労務管理システムは、勤怠管理や給与計算・社会保険手続きなど、日々の業務を効率化するためのツールです。
手作業を減らすことでミスの防止や時間短縮が実現。法改正の自動対応や年末調整も簡素化され、業務の大幅な負担軽減が期待できます。
本記事では、おすすめの労務管理システム18選を徹底比較!
自社の目的に合わせた選び方をご紹介しているので、ぜひ参考にしてください。
このページの目次
労務管理システムとは、企業の労務業務をデジタル化し、手続きをスムーズにしてくれるシステムのことです。
「入社・退社手続き」「勤怠管理」「給与計算」「社会保険・労務保険の手続き」「マイナンバー管理」など、これまで紙やメールで行っていた業務をシステム上で一括管理できます。
データを一元化することで手作業のミスを防ぎ、業務全体を効率化。さらに、法改正があった際もシステムが自動でアップデートされるため、最新のルールにスムーズに対応できます。
また、一部のシステムでは、役所への書類提出を電子申請に切り替えることも可能。これにより、労務担当者の負担を大幅に軽減できるのも大きな魅力です。
▼情報の連携や共有が可能 (参考:Welcome HR)
一般的な労務管理システムで自動化・効率化できる主な業務は以下のとおりです。
どの業務をシステム化したいのか、自社業務を見直しておきましょう。
帳票自動作成|従業員データや手続きの情報を基にして帳票を自動作成
雇用契約手続き|契約書の作成から同意・確認作業まで可能
入退社手続き|社会保険・雇用保険の資格取得書類や扶養控除申告書等の作成・提出を効率化
マイナンバー管理|各種提出書類に必要なマイナンバー管理もクラウド上で可能
年末調整|年末調整に必要な書類の自動作成をします。
電子申請|役所まで足を運ばずにクリック1つで手続きが完了
Web給与明細|給与明細を発行してWeb上で配布可能
労務管理システムを目的別に大きく3つのタイプに分け、解説します。自社の悩みに合ったタイプを見つけて参考にしてみてください。
労務担当者の手作業による負担を減らし、業務をスムーズにしたいと考えている企業に向いています。
労務管理システムを導入することで、手続きの自動化や既存システムとの連携による業務の一元化が進み、全体的な効率が大幅に向上します。
入社・退社手続きや給与計算、社会保険・労務保険の申請など、煩雑な労務手続きを自動化することができます。入社・退社手続きなどが自動化され、ペーパーレス化を進められるでしょう。
▼おすすめ機能
電子申請|役所への書類提出をオンラインで行えるため、時間と労力を大幅に削減可能
法改正自動対応|常に最新の法規に基づいた手続きを実施可能
【システム紹介へ】労務手続きの効率化・自動化に特化したタイプのシステムはこちら
既存の勤怠管理や給与計算システムとの連携機能を備えており、全体のデータを一元管理することができます。手作業のミスや入力漏れを防げる点が大きなメリットです。
▼おすすめ機能
API連携|勤怠管理システムや給与システムと連携し、情報の整合性を保てる
アクセス権限の細分化|従業員ごとに適切な閲覧・編集権限を設定することができる
【システム紹介へ】他システムとの連携による業務の一元化に特化したタイプのシステムはこちら
契約管理や法改正対応に不安がある企業に向いています。
雇用契約や重要書類をデジタル化し、最新の法改正にも自動対応することで、法令違反のリスクを減らし、安全かつスムーズな労務管理が可能になります。
従業員の雇用契約や労働条件通知書、各種申請書類をすべてデジタル化し、一元管理することができます。契約の締結・更新がとてもスムーズになり、紛失リスクをなくせます。
▼おすすめ機能
電子契約|契約の締結をオンラインで完結できるため、リモートワークにも最適
書類の自動分類・管理|従業員ごとに整理でき、必要な書類をすぐに取り出せる
【システム紹介へ】雇用契約・書類管理のデジタル化に特化したタイプのシステムはこちら
労働基準法や社会保険関連の法改正に対応し、適切な手続きを行うための機能を備えています。法改正に伴う就業規則の変更や、各種申請書類のフォーマット変更にも柔軟に対応してくれます。
▼おすすめ機能
法改正の自動アップデート|最新のルールに自動対応するので、確認の手間を大幅削減
監査対応機能|書類の保存状況を確認し、必要なデータをすぐに提出できる
【システム紹介へ】法改正・コンプライアンス対応の強化に特化したタイプのシステムはこちら
社員のスキルや適性を可視化し、戦略的な人材活用を進めたい企業に向いています。
適材適所の配置や育成ができることで、業務のムダを減らし、チーム全体の成果を最大化できます。
社員のスキル・経験・評価をデータ化し、最適な人材配置や育成を支援してくれます。データに基づく戦略的な人事施策を行いたい企業におすすめです。
▼おすすめ機能
評価管理・フィードバック機能|透明性の高い人事評価が可能
キャリアシミュレーション|社員の成長プランを可視化し、個々のキャリア形成をサポート
【システム紹介へ】人事・タレントマネジメント強化に特化したタイプのシステムはこちら
▼タレントマネジメントとはなにか?詳しく知りたい方はこちら
無料プラン | 初期費用 | 月額費用 | 人数 | 特徴 | |
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❌
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11万円
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440円/人
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ユーザー課金制
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使いやすく顧客満足度が高い
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あり
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0円
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400円/人
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ユーザー課金制
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システム連携が柔軟
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要見積もり
|
要見積もり
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要見積もり
|
要見積もり
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サポート体制の充実
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❌
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0円
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590円/人
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ユーザー課金制
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24時間体制のサポート
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トライアル無料あり
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0円
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0円(30人以下の場合)
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ユーザー課金制
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シェア率NO.1
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❌
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要見積もり
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要見積もり
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要見積もり
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従業員情報の一元管理
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料金体系としてはユーザー課金のものが多く、人数が少ない企業であれば、初期費用・月額費用0円で利用できるサービスもあります。
▼
画像出典元:「オフィスステーション 労務」公式HP
「オフィスステーション 労務」は、社会保険労務士や税理士も納得の118種類の帳票作成に対応したクラウド型労務管理システムです。法令改正や様式変更にも自動で対応し、常に最新の状態を維持してくれます。
他社の給与・勤怠システムとのAPI・CSV連携やマイページ機能による業務効率化と正確性が魅力。利用継続率は99.7%を誇り、多くの企業から信頼を得ています。
おすすめ企業規模 | 中小企業 |
こんな方におすすめ | コストを抑えたい企業 |
機能 | ・従業員情報の一元管理 ・充実したセキュリティ ・機能拡張が可能 |
提供形態 | クラウド |
無料トライアル | 30日間の無料トライアルあり |
社会保険労務士 金山杏佑子
「オフィスステーション 労務」は100人規模の大企業や社労士向けのシステム。 対応帳票が他システムと比べてもかなり多いので玄人向けのシステムですね。逆に人数がそこまで多くないような企業では、そこまでの機能が必要ないとなるパターンが多いです。
オフィスステーション 労務の料金プランは1種類。
初期費用は登録料の11万円(税込)で、従業員ひとりあたり440円(税込)/月がかかります。
名目 | 費用 |
登録料 | 110,000円(税込) |
従業員ひとりあたりの月額利用料 | 440円(税込) |
ユーザー数 | 無制限 |
商社
251~500人
管理者向けにおすすめ
色々なシステムを検討して最後にスマートHRとオフィスステーションの2択になり、価格面をみてオフィスステーションに決めました。管理者にとってはオフィスステーションの方が使いやすいと感じました。
コンサルティング
11〜30人
社会保険の手続きの一部には対応しておらず
簡単な手続きはオフィスステーションで十分でしたが、オフィスステーションでは申請できない社会保険の手続きもありました。そこにも完全に対応したら、完璧なツールだったと思います。
画像出典元:「ジョブカン労務HR」公式HP
「ジョブカン労務HR」は、入退社手続きや社会保険手続きの電子申請を一元管理できるクラウド型労務管理システムです。ジョブカンシリーズと連携することで、一元管理が可能。
おすすめ企業規模 | 中小企業~スタートアップ |
こんな方におすすめ | 丁寧なサポート体制が必要な企業 |
機能 | ・従業員情報の一元管理 ・あらゆる手続きの自動化 ・TODOリストによる進捗管理等、各種機能で業務効率化をサポート |
提供形態 | クラウド / SaaS |
無料トライアル | 30日間の無料トライアルあり |
社会保険労務士 金山杏佑子
ジョブカンは費用が安く、従量課金制なので「かかる費用」が分かりやすいので、導入コスト・ハードルが低いのが良い点。シリーズ化されているので単品導入が可能、知名度も高いので人気のシステムという印象です。一方で、初期設定が少し難しいです。ヘルプページだけでは苦労する企業もあると思います。
中小企業向けのプランは下記になります。初期費用・サポート費用はかかりません。
また、月額最低利用料金は2,000円(税抜)となります。(電子契約料は除く)
無料プラン | 有料プラン | |
月額料金/ユーザー | 0円 | 400円 |
電子契約機能 | なし | +200円/1送信(1件) |
従業員数 | 5名まで | 無制限 |
小売
101~250人
膨大な社員情報がスムーズに管理できる
膨大な社員情報を管理しているような職種や部署におすすめできます。正確に、そして必要なときに目的のデータをすぐに出せるなど、情報管理がスムーズにできるようになります。
サービス
51〜100人
旧姓と新姓の管理がしづらいのがデメリット
「結婚をしたあとの旧姓と新姓を使い分けての管理」が少々しにくいというのは気になる大きなデメリットであり、不便な箇所だと思います。女性社員も多い会社からするとこの箇所は強く改善を希望します。
「クラウドハウス労務」は、大手企業向けに特化したセミオーダー型の労務管理システムです。入退社手続きや年末調整などの煩雑な業務を電子化し、ペーパーレス化を実現します。
各企業の業務フローに合わせた柔軟なカスタマイズが可能。既存システムとの連携や高いセキュリティ水準も備えており、導入支援や導入後のサポート体制も充実しています。
おすすめ企業規模 | 中小企業 |
こんな方におすすめ | 充実したサポートを望む企業 |
機能 | ・入社手続き自動化 ・雇用契約の電子化 ・社員からの住所変更などの申請管理 ・年末調整電子化 |
提供形態 | クラウド |
無料トライアル | なし |
月数万円から利用可能。課題を踏まえた上で見積もり・提案をしてくれます。
画像出典元: 「Gozal」HP
「Gozal」は、雇用から退職までの労務管理を一元化するクラウドサービスです。多彩な勤怠集計項目や自由な給与計算式の設定により、各企業の勤怠ルールや給与体系に柔軟に対応します。
また、給与明細のオンライン発行により、紙やメールでの送付作業を削減。さらに、24時間体制のサポートや高度なセキュリティ対策を備え、安心して利用することができます。
おすすめ企業規模 | 中小企業 |
こんな方におすすめ | 比較的社員数の少ない多様な勤務体制の企業 |
機能 | ・雇用、勤怠、給与、退職など全ての労務管理の一元管理 ・自社の勤怠ルールに基づいた管理 ・256bit SSLにより、通信を暗号化 |
提供形態 | クラウド |
無料トライアル | あり |
月額プラン | 年額プラン(年間一括払い) |
月700円/ユーザー | 月590円/ユーザー |
(税抜)
商社
11~30人
給与明細作成にかかる時間が半減
給与・勤務形態に合わせた計算式を設定できるので、給与明細の作成に掛かっていた時間を半分以上効率化できました。
流通
31〜50人
外部連携に弱い
ほかのサービスとの連携に関しては弱いので、それまで管理していたデータをそのまま流し込むことはできません。結局は手作業で入力する手間が伴うので、不便だと感じました。
「SmartHR」は、60,000社以上の導入実績を誇る6年連続シェアNo.1の労務管理システムです。国内有名企業でも数多く導入されており、大規模処理やセキュリティの面でも信頼度十分です。
e-Gov APIと連携しており、役所やハローワークへの書類提出もWEB上から可能。あらゆる手間を省くことで本来の業務に集中することができ、生産性の向上につながります。
おすすめ企業規模 | 全ての規模に対応可能 |
こんな方におすすめ | 社労士がいなかったり従業員が多い企業 |
機能 | ・従業員情報の一元管理 ・Web上で給与明細、年末調整など自動で作成 ・入退社・社会保険・雇用保険などの手続きや管理が可能 |
提供形態 | クラウド / SaaS |
無料トライアル | 15日間の無料トライアルあり |
社会保険労務士 金山杏佑子
「SmartHR」は、幅広い規模の企業にオススメしているシステムです。 30名未満の会社では無料で利用できる点から中小企業にも導入されている印象。勤怠管理や給与計算の機能はないが、API連携させれば他システムと組み合わせて問題なく使えるので総合的におすすめできます。
株式会社OKAN 代表取締役 CEO
沢木 恵太
「SmartHR」は生産性の観点から、非常に役に立つサービスです。例えばUXが悪く人事総務や労務に問合せが殺到してしまうと、せっかく生産性を上げるために導入したのに本末転倒になってしまいます。そこでSmartHRのように、UI/UXが良いサービスを導入すればしっかりと生産性を向上させることができます。
HRストラテジー プラン |
人事・労務 エッセンシャルプラン |
タレントマネジメント プラン |
|
月額料金 | 要問合せ | 要問合せ | 要問合せ |
機能 | 従業員データベース・労務管理・タレントマネジメントの全ての機能 | 入社手続き・雇用契約・給与明細・年末調整・スキル管理など | タレントマネジメント機能すべて |
他にも、従業員50名以下企業向けの「労務管理プラン(労務管理機能のみ)」、小規模事業者向けの「¥0プラン(30名までの従業員情報を登録可)」があります。
どのプランでも初期費用はなし。15日間無料トライアルあり。
コンサルティング
101~250人
間違いやすい部分にコメントがあるのでわかりやすい
年末調整をこのSmartHRで行うようになって今年で2回目でしたが、間違いやすい部分は補足のコメントがあるのでとてもわかりやすいです。いつでもオンラインでパパっと作成・申請できるので大変便利でした。
メーカー
51〜100人
初期設定に時間がかかった
操作こそ簡単でしたが、初期設定に時間がかかりました。もっと簡単なマニュアル等があれば初期の稼働がスムーズにいったと思います。
「マネーフォワード クラウド人事管理」は、従業員情報のオンライン収集と一元管理を実現するクラウド型サービスです。フォームの作成から回収までをWeb上で完結することができます。
従業員情報は他のマネーフォワード クラウドサービスと連携し、データの一貫性と業務効率化を実現。柔軟な承認設定やカスタム項目の追加が可能で、企業のニーズに合わせた運用が可能です。
おすすめ企業規模 | 大~中小企業 |
こんな方におすすめ | スムーズな連携をしていきたい企業 |
機能 | ・入社手続き自動化 ・従業員情報が自動でデータ化 ・雇用契約書の作成から締結もWeb上で完結 |
提供形態 | クラウド |
無料トライアル | なし |
画像出典元:「ARROW」公式HP
「ARROW」は、シフト・勤怠・給与計算を一元管理できるクラウド型労務管理システムです。特に、シンプルで直感的な操作が特徴で、複雑な勤務形態にも対応しています。
料金プランもシンプルでリーズナブルな設定のため、中小企業や複数店舗を持つ企業に特におすすめです。無料トライアルがあるのでシステムを体験してみましょう。
おすすめ企業規模 | 大企業 |
こんな方におすすめ | ワンパッケージでリーズナブルに導入したい企業 |
機能 | ・あらゆる機能を外部連携ではなく一元管理可能 ・タイムカード打刻機能を付与 ・定額減税に完全対応 |
提供形態 | クラウド |
無料トライアル | あり 60日間 |
プラン | 月額費用 | 店舗数/店舗人数 | 特徴 |
Aプラン | 1,980円~/店舗 | 1店舗/~10名 | ~10人の小規模事業者向け |
Bプラン | 3,980円~/店舗 | 無制限 | 中規模企業向け |
Cプラン | 4,980円~店舗 | 無制限 | 様々な事業規模向け 全機能に対応 |
(税抜)
画像出典元:「Welcome HR」公式HP
「Welcome HR」は、入社から退職までの労務手続きを電子化・一元管理できるクラウド型人事労務ソフトです。シンプルで直感的な操作性により、パソコンやスマートフォンから簡単に利用が可能です。
必要な機能を選択できるアラカルト型の料金体系で、コストを最適化。多店舗展開企業や初めて労務管理システムを導入する企業に最適です。
おすすめ企業規模 | スタートアップ |
こんな方におすすめ | 低コストで必要な機能のみカスタムしたい企業 |
機能 | ・入社から退職までに発生するすべて書類の電子化 ・人事情報の一元管理 ・必要な機能のみ選べる |
提供形態 | クラウド |
無料トライアル | 要問合せ |
Welcome HRの料金プランは、初期費用+月額費用+オプション費用のシンプルなプランです。
労務管理、給与明細、年末調整、社会保険など、必要な機能を選ぶことができます。
月額利用料金を含む詳しい内容については、問い合わせが必要です。
画像出典元:「クラウドリーガル」公式HP
クラウドリーガルは、専門家の法務サポートと生成AIの融合によって、企業の法務・労務の課題を効率的かつリーズナブルに解決へと導く法務クラウドサービスです。
弁護士監修のフォーマットを利用した契約書作成・電子契約・管理をワンストップで行うことができます。
また、得意領域の異なる複数の事務所の提携弁護士が在籍しており、チャットやテレビ電話によるリモート相談や、事業特性を考慮した契約書レビューなど、企業の多様な法務課題に迅速に対応することができます。
おすすめ企業規模 | 中小企業 |
こんな方におすすめ | 法務全般・労務の課題解決を効率的かつ低コストで行いたい企業 |
機能 | ・スマート契約書作成 ・法務・労務相談 ・契約書レビュー ・電子契約・契約管理 ・Slack連携(プランにより異なる) |
提供形態 | クラウド |
無料トライアル | なし |
クラウドリーガルには3つのプランがあり、いずれも年間契約での料金となっています。
プランに含まれていない作業については、作業所要時間×時間単価(税別3万円)で依頼することができます。
会社登記と商標出願は別途費用がかかります。
詳細はお問合せ下さい。
ブロンズ | シルバー | ゴールド | エンタープライズ | |
月額料金 | 11,000円 | 55,000円 | 110,000円 | 要問合せ |
サービス 内容 |
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要問合せ |
カスタム ワーク |
- |
2時間/月
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5時間/月
|
要問合せ |
追加依頼 割引率 |
10% | 20% | 30% | 要問合せ |
※(税表記なし)
「freee人事労務」は、幅広い労務管理業務を効率化し、企業の成長ステージにあわせた使い方が可能な労務管理システムです。これだけで、勤怠管理や給与計算、年末調整に助成金の申請までカバーできます。
設立したての企業から中堅以上まで規模にあわせたプランが用意されているので、業種規模問わず使いやすいシステムです。
おすすめ企業規模 | 中小企業 |
こんな方におすすめ | 幅広い労務業務を一元化したい企業 |
機能 | ・社内の勤怠管理を自動で集計 ・年末調整や労務保険・住民税の更新などを管理・サポート ・入社情報など労務管理機能 |
提供形態 | クラウド / SaaS |
無料トライアル | あり |
社会保険労務士 金山杏佑子
「freee人事労務」は、勤怠管理・給与計算・入退社時の対応など一連の業務が全て完結します。その分、料金はジョブカンなどと比較すると少し高いですし、カスタマイズの幅は狭まります。 とりあえず一連の労務管理を全体的に楽にしたい!という企業には合うと思います。
ミニマム | スターター | スタンダード | アドバンス | |
月額費用 (年払い/ 最小5名分料金) |
2,000円 | 3,000円 | 4,000円 | 5,500円 |
従業員料金 (6名以降〜) |
400円/人 | 600円/人 | 800円/人 | 1,100円/人 |
※上記は全て税抜価格です。
月額料金は年額プランの場合の金額です。どのプランでも初期費用はかかりません。
IT
1001人以上
労務まわりを一つに統合できる点が魅力
勤怠管理システムだけではなく給与計算や年末調整、労務手続き(入退社手続き)等を一つのシステムに統合できる点は、大きな魅力だと思います。一つに統合することでコストメリットが生かせました。
コンサルティング
11〜30人
電話対応が付かないプランがある
選んだ料金プランによっては電話によるヘルプデスク機能が付いてこない点が不便だと感じました。最初は一番価格の安いプランを選択していたが、人事、経理から電話で聞かないとわからないことがあると報告が上がってきたため、プランを変更しました。
画像出典元:「ApplyNow Sign」公式HP
「ApplyNow Sign」は、労務管理業務に特化した電子雇用契約サービスです。雇用契約書や労働条件通知書などの作成・送信・締結をオンラインで完結し、ペーパーレス化と業務効率化を実現します。
法的に有効な電子署名とタイムスタンプを標準搭載し、コンプライアンスを強化。さらに、他の労務管理システムとの連携も可能で、データの一元管理と労務手続きの簡素化をサポートします。
おすすめ企業規模 | スタートアップ |
こんな方におすすめ | 労務管理だけでなく雇用契約もスピーディーに完結したい企業 |
機能 | ・オンライン上で電子雇用契約が締結 ・労働基準法に適合しており紙面同様の証拠力の担保 ・動画面接サービス連携で採用面接までワンストップで実現 |
提供形態 | クラウド/ Saas |
無料トライアル | 要問合せ |
詳しくはお問い合わせをする必要があります。
画像出典元:「HRbase」公式HP
「HRbase」は、企業向けの労務アシスタントAIが労務相談や規定作成をサポートしてくれる労務管理システムです。AIが最新の法令情報をもとに、迅速かつ的確なアドバイスを提供。労務管理の効率化とコンプライアンス強化に貢献してくれます。
また、情報共有機能により社内の労務知識を一元管理し、業務の標準化と質の向上が期待できます。
おすすめ企業規模 | 全ての規模に対応可能 |
こんな方におすすめ | 労務管理の調べものに関する課題を解決したい企業 |
機能 |
|
提供形態 | クラウド / SaaS |
無料トライアル | 2週間の無料トライアルあり |
HRbase の料金の詳細については、資料をダウンロードして確認ください。
画像出典元:「ジンジャー人事労務」公式HP
「ジンジャー人事労務」は、人事情報を一元管理するクラウド型労務管理システムです。入社手続きの電子化により、書類作成や転記ミスを大幅に減らすことができます。
また、組織図のドラッグ&ドロップ編集や従業員情報の時系列管理が可能で、直感的な操作性を実現。他のジンジャーシリーズとの連携により、データの自動反映や業務の効率化をサポートしてくれます。
おすすめ企業規模 | 大企業 |
こんな方におすすめ | 他のジンジャーシリーズを導入中の企業 |
機能 | ・包括的な人事データ分析機能 ・ジンジャーシリーズとの連携 ・最新の従業員情報をリアルタイムにデータ化 |
提供形態 | クラウド / SaaS |
無料トライアル | あり 1ヶ月間 |
初期費用とは別に、サービス料金が発生します。
サービス料金は従量課金制で、必要なサービスと人数に応じて変わりますが、一人当たり月額500円~利用できます。
またオプションとして、シングルサインオン、書類配布、年調収集、社保手続きも追加することが可能です。
無料トライアルも用意されています。
「MINAGINE(ミナジン)勤怠管理システム」は、テレワーク下でも従業員の勤務実態を可視化し、未払い残業の防止やコンプライアンス強化が実現できる勤怠管理システムです。
アラート機能を活用し、残業超過や有給休暇の取得状況をリアルタイムで把握。さらに、給与計算ソフトとの連携により、データの一元管理と業務効率化をサポートしてくれます。
おすすめ企業規模 | 中小企業 |
こんな方におすすめ | 人事労務のプロ集団が開発したシステムを導入したい企業 |
機能 | ・客観的打刻機能により改ざんを防げる ・各種申請が無制限に作成可能 ・幅広い導入サポートあり |
提供形態 | クラウド |
無料トライアル | 要問合せ |
初期費用 | 初期設定代行 | 月額料金 |
0円~ | 0円~ | 3万円(税抜)~ |
31名以上は、月額従量課金になります。
メーカー
101~250人
UIがシンプルで使いやすい
UIがシンプルで使いやすいです。打刻や有休の申請も簡単で、選択肢も少ないので覚えやすいです。特に、昔使っていたAKASHIと比べて、打刻時間の変更時の申請が、かなり簡単だと感じています。
郵送
101〜250人
シフトの一括入力機能がないので面倒
シフト予定の入力をする際に、一括入力が出来ない事が不便に感じた。1日1日のシフトを手打ちで入力しないといといけない為、とても面倒。
「タレントパレット」は、従業員データの一元管理を通じて、労務管理の効率化とコンプライアンス強化を実現するタレントマネジメントシステムです。採用から評価、スキル情報まで一元化できます。
さらに、労働法遵守のための人事情報の追跡や人事データの分析が可能で、経営層への迅速なレポーティングをサポート、労務リスクの最小化を図りつつ、組織のパフォーマンス向上が目指せます。
おすすめ企業規模 | 大企業 |
こんな方におすすめ | データを活用して戦略的な人事を行いたい企業 |
機能 | ・人事情報の一元管理 ・データ分析から人材育成まで ・チャットによる専任サポートあり |
提供形態 | クラウド / SaaS |
無料トライアル | あり |
料金が高いので小規模な企業には向いていません。従業員が数百人以上の企業におすすめです。
対応可能な評価制度は表のとおりです。
MBO(目標管理) | コンピテンシー | OKR | 360度評価 | 1on1 |
〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 |
無料のデモ、体験版が利用でき、その際に自社にあわせた活用方法の提案も行ってくれるため、ご興味のある方はぜひお試しください。
自己評価やモチベーション、社内外貢献情報などのアンケートを毎月実施しています。このアンケートから個別のコンディションを把握したり、評価面談にも活かしたりしています。
(派遣事業:従業員5,000人以上)
面談記録も評価の結果も全部タレントパレットに入力しています。過去・現在・未来を通してデータを閲覧できるので、新しく着任した上司でもすぐに部下の情報を確認でき、部下が「自分の意見や希望が引き継がれていない」と感じるような事態も防げます。
(IT関連:従業員2,000人以上)
※参照:「タレントパレット」公式HP
画像出典元:「HRBrain」公式HP
「HRBrain」は、人事評価から人材データの管理・分析、タレントマネジメントまでをトータルで効率化できるシステムです。作業の効率化とともに人材・組織の見える化を実現します。
また、評価プロセスの透明化により、従業員の納得度も向上。さらに、データドリブンな人事戦略を支援し、組織課題の可視化や人材配置の最適化に貢献します。
おすすめ企業規模 | 大企業 |
こんな方におすすめ | 労務管理から人事に関わる業務を一元管理したい企業 |
機能 | ・評価からスキル管理まで ・各種電子申請 ・他社サービスとの連携可能 |
提供形態 | クラウド |
無料トライアル | 要問合せ |
画像出典元:「sai*reco」公式HP
「sai*reco(サイレコ)」は、組織人事情報を一元管理し、定型業務の自動化・効率化を実現するクラウド型人事管理システムです。ペーパーレス化と業務負荷の軽減をサポートします。
組織図の作成やシミュレーション機能を備え、柔軟な人材配置が可能。さらに、給与計算システムや勤怠管理システムとの連携により、労務管理全般の効率化と正確性向上に寄与します。
おすすめ企業規模 | 中小企業 |
こんな方におすすめ | 効果的な組織マネジメントまで実行したい企業 |
機能 | ・労務管理から組織戦略まで ・登録データから分析グラフの作成 ・タレントマネジメントのオートメーション化 |
提供形態 | クラウド |
無料トライアル | あり 14日間 |
システム導入費 | システム利用料(月額) | システムメンテナンス費 |
400,000円(初回のみ) | 一律22,000円/100人以下 (100人超過は月220円/1人) |
1,000円/月 |
サービス
51~100人
過去のアーカイブも確認できるので便利
社員1人1人の経験値や持つ資格、希望などを一覧化して確認できるし、過去の組織図のアーカイブなども確認できるのがとても便利です。
メーカー
51〜100人
データの出力形式の種類が少ない
必要なデータを出力するときの形式の種類が少ないこと、そして出力した後にたまに文字化けが起こることが不便に感じました。
「One人事[タレントマネジメント]」は、人材データを一元管理し、評価・スキル管理・育成・配置最適化を支援するクラウド型システムです。
労務管理との連携が強みで、勤怠管理・給与計算・電子申請機能を統合し、法令対応やコンプライアンス強化にも貢献。直感的な操作性と手厚いサポートで、専門知識がなくてもスムーズに導入が可能です。
おすすめ企業規模 | スタートアップ向け |
こんな方におすすめ | 労務管理からタレントマネジメントまで一気通貫したい企業 |
機能 | ・人材情報を一元管理 ・使いやすいインターフェース ・複数の人事労務クラウドシステムをAPI連携 |
提供形態 | クラウド |
無料トライアル | 要問合せ |
One人事[タレントマネジメント]の料金プランは非公開となっています。
詳細は問い合わせでご確認ください。
対応できる業務範囲はシステムによって異なります。
例えばfreee人事労務では、給与計算をはじめ労務管理に必要な機能が全て網羅されています。
一方、SmartHRでは勤怠管理や給与計算の対応はできませんが、既に他の勤怠管理システム・給与計算ソフトを導入しているという企業にとってはむしろ好都合です。
自社の現状と、これから効率化したい業務範囲を洗い出すのがまず第一歩になります。
▼対応可能帳票例 (参考:オフィスステーション 労務)
給与計算・勤怠管理を既にシステム化して管理している企業は、現在利用中のシステムとの連携がスムーズかが重要なポイントになります。
CSVデータでダウンロードできるものでも連携自体はできますが、一手間かかるので断然API連携できるのもを選ぶべきです。
基本的には、公式HPに載っている「API連携可能システム」に掲載されているサービス同士はシステム間連携がスムーズにできるので、公式HPでチェックしてみましょう。
社会保険労務士 金山杏佑子
データ連携の中でも、給料の仕訳で用いる会計ソフトとの組み合わせがスムーズにできるか?がすごく重要。自社が使っている会計ソフトとAPI連携できるかは必ず各サービスのHPからチェックするべきです。
社会保険の手続きの申請など、役所への届出が必要な項目は複数あります。
SmartHRなどは、電子申請に対応しているため、役所へ提出に出向く手間が一切不要になります。対して、freee人事労務などは電子申請に対応していません。
そもそもの書類提出の工数を削減したい場合は、「電子申請に対応しているシステムか」という観点でサービスを選ぶのも大事になってきます。
労務管理システムはどんな企業でも便利なシステムですが、企業の規模によってに何を重点的に選べばよいかは異なります。ポイントをまとめましたので、参考にしてみてください。
大企業では、従業員数が多く業務が複雑になるため、労務管理システムの選定には対応範囲の広さやセキュリティ、カスタマイズ性が重要です。システムの導入によって、各部門の連携や効率化を進めることが求められます。
また、大企業では重要な情報が多く、セキュリティ対策やデータ管理が求められます。特にアクセス権管理やデータ暗号化、法令順守のための対応がしっかりしているシステムを選びましょう。
中小企業では、予算が限られていることが多いためコストパフォーマンスを重視した選定が求められます。また、IT担当者が少ない場合も多いため、使いやすさとサポート体制の充実も重要な選定基準となります。
事業拡大を視野に入れ、将来的な拡張や他システムとの連携がスムーズにできるかを考慮することも大切です。
スタートアップ企業では、システム導入にかける時間やリソースが限られているため、手軽に導入できるシステムが最適です。
最初は少人数から利用を始め、徐々に規模を拡大できるような柔軟な料金プランや機能を選んでみましょう。
日常的な労務業務を効率化できる機能(勤怠管理、給与計算、書類管理など)を備えたシステムがおすすめです。
従業員情報を一元管理することで、常に最新の従業員データを利用できるようになります。
必要な情報に迅速にアクセスが可能になり、情報の検索や更新などが容易に行えます。
一元管理されたデータのアクセス制限を管理することにより情報の漏洩を防ぐことが出来て、セキュリティの向上も強化されます。
▼従業員情報の見える化 (参考:SmartHR)
今まで手書きで行っていた雇用・入社に関する手続きや年末調整などの書類が自動で作成できます。
手書きによる人的ミスが減り、自動生成された書類は正確性が高まることで書類作成にかかる時間を大幅に短縮可能です。
さらに作成した書類は電子申請で簡単に提出できるため、オフィスからわざわざ出る必要もなくなり効率的な働き方が実現できます。
従業員が直接システムに自分の情報を入力する仕様のものが多く、入力項目も分かりやすいデザインになっているので、人事部への質問ラッシュが削減されます。
年末調整など、記入方法が難しい書類もアンケート形式で答えれば、入力が完了するシステムも多いです。
また、リマインド機能により自動でメールを送信できるので未提出者への個別催促やチェックが必要なくなります。
労務管理システムを導入した後、現場の担当者がどれだけ効率的に活用できるかが重要です。
特にシステムに不慣れな担当者が多い場合、システムが提供するサポート体制や教育プログラムを事前に確認しておきましょう。
運用開始後のトレーニングやヘルプデスクの対応が迅速かどうかも確認しておくべきポイントです。
業務や従業員数が増加する中で、システムがその変化に適応できるかどうかは非常に重要です。
こうした問題が、後々企業にとってリスクになります。
労務管理システムが将来的に拡張可能な設計であるか、あるいは他のシステムとの統合が簡単にできるかを確認し、トラブルを避けられるようにしておきましょう。
システムを導入する前に、自社で扱うデータが整っているかを確認しておきましょう。
特に、従業員の個人情報や給与データ、勤怠情報などを新しいシステムに移行する際、正確なデータが入力されていることが前提となります。
データが不完全だったり古いデータが残っていたりすると、システム導入後の運用に支障が出る可能性があるため、事前にデータ整理を行い移行に備えましょう。
「労務管理システムを導入したら社労士は不要になるのでは?」と思うかもしれませんが、システムは日常業務の効率化や自動化を得意とし、社労士は法律の知識やリスク管理を提供します。
システムで業務をスムーズにこなす一方で、社労士は法的なアドバイスや複雑な問題への対応を担ってくれるため、両者を組み合わせることで最適な労務管理が実現します。
項目 | 労務管理システム | 社労士 |
勤怠・給与の管理 | ◎ 自動化できる | △ ミスのチェックなど |
社会保険・税金の計算 | ◎ 自動計算 | △ 確認・アドバイス |
電子申請 | ◎ できる | △ サポート |
法改正への対応 | ◎ 自動アップデート | ◎ 法律に基づいて指導 |
トラブル対応 | × 不可 | ◎ 解決に向けたアドバイス |
労務リスク管理 | × 不可 | ◎ 就業規則の整備など |
助成金・補助金の申請 | × 不可 | ◎ 企業に合った提案が可能 |
労務管理システムはルールに沿った作業は得意ですが、イレギュラーな状況や法律の解釈・リスク対応については、やはり社労士に軍配があがります。
労務管理システムの導入は、企業の業務効率化や法令遵守を強化するために欠かせません。
自社に最適なシステムを選ぶことで、手作業のミス削減や労務担当者の負担軽減が期待できます。
どのシステムが自社に最適かは、企業の規模や業務内容によって異なりますので、ぜひ今回ご紹介した労務管理システムを比較検討してみてください。
画像出典元:O-dan
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