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AI契約書レビュー支援サービスを利用すると、リーガルチェックの効率化・自動化を実現することができます。
契約締結までの時間や人的コストを削減できるうえ、属人化しがちなノウハウをシステムに蓄積可能です。
本記事では、おすすめのAI契約書レビュー支援サービス11選を特徴と料金を交え紹介し、さらに選び方のポイントやメリット・デメリットも詳しく解説していきます。
このページの目次
AI契約書レビュー支援サービスとは、AIが契約書の内容について自動でリーガルチェックを行ってくれるサービスのことです。
契約書の条項について、「自社にとって有利/不利か」の判断や「不足または不要な項目があるか」など、契約書に潜むリスクの洗い出しを短時間で行ってくれます。
今まで弁護士や司法書士に依頼していたリーガルチェックを安価かつスピーディーに行うことが可能です。
特にテレワーク化が進む昨今では、契約締結までの煩雑な業務や属人化を解消できるサービスとして注目されています。
主な機能 | 内容 |
自動チェック機能 | 条項の抜け落ちや見落としを指摘。 チェックすべき箇所がひと目でわかる! |
リスク判定機能 | 条文の有利・不利を判定。 中には修正例の提示や条文例の解説までできるものもある! |
条文検索機能 | 定型の契約条項や特有の条項などの契約書データを登録・検索。 過去例のリサーチの手間を減らし比較が簡単に! |
人間による判断が必要な場合や、初回や大口契約といった特別な契約の場合は、弁護士に依頼することをおすすめします。
AIが行う部分と自社が行う部分、またプロの弁護士に任せる部分を上手に区別することが大切です。
ツール名
月額料金
対応契約書数
対応言語
サポート体制
LegalForce
MNTSQ(AI契約レビュー)
LAWGUE
GVA assist
Hubble
契約レビューパック
LFチェッカー
SaaS LOG
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比較表で
サービスがわかる!
できてサービス選択に失敗しない!
画像出典元:「LegalForce」公式HP
「LegalForce(リーガルフォース)」は、開発専任弁護士と法律事務所が監修するAI契約審査プラットフォームです。
大手企業をはじめ法律事務所など3,000社を超える導入実績を誇り、今まで審査や修正にかかっていた時間を大幅に削減できるツールとして注目されています。
特に評価の高いポイント★★★
・リスク箇所や必要条項の抜け漏れを網羅的に洗い出すことができる
・日英合わせて70種類以上の契約書に対応
・アップロードされた契約書は全文テキスト化され検索が可能
詳細についてはお問い合わせが必要です。
小売
31〜50人
契約書の作成が多い会社にはおすすめ
契約書の作成・修正・校正などに必要以上の時間や手間がかかっていると感じる会社にはおすすめです。契約書の作成が業務上多発する会社には、非常に便利だと思います。
サービス/外食/レジャー
2人~10人
弁護士視点だと実用的ではない
ユーザーインタフェースなどはとても洗練されており好感が持てるのですが、肝心のAIレビューの品質が、弁護士の視点からすれば全く実用レベルではないというのが感想です。
画像出典元:「MNTSQ(AI契約レビュー)」公式HP
「MNTSQ」は、日常業務で蓄積されたナレッジから適切なものを提案してくれるAI契約書レビュー支援サービスです。
自社契約のナレッジと「長島・大野・常松法律事務所」監修の雛形から、ベストな内容が推薦されます。
特に評価の高いポイント★★★
・ナレッジを契約審査業務のメールのやり取りや契約書データから自動で収集・蓄積
・案件発生から終了までの契約に関わる業務を一元管理
・機械学習が膨大なデータを自動解析
詳細については、お問い合わせが必要です。
画像出典元:「LAWGUE」公式HP
「LAWGUE」は、AIと独自の特許技術で、契約書作成の効率化に貢献する契約書レビューサービス。
他社サービスと異なり、契約の類型を問わず、どんな文書でもレビュー可能な点が強みです。
特に評価の高いポイント★★★
・欠落条項をAIがサジェストしてくれる
・独自機能のインデント自動補正で作業時間の高速化が可能
・専任担当者が導入から運用開始まで手厚いサポート
詳細については、お問い合わせが必要です。
IT
251人〜500人
レビューしたい契約書を自動で探し出せる
数か月前に作成した契約書など、保管場所が曖昧な契約書でも瞬時に探し出せるので、必要な時にすぐレビューを進められて快適でした。
画像出典元:「GVA assist」公式HP
「GVA assist(ジーヴァ アシスト)」は、弁護士の知見と自社の知見を活用して、契約審査業務を効率的に行えるようになる、AI契約審査クラウドです。
リスクや不足条文の検知、条文修正案やコメント案の即時参照、形式的なチェック業務の自動化を瞬時に行えるようになり、審査品質の向上や業務効率化を実現できます。
特に評価の高いポイント★★★
・自社基準のナレッジで契約リスクを検知
・300種以上のレビューに使える契約書あり
・1,500種以上のドラフト作成に使える契約書/文書ひな形あり
初期費用:要問い合わせ
アカウント費用(1アカウント目):75,000円/月(税別)
※追加アカウント費用は利用人数によって個別見積もり
詳細については、お問い合わせが必要です。
画像出典元:「Hubble」公式HP
「Hubble」は、法務と事業部門の連携を高め、法務ドキュメント業務を効率化する契約書管理クラウドサービスです。
契約書にまつわるコミュニケーションを全て集約することで、生産性の向上が期待できます。
特に評価の高いポイント★★★
・誰もが簡単で使いやすい操作性に定評あり
・契約業務を開始するだけで契約書の情報が一覧化された台帳を自動作成
・導入準備から運用定着まで丁寧なサポート体制
Hubbleでは、料金プランの詳細は公開されておりません。
しかし、無料トライアルの提供がされているので、導入前に実際の使用感を試すことができます。
詳しくは、以下の資料を無料ダウンロードしてご確認ください。
画像出典元:「契約レビューパック」公式HP
「契約レビューパック」は、導入企業数No.1の電子契約サービス「GMOサイン」が提供する契約ライフサイクルマネジメント(CLM)サービスです。
システム上で作成・承認した契約ファイルを、そのままGMOサインで締結・管理可能なため、契約前から契約締結、契約後まで、すべてのフローを一元管理できます。
特に評価の高いポイント★★★
・契約書をテンプレートで作成でき、Word文章の取り込みや編集にも対応
・コミュニケーション履歴を残せるため、交渉経緯を素早く確認可能
・承認フローを柔軟に複数設定可能
契約レビューパックを導入するには、GMOサインの「契約印&実印プラン」への申込みが必要となります。
【契約印&実印プラン】
月額利用料:9,680円(税込)
【契約レビューパック】
初期費用:550,000円(税込)
月額利用料:55,000円〜(税込)
画像出典元:「LFチェッカー」公式HP
「LFチェッカー」は、従業員数20名以下の小規模企業向けに開発された契約業務効率化ツールです。
導入実績3,000社以上のLegalForceと同様のAIによる契約書自動レビュー機能で、対応例やサンプル条文の結果表示により修正の手間を大幅に削減できます。
特に評価の高いポイント★★★
・月額9,900円とリーズナブルな価格
・秘密保持契約書や業務委託契約書など使用頻度の高い契約書類型に対応
・弁護士監修AIによる自動レビュー機能あり
初期費用:0円
月額利用料:9,900円(税込)
画像出典元:「LawFlow」公式HP
「LawFlow(ローフロー)」は、2022年12月〜全面無償化でサービスを解放している契約書チェックツールです。
秘密保持契約や業務委託契約などを含む43類型の契約に対応しており、企業向けエンタープライズプランでは必要に応じて対応契約書を追加することができます。
特に評価の高いポイント★★★
・ユーザー毎に権限設定を付与できる
・エンタープライズ版では、提携弁護士が導入後のサポートを行うサービスあり
・Word上にドラックアンドドロップで簡単に一括編集が可能
完全無料で利用可能です。
画像出典元:「ContractS CLM」公式HP
「ContractS CLM」は、電子契約締結だけでなく、契約の作成・相談・承認・締結・更新管理をワンプラットフォームで行えるサービスです。
電子契約サービスを利用したい場合だけでなく、「紙と電子の契約書両方の管理を行いたい」「システム導入によって契約関連業務すべてを効率化したい」などといった本格的な導入を考えている企業に向いています。
特に評価の高いポイント★★★
・データベースに多数の契約書あり、毎週新しい契約書が追加
・Microsoft Wordをそのまま使用して契約書作成保存可能
・ダッシュボード機能で自分やメンバーのタスクを把握可能
詳細については、お問い合わせが必要です。
サービス
11人〜30人
契約や承認業務が日常化している会社におすすめ
契約書や稟議をおこなう経理業務など、契約や承認業務が日常化している会社は導入をおすすめします。契約までの時間短縮になるので、先方にとっても自社にとってて圧倒的にメリットが大きいと感じます。
コンサル
51人〜100人
中小企業にはお勧めしない
ある程度の大企業であれば業務がはかどり費用対効果があるとは思いますが、中小企業だと費用対効果はあまり見込めないと感じる。
画像出典元:「GVA NDAチェック」公式HP
「GVA NDAチェック」は、弁護士監修のAIによるNDA(秘密保持契約書)チェックを無料・無制限で使用できるサービスです。
契約書のアップロードから修正まで3ステップの簡単操作が特徴なうえ、リスクのある条文の可視化や修正例の提案まで行ってくれます。
特に評価の高いポイント★★★
・リスク判定を段階ごとに表示し、自社が不利になるリスクを回避
・トラブル多発事項を指摘
完全無料で利用可能です。
サービス
11人〜30人
スタートアップ企業などにおすすめ
スタートアップ企業など、法律に詳しい人財のいない会社に良いと思います。導入することで契約書の作成・確認が簡単に行えます。
サービス
51人〜100人
作成や修正は結局人の手でやる
分析できるのが「リスクの管理と可視化」のみにとどまるのは、残念です。契約書の締結までには、作成や修正も必要になりますが、それらの作業は結局人の手や判断でするほかありません。
画像出典元:「LeCHECK」公式HP
「LeCHECK」は、契約書に特化した独自AIで和文だけでなく英文契約書のレビューも可能な契約書レビュー支援サービスです。
不利な条項や抜けている条項の検知は英文契約書にも対応しているため、国内はもちろんのこと国際取引においても活用できます。
特に評価の高いポイント★★★
・無料トライアルあり
・抜け漏れの指摘や代替案の提示を瞬時対応
プラン | 基本プラン | プロフェッショナルプラン | |
和文 | 英文 | ||
初期費用 | 160,000円 | 要問い合わせ | |
月額利用料 | 40,000円 | 55,000円 | 要問い合わせ |
(税別)
IT
251人〜500人
最適なテンプレートがわかりにくい
英文の修正案は日本語訳も同時に出してもらえて、具体的にどの部分の修正を行う必要があるかを、理由も含めて短時間で理解できました。
しかし、どのような場合に使うテンプレートかという説明が分かりにくいです。
メーカー
501人〜1000人
勝手は良いが審査可能な範囲は少ない
操作性が高く、良い意味で単純なシステムで使い勝手が良かったが、審査可能契約書の類型が少なかったです。
対応可能な契約書の種類や雛形・書式は、各サービスごとに違いがあります。
自社で取り扱っている契約書の種類を洗い出し、チェックしたい契約書がそのサービスで提供されているかどうか、事前に必ず確認しましょう。
自社に不利になる条文が見つかった時の修正例の表示方法は、
など様々です。
自社のルールに基づいた契約書の作成には、作成の都度ナレッジを溜めていくことができるサービスがおすすめです。
修正例のデータ保存機能、取引先ごと・契約内容ごとなど、まとめたいカテゴリごとに管理できる機能に注目して下さい。
海外との取引がある企業では、英文契約書の翻訳対応が可能なサービスや英文に特化したサービスを選択すると良いでしょう。
スタンダードプランでは対応がなくても、上級プランで英語対応がある場合もあるためしっかりとプラン内訳を確認しましょう。
前述した通り、AIによるチェックは取引先とのパワーバランスやビジネスモデルまでは考慮できません。
レビュー結果の妥当性を自社で判断する自信がない場合は、運用サポートが充実しているサービスを選択しましょう。
スタートアップ企業や法務部門がない中小企業では契約書のリーガルチェックを外部に委託するほかなく、契約書締結についてのノウハウを自社に蓄積することができませんでした。
契約書レビュー支援サービスを導入することにより、契約書のチェックが自社で対応できるようになることで、AIが判定したレビュー内容を社内データとして蓄積することが可能になります。
たとえば、リスク判定機能では自社にどんなリスクがかかるのか、修正例はどうしたらよいかなど提示してくれますので、担当者は契約書の理解を深めた上で取引先と交渉できるようになります。
契約書を目視で確認する場合では見落としや漏れなどミスが生じる可能性があり、チェックに携わる担当者の負担は大きなものがありました。
契約書レビュー支援サービスを通すことでチェックすべきポイントが絞れるため、契約書確認の負担が大きく軽減されます。
リスク判定機能はもちろん、契約条項の不足を指摘してくれる機能など、人間では気付きにくいような場面でも、ひと目で分かるような機能が搭載されています。
自社チェックが可能になり、また確認作業の負担が軽減されることで、契約締結までにかかる時間や人材コストを削減できます。
顧問弁護士などに依頼する場合では1週間程度かかることも少なくないですが、契約書レビュー支援サービスなら契約書をアップロードして即日~翌日の間にレビュー結果がでます。
外部委託コストや社内人件費を減らし、契約締結までのスピードを早めることが可能です。
お求めやすい価格のサービスやプランの中には、対応できる契約書の種類が限られている場合が多くあります。秘密保持契約のみ対応可能であったり、英文契約書は対応できなかったりします。
チェックしたい契約書の種類を明確にしてから、各サービスを検討するようにしましょう。
法的知識のある人材や部門がまったくない企業でサービスを導入するのは、少し考えたほうがよいでしょう。AIによる自動チェックできるといっても、それらを確認し是非を判断するのは人だからです。
導入を検討する前に、一定の法的知識を身につけるか、必要な知識をもつ人材を確保しておきましょう。
AI契約書レビュー支援サービスの導入により、契約書チェックにかかる負担や時間・コストなどを大きく削減できるようになれば、フレキシブルな働き方につなげることができます。
AIとプロの力を状況に応じて使い分け、ぜひビジネス競争力を高める一助としてください。
画像出典元:O-dan