海外向けSNSマーケティングの成功メソッド!日本との違いや成功事例・活用法を紹介

海外向けSNSマーケティングの成功メソッド!日本との違いや成功事例・活用法を紹介

記事更新日: 2024/11/25

執筆: 遠藤亜美

海外進出や海外での売上増を計画している企業には、SNSマーケティングがおすすめです。

ターゲットを絞り、効果的なコンテンツを使って商品やサービスを売り込むうえで、SNS以上のツールはないからです。

そこで今回は、海外向けSNSマーケティングの方法や成功事例、注意すべき点などについて解説します。

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海外向けSNSマーケティングを行う前に知っておくこと

日本企業が海外向けSNSマーケティングを行う前に知っておくべき基本情報について解説します。

  • 【最新版】世界におけるSNS利用状況
  • 海外向けSNSマーケティングの必要性
  • 海外向けSNSマーケティングの効果
  • 必要な知識や準備

【最新版】世界におけるSNS利用状況

まず世界における主なSNSの月間利用者数について一覧で紹介しましょう。

Facebook 30億7,000万人(2023年12月)
Instagram 20億人(2024年4月)
YouTube 25億400万人(2024年4月)
WhatsApp 20億人(2024年4月)
WeChat 13億4,300万人(2024年4月)
TikTok 15億8,200万人(2024年4月)
Linkedin 10億5,400万人(2023年)
Snapchat 8億人(2024年4月)
X(旧Twitter) 6億1,100万人(2024年4月)
Weibo 5億9,800万人(2024年4月)
LINE 1億9,400万人(2024年1月)

海外向けSNSマーケティングの必要性

DATAREPORTALの調査では、2023年の全世界におけるSNSの利用者数は47億6,000万人に及んでいます。

SNSは、関心や趣味、居住地域、年齢、性別、年収、教育レベルといった属性を考慮してターゲットにアプローチできます。

ユーザー側も得たい情報にピンポイントでアクセスしやすいため、SNSへの依存度は高まっているのです。

場合によってはテレビや新聞、ラジオといった媒体よりも、SNSの方が実質的なマーケティング効果が得やすいと考えられるため、SNSマーケティングを活用しない手はないでしょう。

海外向けSNSマーケティングの効果

海外向けSNSマーケティングには、以下のような効果が期待できます。

  • 自社や商品・サービスの認知度アップとブランディング
  • ロイヤリティの向上
  • 新規顧客の獲得
  • 費用対効果の高い広告

スマホは若年層からシニア世代まで幅広く普及しているため、SNSを使えば国や地域に関係なく多くのターゲットにアプローチできます。

しかも拡散力にも優れているので、短い時間で自社の認知度をアップしてブランディング効果を高めることが可能です。

フォローや「いいね」を通じたユーザーとの一対一の繋がりにより、信頼度(ロイヤリティ)を高めてさらに購買意欲を喚起したり、インサイトに訴求できたりもします

SNSから公式サイトに誘導する仕組みを構築すれば、新規顧客の獲得も促進できるでしょう。

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海外向けSNSマーケティングの方法とは

海外向けSNSマーケティングの具体的な方法について解説しましょう。

  • アカウントの運用
  • SNS広告の掲載
  • インフルエンサー(KOL)マーケティング
  • SNSを使用したカスタマーサポート

アカウントの運用 

海外向けSNSマーケティングの入り口となるのが、アカウントの運用です。

アカウントを設立することにより、海外ユーザーに向けて自社の存在や商品・サービスを認知させることができます。

さらに各ユーザーとのエンゲージメントを高めることで信頼関係を深めたり、公式サイトに誘導することによって新規顧客を獲得したりといったことも可能になります。

SNS広告の掲載

海外向けSNSマーケティングの効果を高めるには、広告の活用も有効です。

SNS広告は、ユーザーの属性に合わせたターゲティングにより、訴求力のあるコンテンツを効果的に表示できます。

動画や画像をうまく活用することで、自社やブランドの認知度をアップさせる効果も高まります。

とくに海外では言語が異なるため、動画や画像で訴求する方がより印象を残せるでしょう。

インフルエンサー(KOL)マーケティング

海外向けSNSマーケティングでは、インフルエンサー(Key Opinion Leader)の活用もおすすめです。

国や地域、ある特定の分野で圧倒的な影響力をもつインフルエンサーに自社の商品やサービスを実際に試したうえで、感想や使い方などをフォロワーに向けて配信してもらいます。

こうすることで、海外では馴染みのない商品をより身近に感じてもらい、購買意欲を高めることが可能になります。

SNSを使用したカスタマーサポート

海外向けのヒット商品を生み出すには、精度の高いカスタマーサポートが不可欠です。

商品への関心があっても、疑問や不安を解消できなければ購入には至りません。

そこでSNSを使用したカスタマーサポートを用意することにより、満足度を高めることができれば、エンゲージ効果は確実にアップするでしょう。

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SNSマーケティングにおける日本と海外の違い

同じSNSマーケティングでも、国内と海外では中身が大きく異なります。

違いをよく認識したうえで、施策を考える必要があるでしょう。

具体的には以下の通りです。

  • 利用率が高いプラットフォームが異なる
  • 扱う言語によって表現が変わる
  • 人種や文化・価値観が違う

利用率が高いプラットフォームが異なる

国や地域によって利用率が高いプラットフォームは大きく異なります。

例えばLINEの国内ユーザーは全SNSの中で突出して高いですが、海外ではそうでもありません。

国内で馴染みの深いX(旧Twitter)も、海外人気はきわめて限定的です。

むしろ欧米ではWhatsAppやビジネス用のLinkedin、FacebookやXが使えない中国ではWeChatといった国内ではあまり認知されていないプラットフォームが多用されています。

したがって、進出する国や地域に応じたプラットフォームを選択することが欠かせません。

扱う言語によって表現が変わる

SNSはユーザーにとって閲覧しやすいことが絶対条件となります。

その意味では、違和感のない表現を使うことが大変重要です。

文法が間違っていたり、言い回しが不自然だったりすると、不安を抱かせ、離脱されてしまうリスクが高まるでしょう。

そのため、海外向けSNSマーケティングでは、現地の言語に精通した人材にテキスト作成を任せるのが肝要です。

人種や文化・価値観が違う

国や地域によって、人種や文化、宗教、価値観は大きく異なります。

例えば、国内では当たり前でも、海外では禁止されている食材やファッションがあります。

広告コンテンツも見せ方や切り口によっては大炎上を招く恐れも否定できません。

したがって、海外向けにSNSを配信する場合は、現地ユーザーの生活背景や歴史、文化にまでしっかりと寄り添った施策が欠かせないでしょう。

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海外でのSNSマーケティング成功事例

海外向けにSNSマーケティングを成功させた例を紹介しましょう。

埼玉県【Instagram】

埼玉県では、県内の長瀞、秩父、川越、飯能の4エリアを海外に向けてPRするために、タイで人気のインフルエンサー2名を「LOVE SAITMAアンバサダー」に任命しました。

タイ人ならではの現地目線で同エリア内の観光やグルメ情報をインスタグラムで配信してもらうという施策です。

総フォロワーは10万人を超えており、多くの「いいね!」がつき、インバウンド誘致に寄与しました。

参考:LOVE SAITAMAアンバサダー

資生堂【Instagram】

化粧品の老舗メーカーである資生堂は、今や海外での売上比率が50%を超えました。

その要因の一つがInstagramを使った海外向けのSNSマーケティングです。

  • 外国人モデルを起用してクオリティの高いメイク画像をアップ
  • 英語圏向けに「#JBeauty」、中国圏向けには「#資生堂」というハッシュタグを採用
  • 各商品の特徴や使い方を簡潔に説明

以上のようなアカウント運営を行い、自国では資生堂の商品が入手しにくい数多くの海外顧客を獲得するに至りました。

参考:shiseido

ファーストリテイリング(ユニクロ)【Facebook】

今や国内よりも海外店舗数が多くなったユニクロは、Facebookを使って海外向けにSNS配信を行っています。

例えば「AIRism Mask」の動画(セリフなしのBGMのみ)では

  • S/M/Lのサイズがある
  • 洗える
  • 肌にスムーズにフィットする
  • 価格

といった情報をわずか15秒で発信しています。

他のコンテンツもシンプルで見やすく、それでいてユーザーの印象に残る内容になっています。

参考:Uniqlo Australia

国内の成功事例も知りたい方はこちら

海外向けだからこそ気をつけるべき3つの注意点

海外向けだからこそ、とくに注意すべき点を解説します。

  • ターゲットとなる国や地域の言語や文化の理解
  • 現地の法律や規制への理解
  • 商習慣の違いを理解

ターゲットとなる国や地域の言語や文化の理解

SNSマーケティングでは、ターゲットとなる国や地域のユーザーにコンテンツを受け入れてもらう必要があります。

そのためには、言語や文化、風習についての深い理解が不可欠です。

一般的なイメージや情報を鵜呑みにするより、可能であれば現地に赴き、雰囲気や国民性などを直に体感するのもよいでしょう。

するとより的をいた情報配信が可能になるので、マーケティング効果が上がると期待できます。

現地の法律や規制への理解

海外向けにSNSマーケティングを行う際は、現地の法律や規制を正確に把握し、対策する必要があります。

例えば、GDPR(EU一般データ保護規制)では、EU域内に居住する個人のデータ管理について厳格に規定しており、違反すると多額の制裁金が課される恐れがあります。

中国のWeChatもユーザーが多く、利用価値は高いですが、中国政府により厳しく監視されている可能性が高いため、政治や歴史関連の話題には一切触れないという姿勢が求められます。

商習慣の違いを理解

国内と海外では商習慣が異なるケースが少なくありません。

そのため、国内で成功したビジネス手法がそのまま海外で通用するとは限りません

もちろん、海外にない日本ならではのビジネスモデルが海外で支持される可能性もあります。

ただし、それもケースバイケースのため、しっかりとした市場調査を行ったうえでSNSマーケティングを手がける必要があるでしょう。

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まとめ

これから積極的に海外展開したいと考えている企業には、海外向けのSNSマーケティングがおすすめです。

SNSの利用者は世界的に増加しており、認知度の向上、ブランディング、ロイヤリティの向上、新規顧客の獲得に大きな効果が期待できます

ただし、成功するためには、適切なプラットフォームの選択や、現地の言語や習慣、文化などについて入念にリサーチする必要があります。

しっかりと準備をして的をいた対策を講じれば、国内では考えられないマーケットが広がる可能性があるので、前向きに活用してみてはいかがでしょうか。

画像出典元:pixabay

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