事業を行っている人にとって、毎年行う必要がある確定申告。中には節税を考えて青色申告を選択されている方もいらっしゃるのではないでしょうか。
その青色申告をもっと効率的に行いたいと考えている方におすすめしたいのが、青色申告ソフトです。
今回は数多くある青色申告ソフトの中からおすすめのソフトを7つご紹介します。それぞれの青色申告ソフトの特徴や機能についてまとめてありますので、ソフト選定の際は参考にしてみてください。
このページの目次
青色申告ソフトとは、確定申告の際に行う青色申告をスムーズに実施するために使用するソフト。
会計や簿記に関する知識を持っていなくても、簡単に帳簿がつけられるようになっています。分かりやすい画面と充実したサポート体制を保有している青色申告ソフトが多くあります。
確定申告で青色申告を選択した個人事業主の方、初めて確定申告を行う方にとって、青色申告ソフトは日々の帳簿管理をスムーズにでき、青色申告に必要な書類を簡単に作成できる心強いソフトです。
業界内で根強い人気を誇る「やよいの青色申告 オンライン」。サポート面が充実していることが最大の特徴で、年間13,800円のベーシックプランからメールやチャットだけでなく電話サポートもついています。
さらに、仕訳や経理業務が相談できるトータルプランもあり、初めて青色申告を行う方や、日々の経営に不安をお持ちの方におすすめのソフトです。
・取引入力などの基本機能
・銀行口座やクレジットカードとの連携
・領収書やレシートの自動仕訳
・取引・残高/損益/貸借レポート
セルフプラン | ベーシックプラン | トータルプラン | |
年額費用(初年度) | 8,800円(0円) | 13,800円(6,900円) | 24,000円(12,000円) |
小売/流通/商社
1人
他の会計ソフトよりも使いやすい
申告書作成が一問一答形式のため作成が楽。会計ソフトを使った事ある方ならば、説明書き等見なくてもある程度操作可能。Web上で操作するため入力後バックアップ等取る必要が無い。以前会計王を使用していた時期もあるが、弥生会計の方が直感的に入力できる。
小売/流通/商社
11人〜30人
他のPCで同時にログインできない
他のPCで同時にログインが出来ない。一度入力してしまったものは登録後即反映されてしまうため、削除の手間がかかる。帳票印刷の項目が若干分かりにくい。仕訳検索で検索したい日付入力値が年を超えると勝手に次の年になってしまう。
マネーフォワードが運営する、各種システムも利用可能な「マネーフォワード クラウド確定申告」。
銀行口座やクレジットカード、さらにPOSレジや通販から明細データを自動取得し、その上自動仕訳まで行ってくれるので、簿記の知識が全くない方でも安心して利用できます。
・データの入力
・仕訳
・マネーフォワード クラウドのバックオフィスサービスとの連携
・レポート
パーソナルライト | パーソナル | パーソナルプラス | |
年額費用 | 11,760円 | 23,760円 | 35,760円 |
やるぞ!青色申告は、累計販売本数82万本を突破した老舗サービスです。シンプルで操作しやすいインターフェースと長期的なサポート体制を持ち合わせた、申告書作成初心者におすすめのサービスになっています。
・2ライセンス付きで税理士とのデータ共有に便利
・電子帳簿保存対応
・Windows/Mac対応
・CSVデータインポート可能
・サポート充実(15カ月無償でメール・電話対応)
フルサポートパック | かんたん節税申告パック | |
費用 | 10,800円 | 8,800円 |
登録事業所は100万を超え、圧倒的な支持を集めているのが「freee会計」。
ガイド付きの入力画面で、初めての青色申告でも扱いやすいのが特徴です。
また、スマホアプリでレシートの写真を撮るだけで自動入力でき、確定申告書類作成の際は質問に答えていくだけで各種申請書が簡単に作れます。
メリービズ株式会社 代表取締役社長
請求書発行システム専門家 工藤博樹による「会計freee」の総評
日本IBM グローバルプロジェクトのプロジェクトマネージャーを担当。 Locondo.jp立ち上げ。スローガン新規事業パートナー、GREEグローバルアライアンス担当。自身の苦労や周りの起業家の悩みから事務作業を楽にできるサービスを用意したいと考え、2011年にメリービズ株式会社を創業。
個人事業主から大企業まで利用できるサービス
初期費用:無料
ミニマム | ベーシック | プロフェッショナル | |
月額料金 (税込) |
1,980円 | 3,980円 | 39,800円 |
※上記は年額プランの料金です。
コンサルティング
11人〜30人
人事労務freeeとの連携が便利
freeeの人事労務も併せて利用していますが、経費申請をfreee会計から利用すると給与と合わせて振込処理ができるため便利と感じた。経費申請がクラウドで行うことができ、直近では電子帳簿保存対応を行っているので、領収書を送付・集める手間がなくなった。
サービス/外食/レジャー
101人〜250人
短期間で使いこなすのは無理
2週間で導入できると言われたが、到底無理だった。タグやメモなど従来の紙で帳簿をつけてきた上の代の方たちが理解しづらいようで、内部で勉強会などする必要があった。会計業務にとって革命的な機能が搭載されているのだが、パターンAを使用するとパターンBの一部は使えなかったり反映されなかったりと難しい。
初期設定も記帳作業も、普段は難しくて面倒な操作がとにかく簡単にできてしまう「ツカエル青色申告」。口コミでも「シンプルで分かりやすい」「初めての確定申告でも乗り切れた」という声が多数出てくるほど、初心者に特に人気が高い青色申告ソフトです。
パッケージ版 | ダウンロード版 | 乗換・優待版 | 匠 | |
費用 | 7,400円 | 5,000円 | 5,000円 | 12,000円 |
「初期費用を抑えたい」「今すぐ使いたい」「説明書などの保管をしたくない」という方にはダウンロード版をおすすめします。
ダウンロード版ではパッケージ版よりも安い価格で、かつwebサポートを12ヶ月間利用することができます。
Macの青色申告FYは、個人事業主用の青色申告ソフトです。
分かりやすく直感的に操作しやすい画面、専用アプリとの連携、シンプルなデータ管理機能を搭載しており、「クラウドはちょっと不安」「Mac対応の申告ソフトを使いたい」と思っている方に打ってつけの青色申告ソフトです。
通常 | オンライン | |
費用 | 8,250円 | 6,600円 |
画像出典元:「みんなの青色申告」公式HP
みんなの青色申告は、旧製品や他社製品からのデータの載せ替えが可能な青色申告ツールです。また、業種別に当てはまる業種を選ぶだけで、その業種に使われる標準的な科目が自動的に設定されるので、すべてを1から設定する必要がなく簡単に青色申告書類を作成できるのが特徴です。
希望小売価格は9,800円(税別)です。
青色申告ソフトには、クラウド型とインストール型の2種類あります。
クラウド型はインストール不要で、ネットに接続できる環境とID・パスワードがあれば、いつでもどこでも帳簿への入力が可能です。また、税制の改正が行われた際には順次アップロードが行われるため、通常業務に支障をきたすことなく使用できます。
一方インストール型は、青色申告ソフトを購入し、PCにダウンロードして使用します。そのため、コストがかかるのは一度のみとなりますが、使用できるPCが限られ、税改正等が行われた際は買い替えの必要があります。
これから新たに青色申告ソフトを導入しようと考えている方には、操作が簡単で扱いやすく、税制改正にも柔軟に対応できるクラウド型の青色申告ソフトがおすすめです。
新たに青色申告ソフトを導入するとなると、やはりチェックしておきたいのがサポート体制です。
ソフトのエラー時はもちろんのこと、ソフトの利用方法に関する不明点等あった場合、メールやチャットでの対応はあるのか、さらに電話での対応も可能かどうかといった旨を確認しておくことをおすすめします。
数多くある青色申告ソフトの中には、業務内容の相談ができるものもありますので、自社の経営状況と照らし合わせてソフトを選ぶのも一つです。
各種デバイスやOSに対応している青色申告ソフトですが、中にはMacに対応していないソフトや反対にWindowsに対応していないソフトもあります。
ほとんどの青色申告ソフトのクラウド型は、デバイスやOSに関係なく使用できるようになってきてはいますが、念のため対応デバイスやOSについて確認した上で導入する青色申告ソフトを選定するのがおすすめです。
無料で使用できる青色申告ソフトもありますが、入力できる件数が限られていたり、サポート体制が手薄であったりと、本格的に事業を行っていく中では不便に感じることが多々あります。
今後、事業が拡大していけば、現在とは比べ物にならないほど帳簿へ記帳する頻度は増え、青色申告ソフトだけでなく請求書管理や給与精算等といった他ツールの利用も必要な状況へと移行するでしょう。
そのため、これから自社が発展していく可能性や他ツールとの連携等を考慮するのであれば、始めから有料版の青色申告ソフトを導入しておくのがおすすめです。
事業を行っていく中で切っても切れないのが、お金の管理。そのお金の記録を日々帳簿へ記していく必要がありますが、実に煩雑な作業となります。
青色申告ソフトを導入していれば、銀行口座やクレジットカードの登録をするだけで自動で帳簿へ仕訳入力をしてくれるので、その記録を確認するだけで済みます。さらにスマホでレシートの写真を撮るだけで自動仕訳してくれる機能があるソフトもあり、記帳に関する業務をとても簡単に行えます。
精度の高い機能が充実した青色申告ソフトを選定すると、格段に帳簿をつける作業が簡単かつ確実に行えるようになります。
日々様々な法改正が行われる現代ですが、中でも税制の改正は会社にとって大きく関わってきます。
青色申告ソフトを導入しておけば、その都度最新の法律に則った情報を即座にアップデートしてくれるため、面倒な手続きや入力等が一切不要です。
クラウド型のツールは青色申告ソフトだけでなく、事業をスムーズに行っていく上で必要となる請求書管理や給与計算といった数多くのツールが日々開発されています。
すでに青色申告ソフトと連携可能なツールもあり、互いのツール間で連携ができていれば一度の入力で必要な個所への入力はすべて終えられるため、とても便利な機能です。
社内の事務作業をさらに簡潔かつ確実に行うためにも、他ツールと連携可能な青色申告ソフトがおすすめです。
やはり青色申告ソフトを導入すると、コストがかかります。しかしソフトを導入せずに青色申告に必要な書類を作成するとなると、多大な時間と労力が必要となります。
より発展的な事業を行っていきたいと考えているのであれば、煩雑な事務作業はお金をかけてでもソフトを導入して、確実に行っていくのが賢い方法です。
会社の重要な情報となるお金の管理をクラウド上で行うのは、やはり不安だと思う方もいらっしゃるかもしれません。また、サーバーへの攻撃がないとは言い切れず、情報が流出してしまう危険性もないとは言い切れません。
そのため、青色申告ソフトを導入する際は厳重なセキュリティ対策を講じているか、実績は十分にあるのかといったこともチェックしてください。
日々の帳簿管理をスムーズにし、青色申告に必要となる書類を簡単作成できる青色申告ソフト。
使ってみると、「なぜもっと早くから利用しなかったのだろう」と思える本当に便利なソフトです。
青色申告をされる方は、ぜひ今回ご紹介した青色申告ソフトの導入を検討してみてください。
画像出典元:O-dan