InstagramDM自動返信ツールについて

<2023年版>Instagram DM自動返信ツールおすすめ7選を比較!

記事更新日: 2023/12/06

執筆: 木下千恵

販売促進や採用力の強化、顧客の獲得や育成と幅広い分野に活用できるインスタグラムは、今やマーケティング施策に欠かせないツールの1つ。

2021年Meta社(旧Facebook社)は、インスタグラムのAPIを全世界に提供しました。公式PIが提供されたことで、インスタグラムのDM自動返信ツールが開発されます。

ユーザー1人ひとりへの対応が必要だった施策でも、DM自動返信ツールの登場により、大幅な工数削減が可能となりました。

本記事では、インスタグラムDM自動返信ツールのメリットに焦点を当てて、導入すべき理由やおすすめツールを7選紹介します。

インスタグラムDM自動返信ツールとは

インスタグラムDM自動返信ツール(以下、DM自動返信ツール)は、ユーザーからのコメントやスタンプといったリアクションをAIが感知して、自動でDMを返信する機能を備えたツールです。

2021年にインスタグラムの新しいAPI「Instagram Basic Display API」「Instagram Graph API」が提供されたことにより、DM自動返信ツールの開発が可能となりました。

APIは公式に提供されているため、アカウント制限といったリスクとは無縁です

これまでマーケティングにインスタグラムのDM(ダイレクトメッセージ)を活用するには、手動で1つひとつ確認するか、無許可のチャットボットを使用するかしか方法がなかったのがデメリットでした。

DM自動返信ツールの登場により、手間なく、かつフォロワー以外にも多くのユーザーにアプローチできるようになったのです。

インスタグラムDM自動返信ツールのおもな機能

・コメントやリアクションへの自動返信
フィード投稿、ストーリーズ、live配信などに対するコメントやリアクションに最適なメッセージを自動で送信できます。

・ノーコードでのシナリオ作成
DM自動返信ツールはチャットボットなので、シナリオ作成が必要です。

設定や保守が簡単なようにノーコードで作成できたり、導入支援として設定してもらえたりするツールが多くなっています。

・自動/手動(有人チャット)の切り替え
「直接問い合わせ」や「申し込み」などユーザーからのアクションを起点に、自動応答から有人チャットに切り替えてメッセージをやり取りすることができます。

・キャンペーン施策
自動返信の内容に、キャンペーンの告知やクーポン配布などの施策を取り入れることができます。

・お問い合わせへの自動対応
「よくある質問」への回答を事前に設定することで、ユーザーからの問い合わせにも自動で応答できるようになります。

・診断コンテンツの作成
アンケート形式で診断をおこない、最適な商品を提案。購入ボタンへの誘導が可能です。

・アカウント運営代行
投稿作業やコンテンツ制作など、インスタグラムのアカウント運営代行までを委託できる場合もあります。

インスタグラムDM自動返信ツールを導入するべき理由

DM自動返信ツールを導入すべき理由は3つあります。

  • エンゲージメントの育成を効率的に進められる
  • 作業を効率化できる
  • 機会損失を防げる

くわしく見ていきましょう。

エンゲージメントの育成を効率的に進められる

1つ目の理由は、顧客のエンゲージメントを効率的に育成できる点です。

エンゲージメントとは、顧客からのポジティブな感情を示す指標で、購買率に直結します。

顧客からの「いいね」やスタンプに対して自動的にDMを返信できるため、「こちらのアクションに返答をくれた」と顧客にポジティブな印象を抱いてもらいやすくなるのです。

その結果、顧客がファン化しやすくなり、将来的に商品・サービスの購買率向上といったコンバージョン(成果)も期待できるでしょう。

また、フォロワーから高評価を受けると、ユーザーのストーリーやフィード欄に自社の投稿が表示されやすくなります。

顧客のナーチャリングが効率的に進むため、さらに効果的なマーケティング効果につながるのです。

作業を効率化できる

顧客とのやり取りにかかる工数を効率化できる点も導入すべき大きな理由です。

DM自動返信ツールを導入すると、複数人からのリアクションに対して、同時並行的にDMを送信できるようになります

  手動で送信する場合 Instagram
DM自動返信ツールの場合
作業 リアクションを確認する まとめて自動返信
最適なDMの内容を考える
DMを返信する
リスク 確認不足やケアレスミスで
不適切な内容で返信
あらかじめ設定した
的確な内容で返信


また、手動で返信する場合、誤って不適切なDMを送信してしまうリスクもありました。

人の手による返信作業では、どうしても確認不足やケアレスミスが生じてしまいます。

その結果、獲得できたはずの顧客を逃がしてしまうというケースが起きていたのです。

その点、DM自動返信ツールでは初期設定を正しくおこなえば、特定のリアクションに対して、あらかじめ準備していたDMを返信可能です。

自動返信によって、顧客のエンゲージメントを高めながら、スタッフの負担軽減も可能になります。

機会損失を防げる

先ほども少し触れましたが、機会損失を防げる点はDM自動返信ツールの大きなメリットです。

機会損失とは、本来成約に至る可能性のある顧客にアプローチしなかった際に生じる架空の損失のこと。

インスタグラムでは、アプローチすべきユーザーが多すぎて、DMを送り損ねたケースが代表的な機会損失にあたるでしょう。

機会損失が頻繁に発生してしまうと、コンバージョン率(成果率)は伸び悩んでしまいます

自動返信ツールを導入すれば、このような顧客の取りこぼし防止に役立つのです。

おすすめのインスタグラムDM自動返信ツール4選

(税込価格)

Stairs

画像出典元:「Stairs」公式HP

特徴

Stairs(ステアーズ)は、株式会社あったらいいねが提供しているDM自動返信ツールです。

「Stairsを導入したECサイトのCV率が120%向上した」「芸能アカウントに導入して数万人にDMを自動送信できた」などと、導入後に目立った成果も上げています。

また、10代から20代の女性スタッフが、若者目線で更新を代行してくれる「更新代行サービス」はStairs独自のサービスです。

機能

Stairsは、基本的な機能を網羅しており、ライブ配信中のコメントやストーリーズコメントにもDMを自動返信できます。

「コンサルサポートプラン」を利用すると、専任の担当者と月1回まで打ち合わせが可能なため、インスタグラムの運用歴が浅い方やツールの利用に不安を抱えている方にぴったりのツールといえるでしょう。

料金プラン

基本項目 1アカウントあたりの費用
初期費用 55,000円
月額利用料 55,000円
更新代行プラン 88,000円
コンサルサポートプラン 110,000円

(税込)

オプションメニュー 1アカウントあたりの費用
Instagram広告出稿代行 広告費+手数料20%
Instagram投稿画像制作 1画像 5,500円から

(税込)

AutoReply

画像出典元:「AutoReply」公式HP

特徴

AutoReplyは、株式会社バトラーが提供しているDM自動返信ツールです。

アパレルを展開する株式会社ストライプインターナショナルに導入されると、1投稿のコメントDM数が100倍に増加。

その結果、DMからの購入ページ遷移率は30%を上回る成果をあげた実績のあるツールです。

2023年2月時点で「初月無料キャンペーン」を展開しているため、導入費用を抑えたい方は早めに検討すべきでしょう。

機能

AutoReplyには、ユーザーのコメントに自動返信する機能のほかに、アンケートに答えたユーザーに最適な商品を選定し、購入ボタンまで誘導する「自分ごと化」DM施策機能が備わっています。

ユーザーのお悩みに返答しながら購入ページまで移行できるため、商品やサービスの購買率に悩んでいる方にうってつけです。

料金プラン

▶初期費用:要問い合わせ
▶月額利用料:参考価格49,800円*(税抜)

*この価格は、2022年に開催されたecforceとの協業記念キャンペーンにおけるプレスリリースに掲載された価格です。
詳細については直接お問い合わせください。

iチャット

画像出典元:「iチャット」公式HP

特徴

「iチャット」は、エンゲージメント向上や購買率のアップを期待できるInstagram DM自動返信ツールです。

インスタライブ中のコメントや、キャンペーン施策のリポスト・広告バナーからの質問回答があったユーザーにDMで最適な内容を自動返信ができるのも評判です。

機能

  • 自動DM返信
  • 拡散施策の自動DM送信
  • 抽選機能
  • 問い合わせ、CRMの自動化
  • アンケート機能
  • クーポン配布

料金プラン

導入費用は、初期費用+月額費用+コンサルティング+企画設定代行の合計金額です。

1ヶ月から契約が可能であり、期間限定で初期費用0円のキャンペーンを実施しています。

初期費用
(税抜)
0円
※期間限定
月額費用
(税抜)
55,000円
コンサルティング
(税抜)
100,000円
企画設定代行
(税抜)
300,000円
分析ツール 15,000円
コミュニティ提供
(限定動画、限定資料、勉強会、コンサルタントへの質問etc)

 

 

Chat Seller

画像出典元:「Chat Seller」公式HP

特徴

Chat Sellerとは、「チャットボット」と「人材」の両方を組み合わせた接客によって、企業の成約率最大化を支援するサービスです。

AIと人の両方からユーザーにアプローチすることで、顧客の意思決定をサポートして購買を後押しします。

Chat Sellerを導入すると、チャットボットによる自動返信だけでなく、ユーザーのニーズに応じてこちらから細かい提案をできるのです。

機能

Chat Sellerを導入すると、ユーザーにアプローチするための「チャットツール」や、ユーザーのリアクションに自動返答してくれる「チャットボット」といった、DM自動返信ツールに欠かせない機能を利用できます。

また、ユーザーの細かいニーズに対応したフォローは「チャット人材」と呼ばれるスタッフが対応してくれるため、効果的なナーチャリングも期待できるでしょう。

料金プラン

  スタンダードプラン プレミアムプラン エンタープライズ
初期費用 110,000円~
オプション利用により変動あり
月額利用料 87,780円 162,800円 要問い合わせ

(税込)

Chat Sellerを利用する際は、基本プランの契約と一緒にアカウントを作成しなくてはいけません。

そのため、基本プラン料金と同時にアカウント作成料が発生する可能性があるので注意が必要です。

Chat Sellerには、目的別に複数のオプションメニューが用意されていますので、公式ホームページもあわせてご覧ください。

その他おすすめのインスタグラムDM自動返信ツール

カルティチャット




画像出典元:「カルティチャット」公式HP
 

特徴

「カルティチャット」は、各企業の課題を丁寧にヒアリングしながら伴走型で支援してくれるWeb接客のトータルサポートサービスです。

専門コンサルタントにより、LINEアカウントの構築~KPIの設定・CVRの改善までサポートしてくれるので、「CV率が良くない」「ノウハウがない」という企業におすすめです。

  • LINE/Instagram/ブラウザチャットなど複数のメディアにも対応
  • 有人対応可能なので、ユーザーが求める回答をすぐに提供することができる
  • オプションでAI分析機能やCRM・カルテとの連携機能が利用可能

料金プラン

料金詳細は問い合わせでご確認ください。

 

Chatbook

画像出典元:「Chatbook」公式HP

特徴

Chatbookは、株式会社チャットブックが提供するDM自動返信ツールです。

リードの獲得や育成といったマーケティング施策に特化しており、リードの属性や購買プロセスごとに顧客リストを管理できるのが大きな特徴。

「WANTEDLY」「サッポロビール株式会社」「丸亀製麵」などの200社以上に導入された実績を誇るほか、料金プランは3種類用意されており、予算や目的に合わせたプランも選べます。

機能

Chatbookは、複数のツールでDMの自動返信が可能です。

インスタグラムの他にも、フェイスブックやラインに対応しています。

プラットフォームに応じたチャットボットを作成することで、異なるアプリのユーザーにもリーチ可能。

30日間の無料トライアルを実施(2023年1月時点)しているのも嬉しいポイントです。

料金プラン

詳細についてはお問い合わせが必要です。

Clinsta

画像出典元:「Clinsta」公式HP

特徴

Clinstaは、クリニック領域に特化したDM自動返信ツールです。

運営元であるクリニケア株式会社は、クリニック集客データ分析などを事業の柱としている企業です。

そのため、Clinstaを利用すれば、自社のこれまでの課題や問題点に適切なアドバイスを受けられるでしょう。

ほかにも、チャットボットや新規施策設定後のサポートも受けられます。

美容業界をはじめとする自由診療クリニックを営んでいる方におすすめのツールです。

機能

クリニックで集客する場合は、写真や画像でユーザーにわかりやすく訴求するのがポイントですが、Clinstaには写真や案内文を見たユーザーのリアクションに自動返信が可能です。

たとえば、症例写真と施術例やモニター案内を投稿することで、コメントを返してくれたユーザーにモニターページのURLを記載したDMを自動返信できます。

料金プラン

▶初期費用:要問い合わせ
▶月額利用料:29,800円から
(税別)

インスタグラムDM自動返信ツールの比較ポイント

Instagram公式APIを利用しているか

ツールを比較する際は、公式APIを利用しているかを絶対に確認してください。

無許可のボットを使用した場合、アカウントBANなどにあうリスクが大きくなります。

機能や費用も大切ですが、最低限確認すべきは公式APIを利用しているかどうかです。

コンバージョン先への導線を確認する

自社に適切なDM自動返信ツールを選ぶためには、返信後の誘導先まで見据えて機能を確認しましょう。

フォロワーになってもらうことや、Instagramショッピングへの誘導など、インスタグラム内で完結させればいいのか。

それともShopify・自社アプリでの購入や、他のSNS上に設置した予約ページへの誘導などをコンバージョンとするのか。

達成したい目的とDM自動返信ツールで連携できる機能の両面から検討してください。

サポート体制の有無もチェック

DM自動返信ツールの運用を成功させるためには、サポート体制の有無も大切です。

基本的な操作を教えてもらったり、疑問点に回答をもらったりできれば、ツールの効果をより早く実感できるでしょう。

実績のある会社を選ぶ

運用実績からツールを選ぶ方法も有効です。

DM自動返信ツールを導入した企業や導入企業数を公開している会社なら、実績に応じた質の高いサポートも期待できるでしょう。

手動でDMを送る機能が備わっているか

インスタグラム集客では、ユーザーとの双方向のコミュニケーションが成功の鍵を握ります。

そのため、ツールによる自動返信機能はもちろんですが、購買意欲の高まったユーザーに手動でDMを送れる機能が備わっているツールがおすすめです。

まとめ

インスタグラムDM自動返信ツールは、顧客のエンゲージメントを高めてくれるマーケティングツールです。

機能やサポート体制といった各ツールの特徴をとらえれば、自社にあったDM自動返信ツールを見つけられるでしょう。

ぜひ本記事を参考にしていただき、ユーザーのコミュニケーション満足度を高めてマーケティング施策を成功に導いてください。

画像出典元:O-dan

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