【2025年】SNS運用とは?主要SNSの特徴、始め方から注意点まで解説

【2025年】SNS運用とは?主要SNSの特徴、始め方から注意点まで解説

記事更新日: 2025/06/24

執筆: 桐野ひさや

「SNS運用ってよく聞くけど、具体的に何をすればいいの?」「うちの会社も、SNS始めるべきなのかな?」と、不安を感じていませんか。

近年、急速に利用が拡大するSNSは、ただのコミュニケーションツールではなく、多くの企業がビジネス成長のために活用する、重要なマーケティングツールとなっています。

この記事では、SNS運用の基本から、具体的な作業内容、SNSを始めることでビジネスにどんな良い効果があるか、わかりやすく解説していきます。

SNS運用に興味がある方、これから自社のSNSを本格的に動かしていきたい方は、ぜひ参考にしてください!

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このページの目次

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SNS運用とは

SNS運用とは、企業やブランドが、SNSアカウントを通じて、商品やサービスの認知度向上にむけた情報発信や、顧客とのコミュニケーションの強化を図るマーケティング手法の一つです。

SNS運用は、「SNSマーケティング」や「SNS広告運用」と混同されやすいため、それぞれの違いについて、わかりやすく確認します。

「SNS運用」と「SNSマーケティング」の違い

SNS運用は、SNSマーケティング手法の一つで、SNSアカウントを活用することそのものを指します。

一方、SNSマーケティングはSNSアカウントを活用しながら、企業のブランディング構築をするのが目的です。

SNSマーケティングを行う土台としてSNS運用が必要なため、厳密には異なる活動です。

「SNS運用」と「SNS広告運用」の違い

SNS広告運用もSNSマーケティングの手法の一つですが、SNS運用とは明確な違いがあります。

SNS広告運用は、ECサイトやLP流入などの目的のために、広告の出稿や管理を行うことで、狙うターゲットが特定されています。

SNS運用は、より広く、認知度向上から情報発信、顧客とのコミュニケーションを目的としているため、広告運用とは目的が異なります。

両者を混同しないよう、注意しましょう。

▼ SNSマーケティングの全体像や効果的な手法、成功事例を知りたい方は、こちらの記事で深掘りしましょう。

  

SNS運用で行う主な業務

SNS運用では、以下の業務を行います。

SNSアカウントの開設・戦略立案
どのような目的でSNSを運用するのか、ターゲット層や方向性を定める

コンテンツ企画
ユーザーの心に響くコンテンツを具体例を交えて考える
(例:新商品の開発秘話、顧客の声、サービスの活用事例など)

コンテンツ作成・投稿
文章、画像、動画などのコンテンツを作成し、定期的に投稿する

分析(効果測定)
投稿後の変化(いいね、コメント、シェア数など)を測定・分析する

ユーザーとのコミュニケーション
ユーザーから届いたコメントやDMに返信する

  

SNS運用はなぜ重要か?

1. SNS利用者数の増加~SNSの利用は8割超え~

近年、幅広い世代に利用されているSNSは、企業の認知度向上における重要なツールとなっています。

2025年に総務省が発表した「令和6年通信利用動向調査」によると、インターネット利用者の目的は、「SNS(無料通話機能を含む)の利用」の割合が81.9%と、最も高くなっています。

SNSの利用状況は、10〜40代で9割、50〜60代で約8割に上っており、SNS活用による集客力や売上へのインパクトの大きさがわかります。

2. 購買行動モデルの変化~共感が購買を動かす時代~

購買行動モデルの変化に伴い、SNSの重要性は大きくなっています。

SNSが普及する以前は、購買行動モデルは「AIDMA(アイドマ)」と呼ばれ、CMや広告などが商品購入のきっかけとなっていました。

SNSが普及した現代では、「SIPS(シップス)・VISAS(ヴィザス)・ULSSAS(ウルサス)」などの新たなモデルが提唱されており、共通するのは「共感」が購買のきっかけになるという点です。

SNSは、商品の魅力だけでなく、ブランドのもつ価値観やストーリーを利用者にリアルに伝えるため、共感を育み、さらにブランドへの信頼感や愛着、ファン化の流れが起こります。

実際に商品を使った人のリアルな感想(UGC:User Generated Content)も、SNSでは瞬時に拡散されるため、利用者は「信頼できる友人や知り合いからの口コミ」のように、UGCから情報を収集しています。

この「共感」と「信頼」のサイクルが、現代の購買行動を強く後押ししているため、SNS上での情報発信や顧客とのコミュニケーションは、企業にとって必要不可欠な要素となっているのです。

▼ 具体的なSNS集客のコツ、他社の成功事例からイメージをつかみ、自社のSNS運用に活かしたい方は、こちらの記事を参考にしてください。

 

SNS運用で得られる嬉しい効果

SNS運用には、以下の効果が期待できます。

  • 不特定多数の顧客に効率的に情報発信できる
  • 低予算で高い広告効果が期待できる
  • ブランディングを強化できる
  • 顧客と直接コミュニケーションが取れる


▼ 企業のSNS運用で得られる具体的なメリット、運用を成功に導くためのコツを詳しく知りたい方は、こちらの記事をご覧ください。

 

主要SNSの特徴

効果的なSNS運用を行うには、各プラットフォームの特徴を理解し、自社の目的やターゲットに適した使い分けが必要です。

主要なSNSの特徴、活用ポイントについて解説するので、選定する際の参考にしてください。

Instagram(インスタグラム)

写真や動画を中心に情報を発信する、ビジュアル重視のプラットフォームです。

購買意欲の高いユーザー層へのリーチに有効とされています。

独自のアルゴリズムで高度なパーソナライズ化を行っており、ハッシュタグやキーワード検索だけでなく、投稿された写真やテキストの内容を分析し、ユーザーごとに最適な検索結果が表示されます。

こんな目的におすすめ ブランドの世界観を視覚的に伝えたい
認知拡大、購買意欲向上、ファン獲得
ターゲット層 特に10〜30代の女性ユーザー
適した業種 アパレル、コスメ、美容、食品、旅行、飲食など
視覚的な魅力が重要視される業界

X(旧Twitter)

短文投稿が中心で、リアルタイム性が非常に高く、情報拡散力に優れています。

匿名での投稿が可能で、共通の話題や趣味を通じて関係性を築ける特性があります。

炎上リスクが他のSNSに比べて高いため、発信内容には細心の注意が必要です。

こんな目的におすすめ 話題化、バズ狙いの施策、キャンペーン告知
速報性の高いニュースや最新情報の発信
ターゲット層 主に20代が多く、20〜40代が中心
適した業種 新製品情報やイベント告知を素早く拡散できるため、
テクノロジー、エンタメ、ニュース、イベント関連

Facebook(フェイスブック)

実名登録制のSNSで、比較的年齢層が高いのが特徴です。

ビジネス的な活用が多く、ユーザーとの関係性を深めやすい傾向があります。

親しい人とのつながりをベースにしたやり取りが主流のため、爆発的な拡散力はありませんが、信頼性が高く、炎上リスクは他のSNSよりも低いとされています。

こんな目的におすすめ 丁寧な情報提供やストーリー性のある発信、BtoB情報、
セミナー・イベント情報、ブランディング、プロモーション
ターゲット層 主に30〜50代
適した業種 信頼感を重視する金融、教育、不動産、ライフスタイル分野

LINE(ライン)

日本国内で最も多く利用されているSNSであり、幅広い世代に浸透している連絡ツール。

アクティブユーザー数が非常に多く、他のSNSではリーチしにくい層にも情報発信が可能です。

既読確認やプッシュ通知機能により、ユーザーに情報を確実に届けられる特性があります。

こんな目的におすすめ ユーザーに直接届けたい情報の配信
製品の最新情報、セール情報などのお得な情報の配信
来店や購買促進、問い合わせ対応やサポート
ターゲット層 若年層からシニア世代まで幅広い年齢層
適した業種 消費行動に直結する情報を発信したい企業
来店や購買を促したい小売業や飲食店
顧客との1対1のコミュニケーションを重視するサービス業

TikTok(ティックトック)

 1分以内(多くは15〜60秒)の短尺動画投稿がメインで、アプリ内で簡単に動画編集できる機能があります。

未経験でも取り組みやすいですが、クリエイティブで個性的な表現が求められます。

拡散性が高く、フォロワー数に関係なくバズる独自のアルゴリズムが特徴です。

こんな目的におすすめ 若い世代へのアプローチ、急速な認知度向上
エンタメ性の高いコンテンツによる注目獲得、販売促進
ターゲット層 特に10〜20代の若年層(女性ユーザーが多い)
適した業種 飲食、ファッション、エンタメ、美容

YouTube(ユーチューブ)

あらゆる年代層の幅広いユーザーに利用されており、視覚と聴覚の両方に訴えるコンテンツを作成できるため、高い訴求力があります。

長尺の動画も投稿できるため、詳しい説明やストーリー性のあるコンテンツ発信にも適しています。

情報収集の際の検索エンジンとしても利用されており、おすすめ表示機能では潜在顧客にもアピールできます。

こんな目的におすすめ 研修セミナーの配信、採用説明会
ビジネスノウハウの発信、商品の使い方チュートリアル
企業ビジョンや文化を伝えるブランディング動画
ターゲット層 幅広い年代層
適した業種 商品やサービスの魅力を伝えたい業界全般
(教育、エンタメ、旅行、自動車、商品レビューなど)

 

初心者でも着実に始められる!SNS運用の始め方

SNS運用に関する知識や経験のない方にとって、SNS運用はハードルが高く感じるかもしれません。

しかし、事前準備をきちんと行うことで、初心者でもSNS運用は始められます。

事前準備を行う

効果的なSNS運用を行うために必要な事前準備を、具体的なステップで解説します。

SNS運用企画書の作成

SNS運用を成功に導くには、SNS運用の方向性を定める「SNS運用企画書」の作成が重要となります。

SNS運用企画書の必要性から、具体的に盛り込むべき内容、さらに企画書の効果を高める事前準備まで、詳しく解説します。

 

SNS運用でつまずかないために!知っておくべき2つの注意点

1.炎上リスクがある

SNS運用における最大の注意点は炎上リスクです。

万が一のトラブルに備え、リスクを最小限に抑えるための「SNS運用ガイドライン」の作り方や、制定すべき具体的な項目、実際の事例をこちらの記事で確認しましょう。

2. アカウントの一貫性が求められる

SNS運用は、アカウントの方向性やキャラクターの一貫性が求められます。

SNS運用の一貫性を保ち、誰でも高品質な運用を継続するためには、運用マニュアルの作成が非常に効果的です。

マニュアルが必要な理由から、メリット・具体的な作成手順まで、こちらの記事で詳しく解説しています。

 

SNS運用で結果を出す!プロが実践する6つの成功のコツ

定期的な投稿など、地道な作業が求められるSNS運用ですが、成功させるためのコツをおさえて、効率的に実施していきましょう。

1. ペルソナ設定を含むターゲットの明確化

SNS運用において最も重要なのは、ターゲットを明確にすることです。

年齢・性別・職業・課題などの観点から、ペルソナを詳細に設定することで、SNSを通じて「どのような人にどのような情報を発信」したいかが明らかになります。

2. 目的に合ったSNSの選定

SNS運用を成功させる要となるのが、目的に適したSNSを選定することです。

利用するSNSが適していない場合、いくら魅力的なポストをしても訴求したいユーザーに見つけてもらえません。

主要SNSの特徴」を参考に、自社商材・サービスにマッチする利用者が多いSNSを選定しましょう。

3. ターゲットに訴えるコンテンツ作成

SNS投稿においては、ターゲットを意識したコンテンツ作成を心がけましょう。

必要なことは、ユーザーニーズを捉えた内容、共感を呼びそうなコンテンツを作成することです。

SNSはユーザーと直接コミュニケーションがとれる場であり、インタラクション(コメント、いいね、シェア、リツイート、リプライ)が多く集まる投稿は、利用者の目に留まりやすく、結果として認知されやすくなります。

4. 訴求力の高い画像や動画を作成

目に留まりやすい画像や動画を作成することで、ユーザーの興味を惹きやすくなります。

訴求力の高い画像や動画を作成したい場合には、ターゲットに合ったビジュアルの作成が重要です。

自社製品やサービスの認知度向上を目指すなら、自社ならではのビジュアルテンプレートをいくつか用意しておくと効率的でしょう。

5. 運用体制(複数人でのチーム運用)を構築

SNS運用は、一人の担当者に任せるのではなく、複数人で運用する体制を構築しましょう。

SNS運用は、常に「炎上リスク」と隣合わせのため、投稿は複数人でチェックを行い、細心の注意を払いましょう。

とはいえ、SNS運用に多くの担当者が関わるのはリソース的に難しいかもしれません。

その場合には、SNS運用代行サービスの利用がおすすめです。

6. 効果測定とPDCAサイクル

SNS運用では、漫然の投稿を続けていればいいわけではなく、設定したKPIの達成度合いを確認しましょう。

目指す成果を出すためには、PDCAサイクルを回し、必要に応じて改善していくことが重要です。

▼ こちらの記事では、KPI(重要業績評価指標)の正しい設定方法、各SNSごとの効果測定方法を詳しく解説します。

 

「SNS運用まで手が回らない」ならプロに頼る手もあり

「SNS運用を始めたけど、期待した効果が出ない」「社内リソースが不足しており、SNS運用まで手が回らない」という場合には、SNS運用を専門に請け負う代行会社を利用するのも一つの手です。

SNS運用代行の利用をおすすめしたい企業の特徴を3つ紹介します。

1. SNS運用ノウハウがない

SNS運用をしたいと思っても、どこから手をつけたらいいかわからないと悩んでいる企業は、代行業者のサポートを受けるのがおすすめです。

プライベートでSNSを利用しているとしても、企業アカウントでの運用リテラシーがない場合、炎上・情報漏洩・企業イメージの低下などの様々なリスクが懸念されます。

SNS運用代行は、定期的な投稿だけでなく、運用戦略の立案、顧客ニーズ分析やインプレッション分析など、幅広い内容に対応しているため、安心して任せられます。

運用実績が豊富なSNS運用代行にサポートを依頼すれば、将来的な内製化に活かせるノウハウも蓄積できます。

2. 運用リソースの不足

SNS運用代行は、SNS運用に関わる業務をまるごと依頼できるため、社内リソースが不足している企業におすすめです。

企業のSNS運用担当は、広報・総務・営業など、他の業務と兼任していることが多く、定期的かつ継続的な運用が難しい場合があります。

SNS運用代行であれば、基本的な運用業務を任せられるため、担当者の負荷を最低限に抑えたSNS運用を実現できるでしょう。

3. 運用してみたが効果が上がらない

定期的なポスト、ターゲットを意識したビジュアルの作成など、できる限りの施策をしても運用効果が感じられないなら、運用戦略を見直す必要があります。

企業アカウントとしてSNS運用を行う場合、個人で運用するよりもマーケティグを意識した運用が必要です。

SNS運用代行に依頼すれば、自社アカウントが伸びない原因を分析し、改善策を提案してもらえます。

運用結果のレポートには、今後のSNS運用に必要なヒントが隠されている場合もあるので、課題を感じているなら、一度、SNS運用のプロに相談してみるとよいでしょう。

SNS運用代行が気になる方はこちらの資料を参考にしてください。

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▼ SNS運用代行の費用相場からおすすめサービスまで、徹底比較して紹介します。

 

まとめ

SNS運用とは、SNSアカウントを開設し、商品やサービスの情報発信や顧客との関係性を深めるSNSマーケティングの一つです。

企業は、SNSというプラットフォームに参加することで、顧客との接点を作ることができ、投稿するコンテンツで共感を生み、相互的なコミュニケーションで信頼関係を築き、最終的に売上につなげることができます。

「自社の製品は、他社よりも認知度が低い」「潜在層へのアプローチができていなくてもったいない」と感じているのであれば、早めのSNS運用開始をおすすめします。

まずは、自社のターゲットとSNS運用の目的を明確にし、最適なSNSを選定することから始めましょう!

自社に運用リソースやノウハウがない場合は、SNS運用代行会社の利用を検討してみてください。

SNSアカウントの運営体制では、外部委託を活用する企業が「全体の72.6%」に上る*という調査結果もあります。

代行サービスを利用することで、専門知識を持つ担当者が質の高い運用を行ってくれるため、自社の負担をおさえて、SNS運用の効果を最大限に引き出せます。

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