SNS運用を始めたものの、なかなか成果が上がらず、何を目標にすればいいかわからない方も多いのではないでしょうか。
SNS運用を成功させるには、効果的なKPIの設定が欠かせません。
今回はSNS運用に重要なKPIの設定方法について、詳しく解説します。
さらに、SNS媒体別のKPI効果測定方法も紹介しますので、SNSマーケティングにお悩みの方はぜひ最後までご覧ください。
■SNS運用が不安な方はこちら!
このページの目次
SNS運用で成果を出すためには、なにを成果とするか目標設定が欠かせません。
目標を決めずにSNS運用を始めてしまうと、見込み客の増加や売上向上など本来自社が目指した成果ではなく、SNS運用自体が目的となってしまいます。
ここからはSNS運用で成果を出すために必要な目標設定について、詳しく解説します。
SNS運用に目標設定が必要な理由は、最終目的(KGI)をどこに設定するかで効率的な運用方法が異なるからです。
具体的に目標が定まっていれば戦略立案もしやすく、運用成果(KPI)も明確に評価しやすいといえます。
たとえば「自社製品の認知度を高める」ことが目標であれば、SNS運用において成果となるのはフォロワー5,000人増加やエンゲージメント率などが挙げられます。
SNS運用で成果を出すためには、必ず数値で判断できる目標を設定することが大切です。
SNS運用において非常に重要なKGI(重要目標達成指標)は、SNSを運用する最終目標を指します。
Key Goal Indicatorの頭文字を取った略語で「認知度向上」「売上◯%アップ」「見込み客の増加」など、具体的な最終目標を決めるのがKGIです。
KGIは利用するSNSの選定や、運用施策を決めるためにも重要なため、わかりやすく数値で表せる目標にするとよいでしょう。
目標の設定は企業の認知度や売り出したい商材、現在感じているビジネス課題など、フェーズに合わせて決定することが大切です。
たとえば、SNSを活用して企業の認知度アップを目指すのであれば「総フォロワー数1万人」や「リーチ率」などを目標にするのがおすすめです。
KPI(重要業績評価指標)とは、Key Performance Indicatorの略語で、KGIの達成に必要なプロセスを評価する中間目標を指します。
KGIと混同されがちですが、KPIは短期的な目標の達成度を評価するために必要な指標です。
ビジネスフェースによって、KGI設定が変更になった場合は、KPIも変化します。
SNS運用のKGIがフォロワー1万人を達成することであれば、1カ月後にフォロワー1,000人増加など、フォロワーの増加率をKPIとして設定するとよいでしょう。
KPIを設定する際は、KGIにつながる指標であるか、進捗が評価できるものかを考えて設定するのが大切です。
SNS運用を成功させるには、KGIにつながる効果的なKPIを設定し、運用戦略や施策を行うとよいでしょう。
SNS運用を成功させるには効果的なKPIの設定が必要です。
しかし、KPIの設定には、具体的なKGIの設定が欠かせません。
ここからはSNS運用のKPIを設定する方法について、詳しく解説します。
SNS運用の成功のカギは、どれだけ具体的なKGIが設定できるかです。
KGIを設定する際は、下記のポイントを意識して、最終目標を決めましょう。
KGIの設定は、自社の経営課題やビジネスフェーズを考慮すると決めやすくなります。
KPIの設定や分析をしやすくするためにも、具体的に数値で表すことが重要です。
また、SNSによって利用しているユーザー層が異なるため、自社商材やサービスのターゲット層に合わせた媒体選びは重要です。
KGIの設定には自社の経営課題だけでなく、SNSの特徴に合わせるのも成果を出しやすくするポイントといえます。
具体的なKGIを設定するには、自社にどんな課題があるか洗い出す必要があります。
たとえば、商品を売り出すのであれば、認知度と売上、どちらをアップさせたいのかでKPIも異なります。
KGIは、自社のマーケティング課題以外にも、将来の中期経営計画からSNS運用で実現できる課題を探すのもよいでしょう。
自社のコンセプトやほかの事業についてSNS運用でアピールできれば、商品だけでなくさまざまな価値を提供できる企業だと認知してもらえるかもしれません。
具体的なKGIが決まったら、SNS運用効果を分析するためにKPIを設定しましょう。
KPIを設定する際は、KPIツリーを活用するのがおすすめです。
KPIツリーは、KGIを達成するために何が必要なのか、必要な手段を細かくツリー状に書きだします。
ブランド認知度アップがKGIであれば、自社を知ってもらうために多くの人に投稿を見てもらう必要があります。
より多くの人に投稿を見てもらうなら、フォロワー数やいいね数、リーチ数などがKPIとして挙げられるでしょう。
効果的なKPIはKGIによっても異なりますが、活用するSNSによっても変化するため、定期的な効果測定が大切です。
SNS運用の効果を分析するには、KPIにも具体的な数値の設定が必要です。
活用するSNSにもよりますが、一般的に下記のKPI項目が指標となります。
KPIに設定する具体的な数値は、SNSを活用している競合他社2〜3社の数値を参考に比較して決めるとよいでしょう。
たとえば、いいね数の数値を設定するのであれば、いいね数を一定期間集計して平均を割り出し、自社の数値とするのがおすすめです。
競合他社がいない場合は、業界的に近い企業の数値を参考にするとよいでしょう。
ここからはSNS運用のKPI効果を測定する方法について解説します。
拡散力の高いX(旧Twitter)は、若年層をはじめ、幅広い年代が利用しているSNSです。
ほかのSNSと比較してリアルタイムな情報が集まりやすく、YouTubeやInstagramのライブ配信を引用したXのポストが拡散されて、多くのユーザーに認知されたケースもあります。
X(Twitter)で効果測定する場合は、アナリティクスで下記の指標を確認しましょう。
フォロワー数 | アカウントをフォローしているユーザー数。 最新情報をキャッチしたいと思っているユーザーやファンを測る重要な指標。 |
インプレッション数 | ポストがユーザーに表示された回数。 ポストの影響力がわかる指標で、どの程度ユーザーに届いたかが分析できる。 |
いいね数 | ポストに共感された回数。 ユーザーが興味、関心をもったポストを分析するために重要な指標。 |
リツイート数 | ポストが拡散された回数。 ユーザーがポストを広めたい、同意するなど関心の高い内容に行われるアクションで、拡散力が測定できる。 |
メンション数 | ほかのユーザーが自社のアカウントを取り上げ、ポストした数。 ファンとの距離感や関心の高いユーザーを測る指標でもある。 |
ビジネス利用の多いFacebookは、BtoB向けのサービスや製品を取り扱っている企業との相性が抜群です。
Facebookは人とのつながりが強く、カスタマイズ性の高い機能が多いため、狙った層にターゲティングしやすいSNSでもあります。
Facebookで効果測定する場合は、インサイトで下記の指標を確認しましょう。
いいね数 | 投稿に共感された回数。 ユーザーが興味、関心をもったポストを分析するために重要な指標。 |
リーチ数 | 投稿が閲覧された数。 オーガニック(通常)と有料(広告)別に確認できるため、出稿した広告効果が分析できる。 |
シェア数 | 投稿が拡散された回数。 ユーザーが投稿を広めたいと感じられたときに起こるアクションで拡散力が測れる。 |
クリック数 | 投稿や投稿内のリンクをクリックした回数。 投稿に関心の強いユーザー数がわかる。 |
20〜30代の女性ユーザーが多いInstagramは、おしゃれな写真や動画が人気のSNSです。
ビジュアルに特化したSNSのため、若い女性向けの商品を訴求するのに向いています。
Instagramで効果測定する場合は、プロアカウントに搭載されている分析ツールで下記の指標を確認しましょう。
フォロワー数 | アカウントをフォローしているユーザー数。 最新情報をキャッチしたいと思っているユーザーやファンを測る重要な指標。 |
リーチ数 | 投稿がユーザーに表示された回数。 リーチ数が多いアカウントはほかのユーザーから認知されやすく、インフルエンサーを起用すれば購買につながるケースもある。 |
いいね数 | 投稿がユーザーに共感された回数。 ユーザーが興味、関心をもった投稿を分析するために重要な指標。 |
シェア数 | 投稿が拡散された回数。 ユーザーが投稿を広めたいと感じられたときに起こるアクションで、拡散力が測れる。 |
保存数 | ポストがブックマークされた回数。 ユーザーにとって価値のあるコンテンツと判断された指標であり、Instagramのアルゴリズムにも好影響がある。 |
TikTokはトレンドに関心の強い10代のユーザーが多いSNSです。
TikTokからトレンドが生まれることも多く、人気の動画はX(Twitter)でも拡散されています。
TikTokで効果測定する場合は、アナリティクスで下記の指標を確認しましょう。
再生回数 | 動画の再生回数。 興味・関心を持ったユーザー数がわかる。 |
動画完走率 | 動画を最後まで見たユーザーの割合。 完走率が高い動画は、ユーザーの興味を惹き付ける力があり、自社の影響力がわかる。 |
平均視聴時間 | 動画を再生したユーザーの興味や関心度の高さがわかる指標。 離脱したタイミングがわかるため、今後のコンテンツ制作に重要な指標でもある。 |
SNS運用の効果測定には、分析ツールの活用がおすすめです。
分析ツールを活用すると、フォロワーの増減やどんな投稿がシェアされたかなど、具体的な数値が簡単にモニタリングできます。
出典:「Tofu Analytics」
「Tofu Analytics」は契約期間の縛りがなく、月1万円からさまざまなSNSの分析ができる運用支援ツールです。
InstagramやX(旧Twitter)、Facebookなど、対応しているSNSが多く、キーワードやハッシュタグ分析以外にも炎上リスクの可視化もできます。
必要な機能だけを追加して利用できるため、コストパフォーマンスにも優れているのも魅力の一つです。
初期費用:無料
月額費用(税表記なし):1万円〜利用可能
出典:「SAKIYOMI」
「SAKIYOMI」はInstagram限定の分析支援ツールです。
Instagramの運用代行も行っているサービスが提供しているツールで、フォロワー数やアクセス数など、必要な数値指標がダッシュボードで確認できます。
ツールのみの利用なら月額1万円(税抜き)から利用が可能で、さらにInstagramの最新運用情報や会員同士で交流するSlack加入セットプランもあります。
これまでかかっていた分析作業をツールに任せ、最新の運用情報を手に入れたい担当者におすすめです。
Slackコミュニティ 単体 |
分析ツール 単体 |
Slack+ 分析ツールセット |
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月額費用 | 11,000円 | 11,000円 | 16,500円 |
機能 |
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(税込)
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SNS運用のKPIは、最終的な目標であるKGIを達成するために重要な指標です。
活用するSNSやアルゴリズムに合わせてKGIを設定し、KPIツリーを活用しながら運用すると高いSNS運用効果が得られるでしょう。
しかし、KPIの設定後もKGIが達成できるか、競合他社とかけ離れた数値になっていないか、定期的なモニタリングが欠かせません。
効率的にSNS運用するためにも、分析ツールなどを活用して、適切なKPIを設定していきましょう。
画像出典:写真AC
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