契約書の管理は、企業のリスク対策や業務効率向上に欠かせません。しかし、契約書管理システムにはさまざまな種類があり、機能や料金も大きく異なります。
コストを抑えながら自社に最適なシステムを導入するには、機能や料金をしっかり比較することが重要です。
今回起業ログでは、契約書管理システムに詳しい専門家である行政書士の方のアドバイスを参考にしながら、選定ポイントやおすすめサービス18選をご紹介します!
ぜひ検討する際の参考にしてみてください。
このページの目次
契約書管理システムとは、契約書の情報をデータ化して一元管理できるシステムのことです。
紙の契約書をデータ化できるシステムや電子契約と連携できるシステムなどその幅は広く、どのシステムも契約書を的確に管理することで企業の信頼維持と効率化が期待できます。
ではどんな機能があるのか、具体的にみてみましょう。
契約書管理システムで利用できる主な機能です。
データ化 | 紙の契約書をデータ化できる。(OCR処理や代行など) |
保管 | ネット経由でどこからでもアクセス可能に。カテゴリやラベル分けでわかりやすく整理できる。 |
検索 | 「契約書名」「会社名」「期間」などで検索し見たい情報をすぐに探せる |
リマインド | 契約の更新日や終了日を前もって教えてくれる |
閲覧権限 | ファイルなどの区分ごとに閲覧できる人を選ぶことができる |
電子契約連携 | 電子契約が可能になったり、契約情報を自動的に取り込むことができる |
タイムスタンプ | 電子帳簿保存法に対応したタイムスタンプの付与ができる |
セキュリティ | データの暗号化・二要素認証などの高度なセキュリティで情報漏洩を防ぐ |
このような機能をもつ契約書管理システムを導入することで、属人的な管理を改善し、手間・コスト削減に繋げることができます。
契約書の管理だけでなく、オンラインで契約締結ができる電子契約サービスも利用可能な契約書管理システムがあります。
該当サービス:電子印鑑GMOサイン、Hubble など
リモートワークが増え電子契約の利用が増えているほか、海外との取引が多い場合は紙でのやりとりが不要になるため、作業負担を減らすことができます。
これから契約書周りをDX化していきたいとい考えている企業は、将来的に電子契約の活用も視野にいれて検討するのがおすすめです。
行政書士
辰巳優子氏
医療系、建設系など、契約書の量が多い業界では、はじめから契約書のデータ化と管理がメインのシステムを導入するほうが得策です。一方、電子契約タイプからスタートするのであれば、契約書周りの他サービスとの連携が柔軟なシステムを選んだほうが長期的にみて安心。
■電子契約について詳しく知りたい方はこちら
契約書管理に詳しい行政書士 辰巳優子氏に、システムを選ぶうえで知っておくべき「この機能の有無によって違いがでる」ポイントについて教えてもらいました。
PDF形式で保存するだけのものもあれば、OCR機能で文字を読み取りデータ化するものもあります。
OCR機能は、その精度の高さを必ずチェックしましょう。
※OCR機能とは、印刷された文字をスキャンしテキストデータに変換する機能のことです。
行政書士
辰巳優子氏
読み取った情報から、契約日などを自動入力してくれるサービスを選ぶと管理がものすごく楽。また、過去契約書の量が多い企業には、紙の契約書の取込み代行がついているサービスがおすすめ。
文書検索については、どのサービスも基本的には必ずついています。
しかし、検索範囲が「登録された情報のみ」なのか「文章内も検索できる」のかなどに差があり、使い勝手が大きく異なるのでしっかりチェックしましょう。
契約書管理は長く利用し続けるシステムなので、UIの見やすさや、直感的な使いやすさも重要です。
特に大企業の法務部門などでは、年齢層も幅広く、人員の入れ替わりも多いため、誰でも簡単に使えるシステムかどうかが肝になります。
デモ体験などで、実際に利用する人に触ってもらいながら選定を進めていくのがおすすめです。
行政書士
辰巳優子氏
UIは、近年登場した新しいサービスのほうが洗練されて使いやすい傾向があります。電子契約としても使う場合は、自社内での使いやすさだけでなく、締結依頼を出す相手方の使いやすさも必ず確認するべきです。
契約日と契約書ごとの更新期限・終了期限を入力しておき期限が近づいたら自動で知らせてくれるリマインダー機能は、自社の信頼性を守るためにとても重宝する機能です。
「客先に更新日をお知らせする前に期限がきてしまった」「終了期限を超えていたのに継続してしまっていた」などのリスクを防ぐことができます。
意外にも、この機能は全てのサービスについている訳ではなく、保管がメインのツールでは非対応のものもあります。
リストの並べ替えでも管理はできますが、自動化を重視する場合は有無を確認しましょう。
契約書管理には大きく3つのフェーズ『作成→締結→管理』があり、契約書管理のシステム化後、他のフェーズについてもDX化したいニーズが出てくることもあります。
連携ができないためにまたコストをかけて他システムに変更という事態にも陥りかねません。
特にこれからDX化を進める中小企業やスタートアップ企業は、検討する際に様々な可能性を視野にいれておくことが大切です。
また、契約書作成の部分で他サービスとAPI連携ができるかについてはチェックしておきましょう。
行政書士
辰巳優子氏
テンプレート型だけでなく、AI契約書レビューサービスとの連携も増えてきているので、作成フェーズのスピード化や手間削減も視野に入れたい企業は、連携可能か確認しておくと良いです。
契約書管理システムを導入する際、「使い勝手が分からない」「本当に自社に合うのか不安」という声は少なくありません。
そんなときに便利なのが、無料トライアルや無料プランのあるサービスです。
▼無料で試せるメリット
「いきなり導入は不安…」という方は、まずは無料で試せるサービスを活用して、自社に最適なシステムを見つけましょう。
契約書管理システム名 | 無料対象 |
OPTiM Contract | 無料トライアル |
Pro-Sign | 無料トライアル |
Legaledge | 無料トライアル |
RAQCABI | 無料トライアル(14日間) |
マネーフォワード クラウド契約 | 無料トライアル(1ヶ日間) |
電子印鑑GMOサイン | 無料プラン |
Hubble | 無料のお試しプラン |
MyQuickクラウド | 無料お試しデモ |
LAWGUE | デモ |
本記事で紹介する人気の契約書管理システムを一覧で比較しています。
サービスごとの特徴や料金・機能など参考にしてみてください。
ツール名 | 料金 | 無料トライアル | 紙の契約書取り込み | 契約書テンプレ | 電子契約 | 特徴 |
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要問合せ
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契約書管理は放り込むだけ
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月額9,980円~
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外部連携で可能
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初期費用不要で導入しやすい!
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要問合せ
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⭕️
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代行有り
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多店舗展開企業向け!複数拠点を一元管理
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月額9,680円
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無料プランあり
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⭕️
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月額9,680円で充実機能!
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要問合せ
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無料のお試しプランあり
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⭕️
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クラウドサインなど外部機能との連携が強み
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要問合せ
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⭕️
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最新のAI技術を活用したシステム
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「LegalForce(リーガルフォース)キャビネ」は、締結済みの契約書を簡単・スピーディにデータ化できるAI契約書管理システムです。契約書をアップロードするだけで全文がテキストデータ化され、契約書に含まれる情報を自動で抽出します。
強固なセキュリティを確保しているため、機密情報の流出防止にも役立ちます。
行政書士
辰巳優子氏
「LegalForceキャビネ」は契約書の保管、管理がメインのサービスで、UI/UXも洗練されていて使いやすい。電子契約までしたい場合は、電子印鑑GMOサインと連携できます。OCR精度の高さや英文契約書にも対応できる点も高評価ポイントです。
契約書 テンプレート |
承認・締結 | 紙の契約書 の取込み |
文書検索 | 期限管理 リマインダー |
✕ | ✕ | 〇 | 〇 | 〇 |
Excelで契約書を管理している企業やシンプルな管理機能を求めている企業におすすめです。
導入初期費用 + ライセンス費用(月額) + オプションという料金体系になっています。
詳しくは公式HPよりお問い合わせが必要です。
画像出典元:「OPTiM Contract」公式HP
「OPTiM Contract(オプティブコントラクト)」は、AIを活用することで契約書の管理・検索がスムーズにできる契約書管理サービスです。Adobe Sign/クラウドサイン/GMOサインとの連携で、電子契約も対応することができます。
初期費用無料のプランや無料トライアルもあるので、導入のしやすさが魅力です。
契約書 テンプレート |
承認・締結 | 紙の契約書 の取込み |
文書検索 | 期限管理 リマインダー |
× | △ (電子契約サービスとの連携有) |
〇 (OCR処理で データ化) |
〇 | 〇 |
すでに電子契約サービスを利用していて、契約書管理の使い勝手をよくしたい企業におすすめです。
AI -OCRの機能、管理システムを無料で試せる無料トライアルがあります。
おすすめは、アップロードファイルの上限数が月100件まで可能で、月額49,800円(税別)の「ビジネスプラン」です。
スターター | ビジネス | コーポレート | エンター プライズ |
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初期費用 (税別) |
無料 | 無料 | 無料 | 要問い合わせ |
月額費用 (税別) |
9,980円 | 49,800円 | 69,800円 | 要問い合わせ |
同時利用制限数 | 1 | 5 | 5 | 5~ |
アップロード ファイル上限数 ※1ヵ月あたり |
10 | 100 | 50 | 100~ |
画像出典元:「Legaledge」公式HP
「Legaledge(リーガレッジ)」は、紙と電子契約、どちらの媒体の契約書も一括管理が可能な契約ナレッジマネジメントシステムです。
更新が近づいた契約書を知らせてくれるアラート機能が搭載されているため、更新漏れの心配もありません。煩雑になりやすい契約書登録・管理業務も手軽に自動化できるので、法務担当者の業務効率化に役立つでしょう。
契約書 テンプレート |
承認・締結 | 紙の契約書 の取込み |
文書検索 | 期限管理 リマインダー |
〇 | × | 〇 | 〇 | 〇 |
これから多くの契約を扱うスタートアップ企業におすすめです。
Legaledgeの料金プランは月額8,800円(税込)~です。
詳しくは以下の資料を無料ダウンロードしてご確認ください。
「LAWGUE(ローグ)」は、AIと独自の特許技術で、契約書やあらゆる文書作成・管理の効率化に貢献してくれます。社内規定などの作成・レビュー・管理の効率化にもおすすめです。
⽂書をアップロードしておくだけで、探したい⽂書はAIが⾃動的に「⾒つけてくれる」ので、見たい文書に誰でも辿り着けるデータベースを構築できます。
契約書 テンプレート |
承認・締結 | 紙の契約書 の取込み |
文書検索 | 期限管理 リマインダー |
△※ | △※ | × | 〇 | △ |
※電子署名や契約書管理サービスとの連携により可能
初期費用+月額費用で構成されています。
料金については公式HPよりお問い合わせが必要です。
現在、トライアル利用も可能なため、導入前に機能を実際に試してみたいという方もぜひお問い合わせください。
LAWGUE 含む資料を一括DL
画像出典元:「Pro-Sign」公式HP
「Pro-Sign(プロサイン)」は、賃貸借契約書や駐車場契約書の契約情報~物件の図面や写真の情報など、複数拠点の契約情報を一元管理できる店舗情報管理システムです。
契約書などの管理だけでなく、過去から現在にわたる契約内容の差分が自動表示されることで、簡単に契約の流れを確認することができます。
契約書 テンプレート |
承認・締結 | 紙の契約書 の取込み |
文書検索 | 期限管理 リマインダー |
✕ | ✕ | 入力代行有 | 〇 | 〇 |
料金については問い合わせが必要です。
詳しくは以下の資料を無料ダウンロードしてご確認ください。
画像出典元:「電子印鑑GMOサイン」公式HP
電子印鑑GMOサインは、印紙税や郵送費の削減、契約締結にかかる手間の軽減や時間の大幅な短縮により、業務の効率化を実現することが可能な電子契約サービスです。
導入企業数は2025年1月時点で350万社を超え、国内電子契約サービスにおける導入企業数No.1*。
契約書の発行数が多い・システムユーザー数も多いという企業には特におすすめです。
*導入企業数は「電子印鑑GMOサイン(OEM商材含む)」を利用した事業者数(企業または個人)。1事業者内のユーザーが複数利用している場合は1カウントする。
行政書士
辰巳優子氏
「電子印鑑GMOサイン」は、無料プランがあるので個人事業主やフリーランスの方がお試しでまず使ってみやすいシステムだと思います。入力欄なども使いやすくストレスなく作業ができる点もおすすめ。
契約書 テンプレート |
承認・締結 | 紙の契約書 の取込み |
文書検索 | 期限管理 リマインダー |
〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 |
お試しフリー | 契約印&実印プラン | |
月額料金 | 0円 | 9,680円 |
送信料(電子署名) | 0円 | 110円/件 |
送信料(⾝元確認済み ⾼度電⼦署名) |
- | 330円/件 |
送信料(マイナンバー実印) | - | 要問合せ |
電子証明書 | - | 1枚目無料、2枚目以降8,800円/枚/年 |
ユーザー数 | 1 | 無制限 |
署名数 | 無料/5⽂書まで | 無制限 |
(税込)
電子印鑑GMOサインには、無料プランと有料プランの2種類あります。
紙文書のPDF化代行、スキャされた文書の一元管理機能などのオプション機能も用意されており、オプション機能と合わせて使うことでペーパーレスな文書管理に移行することも可能です。
プランの詳細は、公式HPなどでご確認ください。
画像出典元:「Hubble」公式HP
「Hubble(ハブル)」は、法務ドキュメント業務を効率化する契約書管理クラウドサービスです。作成した書類の管理や共有を効率化することで法務作業の生産性を向上します。
誰もが簡単で使いやすい操作性に定評があるため、法務担当者だけではなく、事業全体で使えるサービスと言えるでしょう。
契約書 テンプレート |
承認・締結 | 紙の契約書 の取込み |
文書検索 | 期限管理 リマインダー |
〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 |
初期費用0円、月額基本料金 + オプション費用という料金体系となっています。
無料トライアルの提供がされているので、導入前に実際の使用感を試すことができます。
詳しくは以下の資料を無料ダウンロードしてご確認ください。
画像出典元:「Hubble mini」公式HP
「Hubble mini(ハブルミニ)」は最新のAI技術を活用した契約書管理システムです。AIが契約書の内容や属性を正確に抽出し、データベース化することで、目的の契約書が容易に発見できる検索性を実現。
「Hubble」は契約業務全体の効率化を目指す企業に、「Hubble mini」は締結後の契約書管理に特化したい企業におすすめです。
契約書 テンプレート |
承認・締結 | 紙の契約書 の取込み |
文書検索 | 期限管理 リマインダー |
✕ | ✕ | ○ | ○ | ○ |
初期費用0円、月額基本料金 + オプション費用という料金体系となっています。
無料トライアルの提供がされているので、導入前に実際の使用感を試すことができます。
詳しくは、以下の資料を無料ダウンロードしてご確認ください。
画像出典元:「クラウドリーガル」公式HP
クラウドリーガルは、専門家の法務サポートと生成AIの融合によって、企業の法務・労務の課題を効率的かつリーズナブルに解決へと導く法務クラウドサービスです。
弁護士監修のフォーマットを利用した契約書作成・電子契約・管理をワンストップで行うことができます。
また、得意領域の異なる複数の事務所の提携弁護士が在籍しており、チャットやテレビ電話によるリモート相談や、事業特性を考慮した契約書レビューなど、企業の多様な法務課題に迅速に対応することができます。
契約書 テンプレート |
承認・締結 | 紙の契約書 の取込み |
文書検索 | 期限管理 リマインダー |
〇 | 〇 | ○ | × | × |
クラウドリーガルには3つのプランがあり、いずれも年間契約での料金となっています。
プランに含まれていない作業については、作業所要時間×時間単価(税別3万円)で依頼することができます。
会社登記と商標出願は別途費用がかかります。
詳細はお問合せ下さい。
ブロンズ | シルバー | ゴールド | エンタープライズ | |
月額料金 | 11,000円 | 55,000円 | 110,000円 | 要問合せ |
サービス 内容 |
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要問合せ |
カスタム ワーク |
- |
2時間/月
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5時間/月
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要問合せ |
追加依頼 割引率 |
10% | 20% | 30% | 要問合せ |
※(税表記なし)
画像出典元:「ConPass」公式HP
「ConPass (コンパス)」は、AI抽出機能などを搭載したリーガルテックで、紙の契約書や種類の異なる電子契約データを一元管理できる契約書管理サービスです。
紙の契約書の電子化や原本の保管は内製で行っているので、UI/UXがシンプルで使いやすいのが特徴。
また、1社1社、最適な運用フローをカスタマイズして構築する手厚いサポートがあるので、安心です。
契約書 テンプレート |
承認・締結 | 紙の契約書 の取込み |
文書検索 | 期限管理 リマインダー |
〇 (Adobe Acrobat Sign連携) |
〇 (Adobe Acrobat Sign連携) |
〇 | 〇 | 〇 |
台帳管理を楽にし、紙や種類の異なる電子契約データを一元管理したい企業のおすすめです。
ConPass の有料プランは3種類で、月額費用と導入時初期費用100,000円(税別)のシンプルな料金体系です。
おすすめは、タスク管理やAPI連携などの便利な機能が備わっている月額50,000円(税別)の「スタンダードプラン」です。
ライトプラン | スタンダードプラン | スタンダードプラス | |
初期費用 | 100,000円 | 100,000円 | 100,000円 |
月額費用 | 30,000円 | 50,000円 | 要問い合わせ |
データ容量 | 5GBまで | 5GBまで | 要問い合わせ |
電子締結連携 (API連携) |
なし | あり | あり |
(税別)
画像出典元:「CLOUD CABINET」公式HP
「CLOUD CABINET(クラウドキャビネット)」は、紙の契約書も電子契約書もWeb上で一括管理できるハイブリッド型の文書管理システムです。書面による契約と電子契約が混在しても、検索・出し入れ・廃棄などの処理を簡単におこなえます。
寺田倉庫は、書類保管サービス事業47年・導入2,500社と豊富な実績があり、長年培ったノウハウが強みです。
契約書 テンプレート |
承認・締結 | 紙の契約書 の取込み |
文書検索 | 期限管理 リマインダー |
△※ | △※ | 〇 | 〇 | 〇 |
※電子契約サービス(GMOサイン・クラウドサイン等)と連携すれば可能
紙文書と電子データを一元管理したい企業におすすめです。
基本料金:初期費用+月額費用
オプション利用料:用途によって選択可能
(シングルサインオン/API連携/スキャン/台帳作成/導入あんしんパック)
スキャン費用や、紙書類の預け入れ・集配等にかかる諸費用は、使った分だけの負担となります。
詳しくは公式HPよりお問い合わせが必要です。
画像出典元:「RAQCABI」公式HP
「RAQCABI(ラクキャビ)」は、契約書や請求書、書類などを電子データとして一元管理できるシステムです。書類を分けたファイルごとに閲覧権限を付与することができるため、利用状況に応じた柔軟な運用も可能です。
データの管理だけでなく電子署名を送信する機能もあり、契約書の発行から締結・管理までをシームレスに利用することができます。
契約書 テンプレート |
承認・締結 | 紙の契約書 の取込み |
文書検索 | 期限管理 リマインダー |
〇 (DocuSign連携) |
〇 | 〇 | 〇 | × |
書類管理業務を減らしたい企業や電子署名の活用でコスト削減を目指す企業におすすめです。
エントリープランとユーザー数・保存容量が同じな14日間無料トライアルが用意されています。
エントリープラン | スタンダードプラン | プレミアムプラン | |
初期費用 (税別) |
30,000円 | ||
月額費用 (税別) |
9,800円 | 14,800円 | 24,800円 |
保存容量 | 5GB | 10GB | 100GB |
サービス内容は、「書類インポート」「管理台帳」「管理台自動作成」「電子署名送信」です。
全てのプランで電子署名が利用でき、送信料は400円/通となります。
詳しくは公式HPよりご確認ください。
画像出典元:「ContractS CLM」公式HP
「ContractS CLM(コントラクツCLM)」は、契約の作成・相談・承認・締結・更新管理をワンプラットフォームで行え、契約プロセス全体の効率化を実現できる電子契約サービスです。
電子契約サービスを利用したい場合だけでなく、「紙と電子の契約書両方の管理を行いたい」「システム導入によって契約関連業務すべてを効率化したい」などのニーズにも対応できるシステムです。
行政書士
辰巳優子氏
「ContractS CLM」は、契約周り全般を電子化したいと考えている企業には向いています。AI契約書レビューのGVA assistとの連携も魅力。多機能な分、高価格になってしまうのでコストとの兼ね合いに問題がなければ非常に使いやすいシステム。
契約書 テンプレート |
承認・締結 | 紙の契約書 の取込み |
文書検索 | 期限管理 リマインダー |
〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 |
プランは3種類で、契約期間は1年単位です。
キャンペーン期間中であれば、初期費用と基本料金以外は原則費用は発生せず、電子締結料は0円/件です。
Standard | Professional | Enterprise | |
費用 | 初期費用+基本料金 | 初期費用+基本料金 | 要相談 |
特徴 | テンプレート、電子締結、契約管理など | Standard+シングルサインオン、API対応 | 課題にあわせて個別見積もり |
詳しくは公式HPよりお問い合わせが必要です。
画像出典元:「マネーフォワード クラウド契約」公式HP
「マネーフォワード クラウド契約」は、システム上で作成する電子契約だけでなく、紙の契約書についても決裁のワークフローを利用可能な契約書管理システムです。
電子契約も紙の契約も一元管理できるため、紙の契約書も管理しながら、少しずつ電子契約も導入していきたい場合におすすめです!
契約書 テンプレート |
承認・締結 | 紙の契約書 の取込み |
文書検索 | 期限管理 リマインダー |
〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 |
公式ホームページでは料金は公開されていませんが、マネーフォワード クラウドからのお知らせによると、ワークフロー機能、紙の契約書との一元管理機能、他社API連携機能がついて、月々50,000円とのことです。
契約送信通数にかかわらず、費用は固定、10ユーザーまで料金内で利用可能。
2021年11月からは、マネーフォワード クラウドシリーズの法人向け各プラン(スモールビジネスプラン/ビジネスプラン)にて、マネーフォワード クラウド契約の機能を一部制限して利用できるようになりました。
【参考】マネーフォワード クラウドシリーズの法人向け各プラン基本料金
(マネーフォワード クラウド契約機能については、一部制限があります)
画像出典元:「MNTSQ(AI契約レビュー)」公式HP
「MNTSQ(モンテスキュー)」は、契約レビューに必要な情報をAIが自動で提案。自社の契約ナレッジと四大法律事務所の一つ「長島・大野・常松法律事務所(NO&T)」のノウハウから、ベストな内容が提示されます。
日常の契約業務から情報を自動で収集・ナレッジ化するため、業務に伴うデータ収集の手間はかかりません。
なお、AI契約レビューは、契約業務プロセスサービス「MNTSQ CLM」内の機能となります。
契約書 テンプレート |
承認・締結 | 紙の契約書 の取込み |
文書検索 | 期限管理 リマインダー |
〇 | × | 〇 | 〇 | 〇 |
MNTSQの料金プラン、デモの詳細については、お問い合わせが必要です。
画像出典元:MyQuickクラウド 公式HP
「MyQuick(マイクイック)クラウド」は、1993年発売以来約900社以上の企業に導入されてる契約書管理システムです。
様々な文書管理はもちろん、新機能ではクラウドサインとの連携で電子契約された契約書の管理や、AzureADとの連携で、ID/パスワード管理からシングルサインオンが可能になるなど、常に進化しているシステムです。
行政書士
辰巳優子氏
「MyQuickクラウド」は、コスパが良いという評判をよく聞くシステムです。古くからあるシステムな分、UIは少し硬い印象です。パッケージ版もあるのでクラウド利用ができない企業のニーズにも応えられます。
契約書 テンプレート |
承認・締結 | 紙の契約書 の取込み |
文書検索 | 期限管理 リマインダー |
△※ | △※ | 〇 | 〇 | 〇 |
※連携している「クラウドサイン」「DocuSign」「GMOサイン」と契約すれば可能
使用中の台帳の管理項目をそのままシステムで使用したい企業におすすめです。
下記に加え、利用可能データ量が100GB(2,000GB)なプレミアムプランもあります。
スターター プラン |
スタンダード プラン |
AIスタンダード プラン |
|
初期費用 | 0円 | 30万円 | 30万円 |
月額 | 2万円 | 7万円 | 10万円 |
利用可能データ量 (最大追加可能データ量) |
10GB (50GB) |
50GB (500GB) |
50GB (500GB) |
また、ライセンス利用費用・年間保守サポート費用・バージョンアップ作業費用がオールインワンになったMyQuickオンプレミス版サブスクリプション料金もあります。
月額料金は15万円(税抜)~、導入作業費用は60万円(税抜)~となっています。
詳しくは公式HPよりご確認ください。
「クラウドサインSCAN」は、弁護士ドットコムの運営する電子契約サービス「クラウドサイン」の関連サービスの1つで、紙の契約書のスキャン・クラウドサインへの書類情報の入力・データのインポートまで全て代行してくれるサービスです。
15万社以上の導入実績のある「クラウドサイン」と併用すれば、電子契約締結から管理まで幅広く対応ができます。
行政書士
辰巳優子氏
「クラウドサイン」シリーズは、契約書作成の機能についているテンプレートが使いやすいです。法務知識に不安がある方でも使えるようになっているので、初心者や法務専門人員がいない企業にもオススメできます。
契約書 テンプレート |
承認・締結 | 紙の契約書 の取込み |
文書検索 | 期限管理 リマインダー |
△※ | △※ | 〇 | 〇 | △ |
※「クラウドサイン」の機能を利用すれば可能
クラウドサインの料金プランとなります。
契約書管理機能はLightプランから利用可能で、書類インポート機能があるのはCorporateプランからとなっています。
Light:月額10,000円、送信件数ごとの費用200円
Corporate:月額28,000円、送信件数ごとの費用200円
更に機能が強化されたBusiness/Enterpriseプランもあります。
詳しくは公式HPよりお問い合わせが必要です。
画像出典元:「楽々document plus」公式HP
「楽々document plus(楽々ドキュメントプラス)」は、紙文書、ファイルサーバによる電子文書の分類・保管・活用ができる文書管理システムです。
書類をまとめてスキャンするだけで、フォルダへの振り分けから登録までを自動的に行ってくれます。
また、高性能の検索エンジンにより、登録された文書内の情報検索が非常にスピーディーに出来る点も魅力の1つです。
契約書 テンプレート |
承認・締結 | 紙の契約書 の取込み |
文書検索 | 期限管理 リマインダー |
△※ | △※ | 〇 | 〇 | 〇 |
※連携している「クラウドサイン」と契約すれば可能
料金については公式HPよりお問い合わせが必要です。
企業の契約書管理は紙ベースの煩雑な作業からデジタル化が進んでいますが、契約書管理システムにはさまざまな種類があるため、自社に適したものを選ぶことが重要です。
そこで、契約書管理システムを3つのタイプに分け、それぞれの特徴を解説します。
契約の締結プロセスをデジタル化し、電子署名やワークフローを活用して契約をオンラインで完結できるように支援してくれるタイプです。
契約締結のスピードを向上させ、ペーパーレス化を推進したい企業に向いています。
サービス例:電子印鑑GMOサイン、Hubble など
契約書を作成から管理、更新までを一元管理できるタイプです。企業の法務部門や契約管理担当者の業務効率を、大幅に向上させることができます。
複数の契約書を効率的に管理し、業務の自動化を進めたい企業に向いています。
サービス例:LegalForceキャビネ、ContractS CLM、ConPass など
契約書だけでなく、関連するビジネス文書(請求書、発注書、覚書、議事録など)も一緒に管理できるタイプです。
企業全体のドキュメント管理を効率化したい企業に向いています。
サービス例:LAWGUE、楽々Document Plus など
契約管理システムには主にクラウド型 / オンプレミス型 / パッケージ型があります。
自社に合った提供形態が選択できないと、運用コストやセキュリティ、拡張性に影響を与える可能性があるため、慎重に選択を行う必要があります。
クラウド型 | オンプレミス型 | パッケージ型 | |
メリット | インターネット経由で利用し、導入コストを抑えられる | セキュリティやカスタマイズ性が高い | 一度購入すればライセンス費用のみで利用可能 |
デメリット | データの外部管理が必要で、セキュリティ面に注意が必要 | 初期導入コストが高く、運用・保守の負担が大きい | アップデートやサポートが限定される場合がある |
おすすめ企業 | コストを抑え、迅速に導入したい企業 | 高いセキュリティとカスタマイズ性が必要な企業 | 長期的にコストを抑え、一定の機能を使い続けたい企業 |
自社に合った提供形態が選べるようシステム担当者と相談をしておきましょう。
紙の契約書は、契約書のファイリング・台帳作成・保管場所の確保などの他、目的の契約書を検索するのにも時間がかかり、期限の管理などもExcelで管理するなどとにかく煩雑な作業が多発しています。
契約書管理システムを導入すると、これまで感じていた煩雑な作業は全てシステム上で管理・自動化できます。
また、電子契約サービスと連携することにより、契約作成・締結から管理までもワンストップで完結できるようになります。
行政書士
辰巳優子氏
契約書管理システムの導入によって、データの検索性が飛躍的に改善する点は大きなメリットと言えます。また、リモートワークにも対応しやすくなり法務部門の負担削減にも繋がります。
契約書をシステム上で行うようになると、紙の契約書の管理に必要だったインク代や紙代、契約書発送に関する郵送代などの削減になります。
また、契約書の種類によっては必須だった収入印紙が、電子的な方法で契約書が発行された場合は課税文書に該当しないとの方針のため、電子書面には印紙税がかからないのです。
契約書管理システムを導入することで、諸経費が不要になることは間違いありません。
紙の契約書を管理している場合、契約書の紛失や盗難が起きてしまった際に原因を判明させるのは至難の業です。
契約書管理システムでは誰がいつどの契約書にアクセスしたのかがすぐに分かるようになっているため、万が一の事態に陥ってしまった場合も、最終アクセス者をたどることができるのです。
また、外部からのアクセスに対するセキュリティ対策を十分に行っているシステムもあるので、紙媒体で契約書を保管するよりも安全に管理することができます。
どのシステムを導入する際にも言えることではありますが、契約書管理システムを導入してから従業員がスムーズに仕事をこなせるようになるまでに時間がかかる場合があります。
契約書管理システムを導入する際には全従業員が分かりやすく使いやすいシステムであることを事前に確認しておくことが大切です。
一口に「契約書管理システム」といっても、作成~締結~保管の各フェーズで保有する機能の幅が違います。
また、「検索」ひとつとっても、何に対して検索がかけれるのか、検索条件の設定など、それぞれの細かさ・深さにも違いがあります。
自社がどこまでの機能を必要とするのか、実際に体験・イメージしてから導入しないと、「この機能はこう使えるはずだったのに...」と想定していた効果が出なくなってしまうこともあるため、仕様をしっかり確認しましょう。
行政書士
辰巳優子氏
細かな機能で言えば、契約書の日付が自動抽出されるか、手入力かの違いで特に契約件数の多い企業では日々の業務効率が変わってきます。また、別途分析をかけたい場合などは、データ全体のエクスポート機能の有無があるかどうかもチェックしましょう。
A.主にOCR処理機能と入力代行を利用します。
OCR(光学文字認識)とは、画像やPDFに含まれる文字を自動で読み取り、編集やコピーができるデジタルな文字データに変換する技術のことをいいます。
そのOCR処理機能を活用すると、スキャンして取り込んだ紙の契約書は手入力することなく文字がデータ化。そのデータ情報により、契約書名や会社名、契約期間などの情報毎にカテゴライズされ容易に管理・検索することができるようになります。
入力代行とは、紙の契約書やスキャンしたPDFの内容を、システム上で検索・編集できるデジタルデータとして入力してくれるアウトソーシングサービスのことで、オプションとして提供しているサービスが多いでしょう。
・OCR処理機能で読み込んだデータの誤認識チェックをする暇がない
・紙の契約書が大量にあり早くデータ化したいが人手が足りない
などの場合におすすめです。
▶Q&Aは随時追加予定です!
契約書管理システムを導入し、することで、スムーズに契約書を発行できるようになると共に保管場所に困ることもなくなります。
また、契約書の作成~締結~管理までを一元管理できるシステムを導入すれば、担当者の負担を大幅に減らすことができるため、業務の質も上がります。
業務効率化に適している契約書管理システムを活用してみたいと考えている方は、ぜひ今回ご紹介した契約書管理システムの導入を検討してみてください。
画像出典元:O-dan
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