AI翻訳サービスについて

法人向けAI翻訳サービスの精度やメリットは?おすすめ10選を比較!

記事更新日: 2023/06/01

執筆: 編集部

ビジネス文書など長文の翻訳を行う場合、専門的知識を有する人材を確保するのに時間やコストがかかり不便を感じている人におすすめなのが、AI翻訳サービスです。

AI翻訳サービスなら、翻訳の精度も高く、時間とコストを削減することが可能です。

本記事では、数多くあるツールの中からAI翻訳サービスに詳しい専門家のアドバイスを参考に、プロの翻訳との違いやメリット・デメリット、利用する際の注意点を解説しますので、ぜひ参考にしてください。

この記事に登場する専門家

トヨタテクニカルディベロップメント株式会社 主任

菊地 晃

2012年にトヨタテクニカルディベロップメント株式会社に入社。

入社当時より特許翻訳、および多言語翻訳業務に従事。
特に多言語翻訳業務では車載装置のメッセージの多言語化を担当。

Google翻訳に代表されるニューラル翻訳の登場以来、機械翻訳、翻訳支援ツールなどを含むITツールを活用した翻訳プロセス構築も担当しつつ、日々の業務では、お客様の「言語に関する困り事」に対してソリューションを提供することに努めています。

 

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AI翻訳サービスとは?

AI翻訳サービスとはその名の通り、AI(人工知能)を活用して高い精度の翻訳を行うサービスです。

深層学習(ディープラーニング)技術により、プロの翻訳者に引けを取らない精度の翻訳を実現しています。また、人間と比較してほんのわずかな時間で翻訳が完了してしまいます。

AI翻訳サービスというとGoogle翻訳など、無料インターネット翻訳を思い浮かべる方も多いと思います。これらは手軽に利用できるものの実用的に十分とは言い難く、特にテクニカルドキュメントなどの専門文書の翻訳は困難で、セキュリティ面も万全とはいえません。

企業で利用する場合は無料・個人向けのものではなく、法人向け(有料)のものを選択することをおすすめします。

おすすめの法人向けAI翻訳サービス5選

 

 

1.スピーディーな翻訳を実現するなら!『Biz翻訳』


画像出典元:「Biz翻訳」公式HP

特徴

「Biz翻訳」は、豊富な機械翻訳エンジンによるスピーディーな翻訳を実現するAI翻訳サービスです。

AI学習機能搭載で使うほど精度が向上するため、業務効率化や翻訳コストの削減に役立ちます。

翻訳方法はファイルをアップロード・テキスト入力の2種類。翻訳ツールを使ったことがない人でも安心して利用可能です。

トヨタテクニカルディベロップメント株式会社 菊地 晃氏

「Biz翻訳」は、複数のAI翻訳エンジンから好きなエンジンが選択可能なため、対応言語も多岐に渡り様々な言語を取り扱うユーザーには使い勝手の良いサービスだと思います。

 

機能

・翻訳エンジン:DeepL, Google , Microsoft, みんなの自動翻訳@KI 商用版
・AIによる翻訳とポストエディットによる翻訳
・自動翻訳無制限
・対応言語29ヶ国語
・対応フォーマット:Word, Excel, Power Point, PDF, CSV, HTML, TXT, API

料金プラン

Biz翻訳の料金プランは、ユーザー数に合わせて選択するシンプルな料金体系で、月額費用のほか、導入時に初期費用がかかります。

ユーザー数が300名以上の会社は、「エンタープライズプラン」の利用が可能で、詳細は問い合わせが必要です。

  スモール ミディアム ラージ エクストラ
ラージ
初期費用
(税表記なし)
100,000円 100,000円 100,000円 100,000円
月額費用
(税別)
24,000円 40,000円 80,000円 150,000円
自動翻訳 無制限 無制限 無制限 無制限
ユーザー数 15
(翻訳マネージャー:3)
30
(翻訳マネージャー:5)
100
(翻訳マネージャー:10)
300
(翻訳マネージャー:20)
1ユーザーあたりの費用
(税別)
1,600円/月 1,333円/月 800円/月 500円/月

 

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2. 導入・運用のしやすさで選ぶならこちら!『Phrase TMS』

画像出典元:「Phrase TMS」公式HP

特徴

「Phrase TMS」は、世界で20万人以上のユーザーに利用されている翻訳支援ツールです。

翻訳作業の時間短縮やコストのカットも可能になり、24時間対応のテクニカルサポートがあり運用支援体制が充実しているので、初めて利用する企業でも安心です。

特徴は、最先端のAI技術による翻訳管理機能です。コンテンツに最適な機械翻訳エンジンを選択し高品質の翻訳を実現。

無料トライアルやデモが用意されているので、「まずはお試しで使ってみたい!」という企業にもおすすめです。

セキュリティ面ではISO27001認証を取得。通信はすべて暗号化され、データ保護・データプライバシーも確保されています。

トヨタテクニカルディベロップメント株式会社 菊地 晃氏

「Phrase TMS」は、翻訳案件の管理、および翻訳編集に強みのあるサービスなので、翻訳の経験があるユーザーの方が継続的に翻訳を行う場合に使用しやすいサービスといえるでしょう。

 

機能

・500言語以上に対応
・自動翻訳メモリ機能
・用語管理機能

料金プラン

  チームスタート チーム アルティメット エンター
プライズ
月額費用 $29 $210 $369 要問合せ
利用できる機能 チームスタートの主な機能 チームスタートの全機能
+以下の機能
チームの全機能
+以下の機能
Phrase TMSの
すべての機能
  翻訳メモリ ワークフロー API カスタム
サブスク
リプション
契約
  用語ベース プロジェクトの自動化 カスタム
クラウド
URL
年間定額制度
  オートメーション
ウィジェット
共有
プロジェクト
バージョン管理
システム/UI
デザインツール/
オープンソース
コンテンツ管理
システム用の
コネクタ
AEM、
Sitecore、
Marketo、
Zendesk
などのコネクタ
(追加料金で
利用可能)
  個人向け
ストレージ
システムとの
コネクタ
法人向け
ストレージ
システムとの
コネクタ
言語品質評価 SLA
  24時間対応の
テクニカル
サポート
アナリティクスと
ファイナンスの機能
シングル
サインオン
専門カスタマー
サクセス
マネージャ


上の表の通り、4つの料金プランがあり、「エンタープライズ」以外は無料トライアルが利用できます。

おすすめは「チーム」で、チームスタートの全機能に加えて、プロジェクトの自動化や外部サービスとの接続が可能です。

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3. ファイルをそのままの形式で翻訳!『ヤラクゼン』


画像出典元:「ヤラクゼン」公式HP

特徴

「ヤラクゼン」は、使えば使うほど自動翻訳の精度が向上するAI翻訳サービスです。

翻訳したいファイルをドロップするだけで自動翻訳が開始されるので、使い勝手が良く、元のレイアウトを崩すことなく、翻訳ドキュメントをダウンロードできます。

自動翻訳後に翻訳修正を行った場合など、社内や業界の専門用語をカンパニーフレーズとして学習してくれるため、使うほどに翻訳データベースが成長。

音声翻訳には対応していないため、別の方法で文書化する手間はかかりますが、翻訳作業にかかる全体的な負担は大幅に軽減できるでしょう。

14日間の無料トライアルも利用できるので、使いやすさをお試しできます。

トヨタテクニカルディベロップメント株式会社 菊地 晃氏

「ヤラクゼン」も、複数のAI翻訳エンジンから好きなエンジンが選択可能で、対応言語数も多いため、様々な言語を取り扱うユーザーには使い勝手の良いサービスだと思います。

 

機能

・28言語に対応
・PDFやOfficeファイルなど元の書式のままファイルをまるごと翻訳
・翻訳修正をフレーズ集・用語として学習
・翻訳APIを組み込むと、ウェブサイトや自社システムの翻訳プロセスを自動化(オプション)

料金プラン

ヤラクゼンのカンパニープランにはお試し導入プランが2種、中小・部署導入向けプランが4つ用意されています。

契約は年間契約となり、上位プランになればなるほど1ユーザーあたりのコストは軽減されます

エクストラ・ラージ以上の大規模導入の場合は、すべての機能が利用できるエンタープライズプランとなり別途見積もりが必要です。

  スターター3
(お試し導入向け)
スターター5
(お試し導入向け)
スモール ミディアム ラージ エクストラ
ラージ
初期費用
(税表記なし)
100,000円
月額費用
(税抜)
9,000円
(3,000円/1ユーザー)
12,000円
(2,400円/1ユーザー)
24,000円
(1,600円/1ユーザー)
40,000円
(1,333円/1ユーザー)
80,000円
(800円/1ユーザー)
150,000円
(500円/1ユーザー)
利用ユーザー
(翻訳マネージャー)
3名
(1名)
5名
(1名)
15名
(3名)
30名
(5名)
100名
(10名)
300名
(20名)
翻訳マネージャーアカウント追加 4,000円/月

 

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4. 多言語間ミーティングをリアルタイムでAI翻訳!『OneMinutes』


画像出典元:「OneMinutes」公式HP

特徴

「OneMinutes」は多言語が飛び交う会議での発言をリアルタイムでテキスト化でき、AIによる自動翻訳も可能。

多言語間でのミーティングの生産性を向上できるサービスです。

話した言葉は、10ヶ国語に翻訳・変換して文字起こしすることが可能です。

直感的なUIと共同編集可能なエディター機能で、議事録の共有にも使いやすいと評判です。

多言語間での会議が多い企業や議事録の運用を効率化したいという企業に最適なサービスです。

機能

・Microsoft Azureを使⽤した高精度な文字起こし機能
・DeepLによる⾼精度かつニュアンスを汲み取れた機械翻訳
・10ヶ国語対応
・議事録管理の一元化・効率化

料金プラン

月の文字起こし利用時間に応じた複数の料金プランがあります。

会議や商談等、月にどれだけの時間で文字起こしが必要になるか確認し、プランを選択すると良いでしょう。

また、14日間の無料トライアルもあり、使用感に不安がある人はトライアルプランから利用することもできます。

  Business 20 Business 50 Business 100
月額料金
(税抜)
25,000円 60,000円 100,000円
文字起こし利用時間 20時間/月 50時間/月 100時間/月

 

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5. AI精度はTOEIC960点超レベル!『COTOHA Translator』

画像出典元:「COTOHA Translator」公式HP

特徴

「COTOHA Translator(コトハ トランスレーター)」は、NTTコミュニケーションズ株式会社が提供する国内製のAI翻訳サービスです。

最新のニューラルマシントランスレーション技術を採用し、TOEIC960点相当の超高精度な翻訳を実現しています。

利用方法はファイルをドラッグ&ドロップするだけの簡単操作と、人なら7時間程ある翻訳量も2分で完了してしまう圧倒的翻訳スピードを誇ります。専門用語を登録できる辞書機能があり、製造業から金融機関まで幅広い業界で利用されています。

翻訳結果のファイルや登録辞書の内容はすべて暗号化され、セキュリティ面も万全です。

機能

・25言語対応
・辞書登録機能
・リバース翻訳機能

料金プラン

・初期費用:0円
・月額費用:80,000円~

 

その他のおすすめAI翻訳サービス

AI議事録取れる君


画像出典元:「AI議事録取れる君」公式HP

特徴

「AI議事録取れる君」は、議事録作成の効率を大幅にアップさせる文字起こしツールです。

AIによる音声認識を利用した、高性能なリアルタイムの文字起こしや、業界初のAI自動要約機能、AIとの共同作業により議事録作成を容易にします。

発話言語と翻訳言語を指定して翻訳することができ、90以上の国と地域の発話と、主要な16カ国の言語に翻訳できます。

機能

  • 自動文字起こし
  • AI自動要約
  • zoom連携
  • Microsoft Teams連携
  • 音声ファイル取り込み
  • 単語登録
  • 翻訳
  • 共同編集
  • ブックマーク
  • チーム作成
  • 自動録音
  • ダウンロード(ワード、CSV、マークダウン形式)
  • URL共有
  • メール展開

料金プラン

AI議事録取れる君には3つのプランがあり、法人向けにはEnterpriseプランとUnlimitedプランが展開されています。

プランによって異なるのは1ヶ月あたりの議事録収録時間であり、文字起こしソフトとしての機能が料金によって制限されることはありません。

機能の違いに悩むことなく、1ヶ月あたりどれだけの議事録を作成するかのみでプランを選択できます。

  Personal Enterprise Unlimited
対象 個人 法人 個人・法人
月額費用
(税表記なし)
要問合せ 要問合せ 要問合せ
1ヶ月あたりの議事録収録時間 3時間
(超えた場合20円/分の従量課金)
10時間
(超えた場合20円/分の従量課金)
無制限
チーム機能 法人契約の場合のみ利用可
音声の最大保存容量 無制限※
7日間の無料体験あり
無制限※ 無制限※
※2023年2月12日現在無制限キャンペーン実施中。期間の記載なし

 

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Kiara

 画像出典元:「Kiara」公式HP

特徴

Kiara(キアラ)は、日本のITベンチャー株式会社ジェニオによるAI翻訳サービスです。Slackのワークスペースに特化したリアルタイム翻訳を強みにしています。

もともと海外企業とのソフトウェア開発のために生み出されたツールであるため、C ++やPythonなどの難易度が高いプログラミング言語・テクノロジー用語でも、的確な翻訳が可能です。

非常にシンプルなデザインで文章を簡単に追加・削除でき、速やかに翻訳がされるのでSlackでの会話にストレスを感じません。海外企業とやり取りが頻繁に発生する企業に特におすすめのサービスです。

料金プラン

初期費用は無料、請求書払いであれば、日本円での支払いも可能です。

Small Medium Large Enterprise
10ユーザーまで 30ユーザーまで 66ユーザーまで 66ユーザー以上
$30 /月
(約3,000円)
$90 /月
(約10,000円)
$198 /月
(約21,000円)
Customize


14日間の無料お試しができます。

 

T-4OO

画像出典元:「T-4OO」

特徴

T-4OOは幅広い専門分野に関する文書を翻訳できるツールです。

専門用語が頻出する文書を扱う企業に適しています。

一定期間で翻訳履歴が削除されるため、情報漏洩のリスクが不安な企業にもおすすめです。

料金プラン

ビジネスプランはユーザー1名あたり月額3,000円(ユーザー数10名まで)です。

少人数向けのスタータープラン、大規模企業向けのエンタープライズプランはお問い合わせをする必要があります。

 

ジャパリンガル

画像出典元:「ジャパリンガル」

特徴

ジャパリンガルはインバウンド事業に特化した、低価格・短納期・高品質にこだわったオンライン翻訳サービスです。

NTT東日本のAI翻訳技術とTOPPANのプロの翻訳者ネットワークとを組み合わせた、新たなクラウド翻訳サービスです。

1文字から利用でき、100社以上が導入済みの人気のサービスです。

料金プラン

プラン エントリー ライト レギュラー エンタープライズ
月額費用 42,500円 80,000円 225,000円 700,000円

 

月額プランは消費文字ポイントによって料金が変動します。

スポット的な使い方ができる従量課金プランも用意されています。

詳細は以下の記事をご覧ください。

 

Zinrai Translation Service

画像出典元:「 Zinrai Translation Service」

特徴

Zinrai Translation Serviceは、セキュリティ対策が万全で高機能な翻訳サービスを導入したいと考える企業にうってつけです。

多人数で利用できる定額制のサービスで、全社で利用でき、テキストだけではなくファイルごと翻訳する機会が多い企業にもおすすめです。

料金プラン

・エントリープラン:55,000円 / 月
・ベーシックプラン:165,000円 / 月
・スタンダードプラン:330,000円 / 月
・アドバンスドプラン:660,000円 / 月

※価格にはサポート料が含まれています。

 

AI翻訳サービスの3つの選定ポイント

1. AIの翻訳精度とカスタマイズ性は高いか

AIの翻訳精度の高さは何よりも重要なポイントです。翻訳したい文書の専門性が高ければ高いほど、翻訳が困難になってきます。

カスタマイズ性については、AIに専門用語を辞書登録できるか、会社の慣習などにあわせたチューニングができるかなど、スムーズな運用が可能かをチェックします。

翻訳精度やカスタマイズ性については実際にサービスを利用しなければ分からない場合が多いので、まずは無料トライアルなど利用するとよいでしょう。

トヨタテクニカルディベロップメント株式会社 菊地 晃氏

AI翻訳結果の編集のしやすさも、スムーズに利用できるポイントです。 また、他システムやツールとの連携機能の有無も確認しておきましょう。

 

2. セキュリティ面が安心できるか

無料で利用できるものや個人向けのAI翻訳ツール・サービスの中には、AIの辞書登録が共有されているものがあり、そのようなサービスを利用すると社内機密や取引先の情報漏洩につながる恐れがあります。

そのようなセキュリティリスクを回避するために法人向けの有料AI翻訳サービスを選択することに加え、データの管理体制など利用したいサービスのセキュリティ面を事前に確認しておく必要があります。

トヨタテクニカルディベロップメント株式会社 菊地 晃氏

どんなに良いと判断したサービスだったとしても、自社セキュリティルールに適応できなければ導入は難しくなります。まずは該当するサービスのセキュリティについて、自社IT部署に相談しましょう。 AI翻訳サービスベンダーによるアップデート頻度や問合せ対応などのサポート体制も確認しておくと、万が一のときに安心です。

 

3. 自社の目的(専門分野)にあったサービスか

海外企業との情報共有、プレゼン資料や海外情報の収集など、ビジネスシーンで使用する文書のみを翻訳したいという場合は、ビジネス用語のみに対応しているものでOKです。

一方、医療・金融・学術論文など特に高度な専門知識を必要とする翻訳の場合は、その専門分野に特化したサービスを選ぶことをおすすめします。

翻訳したい文書の専門性を考慮し、自社の目的にあわせたサービスを選択しましょう。

トヨタテクニカルディベロップメント株式会社 菊地 晃氏

AI翻訳サービスを利用する予定の分野・用途・データ形式(Word、Excel、画像など)などをしっかり検討し、自社に合ったサービスを選択することが大切です。また、AI翻訳サービスを利用する専門分野によって、IT専用エンジン・リーガル専用エンジンなど分野特化型エンジンの活用も検討してみましょう。

 

AI翻訳サービスとプロの翻訳サービスとの違い

プロの翻訳者による翻訳サービスでは、

  • ニュアンスや文化の差を考慮した精密な翻訳
  • 読者ターゲットに合わせた表現が可能

などの特徴があります。

ただ、プロに依頼する場合はコストの心配と、専門的な知識を持つ人材を集めるのに時間がかかるというデメリットがあります。

一方、AI翻訳サービスでは、

  • 人件費および翻訳時間の大幅な削減
  • 翻訳作業の省力化

の部分に優れており、ドキュメントを迅速にリリースすることが可能になります。

文章の精度に関してAIだけで心配な場合は、AI翻訳をした後に翻訳のプロによるチェックをしてもらえるサービスを選択するとよいでしょう。

AI翻訳サービス導入前の注意点

1.自社の用途にあったサービスを

現在、展開されている各サービスはそれぞれ固有の特長を持っているため、自社の用途に合わないサービスを選ばないように気を付けましょう。

また、原文内容を把握したい場合と社外公開用の文章を作成したい場合では、必要な機能や精度なども異なってきます。

今はサービスの選択肢が溢れているので、まずは自社の目的を明確にしていくことが重要です。

トヨタテクニカルディベロップメント株式会社 菊地 晃氏

例えば、本来は「「海外マニュアルの内容を知りたい」「日本拠点の情報を海外拠点に展開したい」」という目的でAI翻訳サービスを選定していたはずが、目的に関係ない機能(AI翻訳結果の編集、用語登録が可能など)が豊富なサービスを使用してしまったため操作が複雑となり、「使いにくい」という結果になるかもしれません。

2. サービスの管理体制

自社の目的に沿ったサービスを導入することはもちろんですが、導入後はライセンス状況やユーザーによる利用状況、場合によっては翻訳データベースや用語登録の管理が必要となります。

特に翻訳データベースの管理や用語登録の管理などは、予め運用方法を決めておくと良いでしょう。

AI翻訳サービスのメリット3つ

1. 翻訳スピード・品質の向上

人の手による翻訳では品質は保証されるものの、翻訳したい部分をリストアップしたり、専門知識を有する翻訳会社を探したりといった手間がかかってしまいます。

AI翻訳サービスなら翻訳スピードを飛躍的に向上させつつ、質の高い翻訳が手に入ります。

人間が行うよりも何倍も早く仕上がり、また自社に合わせた専門用語をAI翻訳サービスに登録していくことでより的確な翻訳が可能になります。

トヨタテクニカルディベロップメント株式会社 菊地 晃氏

従来、翻訳作業は時間を要する作業という印象が強いものでした。現在は製造業含め開発工程が大きく変わりつつあり、あらゆる作業にスピードが求められる状況となっています。 もちろん品質は今後の課題となりますが、原文内容の理解や会社・商品情報の一般的な翻訳であれば、AI翻訳サービスの翻訳精度により、ユーザーの要求値に応えることができる可能性は高いと考えています。

 

2. 翻訳コスト削減

AI翻訳サービスを導入することで、翻訳業務に関するコストを大きく削減できます。外部翻訳業者に発注するコストはもちろん、社内で本業の傍ら翻訳業務を行ってきた社員の負荷を減らすことが可能です。

用途によっては、AI翻訳サービスを利用することで翻訳コストはライセンス費用のみとなるということも考えられるでしょう。

翻訳スピードが圧倒的に早いことから、これまでギリギリだった翻訳文書のスケジュールに余裕ができその後の業務に余裕が生まれるため、残業時間短縮効果も見込めます。

トヨタテクニカルディベロップメント株式会社 菊地 晃氏

コストが低減されたことにより、翻訳したくてもコストが高くて断念していた領域まで翻訳の対象が広がっている印象を受けます。国際化が加速する現状では、安価に「ある程度」の品質で利用できるAI翻訳サービスは海外展開の1つの武器に成り得るでしょう。

 

3. コミュニケーション強化

AI翻訳サービスを利用することでいつでもすぐに翻訳できるため、コミュニケーションの質が格段にアップします。資料の迅速な翻訳はもちろん、海外の取引先とのチャットをリアルタイムに翻訳することも可能です。

また、外国人社員との円滑な意思疎通にも役立ちます。どの部署においても翻訳サービスを利用できれば、社内ルール・イベントなどの周知がスムーズになり、社内に一体感が生まれるでしょう。

AI翻訳サービスのデメリット2つ

1. 確認・修正は必要

AI翻訳サービスで翻訳された文書を何のチェックもなしに表に出すことは難しいです。それが社外に出すオフィシャル文書なら、翻訳のプロによる確認・修正は必須となります。

AI翻訳サービスとプロの翻訳のメリット双方を活かしながらサービスを活用しましょう。

2. 文章との相性

正確な文法に沿っていない文章、流行りの言葉や感情のニュアンスを表現した文章などの場合は、AI翻訳サービスでは的確な翻訳が難しいことも少なくありません。

無料トライアルなどを通し、翻訳したい文章の特性やAI翻訳サービスとの相性を確かめましょう。

トヨタテクニカルディベロップメント株式会社 菊地 晃氏

AI翻訳サービスの翻訳精度を発揮するためには、原文の書き方も重要な要素となります。 例えば原文が日本語の場合、日本語の精度(独特の言い回しや文章構成など)により翻訳結果が大きく変わる可能性もあるのです。 AI翻訳ツールの翻訳精度は原文の影響を大きく受けることを理解し、AI翻訳サービスに利用する前にAI翻訳に適した原文を準備することも重要なポイントです。

 

まとめ

 

以上、編集部おすすめのAI翻訳サービス10選を解説しました。

法人向けAI翻訳サービスでは、これまでの翻訳業務でマイナス要素だった時間とコストの大幅な削減ができるだけでなく、上質で専門的な翻訳が可能になります。

他の翻訳手段との違いをよく考慮した上で、あなたの会社にぴったり合うAI翻訳サービスを導入しましょう!

画像出典元:O-dan

 

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