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電子契約について、取引先の反応も見つつ、書面と併用しながらお試しで開始してみたいと考えているのであれば、無料で利用できる電子契約サービスがおすすめです。
この記事では「特におすすめの無料電子契約サービス」や「無料プランで本当に大丈夫なの?」という疑問に詳しく答えているのでぜひ参考にしてください。
おすすめサービスの比較を無料で!
このページの目次
本記事では、すべて期間制限のない無料プランのサービスを紹介しています。
ツール名 | アカウント数 | 送信件数 | タイムスタンプ | 口コミ評価 |
---|---|---|---|---|
電子印鑑GMOサイン |
1
|
5件
|
⭕️
|
3.4
|
クラウドサイン |
1
|
3件
|
⭕️
|
3.5
|
みんなの電子署名 |
無制限
|
無制限
|
⭕️
|
3.6
|
freeeサイン(旧:NINJA SIGN by freee) |
1
|
1件
|
⭕️
|
3.6
|
BtoBプラットフォーム契約書 |
無制限
|
5件
|
⭕️
|
3.3
|
WAN-Sign |
無制限
|
実印版 3件/認印版 10件
|
⭕️
|
3.9
|
FAST SIGN |
1
|
発行上限10件
|
❌
|
4.0
|
DottedSign(ドットサイン) |
1
|
3件
|
❌
|
-
|
各サービスの無料プランの違いなど、詳しく解説していきます!
画像出典元:「電子印鑑GMOサイン」公式HP
「電子印鑑GMOサイン」は、導入企業数300万社超えで最も選ばれている電子契約サービスの一つ。
高度なセキュリティや既存のシステムとの連携を重視する企業・自治体に特におすすめです。
利用できる アカウント数 |
送信件数 / 月 |
タイム スタンプ |
テンプレート 機能 |
アドレス帳 登録 |
ワークフロー 機能 |
1ユーザー | 上限5件 | ○ | ○ 登録上限5件 |
○ 登録上限5件 |
✕ |
有料の「契約印&実印プラン」は月額利用料9,680円(税込)です。
機能の詳細や有料版については無料資料をダウンロードしてご確認ください。
コンサルティング
2人〜10人
名前を入力するだけで押印可能なので簡単
メールで書類が送られてきて、名前を入力するだけで押印可能で、とにかく簡単。使用経験がなくても、説明書など読む必要なく押印でき、相手にも手間をかけない。対面の必要がないので、リモートが多いご時世にあっている。
コンサルティング
51人〜100人
電子署名の表示が小さくて見づらい
電子署名の表示が小さくて見づらい。電子署名の承認ボタンが広告とかぶるので見づらい。送信してからの有効期限があるので、有効期限内に手続きを進めるよう相手への催促が必要な場合がある。
画像出典元:「クラウドサイン」公式HP
「クラウドサイン」は弁護士ドットコムが運営しているため、弁護士監修の安心感が大きな特徴。
導入社数250万社以上、大手上場企業のほか、金融業や士業など幅広い業界で利用されています。
利用できる アカウント数 |
送信件数 / 月 |
タイム スタンプ |
テンプレート 機能 |
アドレス帳 登録 |
ワークフロー 機能 |
1ユーザー | 上限3件 | ○ | ✕ | ✕ | ✕ |
有料版は、月額11,000円(税込)から提供あり。
機能の詳細や有料版については無料資料をダウンロードの上、ご確認ください。
IT/通信/インターネット
1人
ペーパーレス化して本当に良かったです
ライター業務のクライアントさんとの業務委託契約締結の際に使用。電子契約になれば時間のロスを減らすことが出来るのが魅力です。メールを開いたら契約書をすぐ読めて、内容を承諾し、名前と住所を入力するだけで契約が出来ます。
IT/通信/インターネット
11人〜30人
業務効率化間違いなし!しかし、細部に難あり。
この手のSaaS系ツールと異なり、クラウドサインはログインいらずで使えるため便利です。唯一残念なのは、文字が多くなると名前や住所といった基本情報が枠からはみ出たり、文章に被ってしまうこと。フォントの自動調整機能等があれば100点満点です。
画像出典元:「みんなの電子署名」公式HP
「みんなの電子署名」は完全無料で機能も無制限で利用できるのが最大の魅力。
電子契約サービスのお試しとして導入や、費用を抑えたい個人事業主や中小企業に特におすすめです。
利用できる アカウント数 |
送信件数 / 月 |
タイム スタンプ |
テンプレート 機能 |
アドレス帳 登録 |
ワークフロー 機能 |
無制限 | 無制限 | ○ | ー | ー | ○ |
署名をはじめ、文書管理やワークフロー、アカウント管理など、全ての機能が無料。
1年以上経過した文書のみ、保管料金が発生。(50文書単位で月額550円(税込))
IT/インターネット/通信
51人〜100人
ランニングコストが圧倒的に安い
社外での利用よりも社内での利用を想定。利用方法などHPから細かく確認でき、導入に必要な手間が少ない判断した。社内での資料が多く、それぞれに担当者、管理者のハンコが必要なことで効率が悪い企業におすすめ。
サービス/外食/レジャー
51人〜100人
外部とのやりとりにはハードルが高い
外部やお客様とのやりとりに使用する場合には、機密保持契約などの準備が必要なため導入のハードルが高い。重要な書類をシステム上に保管し続けるには少々セキュリティが心配される。
画像出典元:「freeeサイン」公式HP
「freeeサイン(旧:NINJA SIGN by freee)」は、有料プランに移行しても継続しやすい価格が特徴。
基本的な機能さえ使えればよく、コストを抑えたいと考えている企業におすすめです。
スタートアップ支援専門家
前川英麿氏
大手他社からfreeeサインに移行した結果、申込書(契約書)の作成締結のスピードが格段にアップ。月間で考えると約10時間のコスト削減につながっていると思います。PDFだけでなく、WordからGoogle Docsへの変換/テンプレート作成が可能で使い勝手が良いです。
利用できる アカウント数 |
送信件数 / 月 |
タイム スタンプ |
テンプレート 機能 |
アドレス帳 登録 |
ワークフロー 機能 |
1ユーザー | 上限1件 | ○ | ○ 上限3件 (PDFのみ) |
ー | ー |
有料プランは、個人事業主向けのプラン月額980円(税抜)から提供。
有料プランでも契約書送信コストが0円なのが魅力です。
サービス/外食/レジャー
2人〜10人
送信相手側の入力項目もカスタマイズできる
主に顧客との売買契約書が中心だが、送信相手側の入力項目も自由にカスタマイズできるため、フォームに応じた項目設計が可能なのは嬉しい。合意前のプレビュー機能を拡充してもらえるとなおよい。
輸送/交通/物流/倉庫
51人〜100人
人事労務管理と一緒に管理できる
経費精算や労務管理をfreeeに変更するにあたり、併せて導入。対社外は相手の協力が必要なのですぐの運用は難しいが、対社内は比較的早く取り組める。入社時の書類や労働契約などを電子化するのは非常に良いので是非使ってみてほしい。
サービス/外食/レジャー
51人〜100人
freeeの名前で送られるので見てもらえないことも
迷惑メールに行ってしまうことがある。また、メールの名前がfreeeで送られてしまうので、送り先に見てもらえないことも多い。一方で、社内での利用であれば使いやすいと思う。社外の大切な取引先などに使うのはおすすめできない。
画像出典元:「BtoBプラットフォーム 契約書」公式HP
「BtoBプラットフォーム 契約書」は、導入企業約60万社超、運用実績20年以上のインフォマートが提供しているBtoBプラットフォームシリーズの一つ。
無料プランにもワークフロー機能が搭載されているのが特徴。
受け取る側の登録も必要ですが、無料で簡単にできます。
利用できる アカウント数 |
送信件数 / 月 |
タイム スタンプ |
テンプレート 機能 |
アドレス帳 登録 |
ワークフロー 機能 |
無制限 | 上限5件 | ○ | ー | ー | ○ |
有料プランは月額20,000円(税抜)~ + 初期費用100,000円(税抜)〜となっています。
IT
251人〜500人
検索機能や並べ替え機能などが便利
契約書を更新日時の最新順など、探しやすい順で並び替えることができるのが便利。契約書の種類や枚数が増えていく中でも、大量の契約書の中から使いたい契約書のデータを瞬時に検索できたので、助かりました。
不動産/建設/設備
11人〜30人
作成が簡単で初心者でもわかりやすい
作成が簡単で初心者でもわかりやすい。作業の時短・郵送の手間削減・節約にもなる。月額が発生しても損は無いような機能が揃っていて、全てパソコン内で完結。ただ、データによっては動きが鈍くなって作業が思うように進まない時がある。
画像出典元:「WAN-Sign」公式HP
「WAN-Sign(ワンサイン)」は、データの保管・管理において50年の実績のあるNXワンビシアーカイブズによって提供されています。
契約管理・内部統制機能・セキュリティ管理機能が標準搭載されているため、送信件数多くないがセキュリティはしっかりさせたい企業におすすめ。
利用できる アカウント数 |
送信件数 / 月 |
タイム スタンプ |
テンプレート 機能 |
アドレス帳 登録 |
ワークフロー 機能 |
無制限 | 実印版 3件 認印版 10件 |
○ | ○ | ○ | ○ |
初期費用・月額費用ともに0円ですが、無料の範囲を超えると送信1件ごとの従量課金となるため、送信件数が多いとコストがかかります。
有料で契約原本の電子化委託も可能。
サービス
51人〜100人
契約書~稟議書まで書面の作成が多い会社にお勧め
書面契約書が原本管理できるところがとても便利。業務上契約書や明細書、稟議書などの書面の作成が頻繁に発生する人にオススメ。1度に何部も作成しなければならない場合にこのシステムの良さを十分に感じられると思います。
IT
251人〜500人
取引先に応じた電子契約が出来る
取り引き先に適した手段で電子署名を行い電子契約を締結できる。ただ、スマホで電子署名を行おうとした際、思い通りに操作できないことがあった。結局パソコンでやり直すことになってしまい、不便さを感じた。
画像出典元:「FAST SIGN」公式HP
「FAST SIGN(ファストサイン)」は、人材派遣・紹介・業務請負・パート・アルバイト採用を行っている企業におすすめの電子契約サービス。
大量の契約書を複数の担当者で取り扱うようなケースで利便性が高いです。
利用できる アカウント数 |
送信件数 / 月 |
タイム スタンプ |
テンプレート 機能 |
アドレス帳 登録 |
ワークフロー 機能 |
1ユーザー | 契約書の発行 上限10件 |
✕ | ○ 登録上限1件 |
ー | ー |
有料プランも初期費用は無料で、月額費用は、ライトプラン11,000円(税込)~。
タイムスタンプはオプションで追加可能です。
IT
251人〜500人
契約書締結の時間が短縮された
社内で派遣社員10人以上採用することになったときに、採用された社員がスマホで契約書を確認して記入できて、早ければ契約書を送付したその日のうちに契約手続きを終えられたのが便利だと感じました。
マスコミ
51人〜100人
web上で契約書締結まで一貫して管理出来る
契約書締結をWEB上で一貫管理できるのがメリットですが、必要な契約書を履歴から探す検索機能が、そんなに充実していないように感じました。そこがもっとシンプルになれば、契約書の作成や管理がさらにしやすくなると思います。
画像出典元:「DottedSign」公式HP
「DottedSign(ドットサイン)」は、台湾に本社のある運営会社によって提供されています。
公式サイトの掲載情報や表現が国産の電子契約サービスと異なるため、比較が難しいですが、海外展開している企業のほうが使い勝手がよいでしょう。
利用できる アカウント数 |
送信件数 / 月 |
タイム スタンプ |
テンプレート 機能 |
アドレス帳 登録 |
ワークフロー 機能 |
1ユーザー | 上限3件 | ー | ✕ | ー | ー |
有料プランは、以下の通りです。
デバイスは、iPhone/ iPad/ Android/ ブラウザに対応。
無料プランは多くの場合、「1ヶ月に送信できる件数」や「利用可能なユーザー数」などの各種制限が設けられています。
記事の上部で各社の無料プランの内容を一覧化していますので、自社の利用状況と照らし合わせて問題なく利用できるか確認しましょう。
無料プランの中には、タイムスタンプ機能が搭載されていないものもありますが、改ざん防止の観点からタイムスタンプ機能があるツールがおすすめです。
また、契約書作成を効率化したいと考えているならテンプレート機能を利用できる無料プラン(GMOサイン、freeeサイン、WAN-Signなど)を選択しましょう。
セキュリティ対策などのリスク管理については、無料プランにどこまで搭載されているのか開示されていないツールが多いので要注意です。
利用の際にはセキュリティ面について事前に確認しましょう。
結論からいうと、無料プランだけで問題無く利用できる企業はかなり限られていると思います。
毎月の契約件数が限られている個人事業主や中小企業では、無料版でも不自由なく利用できるかもしれません。
無料プランは、利用制限が設定されている、搭載機能が少ないといった点がデメリットです。
無料プラン | 有料プラン | |
機能 |
|
|
期待できる効果 |
|
|
無料の電子契約システムの使い方として有効なのは、自社に必要な機能の洗い出しです。
必要機能がわかっていれば、自社に最適な電子契約サービスを見つけやすくなります。
期間の制限はありますが、有料ツールの期限付き無料トライアルを利用するのも一つのやり方です。
こちらの記事では有料版の機能の違いや選び方などを詳しく解説しているので、ぜひご覧ください。
無料版のメリットは、やはりコストをかけずに運用開始できることです。
「電子契約で取引先から理解を得られるかわからない」という懸念がある場合、初めからコストをかけるのは不安ですね。
無料電子契約サービスなら、電子契約のオペレーション上の自社の課題や取引先の反応を見つつ運用を試せ、初期投資の損失リスクも減らせるのが魅力です。
無料版の電子契約サービスは、利用に制限があるため、多くの企業では紙での契約と併用しながら使い勝手を確認する目的での導入となるでしょう。
紙文化・ハンコ業務がまだ残っている企業は、まず無料版から始めることで、社内や取引先にも電子契約の利便性や有効性を実感してもらうことができます。
「電子契約締結を数多く行いたい」「電子契約周りの業務を総合的に効率化したい」と目的がはっきりしている場合には、初めから有料ツールを選択肢に入れた検討が一番の近道です。
うまく無料プランを利用しながら、自社に最適な電子契約サービスを見つけていきましょう!
画像出典元:O-dan