人事・労務部門の業務は、給与計算や年末調整への対応、社会保険手続きなど、手間がかかる事務作業が多く、非効率になりがち。
「人事アウトソーシング(人事代行)サービス」を導入することで、そうした非効率な作業を外部委託し、コスト削減や業務効率化が期待できます。
この記事では、人事アウトソーシングサービスについて解説し、さらにおすすめのサービスや比較ポイントなども紹介します。
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このページの目次
「人事アウトソーシング」とは、人事・労務部門における事務作業を外部委託できるサービスです。
おもに給与計算、年末調整、社会保険、入退職の手続き、勤怠管理などの作業を依頼することができます。
手間のかかる事務作業を委託することで、業務効率アップ、事務員の雇用にかかるコストの削減、コア業務への注力が可能になるといった多くのメリットがあります。
また、法改正への対応など専門知識を必要とする業務にも対応しやすくなるなど、業務の品質面でも改善が期待できるのもポイントです。
(税抜価格)
※導入・支援実績の社数には、人事代行サービス以外の実績数も含まれます。
※remobaは、運営会社の他ブランドは含めず「Remoba」のみの数です。(「Remobaご利用企業」部分から推定)
※レジェンダは、「採用(RPO)」「人事労務」「人事DX」サービスの合算です。人事DXの数字は、サービスページの選ばれる理由の中央部分「300社以上の〜」から推定しています。
画像出典元:「トライアンフ」公式HP
「トライアンフ」は、人事・採用領域のコンサルティングを得意とする会社で、給与計算をはじめとした労務管理業務の代行もおこなっています。
メインの給与計算に加えて、社員窓口、勤怠管理、マイナンバー管理、年末調整など幅広い業務に対応しています。
サポートも充実しており、企業ごとの運用プロセス最適化、既存システムをそのまま利用可能、1社に対して担当者2名のアサインなどが特長です。
トライアンフの事務代行サービス「BusiPa!」を利用して依頼する場合の料金は以下のとおりです。
代行可能な業務の上限数が異なる3プランが用意されています。
ライトプラン (上限数:5) |
スタンダードプラン (上限数:10) |
エンタープライズプラン (上限数:15) |
|
初期費用 | 要問合せ | ||
月額利用料 | 39,800円 | 79,800円 | 129,800円 |
(税表記なし)
画像出典元:「Remoba労務」公式HP
「Remoba労務」は、代行可能業務の幅広さが特長のアウトソーシングサービスです。
入退社手続きを中心とする人事・労務にくわえて、給与計算や年末調整などの給与まわり、さらに勤怠管理やパワハラ窓口運営までカバーしています。
また、社労士との連携によって従業員への細かいサポートも可能にしているため、単なる事務作業だけでなく、管理業務の支援も可能です。
契約期間によって料金が異なる3プランが用意されています。
ひと月の対応時間は30時間で、超過する場合には別途見積もりが必要です。
また、土日・深夜対応など一部サービスはオプション料金での利用となります。
1ヶ月プラン(※) | 6ヶ月プラン | 年間プラン | |
初期費用 | 0円 | ||
月額費用 | 200,000円〜 | 200,000円 | 180,000円 |
(※)トライアル・3ヶ月限定
(税表記なし)
画像出典元:「JOE」公式HP
「JOE」は、人事・労務向けのクラウドシステムとアウトソーシングを中心としたソリューションを提供する企業で、50年の運営実績を誇ります。
アウトソーシングに関しては給与関連業務がメインで、給与計算、年末調整や住民税の更改などにも対応しています。
また、代行業務以外にも各業務の効率化につながるシステムの提供もおこなっているため、あわせて導入することでより大きな効果が期待できるでしょう。
詳細に関してはお問い合わせが必要です。
画像出典元:「株式会社レジェンダ」公式HP
「株式会社レジェンダ」は採用・人事・労務領域での課題解決、それにつながる組織構築まで幅広く支援している会社です。
代行業務としては、給与計算、年末調整、社会保険手続きにくわえて、人事・勤怠データ管理などもカバー。
単なる代行だけでなく、業務最適化につながるプロセスの見直しもおこなっているため、業務設計から伴走できるパートナーを探している企業にはぴったりです。
年末調整のみの場合、従業員1人あたり1,500円~となっています。
他の労務業務アウトソーシングの費用に関してはお問い合わせが必要です。
画像出典元:「ソーシャリンクス株式会社」公式HP
「ソーシャリンクス株式会社」は、人事・労務関連業務のアウトソーシングとコンサルティングをおこなう会社。
代行可能業務は給与計算から年末調整、保険手続きなどが中心ですが、労務・法務・財務関連の他業務もニーズに応じて相談可能。
小規模サービスではありますが、そのぶん柔軟な対応が期待できるサービスでもあり、他社サービスがミスマッチだった企業にもおすすめです。
詳細に関してはお問い合わせが必要です。
画像出典元:「ビズアシ」 公式HP
「ビズアシ」は、日本最大級のクラウドソーシングサービス「クラウドワークス」が運営する法人向けのオンラインアシスタントサービスです。
クラウドワークスの豊富なデータベースから経験やスキルがマッチする人のみを提案してくれるため、待っているだけで最適な人材と出会うことができます。
人事・労務では募集文面作成、面接日程調整業務をサポートしてくれますが、その他の業務依頼も相談可能です。
担当アシスタント固定制によりアウトプットの質が安定・向上しやすくなります。
詳細は問い合わせをする必要があります。
サービスの概要については、以下の資料を無料ダウンロードしてご確認ください。
画像出典元:「freee人事労務アウトソース 」公式HP
「freee人事労務アウトソース」は企業が人事労務で抱えている悩みや課題をまるっと解決してくれるサービスです。
個人事業主から従業員が200名以上いる大きな企業まで、業種や規模に関わらず、非常に多くの企業で利用されている「freee人事労務」を活用。
人事労務に関するデータがfreee人事労務クラウドにすべて蓄積されるため、日頃の確認作業や、将来的な内製への引き継ぎもスムーズにできます。
一度外注したら内製に戻しにくいことを懸念してBPOを利用できなかった企業に最適です。
freee人事労務 アウトソースプラン |
|
初期費用 | 50,000円~ |
月額利用料 |
要問合せ |
<参考:freee人事労務の料金プラン>
下表は2023年6月からの新プランです。
全プラン5名から利用可能です。
スタンダード | ミニマム | スターター | アドバンス | |
月額利用料 (最小5名分) |
5,200円 | 2,600円 | 3,900円 | 7,150円 |
月額利用料 6名以降1名毎に |
800円/名 | 400円/名 | 600円/名 | 1,100円/名 |
(税抜)
画像出典元:「株式会社リロクラブ」公式HP
株式会社リロクラブは、福利厚生のアウトソーシングで豊富な実績を持つ会社。
関連サービスとして人事労務関連の支援サービスの提供・紹介もおこなっており、経費精算、給与計算の代行をカバーしています。
すでに福利厚生で利用している場合、会員となっている場合はより安価に導入が可能で、月額8,800円から利用することができます。
経費精算業務の代行サービス「メリービズ」の料金プランに関しては、以下のとおりです。
給与計算代行に関しては問い合わせが必要です。
初期費用:0円
月額費用:8,800円(税込)〜
画像出典元:「伊藤忠人事総務サービス株式会社」公式HP
「伊藤忠人事総務サービス株式会社」は、伊藤忠グループの人事総務分野における中核会社で、各種支援サービスを提供しています。
代行サービスでは、おもに給与計算、年末調整、社会保険関連業務をカバーしており、さらにオプションとして勤怠管理や人事データ管理なども代行可能。
企業としての信頼性が高いため、安心して利用できるサービスを探しているなら有力な選択肢となるでしょう。
詳細に関してはお問い合わせが必要です。
画像出典元:「CORNER」公式HP
「CORNER」は、パラレルワーカーとのマッチングを中心に、人事労務の業務課題を解決するサービス。
対応可能な業務は事務作業だけでなく、採用、制度設計、組織・人材開発まで幅広いため、他社では対応できない業務も委託できます。
単純なアウトソーシングサービスではなく、より高いレベルで業務を任せられる人事領域のプロフェッショナルを探すのに適しています。
委託する業務や職種によって料金が変化します。
初期費用:0円
月額費用:詳細に関しては問い合わせが必要ですが、目安金額は以下のとおりです。
委託業務 | 料金の目安 |
リクルーター | 50万円(週2日) |
人事制度設計 | 40万円(週1日) |
ダイレクトリクルーティング | 20万円(週2日) |
組織開発・人材開発 | 45万円(週2日) |
労務(給与計算・勤怠管理など) | 30万円(週2日) |
(税表記なし)
画像出典元:「NOCアウトソーシング&コンサルティング株式会社」公式HP
「NOCアウトソーシング&コンサルティング株式会社」は、人事・労務に限らず、経理や総務など管理部門の幅広い業務の代行をおこなう会社。
人事・労務では、給与計算や年末調整に加えて、住民税、社会保険、マイナンバーの管理など基本的な業務をカバーしています。
さらに、勤怠・入退社管理を効率化するクラウドシステムも提供しており、あわせて導入することでより効率がアップします。
詳細に関してはお問い合わせが必要です。
画像出典元:「エイチアールワン株式会社」公式HP
「エイチアールワン株式会社」は、人事給与分野のアウトソーシングに特化した会社です。
給与計算、年末調整、社会保険、住民税など基本的な業務の代行をカバーしています。
さらに、企業規模ごとに最適化したサービスを提供しており、大企業でも中小企業でも導入しやすいのが特長。
実績、業務のカバー範囲、導入のしやすさのバランスが良く、多くの企業にとって使いやすいサービスと言えるでしょう。
詳細に関してはお問い合わせが必要です。
画像出典元:「株式会社A&Mコンサルティング」公式HP
「株式会社A&Mコンサルティング」は、「カスタマイズ&ハンズオン」をテーマに、手厚い支援で人事分野の課題解決を解決する会社です。
代行サービスに関しても、パッケージ型ではなく、各企業の課題にあわせて柔軟に内容をカスタマイズ、設計することが可能。
画一的なアウトソーシングでなく、プロセス自体の見直しや細やかな支援まで期待する企業におすすめです。
詳細に関してはお問い合わせが必要です。
画像出典元:「キヤノンビズアテンダ株式会社」公式HP
「キヤノンビズアテンダ株式会社」は、キヤノングループ企業で、営業、総務、コールセンターなど、幅広い分野のアウトソーシングサービスを提供しています。
人事・労務分野では、給与計算や社会保険、年末調整などにくわえて、人事情報管理や研修管理、福利厚生などもカバー。
社労士とも連携しており、企業自体の信頼性とあわせて、どんな企業でも安心して使えるサービスと言えます。
詳細に関してはお問い合わせが必要です。
人事・労務部門の業務は、給与計算や年末調整、社会保険や労働保険の手続きなど、煩雑な事務作業が数多くあります。
そうした業務を外部に委託することで、必要な人員の数や担当者の手間が大きく減り、結果、コスト削減や業務効率アップにつながるのです。
事務作業に注いでいたリソースを転換し、より重要なコア業務に集中できるようになるというメリットもあります。
社会保険や労働保険周りの作業は、頻繁に法改正が発生することもあり、自社内で対応する場合、作業フローやルール変更などの手間がかかってしまいます。
そうした知識やノウハウを持っている従業員を雇用しようと思えば、月に30万円〜50万円ほどはかかってしまいます。
その点、安価なアウトソーシングサービスであれば、月額10万円前後で法改正や処理方法の変更にも適切に対応してくれます。
人事・労務の事務作業は、担当者がそれぞれのやり方で処理をおこない、ノウハウが属人化し、進捗が確認しづらくなることもあります。
アウトソーシングサービスの場合は、進捗状況が可視化・報告されるため、個別に確認する手間がかかりません。
また代行企業は、多くの企業への支援経験を活かして作業をおこなうため、均一的に効率よく進めてくれます。
ひと口にアウトソーシングと言っても、サービスによって対応可能な業務は異なります。
給与計算に特化したものや、社会保険・雇用保険周りの作業に対応しているもの、入退社・海外赴任手続きや勤怠管理などにも使えるものなどがあります。
最適なサービスを選ぶためには、まずは業務の棚卸しをおこない、効率や生産性の観点からボトルネックになっている業務を洗い出すことが重要です。
アウトソーシングを効果的に活用するためには、サポートの品質も重要です。
専任担当者の有無、コミュニケーションのスムーズさ、既存システムへの対応、進捗報告などを中心にチェックすると、ミスマッチのリスクを抑えられます。
単純な事務作業だけでなく、管理系の業務も依頼するのなら、社労士と連携しているかどうかもチェックしましょう。
人事アウトソーシングサービスの料金は、初期費用はかからないケースが多く、月額費用としては数万円〜50万円程度が目安。
対応業務の種類や連携可能サービス、サポートの手厚さなどによって料金が変化するため、必要十分な構成のものを選ぶことがコストを抑えるポイントです。
また、無料トライアルを提供しているサービスも多いため、まずはいくつかのサービスを試してみてから検討するのも良いでしょう。
人事アウトソーシングは、うまく活用すれば手間のかかる人事・労務部門の業務効率アップやコスト削減を実現できる取り組みです。
サービス選びにおいては、業務のボトルネックになっている作業を特定し、それをカバーしているサービスを選ぶことが重要。
また、サポートの品質やコスト面もあわせてチェックすると、導入後のミスマッチを避けることができます。
画像出典元:O-dan