【24年最新】アルムナイ採用サービス比較7選!成功事例から学ぶおすすめポイントを解説

【24年最新】アルムナイ採用サービス比較7選!成功事例から学ぶおすすめポイントを解説

記事更新日: 2024/10/31

執筆: Ryo.Yama

自社を一度退職した人材である「アルムナイ」とのつながりを有効活用するアルムナイ採用サービスが注目されています。

優秀な人材の確保が難しくなる中で、企業の採用戦略にとって重要な取り組みです。

この記事では、アルムナイ採用サービスについて、内容やメリット、デメリット、実際の成功事例などを解説し、さらにおすすめのサービス7選も比較・紹介します。

アルムナイ採用サービスとは

1. アルムナイ採用サービスとは

アルムナイ採用サービスとは、「アルムナイ(卒業生)」と呼ばれる自社を一度退職した人との繋がりの維持や再雇用を目指すためのサービスです。

自社の文化を熟知し、業務においても即戦力としての働きが期待できる人材を確保できるため、非常に効果的な採用施策と言えます。

また、仮に採用まで至ることがなくても、協業や優秀な人材の紹介などのメリットが期待できます。

2. リファラル採用・カムバック採用との違い

アルムナイ採用と関連づけて紹介される手法として、リファラル採用・カムバック採用が挙げられます。

リファラル採用は、そもそも自社に勤務経験のない人材を採用する手法ですが、アルムナイとの繋がりの中で発生する可能性があります。

また、カムバック採用は、アルムナイと同様に退職した人を再度採用するもので、対象が微妙に異なるものの、ほぼ同じものと考えて良いでしょう。

アルムナイ採用サービスのメリット

1. 即戦力人材を確保できる

アルムナイ人材は、すでに自社で勤務経験があるため、スピーディーに業務に順応でき、即戦力として期待できます

また、転職やキャリアアップした人材であれば、さらに経験を積んでいることから、よりスキルの高い人材に変わっている可能性も。

さらに、企業文化にも慣れているため、早期退職のリスクや周囲とのトラブルのリスクも最低限に抑えることができます。

2. 採用コストを削減できる

アルムナイ人材の採用では、すでに候補者を絞り込み、スキルやパーソナリティなどを把握できている状態からプロセスを開始できます。

よって、一般的な中途採用に必要な求人掲載、複数回の面接、スキルチェックなどの手間をある程度省くことができます。

また、入社後のオリエンテーションやOJTなどの教育コストも最低限に抑えられるでしょう。

3. 協業・人材の紹介なども期待できる

アルムナイ人材に関しては、仮に再雇用することができなかったとしても、別の形での貢献を期待できます。

例えば、アルムナイ人材が在籍する企業や、独立したアルムナイ人材との取引・協業によって売上や業務効率を向上することが可能です。

また、友好的な関係を築けていれば、相互に優秀な人材を紹介するような形で採用に役立てることもできるでしょう。

4. 企業イメージの向上にもつながる

アルムナイとの関係を良好に保ち、それを対外的にアピールすることができれば、外部からのイメージの向上にもつながります。

特に求職者の目線からすれば、人間関係が良好で、退職後も良い影響を得られる会社というイメージとなり、アルムナイ以外の採用にも役立つでしょう。

アルムナイ採用サービスのデメリット

1. 退社へのハードルが下がる

アルムナイ活用を進めることで、退職をしても簡単に再入社できる会社、というイメージを従業員に与える可能性があります。

そうしたイメージが定着してしまうと、退職へのハードルが下がり、離職率の上昇や定着率の低下につながるリスクがあります。

2. 労働環境の見直しが必要

アルムナイは、一度は退職した人材であることから、当時と労働環境が変わらなかったり、社内の問題点が解消できていなければ、簡単に入社には至らないでしょう。

アルムナイ活用を推進することは、社内の労働環境や待遇などの改善とセットであることは、あらかじめ認識しておく必要があります。

3. 既存社員からの不満が生まれる可能性も

アルムナイが再入社する場合、条件面での好待遇が必要となりますが、その内容が同程度の役職の既存社員を上回っている場合、不満につながる可能性もあります。

また、自己都合で退職した従業員が戻ってくること自体に抵抗がある従業員もいる可能性があるため、事前の調整や環境整備は必須といえます。

4. 情報漏洩のリスクがある

アルムナイは、元従業員とはいえ外部の人間である以上、コミュニケーションを取る上では情報漏洩のリスクがつきまといます。

特に、クローズドな環境で、協業や取引、人材紹介など密な情報交換をしている場合には、流れで社外秘情報まで開示してしまうリスクがあります。

アルムナイ採用サービス比較表

料金体系 おすすめの用途 特長
Official-Alumni.com
月額制
アルムナイ情報管理/コミュニティ形成
導入実績豊富
Alumy
成果報酬制
アルムナイ情報管理
アルムナイ以外のタレント管理も
ResumeX
月額制
アルムナイ情報管理/コミュニティ形成
プランによっては採用代行も可能
エアリーforアルムナイ
月額制 (1,100円〜/ユーザー) /成果報酬制
アルムナイ情報管理
タイムライン形式で見やすさ⚪️
いっと
要問合せ
職場の環境改善
アルムナイ活用の下地づくりに最適
MyTalent
要問合せ
アルムナイ情報管理
詳細な情報管理が可能
YELLoop
要問合せ
コミュニティ形成
ポイントによる活性化機能が特長

特におすすめのアルムナイ採用サービス7選

Official-Alumni.com

画像出典元:「Official-Alumni.com」公式HP

特徴

「Official-Alumni.com」は、国内シェアナンバーワンで、大手企業での導入実績も豊富なアルムナイサービス。

アルムナイの属性や状況を確認できる「名簿」機能や、メッセージのやりとりや交流などのコミュニケーション機能が豊富に備わっています。

評価の高いポイント3つ★★★

  • 国内シェアナンバーワンの信頼性
  • アルムナイの現状をひと目で確認できる
  • 専門のコンサルタントが徹底サポート

主な機能・内容

主な機能
  • アルムナイの情報管理
  • 個別メッセージ
  • アルムナイ同士の交流
デメリット
サポート体制 専門コンサルタントによる支援
導入企業数 要問合せ
料金形態 月額制

料金プラン

企業規模や離職者数に応じた最適なプランが利用可能です。

詳細については、お問い合わせが必要です。

Alumy

画像出典元:「Alumy」公式HP

特徴

「Alumy」は、アルムナイを含むタレントプールの構築と管理ができるサービス。

個別のコミュニケーションはもちろん、企業の最新ニュースや求人情報の配信などを通じて繋がりを形成できます。

評価の高いポイント3つ★★★

  • アルムナイだけでなく幅広いタレント管理が可能
  • 導入設計から運用まで一気通貫のサポート
  • 採用が実現するまで費用がかからない

主な機能・内容

主な機能
  • アルムナイの情報管理
  • 個別メッセージ
  • お知らせ、情報発信
デメリット 採用数次第でコストがかさむ可能性がある
サポート体制 導入〜運用設計、運用代行
導入企業数 要問合せ
料金形態 成果報酬制

料金プラン

初期費用、月額利用料は無料で、採用が実現した場合のみ成果報酬が発生します。

詳細については、お問い合わせが必要です。

ResumeX

画像出典元:「ResumeX」公式HP

特徴

「ResumeX」は、アルムナイをはじめとして、企業と働く人のつながりを実現するサービス。

情報管理、個別メッセージ、掲示板に加えて、プランによっては採用業務の代行まで依頼できるのが特長です。

評価の高いポイント3つ★★★

  • 入社前から退職後まで一貫して管理できる
  • シンプルで使いやすい画面
  • プランによっては採用代行までカバー

主な機能・内容

主な機能
  • アルムナイの情報管理
  • 個別メッセージ
  • 掲示板
デメリット 導入事例が公開されていない
サポート体制 要問合せ
導入企業数 要問合せ
料金形態 月額制

料金プラン

50名まで無料で利用できる「ライトプラン」をはじめ、利用できる機能の異なる3つのプランが用意されています。

詳細については、お問い合わせが必要です。

エアリーforアルムナイ

画像出典元:「エアリーforアルムナイ」公式HP

特徴

「エアリーforアルムナイ」は、OB/OGコミュニティ分野で13年の実績を持つサービス。

情報管理、お知らせ、コミュニケーションなど基本の機能を網羅しており、タイムライン形式で整理されて見やすいのが特長です。

評価の高いポイント3つ★★★

  • タイムライン形式で確認しやすい
  • 動画や画像を活用した情報発信も可能
  • 固定報酬と成果報酬を選択可能

主な機能・内容

主な機能
  • アルムナイの情報管理
  • アンケート、提出物
  • 個別メッセージ
  • お知らせ、情報配信
デメリット 導入事例が公開されていない
サポート体制 要問合せ
導入企業数 要問合せ
料金形態 月額制/成果報酬制

料金プラン

  基本プラン 成果報酬型プラン
初期費用 385,000円 0円
月額利用料 50名まで 2,200円/ユーザー 0円
51名〜 1,100円/ユーザー
成果報酬 採用決定者の理論年収に対して25%

(税込)

いっと 

画像出典元:「いっと」公式HP

特徴

「いっと」は、専門のインタビュアーが退職者に対してインタビューを行い、退職理由や改善点を特定できる離職対策サービス。

退職者が求めていた環境改善を実現することで、アルムナイ採用にも繋がります。

評価の高いポイント3つ★★★

  • 第三者インタビューで退職者の本音を引き出せる
  • インタビューから退職理由や改善点を分析
  • 改善点の特定だけでなく施策立案まで対応

主な機能・内容

主な機能
  • 退職者へのインタビュー
  • 改善点の特定、施策立案
デメリット 採用自体ではなく環境改善に強み
サポート体制 要問合せ
導入企業数 要問合せ
料金形態 要問合せ

料金プラン

詳細については、お問い合わせが必要です。

MyTalent

画像出典元:「MyTalent」公式HP

特徴

「MyTalent」は、求職者や候補者のタレントプールを形成し、情報管理やスコアリングなどで可視化できる採用マーケティングツール。

応募者はもちろん、選考辞退者やアルムナイを含めた包括的な管理ができるのが特長です。

評価の高いポイント3つ★★★

  • あらゆる候補者を統合的に管理できる
  • 詳細な情報管理やスコアリングが可能
  • 半自動でのアプローチも可能

主な機能・内容

主な機能
  • アルムナイの情報管理
  • メール送信
デメリット アルムナイに特化したサービスではない
サポート体制 専任パートナーが伴走サポート
導入企業数 シリーズ累計800社
料金形態 要問合せ

料金プラン

詳細については、お問い合わせが必要です。

YELLoop

画像出典元:「YELLoop」公式HP

特徴

「YELLoop」は、マイナビが提供するコミュニティ型のアルムナイサービス

SNS機能やビジネスマッチングなど、多様な形でアルムナイと繋がれるのが特長で、セキュリティやサポートも充実しており、安心して使えます。

評価の高いポイント3つ★★★

  • 採用だけでなく協業やブランディング効果も期待できる
  • e-GIFTと交換できるポイント活用でコミュニティを活性化
  • 万全のセキュリティ体制

主な機能・内容

主な機能
  • SNS機能
  • ビジネスマッチング
デメリット 導入事例が公開されていない
サポート体制 専任担当者が導入から運用までサポート
導入企業数 要問合せ
料金形態 要問合せ

料金プラン

詳細については、お問い合わせが必要です。

アルムナイ採用サービスを導入した企業の事例

1. トヨタ自動車

トヨタ自動車では、キャリアアップややむを得ない理由から退職した職員向けに、各職種でのアルムナイ採用や、現所属企業との協業などを行っています。

また、専用ツールを導入して、アルムナイコミュニティの運営も推進。

コミュニティ内では、アルムナイ同士の交流や最新情報の発信、オフラインイベントの開催などを行い、繋がりの維持・強化を進めています。

2. 三菱重工

三菱重工では、2023年10月から、アルムナイ採用代行サービスを導入し、再採用窓口となる「ウェルカムバック採用」サイトを立ち上げました。

アルムナイであれば誰でも登録ができて、会社の最新情報や求人情報にアクセスできるサイトで、カムバックコーディネーターに相談することもできます。

実際に多くのアルムナイが登録し、再入社の内定も複数出ています

3. サイボウズ

サイボウズでは、現役社員とアルムナイの代表でアルムナイネットワーク「CIA」を運営。

オンラインでのコミュニケーションや、オフラインイベントの開催などを通じて、アルムナイ同士の人脈作り、再入社、新規ビジネスの創出などを促進しています。

2024年に開始した取り組みですが、すでに50名以上がサイト登録しており、さらに活動を拡大しています。

アルムナイ採用を進める手順

1. 選考基準・待遇などを定める

アルムナイの採用を進めるとはいえ、退職者全員が対象となるわけではありません。

在籍中・退職時点でのスキル・勤務態度・勤務年数などをもとに、ある程度対象となる人員・あるいは人員像を定めます

そのうえで、彼らを改めて採用する場合に、どの程度の待遇で迎え入れるかを、現在の社員への待遇とのバランスを念頭にある程度定めておきます。

2. 交流のためのネットワーク・場を構築

アルムナイと自社側が交流できる場をオンライン・オフラインで作ります。

コミュニケーションを軸にしたアルムナイサービスの導入や、既存SNSの活用、イベントの開催などを検討しましょう。

また、単発のコミュニケーションで終わらないように、継続的な運用を行うことが重要です。

3. アルムナイの求める環境改善を進める

アルムナイを採用するにあたっては、退職の原因となった自社の課題を解決することが必須になります。

単純な待遇面や労働環境の場合もあれば、プロダクトや経営の方向性なども考えられます。

コミュニケーションのなかで、実際の退職理由を特定できれば、より対応がしやすくなるでしょう。

4. 採用プロセスを進める

良好なコミュニケーションを取れて、口頭でのオファーにも前向きに検討してもらえた場合は、そのまま採用プロセスに入ります

採用にかけるリソースが不足していたり、アルムナイ採用のノウハウが不足してたりする場合は、専用の採用代行サービスの導入も検討しましょう。

アルムナイ採用サービスの比較ポイント

1. サービスのタイプ・カバー範囲

アルムナイサービスは、大きく分けて人の情報管理、コミュニティ形成、採用代行の機能からなっています。

自社で行いたい施策に合わせて最適な構成のサービスを選ぶと良いでしょう。

例えば、少数のアルムナイを狙い撃ちで獲得したい場合には採用代行、大規模にアルムナイ活用を進めたい場合はコミュニティ形成機能が重要になります。

2. サポート体制の充実度

アルムナイ施策は、経験のない企業の場合、いきなり軌道に乗せるのは難しいものです。

よって、コンサルティングも含めて提供しているサービスや、導入時や運用のサポートが充実しているサービスを選ぶことも重要です。

またその際に、担当者が人事分野の経験者やアルムナイ採用の経験が豊富かどうかもチェックしておきましょう。

3. 月額制か、成果報酬制か

アルムナイ採用サービスは、一般的な月額制のサービスに加えて、採用時のみ費用がかかる成果報酬制のサービスもあります。

前者の場合固定報酬が発生しますが、採用が複数発生してもそれほど費用はかかりません。

対して、後者は固定費用が抑えられる代わりに、成果が出るほど費用がかかる仕組みです。

自社のアルムナイ施策の段階や想定される成果に応じて選ぶと良いでしょう。

まとめ

アルムナイの活用は、競争が厳しい採用市場において、企業にとって重要な取り組みといえます。

アルムナイ採用サービスを導入することで、アルムナイとの繋がりの強化や、協業・取引、再入社のきっかけづくりに繋げることができます。

 

画像出典元:O-dan

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