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就活時期の早期化や売り手市場の加速などによって、企業の採用活動を取り巻く状況は変化しています。
候補者に内定を出しても、他社への入社によって内定辞退されてしまうケースも少なくありません。
そうした事態を防ぎ、さらに入社後の適応を早めるためには「内定者フォローツール」が効果的です。
この記事では、内定者フォローツールについて、導入メリットやサービスの比較ポイントを解説し、さらに実際のおすすめサービスも紹介します。
おすすめサービスの比較を無料で!
このページの目次
内定者フォローツールとは、内定を出した候補者に対して、入社までの期間コミュニケーションや情報提供などを行えるサービスです。
内定から期間が空く場合や、感染症対策などで職場訪問などができない場合でも、内定者に対して接点を持つことができ、内定辞退を防止するのに役立ちます。
サービスによって機能はさまざまですが、企業と内定者、内定者同士のコミュニケーションや、eラーニングによる学習、オンラインイベント開催などが行えます。
(税抜価格)
画像出典元:「バヅクリ」公式HP
「バヅクリ」は、ワークショップや研修を通じて、エンゲージメント向上と組織変革を支援するサービスで、内定者フォローもカバーしています。
内定者同士の交流ができるオンラインイベント機能が中心で、組織心理学に基づいた150種類以上のプログラムを利用可能。
さらにイベントの企画・準備から進行まで支援してくれるため、ノウハウのない企業でも使いやすいのもポイントです。
イベントごとに費用がかかる料金体系で、1イベント25万円~(税表記なし)利用可能です。
詳細な価格に関してはお問い合わせが必要です。
なお、プログラムの無料体験会も開催されています。
画像出典元:「エアリーフレッシャーズクラウド」公式HP
「エアリーフレッシャーズクラウド」は、5,400社以上への導入実績を持つ、内定者フォローに特化したサービスです。
誰でも使いやすいタイムライン型コミュニティ画面で、内定者同士、内定者と社員のコミュニケーションを深められるのが大きな特長。
さらに、おしらせやアンケート、課題提出、eラーニングなどのサブ機能も充実しており、マルチな用途で活用できます。
システム利用料は192,500円(税込)/月からで、サポートや業務代行の有無によって料金が変化する3プランが用意されています。
それぞれのプランの料金に関してはお問い合わせが必要です。
また、無料で利用できるデモ画面が提供されています。
画像出典元:「MOCHICA」公式HP
「MOCHICA」は、外部ツールとの連携による使いやすさが特長の採用管理サービスです。
各候補者のステータス管理や日程調整、コミュニケーションなどをLINE連携でかんたんに行えるのが最大の特長。
LINEと連携することで、応募者/内定者の発見率が非常に高くなり、見落としを減らすことができます。
個別トークを採用後のフォローアップに活用できるので、採用から内定者フォローまでを1ツールに集約したい企業におすすめです。
料金の詳細に関してはお問い合わせが必要です。
なお、無料で利用できるデモ画面が提供されています。
画像出典元:「Any See」公式HP
「Any See」は内定者がスマホで利用できるSNSライクなフォローツールです。
内定者同士、社員との交流に加えて、充実したプロフィールの設定、日記、掲示板など、コミュニケーション機能が豊富に備わっています。
それでいて、お知らせ送信、確認状況のチェック、内定辞退の兆候アラート、eラーニングなど、管理に役立つ機能もしっかりとカバーしています。
また、バランスの良い機能が備わっていながら費用は業界最安クラスで、あまりコストをかけられない企業にもおすすめです。
初期費用:22,000円(税込)→0円(※2024年3月までのキャンペーン)
利用料:5,500円(税込)/年・内定者1人あたり
ユーザー登録の代行やeラーニングコンテンツを利用する場合には別途費用がかかります。
画像出典元:「Chaku2NEXT」公式HP
Chaku2NEXT(ちゃくちゃくネクスト)は、内定者のみならず、応募者やインターン生までまとめてフォローできるマルチな管理ツールです。
学生が使いやすいSNS的な投稿機能とメッセージ機能に加えて、お知らせ・アンケートの配信、スケジュール管理などの幅広い機能が備わっています。
選考段階から利用して、長期的に候補者をフォローしたい企業におすすめです。
詳細な料金に関してはお問い合わせが必要です。
なお、30日間の無料お試し利用が可能です。
画像出典元:「採用一括かんりくん」公式HP
「採用一括かんりくん」は、採用管理の業務負担軽減と選考における歩留まり向上を両立するサービスです。
採用時のフロー設計、ステータス管理、面接の日程調整などの管理機能に加えて、LINEと連携したメッセージ機能が備わっているのが特長。
候補者を適切に管理しながら、同時にコミュニケーションの質を高めて返信率や参加率を高められます。
月額2万円から利用可能な2プランが用意されており、一部オプションプランを利用する場合には追加料金が発生します。
詳細な価格に関してはお問い合わせが必要です。
なお、実際の画面を操作できるデモ画面を無料で利用することができます。
画像出典元:「HRMOS採用」公式HP
HRMOS採用はビズリーチ社が運営する採用管理システムです。
自社製品であるビズリーチと連携し、新卒採用・第二新卒・中途採用などフェーズの違う採用活動も並行して対応可能なので、大規模な採用を行っている会社におすすめです。
主に中途採用に力を入れているサービスで、中小企業から大手企業まで幅広い規模で利用できます。
料金はそれぞれの会社に合った形でプランを提供しているため、問い合わせが必要です。
起業LOGで実際に導入した担当者にヒアリングしたところ、月額10万円前後で導入している会社が多いです。
関連記事の「評判・口コミ」の章で起業LOGがヒアリングした各社の事例を掲載しているので、是非合わせて参考にしてみてください。
クラウド型サービスのためパッケージや専用機器を購入する必要がなく、初期費用はかかりません。
画像出典元:「JobSuite CAREE」公式HP
「JobSuite CAREER」は、中途採用に特化しているため、年間を通じて中途採用を実施する企業に適したサービスです。
リクナビネクストをはじめ80以上の求人媒体との連携(オプションサービス含む)や、自社サイトからの応募受付が可能で、従業員数100名未満から1000人以上の企業まで幅広く導入されています。
また、採用担当者が進捗把握しやすいことも大きな特徴です。
このような、応募受付~選考管理の機能を利用して、中途採用施策の一つでもあるリファラル採用も実施・管理ができます。
JobSuite CAREERは月額で5万円から利用することができ、法人単位での支払いになります。
スポット的に使用することもできるので、限られた期間で一括採用を行っている会社では金額的な負担が少なく済みます。
画像出典元:「エブリONE」公式HP
「エブリONE」はシンプルで使いやすい内定者フォローツールです。
内定者専用のスマホアプリが提供されているのが特長で、かんたんログインやプッシュ通知によって、すきま時間に気軽に使うことができます。
一方で、機能のカバー範囲は広く、各種コミュニケーション機能やお知らせ配信、分析系機能までカバーしています。
さらに、料金も月額1万円強から利用可能とリーズナブルです。
初期費用:無料
月額費用:基本料金10,000円/月+300円(税別)/アカウント/月
利用するアカウント(内定者)の数によって月額費用が変化します。
画像出典元:「i-web」公式HP
「i-web」は、16年連続導入シェアNo.1*の実績豊富な採用管理システムです。
オンライン面接やセミナー配信、エントリーシートのAI自動採点などさまざまな機能が備わっており、ニーズに合わせて最適なモデルを利用可能。
内定者フォロー専用モデルも用意されており、メール(メッセージ)配信やオンラインイベント管理などの機能が利用できます。
※「就職希望企業ランキング」(2010 卒~2016 卒日本経済新聞社、2017 卒~2025卒キャリタス(旧ディスコ)調べ)上位 130 社(2016 卒~2019 卒はランキングが 100 位までしか発表されていないため上位 100 社)における採用管理システム(有償ツール)のシェア(ヒューマネージ調査)
キャリア採用モデルは4.1万円/月~です。 ※初期導入費は別途発生
新卒採用モデルに関しては母集団人数やご利用用途によって変動します。
詳細は資料をご参照ください。
画像出典元:「ミツカリ」公式HP
「ミツカリ」は、採用の精度を高める「適性検査」を強みとするツールです。
10分で行える検査で、候補者の性格やコミュニケーションの取り方、業務適性などを分析し数値化できるほか、人同士の相性も可視化できます。
内定者フォローに特化しているわけではないものの、入社前に適性を見極めておくことで、早期の離職防止、エンゲージメント向上といった効果が期待できます。
利用できる機能やサポートの内容によって、ベースとなる料金が変化する2プランが用意されています。
加えて、適性検査を行う人数によっても最終的な料金が変化します。
ライトプラン | スタンダードプラン | |
初期費用 | 無料 | |
月額費用 | 無料 | 20,000円~/月 |
従量課金 | 2,000円/人 |
(税別)
画像出典元:「内定者パック」公式HP
「内定者パック」は機能のバランスが良く、さらにリーズナブルで実績豊富な内定者フォローツールです。
チャットや掲示板、お知らせ・アンケートなどのコミュニケーション機能に加えて、eラーニングは他社と比べて内容がかなり充実しています。
導入実績は2,000社以上で、ひとりあたり年額5,000円から利用可能と、費用と機能のバランスが良いサービスと言えます。
利用できるeラーニングのカリキュラム数が異なる4プランが用意されています。
また、その他の基本機能に関しては全てのプランで利用可能です。
シンプル | eラーニング ミニマム |
eラーニング ベーシック |
eラーニング アドバンス |
|
初期費用 | 25,000円 | |||
利用料 (内定者1人あたり) |
5,000円/人 | 12,000円/人 | 15,000円/人 | 18,000円/人 |
(税別)
画像出典元:「miryo⁺」公式HP
「miryo⁺」は、採用業務を効率化し、同時に候補者への訴求にも役立つ採用管理システムです。
日程管理や候補者管理に加えて、候補者のマトリクス分析、連絡への反応速度分析による優先度可視化やアラートなど発展的な機能が備わっています。
これによって、単なる採用管理ではなく、その先にある候補者の辞退を防ぐアクションまでつなげることが可能にしています。
詳細に関してはお問い合わせが必要です。
画像出典元:「sonar ATS」公式HP
「sonar ATS」は、選考から入社まで、採用プロセス全体をカバーする管理ツールです。
新卒・中途採用両方をひとつの画面で統合的に管理でき、それぞれのステータスを直感的に整理できるなど、とにかく見やすく作られています。
さらにコミュニケーション機能や採用フロー管理なども充実しており、採用業務における幅広いニーズに対応するサービスと言えます。
登録できる応募者人数の上限と、利用期間によって料金が変化します。
詳細に関してはお問い合わせが必要です。
内定者フォローツールでは、担当者とのやりとり、内定者同士のコミュニティ形成、イベントの開催など、さまざまな形のコミュニケーションを取ることができます。
ツールを通じて内定者と企業がコミュニケーションを取ることで、不安の解消やエンゲージメントの向上などが実現できます。
結果的に、他社への入社による内定辞退はもちろん、入社後のミスマッチによる早期退職も防ぐことができるのです。
内定者フォローツールには、コミュニケーション以外にも、ビジネスマナーや業務知識に関するeラーニングや、アンケート、テストなどの機能が備わっています。
ツールを通じて職場の雰囲気を伝えるだけでなく、オンボーディングも事前に行うことで、入社後の適応をスムーズにし、その時間を短縮することにもつながります。
また、ツールによってはそうしたオンボーディングの進捗状況を確認できるものもあり、学習管理もカバーすることができます。
担当者の業務負担を削減できるのも内定者フォローツールのメリットです。
内定者に対してオンラインでアプローチすることで、オフラインでの予定調整やイベント開催の手間を減らすことにつながります。
加えて、内定者への連絡系統を一本化することによるコミュニケーションコストの削減効果も期待できるでしょう。
担当者の負担を減らすことで、採用のコアとなる面接・選考業務に集中することができます。
ツールによって、採用段階での選考・日程管理などに強いものと、内定後のコミュニケーションに強いものとがあり、特長が異なります。
内定辞退防止の観点ではコミュニケーション寄りのものがおすすめですが、採用段階から候補者の分析やエンゲージメント向上に着手するのも有用です。
まずは自社の採用業務における改善点を明確にして、ニーズにあわせて使い分けましょう。
コミュニケーション機能は多くのサービスで備わっていますが、eラーニング、オンラインイベント開催、アンケート配信などはサービスごとに異なります。
また、コミュニケーション機能に関しても、サービス上でのメッセージのみか、LINEをはじめ外部ツールと連携できるかも反応率に関わるため重要です。
さらに、スマホアプリに対応しているか、UIが学生向けのSNSライクで使いやすい構成になっているかなども確認しておきたいポイントです。
内定者フォローツールの多くは、内定者・候補者ひとりあたりに対して月額・年額の費用がかかるという料金システムを設定しています。
相場としては、1人あたり5,000円〜数万円/年程度が目安です。
機能の充実度によって料金が変化するため、自社の内定者フォロー業務に求める機能に対して必要十分な構成のものを選んで、費用を抑えましょう。
内定者フォローツール導入は、内定辞退を防ぎ、長期的な会社へのエンゲージメントを高めるための有用な取り組みです。
ツール選びにおいては、まずは採用段階から活用するか、あるいは内定後のフォローに特化して使うかといったニーズを固めることが重要です。
その上で、機能のカバー範囲やコスト面を基準に選ぶことで、導入後のミスマッチを防ぐことができるでしょう。
画像出典元:O-dan