することができます。
生成した画像を、そのままSNSの投稿やプレゼンテーション、チラシなどに利用できるのが魅力。
日本語対応可能で、直感的な操作で利用できるようになっています。
Canvaを導入すれば付加機能として利用できます。
Canvaの料金プランは、利用状況に合わせて3つのプランを選択可能で、有料プランは年払いにすると16%お得です。
有料プランには、30日間の無料トライアルがあります。
Canva Free | Canva Pro | Canva for Team | |
Text to Image | 無料 | 無料 | 無料 |
月額利用料 | 無料 | 1,500円 | 3,000円 |
(税表記なし)
画像出典元:「Algomatic 生成AI Partner」公式HP
Algomatic 生成AI Partnerは、DMMから20億円の資金調達を行い生成AIの自社プロダクト開発を行う株式会社Algomaticが、事業推進のためにテクノロジーの知見やノウハウを還元する開発支援サービスです。
強みとしている専門知識や知見豊富な多数のエンジニアとのネットワークを活用し、生成AIによる業務効率化や事業改善を全面的にサポートしています。
音声合成や機械翻訳、社内FAQ、画像生成など、あらゆる自社課題にも丁寧なヒアリングにより幅広く対応。
生成AIを活用した業務効率の改善や事業検証まで、 一気通貫で支援しており、事業会社として培ったノウハウで、生成AIに特化した受託開発や 壁打ち、技術顧問まで幅広く対応しています。
Algomatic 生成AI Partnerは、非公開となっています。
詳細は資料をご確認の上、お問い合わせください。
Algomatic 生成AI Partner の資料をダウンロード
画像出典元:「Adobe Firefly」公式HP
Adobeが開発したAdobe Fireflyは、クリエイターのための生成AIとして提供されています。
Creative Cloudに新たに導入され、商用利用も可能です。
最新版では、構成・ディテールのリアル感・雰囲気やライティングがさらに改善、より高品質の画像を生成できるようになっています。
無料プラン | プレミアムプラン |
0円 | 680 円/月 |
毎月25の生成クレジットを利用 | 毎月100の生成クレジット |
画像出典元:「NightCafe Creator」公式HP
NightCafe Creatorは、テキストプロンプトのみで画像生成するAIサービスです。
Stable Diffusion、DALL-E2、CLIP-Guided Diffusion、VQGAN+CLIP、Neural Style Transferなど、複数のアルゴリズムが利用可能。
AIアートコミュニティやチャットルームで、生成画像の共有やコラボレーションができます。
無料プランは、非商用利用のみ可能で、商用利用には、有料プランへの加入が必要です。
毎日5クレジットがチャージされ、無料で利用できます。
有料プラン「NightCafe PRO」にアップグレードすることも可能。
4半期ごとの支払いにすると料金が表記の20%割引されるほか、現在は期間限定で、新規加入者は初月に50%のボーナスクレジットを受け取れます。
サブスク型の有料プランを契約せずに、クレジットパックを購入した利用も可能です。
AI BEGINNER | AI HOBBYIST | AI ENTHUSIAST | AI ARTIST | |
月額利用料 | 5.99ドル | 9.99ドル | 19.99ドル | 49.99ドル |
クレジット料金/ 1クレジット |
0.06ドル | 0.05ドル | 0.04ドル | 0.036ドル |
クレジット数/月 | 100クレジット | 200クレジット | 500クレジット | 1400クレジット |
(税表記なし)
画像出典元:「Fotor」公式HP
Fotorは、Everimaging Science and Technology Co., Ltdが開発・運営する画像加工サービスで、AIツールの一つにAI画像生成機能があります。
テキストに生成したい画像について入力し、画角と、13種類のスタイルのうち一つを選択して使用することで、映画のキャラクターからデジタルアートまで、スタイリッシュな画像作成が可能です。
基本的な機能は無料で利用できますが、多くの機能や素材を使いたい場合は有料プランがおすすめ。
年払いにすると、プレミアムプランは62%、クレジットプランのサブスクリプションプランは70%の割引になります。
プレミアムプランには、無料トライアルがあるので、試してから導入できます。
プレミアムプラン | クレジットプラン | ||||
Free | Fotor Pro | Fotor Pro+ | 従量制 | サブスクリプション プラン |
|
AI画像生成 | 無料 | 無料 | 無料 | 無料 | 無料 |
月額利用料 | 無料 | 999円 | 2,199円 | 2,660円〜 | 1,300円~ |
(税表記なし)
画像出典元:「Artbreeder」公式HP
Artbreederは、テキストから画像生成できるだけでなく、複数の画像を組み合わせて新しい画像を生成することができます。
Googleドライブと同期させることで、生成した画像のフォルダ管理が可能。
AIを活用した複数ツールを使用し、キャラクターやアートワークなどこれまでにない画像を作成できます。
Artbreederには、無料のプランを含めて4つの料金プランがあります。
年払いにすると、料金の20%が割引されます。
Free | Starter | Advanced | Champion | |
月額利用料 | 無料 | 8.99ドル | 18.99ドル | 38.99ドル |
クレジット数/月 | 10クレジット | 100クレジット | 275クレジット | 700クレジット |
(税表記なし)
画像出典元:「Visual ChatGPT」公式HP
Visual ChatGPTは、Microsoftの研究者グループが開発したシステムを介してChatGPTとさまざまなVisual Foundation Modelを組み合わせて利用し、チャット形式で画像生成が可能なAIサービス。
公式サイトにアクセスし、プロンプトを入力して生成ボタンをクリックすれば、数秒で高画質の画像生成ができるため、使い勝手が良いのが魅力です。
現在は、ベータ版で提供されているため、無料で利用可能です。
画像出典元:「starryai」公式HP
AIアートジェネレーターアプリのstarryaiは、テキストにプロンプトを入力すると、言葉のイメージに沿った画像を生成してくれます。
Webブラウザ、スマホアプリでの使用が可能で、生成した画像の商用利用ができます。
イラストの生成よりも写真の生成に焦点を当てているため、リアル画像、抽象的画像、製品的画像など、異なるニーズにも対応が可能です。
無料での利用が可能で、利用開始当日から毎日5クレジット(画像25枚)が追加されます。
より多くのクレジットを利用したい場合は、有料プランについて問い合わせが必要です。
画像出典元:「Craiyon」公式HP
以前は「DALL・E mini」として知られていたCraiyonは、テキスト入力して画像生成するAIサービス。
無料プランでも生成する画像枚数の制限がないものの、画像生成の速度低下、ウォーターマークがつくなど制限があるため、利用状況に合わせてプランを選ぶと良いでしょう。
シンプルで直感的な操作で利用できるため、知識や技術がない人にもおすすめです。
Craiyonには、無料プランと3つの有料プランがあります。
有料プランは、画像生成速度や機能面によって金額が異なり、年払いにすると料金が割引されます。
Free | Supporter | Professional | Enterprise | |
月額利用料 | 無料 | 6ドル | 24ドル | 要問合せ |
画像生成速度 | 60秒で 9枚の画像 |
45秒で 9枚の画像 |
15秒で 9枚の画像 |
要問合せ |
(税表記なし)
画像生成AIは、既存のビジネスや業務の進め方を大きく変容させるとして注目を集めています。
一方で、ビジネスで利用する上でのリスクもあるためおさえておきましょう。
画像生成AIは、ユーザーが入力したデータを学習して進化します。
そのため、学習させるデータにビジネスの機密情報や個人情報が含まれていると、生成AIサービス提供者や他のユーザーに情報が流出してしまうリスクがあります。
生成AIの学習データとして既存の著作物を活用することは、著作権者の許諾なく原則可能とされています。
一方で、画像生成AIが作り出した画像に既存の作品との類似性や依拠性が認めらると、著作権の侵害と見なされる可能性があるため、注意が必要です。
生成AIは、誤情報を真実のように生成する「ハルシネーション」という現象が起こりえます。
画像生成におけるハルシネーションは、事実とは異なる・実際には存在しない・入力データに基づかない画像が生成される現象です。
画像を生成しビジネスで利用する際には、ファクトチェックを徹底し、誤情報が拡散されるリスクが伴っている認識を持ちましょう。
ここ数年で大きく飛躍した画像生成AIの技術は、まだ開発の余地が残る分野であり、今後さらに進化を遂げる可能性があります。
利用者が増えれば、画像生成AIを取り巻く環境も整い、利便性やサービスも向上するでしょう。
ビジネスでの活用を検討しているのなら、まずは無料版で可能性を探ってみてはいかがでしょうか。
誰でも簡単に高クオリティな画像が作成できる画像生成AIサービス、Webサイト・SNSなど身近な領域からぜひ利用してみてください。
画像出典元:O-dan