企業には勤怠管理・給与計算・従業員の健康管理など、やらなければいけない労務管理が沢山あります。
「労務管理にかかる時間を短縮して生産性の向上を図りたい…」このように感じたことのある企業は多くあるはずです。
そんな企業の課題を解決するのが労務管理システムです。
今回は起業ログ編集部が厳選した労務管理システム11選をご紹介し、それぞれの特徴をまとめました。まずは以下の価格表をご覧ください。
人数が少ない企業であれば、初期費用・月額費用0円で利用できるサービスもあります。
労務管理システムの選び方、導入のメリット・デメリットも合わせて解説するので、比較検討の参考にしてください!
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このページの目次
労務管理とは簡単に言うと、労働に関する事務全般のことを指します。
業務内容としては、勤怠管理・給与計算・入退社手続きなど、幅広いものがあります。
労務管理システムでは、今まで紙などの手作業で行っていた労務管理の業務をシステム上で自動化・効率化します。
従業員情報は一元管理でき、自動作成した書類はシステムによっては社会保険などは電子申請することもできます。
労務管理システムで自動化・効率化できる業務例は以下の通りです。
業務 | 業務内容 |
帳票自動作成 | 従業員データや手続きの情報を基にして帳票を自動作成します。 |
入社・退社手続き | 入退社に必要な情報収集を行い手続きを簡易化します。 |
年末調整 | 年末調整に必要な書類を自動作成をします。 |
電子申請 | 役所まで足を運ばずにクリック1つで手続きが完了します。 |
マイナンバー管理 | 各種提出書類に必要なマイナンバー管理もクラウド上で可能です。 |
「SmartHR(スマートエイチアール)」は2万社以上の導入実績を誇る労務管理システムです。
最大の特徴は質問に答えるだけで重要書類が作成できる簡単さです。Web上で書類作成や管理が行われるため、紙もハンコも使う必要がありません。
e-Gov APIと連携しているため、役所やハローワークへの書類提出もWEB上からできます。
実際にSmartHRを導入した企業では、「2人で1,700人分の給与計算が可能になった」「社員の60%の生産性が向上した」などの実績も出ています。
従業員情報を一元管理するクラウド人事労務ソフトなので、社労士がいなかったり従業員が多い企業には特におすすめです。
プラン | 月額費用 | 機能 | 従業員数 |
¥0プラン | 0円 | 一部利用できない機能あり | 30名まで |
スモールプラン | お問合せ | 労務手続きや情報管理の効率化 (小規模の企業向け) |
50名以下 |
スタンダードプラン | お問合せ | 人事・労務の効率化と従業員情報の一元管理(あらゆる規模の企業に対応) | 50名以上 |
どのプランでも初期費用はかかりません。
画像出典元:「オフィスステーション」公式HP
「オフィスステーション」はプロも納得できる数の119帳票に対応しています。帳票のPDFがあるのはもちろん、そのまま電子申請ができる種類もあります。
業界最安値の料金に加え、誰でも使えるシンプルな操作性であるため初心者にもうってつけの労務管理システムです。
また、オフィスステーションシリーズは使う機能や必要な機能だけを選ぶ事ができる「アラカルト型(バラ売り)」のソフトウェアなため、無駄な出費を抑え、低額で利用することができるのも大きな特徴です。
オフィスステーションは利用人数によって変動する料金体系をとっています。
従業員100名で労務・年末調整・給与明細・有給管理・マイナンバーの全てのオプションをつけた場合でも、1人あたり月額403円という安さで利用することが可能です。
従業員数 | 年間利用料 | 従業員1人あたり月額 |
100人 | 40,333円 | 403円 |
画像出典元:「sai*reco」公式HP
sai*reco(サイレコ)では、自社の業績好調時の組織体制や状態を振り返って現在の組織戦略にも役立てることができます。
「人材に対する投資の質を高めたい」「ルーチンワークに追われてしまう」という方にはうってつけのシステムです。労務管理の業務の中でも人事面に特化したシステムです。
社内申請・情報更新・給与明細などの定型業務の自動化はもちろん、異動・組織シュミレーションなどのタレントマネジメント機能も備わっています。
初期費用がやや高めではありますが、月額費用は100人より多い会社でも1人あたり180円で利用可能です。
システム導入費 | システム利用料(月額) | システムメンテナンス費 |
400,000円(初回のみ) | 一律18,000円/100人以下 (100人超過は月180円/1ユーザー) |
1,000円/月 |
人事・管理職の人事評価業務負担を減らすために導入しました。導入前はエクセルで管理していたのですが、過去資料の管理が杜撰になっていました。導入後は過去の評価内容の管理も容易となり、電子上で評価シートのやりとりが行えるようになりました。
(コンサルティング:従業員50人以下)
月額は安いのですが、初期費用は他社と比べて高い点が導入時のハードルになりました。会社規模がまだ大きくないため、人員配置等のツールを活用しきれていません。人員配置の適正化を考えるレベルに達していないベンチャー企業にも対応した機能があればありがたいです。
(コンサルティング:従業員50人以下)
画像出典元:「ジョブカン労務管理」公式HP
「ジョブカン労務管理」は、初めて労務管理システムを利用するという方に絶対的におすすめしたいシステムです。
導入実績はシリーズ累計で70,000社以上とかなり多くの会社で使われてて、とにかく使いやすく労務業務に不慣れな人でも書類作成から申請まで簡単に行うことができます。
たった1分で無料アカウントが発行できて、即日簡単に始められるという導入ハードルの低さも初心者にお勧めしたい理由です。
帳票は自動的に作成され、ボタンひとつで主要な社会保険・労働保険の書類を提出することができるため、役所まで足を運ぶ必要もありません。
「システム導入の際の初期設定が面倒だ」という方でも、初期設定を代行してくれるオプションプランもあるので安心です。
プラン | サポート&初期費用 | 月額費用 | 従業員数 |
無料プラン | 0円 | 0円/ユーザー | 5名まで |
有料プラン | 0円 | 400円/ユーザー | 無制限 |
MINAGINE就業管理システムは、労基署推奨フォーマットやアラート通知機能で、従業員の労働管理が適正に行える就業管理システムです。
法改正にも随時対応しているため、コンプライアンスを強化したい企業におすすめです。
課題のヒアリング、試験運用を行って丁寧に導入する分、初期費用がかかりますが、人事労務のプロフェッショナル集団が開発したシステムにしっかりおまかせしたいという企業にはうってつけです。
また、豊富な打刻インターフェイスをもち、PCやモバイル、Slackなどを利用して打刻やログインができるようになっているので、紙ベースの勤怠管理業務をスムーズにデジタル化できます。
初期費用 | 月額費用/ユーザー | 最低利用料金 | 無料お試し期間 |
40万円~ | 300円〜 | 設定なし | 30日間 |
月額費用は30人以上から。また、人数課金に加えて、基本費用30,000円が発生します。
「人事労務freee(人事労務フリー)」は勤怠管理・給与計算・年末調整・助成金の申請など、幅広い労務管理をカバーしてくれるシステムです。
例えば年末調整では年末調整の入力フォームが完備されていて、人事労務freeeの年末調整メニューからガイドに沿って操作するだけなので簡単です。
複数の労務管理において共通で使用する情報は、人事労務freeeがデータベースとなり入力を1回で済ませることができるので業務が効率化するでしょう。
社内では多くの労務管理に関する業務が散らばりがちですが、人事労務freeであれば一気通貫で行って対応コストを削減可能です。
プラン | 月額料金(年額プラン) | 機能 | 従業員追加 |
ミニマムプラン | 1,980円~ (3名まで一律料金) |
基本的な労務管理全般 | 月額300円 /ユーザー |
ベーシックプラン | 3,980円~ | 従業員による勤怠打刻等追加 | 月額500円 /ユーザー |
プロフェッショナルプラン | 8,080円~ | フレックス制などに対応 | 月額700円 /ユーザー |
エンタープライズプラン | お問合せ | 人事マスタなどの追加 | お問合せ |
どのプランでも初期費用はかかりません。
「jinjer労務(ジンジャー労務)」では複雑な人事データや進捗状況を一目で見ることができ、初心者でも安心して利用可能です。
社会保険の各種手続きをオンライン化し、手続き書類の作成から申請までWEB上で完結するのでかなりの業務が効率化されます。
スケジュールのやTODOを可視化する機能も搭載されているので、書類の手続き漏れや締め切り忘れを防ぐことができます。
料金プランも非常にシンプルでわかりやすく、jinjerシリーズの別サービスもお得に利用できるプランもあるので、複数サービスをjinjerシリーズで一貫して使うことをお勧めします。
1人あたり300円/月です。
※jinjer労務管理、jinjerワーク・バイタル、jinjerワークフローの単体販売はしていないようです。
画像出典元: 「Gozal」HP
「Gozal」では、雇用・勤怠・給与・退職など、全ての労務管理を行うことが可能です。
例えば、勤怠管理では多彩な勤怠集計項目が用意されているため、自社の勤怠ルールに基づいた管理を行うことができます。
24時間体制のサポートがついているので、労務管理が苦手な方や操作が不安な方でも安心して利用することができます。
大手企業を始めとした2,000社以上の企業が導入しているシステムなので、初めての方でも安心しやすいでしょう。
月額プラン | 年額プラン(年間一括払い) |
月700円/ユーザー | 月590円/ユーザー |
画像出典元: 「Bizer」HP
「Bizer」は、バックオフィでのストレスを失くしたい方にお勧めのシステムです。
一番の特徴は、税理士や社会保険労務士、司法書士など様々な専門家への相談が無料で何度でもできる点です。役所への提出書類の代行依頼も行うことも可能です。
機能面では、業務のタスクを自動で知らせたり、手順をToDoリストでわかりやすくしたりと、やりたくないけどやらなければならない業務を効率化する機能が備わっています。
困ったことは気軽に専門家に相談でき、難しいことは専門家に代行してもらえるので、初心者でもかなり安心できるシステムです。
月額費用 | 最低利用期間 | 無料お試し |
2,980円~/事業所 | 3ヶ月 | 30日間 |
画像出典元:「楽楽労務」公式HP
「楽楽労務」は、複雑な従業員の人事・労務に関する膨大な情報処理をもっとスムーズに行いたいと考える企業におすすめのツールです。
手続きごとに必要な手順がチェックリスト化されるので、経験が浅く慣れていない方でも安心して利用できます。
また、入社手続きや退職手続きなどの必要な届出書を自動作成します。人事データを基に作成されるので、入力ミスなども防ぐことができます。
手厚いサポート・セキュリティもポイントです。クラウドサービス30,000社以上の実績があるので、安心して利用することが可能です。
初期費用 | 月額費用 | 無料お試し |
お問合わせ | 30,000円~ (ユーザー数に応じて変動) |
お問合わせ |
画像出典元:「ARROW」公式HP
従業員のシフト作成や勤怠管理、給与・賞与計算に時間と手間がかかって悩んでいる企業におすすめの労務管理システムです。
リーズナブルな料金で導入ハードルも低く、操作も簡単で誰でも使いこなすことができます。
幅広い業務が発生するのが労務管理の悩ましいところですが、「ARROW」であれば全ての労務業務をカバーできます。
Windows/MacOS のPC・Androidタブレット対応のタイムカード打刻アプリケーションが付帯されているため、飲食店やホテルなどの店舗に素早く導入することが可能です。
無料トライアルが60日間と長く用意されているので、じっくりと試して検討できるのも魅力です。
プラン | 月額費用 | 店舗数/店舗人数 | 特徴 |
Aプラン | 1,980円~/店舗 | 1店舗/~10名 | ~10人の小規模事業者向け |
Bプラン | 3,980円~/店舗 | 無制限/~100名 | 中規模企業向け |
Cプラン | 3,980円~店舗 (※キャンペーン価格。通常4,980円) |
無制限/~100名 | 様々な事業規模向け 全機能に対応 |
導入するにあたって気になるのが、料金プランなどのコスト面です。
労務管理システムを選ぶ時には、自社の従業員数・利用期間・利用したい機能・サポート対応などを考えた上で、プラン決めることをお勧めします。
「従業員が5人程の数名で、主要な機能だけ使えればいい」という会社であれば、無料プランで完結する労務管理システムがお勧めです。
また、初期費用の有無もポイントです。
初期費用は0円だけれど月額利用料が高いため、総合的な価格が高くなってしまうこともあります。
初期費用や月額利用料、オプションサービスの追加料金はかかるのかなど事前にチェックすることが大切です。
労務管理システムには他のシステムと連携することのできるものが多くあります。
連携することで利用できる機能が多くなり、より効果的な業務改善に繋がります。
従業員情報など一度作成したものを、また別のシステムで作成するのは二度手間になってしまいます。
そのため、連携するにあたり大切なのは、連携するシステムと今利用しているシステムでデータが一元管理できるかということです。
労務管理システムによっては、同じシリーズのシステムをお得に利用できるパックなども用意されているので利用してみてもいいかもしれません。
労務管理システムには様々な機能があり、自動書類作成や従業員情報管理など、主要機能はほぼすべてのシステムに備わっています。
システムを比較する時には、主要機能ではなくそのシステムの注目機能は何なのかを確認しましょう。
例えば、年末調整を簡易化できる機能やバリューパックがあるシステム、マイナンバーに完全対応していること等、システムによって様々です。
「自社がシステムによって何を改善して業務の効率を上げたいのか」をしっかりと考えた上で導入を検討しましょう。
従業員管理を一元管理することで、常に最新の従業員データを利用できます。
住所変更や人事異動などの変更も自動で対応可能です。
今まで手書きで行っていた書類作成が自動で作成できるため、大幅に時間を短縮できます。
さらに電子申請で提出することで、オフィスからわざわざ出ることもなくなります。
システムを導入することで「社員の60%の生産性が向上した」という声もあるように、システムで労務管理を効率化すれば社内の生産性が向上します。
従業員数が数名ほどの少ない会社であれば、労務管理にあまり時間がかからない会社もあります。
そのような会社であれば、効果の割には費用が高く感じるかもしれません。
自分の会社の規模感では導入するべきなのか、しっかりと考える必要があります。
起業ログ編集部おすすめの労務管理システム11選を比較紹介しました。
労務管理システムの最大の効果は、時間のかかる労務管理をシステムで効率化し、業務改善や生産性の向上を図ることです。
ただ単に「労務管理システムを導入して効率化したい」という漠然なものよりも、「何を実現したいか」を導入前にきちんと考えることが選定において大切です。
一番重視するのは費用なのか、機能なのか等、ポイントを決めてシステム比較することでマッチするシステムを選ぶことができます。
労務業務を改善したいと考えている方は、ぜひ今回紹介したシステムを始めとした労務管理システムの導入を検討してみてはいかがでしょうか。
画像出典元:O-dan
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