採用管理システムは、企業の採用プロセスを大幅に効率化し、正確な人材選定を支援します。
この記事では、人気が高い採用管理システムの特徴や、導入のメリット・デメリットを解説します。
また、新卒・中途採用におすすめの人気サービスも紹介しているので、システム導入を検討している方はぜひ参考にしてみてください。
目次

参考:デロイトトーマツミック経済研究所「HR Techクラウド市場の実態と展望 2023年度版」より
編集部作成
採用管理システムは、企業の採用活動を効率化するために欠かせないツールとなっており、その市場は年々拡大を続けています。
デロイトトーマツミック経済研究所が発表した調査資料によると、採用管理システムの市場規模は右肩上がりを続けており、2024年には400億円を超える予測です。
その背景としては、多くの企業が採用プロセスの効率化とデータドリブンな意思決定を求めていることが考えられます。

市場シェアが高い採用管理システムには、共通していくつかの特徴があります。
以下に主な特徴を紹介しますので、システム選びの際の参考にしてください。
直感的な操作が可能なシステムは、業務効率化の促進・誤操作のリスク低減が期待できます。
導入後すぐに利用を開始できるため、システム導入時のハードルを大きく下げることができるでしょう。
無料トライアルがある場合は積極的に利用し、自社の採用フローに適しているかどうか事前に確認することをおすすめします。
新卒・中途採用の両方に対応しているシステムであれば、社内の採用活動を一元管理でき、データの一貫性を保ちながら効率的に採用業務を進められます。
もし新卒採用のみに注力したい場合は、新卒採用に特化した機能を持つシステムも多くあるので探してみてください。
データドリブンな採用活動を支援するため、採用管理システムには分析機能が搭載されているのが一般的です。
応募者の動向や採用プロセスの進行状況をリアルタイムで把握し、最適な戦略を立てるためのデータを提供してくれます。
この分析機能を活用すれば、コスト削減や採用スピードの向上を図ることができます。
求人媒体との連携機能を搭載しているシステムも人気です。
各媒体からの応募情報を自動的にシステムに取り込み一元管理することで、採用担当者の手間を大幅に軽減します。
さらに、データの統合管理により、複数の媒体からの応募者を効率的に比較・分析することが可能です。
まずは、新卒採用に特化している5つのサービスを紹介します。

画像出典元:「JobSuite FRESHERS」公式HP
新卒採用に特化したシンプルで使いやすい採用管理システムです。
インターンシップから本選考まで対応可能で、LINE連携や動画生成機能など、応募者との「つながり」を重視した機能が特徴です。
また、同サービスは、IT導入支援事業者に認定されており、導入の際に補助金を活用することができます。
月額費用:50,000円〜(税表記なし)

画像出典元:「next≫」公式HP
LINEを活用して採用プロセスを効率化します。
説明会や面接のスケジュール管理の自動化、他媒体との連携が可能。
LINEを通して応募者とのコミュニケーションを円滑にすることで、エンゲージメント率の向上や、内定辞退率の低減などを期待できるでしょう。
| プラン | next≫ライト | next≫プレミアム |
| 初期費用 | 110,000円 | |
| 月額費用 | 43,780円 | 76,780円 |
(税込)

画像出典元:「HR PRIME」公式HP
企業だけでなく、大学や病院、社会福祉法人など、幅広い業界で導入実績のあるサービスです。
LINEを活用して、リマインドや「よくある質問」への自動返信、選考の進捗に合わせたメッセージ配信などが可能。
本サービスを導入し、説明会の参加率が4倍に向上した企業の事例もあります。
| プラン | LINEプラン | ATSプラン |
| 初期費用 (12ヶ月〜契約の場合) |
無料 | |
| 月額費用 (36ヶ月契約の場合) |
20,000円〜 | 26,500円〜 |
(税抜)
料金は契約期間が長いほど割引されるシステムです。
契約期間によって初期費用・月額費用が異なりますので、詳細は公式HPをご覧ください。

画像出典元:「Re+works cloud」公式HP
学生が使いやすいLINE連携型の採用管理システムです。
応募者情報の一元管理や送信メールの自動化のほか、リッチコンテンツを活用して、先輩社員や職場の雰囲気をアピールすることもできます。
高度な分析機能を強みとしており、大学別、都道府県別、エントリー時期別など、多角的な視点から分析が可能です。
月額費用:50,000円~(税表記なし)
画像出典元:「i-web」公式HP
2,200社以上の導入実績があるサービスです。
業界で唯一、大手媒体である「リクナビ」「キャリタス就活」と連動しており、エントリーした応募者をスムーズにマイページへ案内することができます。
さらに、適性検査「TG-WEB」「SPI3」のデータ連動も可能で、応募者の受験履歴や採点結果が自動的に反映されます。
i-webの料金は、初期費用 0 円、月額 1.9 万円~となっています。
料金は母集団人数やご利用用途によって変動します。
次に、中途採用に特化した3つのサービスを紹介します。

画像出典元:「JobSuite CAREER」公式HP
1,000社以上の導入実績から得られたノウハウを活かし、中途採用の実務に必要な機能を網羅。
初期設定と基本操作が簡単なので、導入後すぐ利用を開始できるところも魅力です。
サポート体制も充実しており、メールや電話以外に、専任スタッフと定期的にコンタクトを取ることができます。
初期費用:要問合せ
月額費用:50,000円~(税表記なし)

画像出典元:「HERP Hire」公式HP
同サービスは、採用担当者だけでなく、現場の社員も巻き込む「スクラム採用」を支援しています。
Slackと連携して通知やコメントを簡単に行え、社員はシステムにログインすることなく、採用に参加可能です。
応募者の基本情報や社員のコメントが一元管理されるので、情報の分散を防ぎ、共有コストを削減できます。
詳細についてはお問い合わせが必要です。
プランによっては、いくつかの要件を満たす場合に、同サービスの初年度6ヶ月間の利用料が無料になる特典を受けられます。

画像出典元:「HRMOS採用」公式HP
テレビCMでもお馴染みの株式会社ビズリーチが運営するサービスで、同社が持つ豊富なノウハウの提供と専任コンサルタントの支援が魅力です。
応募者とのやりとりや面接日程の調整、人材紹介会社への連絡業務などがシステム内で完結するため、採用業務を効率化できます。
分析機能にも力を入れており、応募経路ごとに選考通過率や辞退数を可視化することで採用改善につなげます。
詳細についてはお問い合わせが必要です。

採用管理システムを導入することで得られる、4つのメリットを紹介します。
従来の採用プロセスでは、担当者が個別に進捗を管理していたため、情報共有が煩雑で、選考の進捗が把握しにくいことが課題でした。
採用管理システムを導入することで、すべての選考状況が一元管理され、リアルタイムでの確認が可能になります。
これにより、担当者間の連携がスムーズになり、選考の漏れや重複を防ぐことができます。
応募者の個人情報、履歴書、面接評価など、すべての情報が一箇所に集約されるため、情報の管理が非常に簡単になります。
過去の応募者データを簡単に検索・参照できるので、再度の採用活動にも役立てられます。
また、データの散逸を防ぎ、コンプライアンス強化にもつながります。
多くの採用管理システムは、企業の求めるスキルや経験にマッチする応募者を効率的に選別する機能を備えています。
これにより、採用活動における人材のミスマッチを最小限に抑えることが可能です。
長期的に見て、人材の定着率向上に貢献します。
メールの送信や面接日の日程調整、データ入力作業などを採用管理システムに任せることで、業務が大幅に効率化されます。
採用担当者はより重要な業務に集中できるようになり、採用プロセス全体のスピードアップとコスト削減が実現します。
採用管理システムには、いくつかのデメリットも存在します。
導入を検討する際には、これらを踏まえた上で検討する必要があります。
採用管理システムの利用には、初期費用と月額費用がかかります。
さらに、アップデートなどで追加コストが発生する可能性もあるため、長期的な費用計画が必要です。
特に、機能数が多いシステムほど料金が高くなる傾向があるので、自社で本当に必要な機能を洗い出し、過不足なく活用できるプランを選択することが重要です。
採用管理システムを導入すると、採用プロセスのほとんどをシステム上で管理することになります。
履歴書の取り扱いや日程調整、採用通知の方法など、これまで行ってきたプロセスが大幅に変わること、新しいプロセスの構築には、時間とコストがかかることを想定しておかなくてはいけません。
採用管理システムを現場に定着させるためには、簡単に操作できる点を理解してもらい、操作方法をきちんとレクチャーする必要があります。
ITリテラシーが低いスタッフがいる場合は、慣れるまで時間がかかり、生産性が一時的に低下することがあるので、導入後のサポート体制が充実しているサービスを選ぶことも重要です。

まず自社の課題を特定し、課題解決に直結する機能を持つシステムを選びましょう。
例えば、応募者とのコミュニケーションに課題がある場合は、LINEと連携しているシステムや、「よくある質問」などに自動返信する機能があるシステムがおすすめです。
採用管理システムを導入することで、採用人数にどれほどの変化が生まれるかを想定する必要があります。
各サービスの過去の導入実績や、自社に近い業界の事例などを参考にして、どの程度の成果が期待できるのかを確認しておきましょう。
コストパフォーマンスを重視し、必要な機能を備えたプランを選ぶことが求められます。
料金が高いサービスが必ずしも最適とは限らないため、導入やランニングコストと機能のバランスを慎重に検討しましょう。
採用管理システムは多くの個人情報を扱うため、セキュリティ面の確認が必須です。
データの暗号化やアクセス権限の設定がしっかりしているシステムを選び、情報漏洩のリスクを最小限に抑える必要があります。
サポート体制が充実しているシステムを選ぶと、システム導入後も安心です。
特に、トラブル発生時や追加機能の利用時に迅速な対応が求められるため、サポートの内容と対応スピードを確認しておきましょう。
今後の採用管理システムは、AIとデータ活用がさらに進化し、精度の高い人材マッチングが可能になると予想されます。
リモートワークの普及に伴い、オンライン面接やリモートでの採用プロセスに対応した機能の需要も増すでしょう。
また、近年はクラウド型のシステムが普及してきているので、インターネット接続環境があればどこからでも利用できるサービスが増えていくと考えられます。
採用管理システムの導入により企業が得られるメリットや、おすすめのサービス、システムの選び方などについて解説してきました。
採用活動を最適化し、優れた人材を効率的に確保するためには、自社のニーズに合った採用管理システムを選定することが大切です。
この記事を参考に、自社にぴったりの採用管理システムを見つけてみてください。
画像出典元:Pixabay
■あわせて読みたい
採用管理をスプレッドシートで行う方法は?項目例・注意点も解説
採用管理システムのメリットとは?選び方や注意点も紹介
通年採用とは?新卒一括採用との違いや企業・学生のメリットを解説
採用担当業務がつらい理由4つ!あるあるな悩みと解決策を解説
【採用トレンド】ジョブ型雇用とは?メンバーシップ型との違いやメリットも解説
中途採用が難しい5つの理由と解決策を解説!失敗を避けるためのコツも伝授
内定辞退の原因ランキング|辞退を防ぐためにすべきこと・頼れるサービスを紹介
優秀な人材の見分け方とは?12の特徴と企業が取るべき行動を解説
採用計画の立て方を5つの手順で分かりやすく解説!新卒・中途採用計画の違いも紹介
【成功事例多数】AI面接とは?仕組み・メリットや導入のポイントを解説