リーガルテックサービスとは、一言でいうと、「法律にかかわる業務をIT化・電子化することにより業務効率をアップする」サービスです。
大きく分けると電子契約・契約書管理・AI契約書レビュー支援サービスがあります。
あらゆる企業でテレワーク化が進む今、契約書作成にかける時間を短縮し、署名押印のための無駄な出社をなくすには「契約書作成~締結・管理まで」の法務関連業務を一気に効率化できるリーガルテックサービスの導入がおすすめです。
この記事では、おすすめのリーガルテックサービスを利用目的別に分類し、選び方のポイント、メリット・デメリット、併用すると便利なオンライン商談ツールもあわせて紹介していきます。
おすすめサービスの比較を無料で!
ダウンロード時にご登録された個人情報は資料ダウンロードボタンが表示されているサービス運営会社(その連携会社)に提供されます。
このページの目次
画像出典元:「NINJA SIGN」公式HP
NINJA SIGN(ニンジャサイン)は、電子契約書作成~電子締結~保管・管理までワンストップでサポートしてくれるサービスです。
契約書作成機能やステータスごとに契約書を表示できる文書管理機能、NINJA SIGN上でお互いに編集できる機能など、契約業務の幅広いシーンに役立つ機能が多数搭載されています。
初期費用0円、月額費用0円で作成から締結までの機能が利用可能です。有料プランになっても契約書送信件数ごとに費用がかかる従量課金制ではなく、月額定額制のためコストを気にせず利用できます。
・契約書作成機能
・ワークフロー・履歴機能
・電子契約締結機能
・文書保管・管理機能
プラン | 初期費用 | 月額固定費用 | 機能 |
Free | 0円 | 0円 | 基本機能のみ |
Light | 0円 | 4,980円 (税込5,478円) |
テンプレート登録数無制限 |
Light Plus | 0円 | 19,800円 (税込21,780円) |
Wordテンプレート登録等追加 |
Pro | お問合わせ | 50,000円~ (税込55,000円〜) |
専任サポート等追加 |
Pro Plus | お問合わせ | 120,000円~ (税込132,000円〜) |
全機能、全オプションが利用可能 |
詳細は以下の資料を無料ダウンロードしてご確認ください。
画像出典元:「LegalForce」公式HP
LegalForce(リーガルフォース)は、契約書レビューに大きな強みを持っています。約40種類以上の契約書をWord・PDFを問わず自動レビューでき、自社にとって不利な条文や欠落条項などを瞬時に洗い出しが可能です。
弁護士作成の書式集を使えるライブラリや、リサーチの手間を削減できる条文検索機能など契約書データの有効活用をサポートする機能が備わっています。電子契約や保管・管理については、外部サービスと連携する必要があります。
法律事務所による監修のほか、強固なセキュリティ体制が敷かれているため、利用の際も安心です。
・AIによる自動レビュー機能
・社内ライブラリによる契約書作成機能
・条文検索もできる文書管理機能
詳細についてはお問い合わせが必要です。
画像出典元:「BtoBプラットフォーム契約書」公式HP
BtoBプラットフォーム 契約書は、電子契約から文書保管までを支援するサービスです。契約書をアップロードし締結依頼を行ったら、電子署名とタイムスタンプで締結完了、その後はクラウド上に保管できます。
紙で締結した契約書もスキャンすることで登録でき、すべての契約書を一括管理することが可能です。
ほかに、契約書有効期限を知らせるアラート機能や権限管理機能、覚書などを紐づけできる契約書関連付け機能など、細やかな保管機能を搭載しています。
・電子契約締結機能
・紙面契約書も含めた文書保管機能
・ワークフロー機能
プラン | 初期費用 | 月額費用 | 特徴 |
フリープラン | 0円 | 0円 | 無料プランでもユーザー数無制限 |
シルバープラン | お問い合わせ | 10,000円〜 | 電子契約のみ利用可能 |
ゴールドプラン | お問い合わせ | 30,000円〜 | 電子契約に加え電子保管が利用可能 |
料金は全体的に割安だといえます。
文書送信1通あたりの費用も50円/通と、他のサービスと比べても安いです。
画像出典元:「paperlogic電子契約」公式HP
paperlogicは電子契約によって書類管理のコストや印紙税額を削減する画期的なツールです。
paperlogicでは契約書をアップロードし、署名依頼を送付することができます。このサービスは相手がpaperlogicを契約していない場合でも、相手にゲストとして無料登録してもらうだけで利用可能です。
ハンコによる押印が不要になるので、リモートワークやテレワークなど働き方が多様な現代に適したサービスと言えます。
paperlogicは電子稟議、電子契約、電子書庫の3つでプランが分かれています。
以下は電子契約のプランです。
月25契約まで:20,000円/5ユーザーまで登録可能
月50契約まで:35,000円/10ユーザーまで登録可能
月75契約まで:50,000円/15ユーザーまで登録可能
月100契約まで:65,000円/20ユーザーまで登録可能
画像出典元:「WAN-Sign」公式HP
WAN-Signは、本人性と原本性を確保した高い信頼性を持つ電子契約サービスです。
50年間で培った契約管理ノウハウを基に、強固なセキュリティと内部統制を実現してくれます。ユーザーフレンドリーな操作感なので社外関係者にも負担なく利用してもらえるサービスです。
WAN-Signの電子契約は0円から利用可能です。
書面契約原本の電子化委託は有料プランになります。※書面契約の登録は無料です。
画像出典元:「Holmes」公式HP
契約書に関わる業務を効率化し、豊富なテンプレートを用意していることから新規の契約書も1から作る必要がなくなります。
これまで締結した契約書もデータで保管できるため条件で検索をかけたり必要な情報をすぐに取り出すことも可能です。
基本料金は1ユーザーごとに8,180円で提供(年払い)。
※テンプレート利用料金や締結料などは従量課金オプションとなるので別途見積もりが必要です。
画像出典元:「電子印鑑GMOサイン」公式HP
11万社以上の企業のITインフラを支えるGMOが運営。特に大企業で導入されることが多い電子契約サービスです。
他サービスでは電子署名方法が1種類に限られる中、電子印鑑GMOサインは3種全てに対応しているため、契約書の種類や取引先によって契約方法を使い分けることができるのが特徴です。
「契約印プラン」:無料(月に10文書まで)
「契約印&実印プラン」:月額利用料8,800円
さらに詳しいサービス内容・料金を知りたい方は、以下の資料をご覧ください。
画像出典元:「クラウドスタンプ」公式HP
働き方改革が推進される中で、業務改善・経費削減ができる電子契約サービスは今後、より注目されるでしょう。
人材派遣会社やコンサルティング会社など、発注書や委託契約書を交わす頻度が多い企業には特におすすめです。
業務効率だけでなく、顧客からの発注書や契約書の回収率アップにもつながります。
料金の詳細は以下の資料を無料ダウンロードしてご確認ください。
画像出典元:「イースタンプ」公式HP
イースタンプは契約関連業務をパッケージ化した電子契約サービスです。
印刷、郵送などの手間を省き、迅速に契約を締結したい企業にはうってつけです。契約書作成に関わる作業時間は、従来2~3週間程かかっていた作業が「イースタンプ」の導入により最短10分程度で完了します。
締結後の文書管理も一括で可能なため、契約関連全てにおいてのコスト削減が実現可能です。
詳細は以下の資料を無料ダウンロードしてご確認ください。
画像出典元:「DocuSign」公式HP
国外でも広く使われている契約締結システムです。ネットが繋がっているデバイスであればいつどこでも署名ができ、DocuSignのクラウド上で保存されます。
Word・Excel・PowerPoint・PDFなど、幅広い一般形式文書を電子化することが可能です。
契約締結に必要な工程の大部分を行ってくれるため、ペーパーレスだけでなく時短や業務改善の期待ができます。
署名するだけであれば無料で使用できます。
他ユーザーへ契約書を送り署名を促す場合や、管理・カスタム機能を使用する場合は有料です。
30日間の無料トライアルがあります。
画像出典元:「クラウドサイン」公式HP
業界シェア80%を超える電子契約サービスのクラウドサイン。CMも開始して知名度、利便性、安心感で他社を一歩リードしている電子契約サービスです。
契約にまつわるすべてのやり取りをクラウド上で完了できるため、紙でのやり取りより大幅に手間やコストを削減できます。実際に起業LOGでも使用しています!
プラン | 月額費用 | 送信件数ごとの費用 | 特徴 |
Standard | 10,000円 | 200円 | 全ての基本機能搭載 |
Standard plus | 20,000円 | 200円 | Standard+インポート機能 |
Business | 100,000円 | 200円 | 高度なリスク管理機能 |
起業ログでもクラウドサインを使っていますが、主にクライアントとの契約用に使うのであればStandardプランで十分だと感じました。
詳細については以下の資料を無料ダウンロードしてご確認ください。
画像出典元:「LegalForceキャビネ」公式HP
契約書の管理に悩んでいる会社におすすめの契約書管理システムです。
自動で画像データから文字起こしが可能で、契約書の期限・更新日順での並び替えや、リマインドに対応しています。
契約書を探すのに時間がかかる、管理台帳への入力・契約更新期限の管理が難しい、といった問題を一気に解消。強固なセキュリティを確保しているため、機密情報の流出防止にも役立ちます。
画像出典元:「Hubble」公式HP
無料お試しがあり、月額料金8万円~利用できる契約書管理システムです。
クラウドサイン・Slack・ジョブカンワークフローと連携可能、Wordを利用している会社にもおすすめです。
外部機能と連携させることで、どこにいても最新の状況が把握できます。
Team plan:80,000円(契約検討業務を効率化)
Professional pran:150,000円(締結後の管理まで対応)
Enterprise pran:要問合せ(個別でカスタマイズ可能)
3つのプランはアカウント数100まで/ドキュメント数:無制限です。
無料お試し(3アカウント/30ドキュメントまで)が利用できます。
画像出典元:「AI-CON」公式HP
AI-CONは無料で試せる、従業員数1~99名の企業に向けた契約書レビュー支援サービスです。約16種類の契約書に対応しており、法律の専門家でなくても契約書のチェックをすることが可能です。
フリーランスだけでなく、法務職に充実した人材が確保できないような中小企業・ベンチャー企業におすすめです。100名以上の企業や法務部向けにはAI-CON Proがあります。
即時チェックプラン | 即時チェック使い放題プラン | 詳細チェックプラン |
ファイルアップロード後 すぐにチェック結果が出る |
ファイルアップロード後 すぐにチェック結果が出る |
ファイルアップロード後 1営業日以内にチェック結果が出る |
500円/1通 | 980円/月 | 10,000円/1通 |
画像出典元:「LawFlow」公式HP
LawFlowは30日間の無料トライアルがある契約書チェックツールです。
弁護士が開発したAIを搭載し、高精度で契約書の抜けもれを検知し、リスクを低減させます。対応している契約書も幅広く、さまざまな業界での利用が可能です。
手間をかけずにリスクを低減したいと考えている企業にはおすすめのツールといえるでしょう。
契約書チェック機能のみ:無料(投稿数:無制限/保存は10通まで)
エンタープライズ版:月額50,000円(税別)~(投稿数:無制限、契約書作成支援ツール・弁護士カスタムサポート付き)
30日間の無料トライアルがあります。
画像出典元:「LAWGUE」公式HP
LAWGUEはAIを搭載したクラウドエディタです。
AIに加え独自の技術を搭載し、契約書や規程などの文書を、条項という部品の集合体として扱うことで、検索や比較を簡単に行い、構造文書の作成・管理業務を効率化します。
法務、コンプライアンス分野の文書作成の属人化を防止し、効率的な管理を行いたい企業にはおすすめのシステムです。
スタータープラン:月額100,000円(税抜)~(5ID~利用可能)
カスタムプラン:業務内容に合わせたカスタマイズが可能(詳細については問い合わせが必要です)
画像出典元:「り~が~るチェック」公式HP
り~が~るチェックは無料トライアルもあるAIによる契約書レビュー支援サービスです。契約書に特化した独自AIは、和文だけでなく英文契約書のレビューも可能です。
不利な条項や抜けている条項の検知は英文契約書にも対応しているため、国内はもちろんのこと国際取引においても活用できます。一人法務の不安、英文契約書に関する負担に悩んでいる企業にはおすすめのサービスです。
月額20,000円~利用できます。
無料トライアルが用意されています。
リーガルテックサービスは主に以下の3つに分類され、それぞれの目的に特化された機能が備わっています。
利用目的に合ったサービスを選択しましょう。
契約業務の一部を効率化するサービスはあるものの、契約書作成・条文チェック・契約締結時の電子署名機能・文書管理まで全て網羅されているサービスはありません。
そのため、自社で必要な機能がどこまで搭載されているか事前に確認する必要があります。
たとえば電子契約サービスでは、契約締結に直接関わる電子署名・タイムスタンプ機能以外にも、過去の契約書を検索・管理する文書管理機能まで搭載されているものがあります。
社内に法務スタッフが常駐していない状況で契約書レビュー支援サービスを利用する際は、弁護士など専門家のサポートがあるサービスを選択することをおすすめします。
契約書の妥当性の判断が難しい環境であっても、最終的なチェックがあるため安心です。
契約締結段階で活躍するのがリーガルテックサービスですが、契約締結前に利用すると便利なのが「オンライン商談ツール」です。
オンライン商談ツールを利用すれば、遠隔地の取引先とも電子化された資料データを共有しながら、取引先に負担をかけることなくいつでもどこでも商談することが可能です。
以下の記事ではおすすめの「オンライン商談ツール」をわかりやすく解説していますので、ご覧ください。
リーガルテックサービスの導入で電子化やIT化が進むため、業務の効率化を実現できます。
契約書が電子化されたことで捺印や郵送手続きが不要となるだけでなく、AIによる自動レビューが可能なため、契約締結までのリードタイムを飛躍的に短縮できます。
また、契約書の保管がクラウド上で管理できることにより、過去条例の検索性がアップしたり、契約更新切れを事前に認知できたりなど、よりスマートな契約書管理が可能です。
リーガルテックサービスを通し業務をシステム化することで、リモートワークをしていても契約業務をスムーズに行うことが可能になります。
契約書のドラフト作成や社内申請といった契約書に関連する業務や、契約書の修正、承認作業までもがシステム上で簡単にできるようになります。
チェックや署名押印のために出社する必要はなく、今までリモートワークが難しかった法務業務でも在宅勤務へ切り替えることができます。
リーガルテックサービスの導入は契約書に関連する経費・人件費などのコスト削減に大きく貢献します。
たとえば紙の契約書の時にかかっていた印刷代・収入印紙代・郵便代が不要になるほか、契約書レビューに費やしていた時間と人件費をAIレビューにより大幅に削減できます。
また、電子データで保管することで管理する手間がかからないことに加え、保管スペースを大幅に縮小することが可能です。
すべての契約書が電子契約に対応していない点がデメリットととして挙げられます。
サービス毎に対応できる契約書の種類に限りがあるだけでなく、賃貸借契約や投資信託契約など書面での契約締結が法律で義務付けられている契約書もあります。
自社で使用する契約書が電子対応しているかどうか、導入前に必ず確認しておきましょう。
電子契約に移行するにあたり、取引先に対して内容や手順を説明し、理解してもらう手間が必要になります。
取引先での契約書フローの変更が必要かどうか、セキュリティ体制などさまざまな不安を指摘してくる可能性があります。
スムーズに運用するには、取引先側のメリットやセキュリティ面の安全性など丁寧な説明が必要です。
リーガルテックサービスを導入することで得られるメリットは、契約書の作成・レビューにかける時間の短縮、リモートワーク推進など、これからの時代に必要なものばかりです。
業務のどの部分をシステム化したいかを明確にした上で、リーガルテックサービスを選ぶようにしましょう。
画像出典元:O-dan
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