採用面接にAIを導入する企業が増えています。
耳にする機会が増えていますが、詳しくは知らない方も多いのではないでしょうか。
本記事では、AI面接の基礎知識やメリット・デメリットをまとめました。
AI面接を実施する際のポイントや企業事例も解説するので、ぜひ参考にしてください。
目次

AI面接とは、AI(人工知能)が応募者の回答を解析して適性を評価する面接のことです。
この見出しでは、AI面接の特徴と対人面接との違いを解説します。
AI面接では、候補者の応募書類や過去の回答履歴など、蓄積したデータをもとに応募者を分析・評価します。
録画した映像をAIが評価・分析する「録画型」と、AIが面接官として質問する「対話型」があります。
回答内容だけではなく、表情や声などをあわせてデータ解析して適性を判断。
顔認識技術や音声分析技術によって、コミュニケーション能力や感情状態、自己表現能力まで、高い精度で評価できます。
| 対人面接 | AI面接 | |
| 質問傾向 | 未来に関する質問が多い | 過去に関する質問が多い |
| コミュニケーション |
|
|
対人面接では、「5年後の自分」「キャリアプラン」など、未来に関する質問を行うのが一般的です。
AI面接では、過去の経験に関する質問が多く、具体的な「成功体験」「挫折体験」などを問う傾向にあります。
コミュニケーション面においては、AIは身振り手振りなどの非言語的な要素を理解することが難しいといわれています。
対人面接では、カルチャーフィットやジェスチャーを含めた総合的な判断ができますが、面接官の主観によって評価が左右されやすくなります。
AI面接では、回答内容や表情、声など評価基準の範囲は限られますが、評価基準が一貫しているため、常に客観的な評価を行います。
対人面接では、面接官が直接対応する必要があるため、大量の応募者がいる場合はそれ相応の人的リソースと時間が必要です。
AI面接では、一度に複数人の面接が可能で、スケジュールも柔軟に調整することができます。
AI面接のメリットをまとめました。
自社の採用活動に取り入れるか迷っている方は、ぜひ参考にしてください。
採用業務の効率化は、AI面接を導入する最大のメリットです
面接日の調整や会議室の予約などの業務が不要になります。
手間や時間をかけず、数多くの応募者に対して短期間で面接ができることが魅力です。
さらに選考結果が早く得られるようになり、採用プロセスをスピーディーに進められます。
AI面接では蓄積したデータに基づいて評価がおこなわれます。
基準がぶれることなく、常に客観的に評価できることがメリットです。
人間の主観が入らない分、より公正で透明性の高い候補者選考がおこなえます。
対人面接を行う場合は、面接官の人件費に加えて、会場のレンタル費用や応募者側の交通費・宿泊費などがかかります。
AI面接サービスの利用にも料金は発生しますが、総合的に判断すれば採用活動における費用の節約になります。
ただし、現在かかっているコストやサービスの料金によって費用対効果は異なるため、あらかじめ確認しておくことが重要です。

AI面接のデメリットとその対策を紹介します。
導入後に後悔しないために、あらかじめチェックしておきましょう。
AI面接の結果は数値で表示されますが、具体的な評価理由までは不明瞭なケースがあります。
評価結果に違和感があった場合でも、その理由を追求することは難しいでしょう。
評価基準を明確にしようとすれば応募書類や関連データを確認する手間が発生し、かえって採用担当者の負担になる可能性があります。
AI面接はスキルや職務遂行能力の評価は得意な一方で、カルチャーフィットや性格を判断するのは不得意です。
対人面接のように、相手の反応を確認したうえで臨機応変に対応することもできません。
自社が求める優秀な人材でも、AIの評価基準にあわなければ評価が低くなる可能性があります。
AI面接では、一定の評価基準にもとづいて応募者を評価しますが、面接データ自体に偏りがあると評価にバイアスがかかる可能性があります。
性別や学歴、年齢などで不当な評価をしないために、多様な面接データを用いることが大切です。
AI面接の評価は絶対ではないため、過信してはいけません。
あくまでメリットを享受することが、AI面接を活用する目的と考えましょう。
対人面接と併用することでより正確に評価できます。
まずは求める人物像や評価基準を明確にしたうえで、AI面接を導入することが重要です。
AI面接を実施する際に、チェックしておきたいポイントをまとめました。
スムーズに導入するために、基本的な流れを把握しておきましょう。
AI面接を導入するには、システム構築や運用のための専門知識やスキルが必要です。
一から構築するのはあまり現実的ではないため、AI面接サービスの利用を検討してください。
サービスによって評価内容や機能、料金プランは異なるため、十分に比較してから選ぶことが重要です。
たとえば録画機能があれば後から面接の様子を確認できますし、フリー質問があればより自社に適した人材を絞り込むことができます。
導入後のサポート体制も必ずチェックしましょう。
AI面接と対人面接を並行して行うことで、より精度の高い選考を実現できます。
たとえば、大量の応募者を評価する一次面接をAI面接で、二次面接や最終面接は対人面接というように使い分けるのもよいでしょう。
AIと面接官の判断から総合的に評価することで、優秀な人材の見落としを防止できます。
なお、対人の場合はオンライン面接を選べば、応募者に足を運んでもらう必要がなくコストの削減につながります。
AI面接サービスは、導入してすぐ使えるわけではありません。
質問項目をを設定したり、社員に使い方をレクチャーしたりといった準備に時間がかかります。
選考の時期に間に合うように、余裕をもってスケジュールを調整しておきましょう。
また、評価レポートを確認できるまでの期間は、AI面接サービスによって異なります。
詳細な結果を求める場合は数日ほどかかるケースがあるため、採用プロセスを作成するためにあらかじめ確認しておくと安心です。

実際にAI面接を取り入れた企業の事例を紹介します。
AI面接サービスの導入を検討している方は、ぜひ参考にしてみてください。
グリーンカプス製薬株式会では、応募者の人となりを見極めるためにAI面接を活用しています。
AI面接を行うことで、業務遂行能力の有無や企業文化に合うかどうかを、面接評価レポートの回答部分で確認できるようになりました。
客観的に聞き取ることと話を引き出すことをAIに任せることで、応募者との対話に注力でき、性格や雰囲気を確認したりする時間が増え、対人面接の質が高まりました。
参考:SHaiN 導入事例 グリーンカプス製薬株式会社 AI面接で人となりを引き出し、コア人材の採用育成をめざす
AI面接の導入によって動画選考が効率化でき、そのうえ評価ポイントが明確になりました。
確認にかかる時間が1/3にまで減り、採用業務の負担が軽減。
応募者と接する時間が増え、より丁寧な採用活動を実施できるようになりました。
また、AI面接の導入によって着眼点が増えて、多面的な評価ができるようになりました。
今までの応募者と異なる傾向をもった人材を発見できるようになり、新しい出会いを獲得できています。
参考:harutaka 挿入事例 ピジョン株式会社 「進化し続ける採用を」学生への愛ある採用に取り組むピジョンが、AIを使う真意。
AI面接とは、AIが専用システムを通じて応募者を評価する面接方法です。
採用業務の効率化や面接評価基準の統一化など、さまざまなメリットがあります。
一方でAIによる評価理由が明確でなかったり、優秀な人材を見落とす可能性があったりと、デメリットもあるため注意が必要です。
メリットを享受しつつ選考の精度を高めるためには、対人面接を並行しておこなう必要があるでしょう。
本記事をぜひAI面接のスムーズな導入のために役立ててください。
画像出典元:O-DAN
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