*上場会社と未上場会社があり、決算期間が通期と四半期になっています。
ソフトバンクグループ株式会社(SBG)は2019年11月6日、2019年7〜9月期(2020年3月期第2四半期)の決算説明会を開きました。
第1四半期で1兆1,217億円の利益を計上していましたが、第2四半期までの累計の利益は4,216億円となり、第2四半期単独では約7,001億円の赤字を出した形となっています。
「ユニコーンハンター」の異名をとるソフトバンクグループの孫正義会長兼社長ですが、サウジアラビアの政府系投資ファンド(PIF)などから集めた巨額資金を背景に、2017年に運用を開始した「ソフトバンク・ビジョン・ファンド」では、ユニコーン(評価額10億ドル以上の非上場企業)のうちAI関連のベンチャー企業などへ積極的に投資しています。
投資先の米ウーバーやウィーワークが巨額赤字を計上するなど暗雲も垂れ込めていたところ、初めてビジョンファンドが赤字に転落しました。
前年同期の営業利益は3,925億円の黒字でしたが、今期は9,703億円の赤字となりました。
SBGは真っ赤っかの赤字と孫正義会長兼社長は言及しましたが、ヤフーやPayPay、アスクルなど、その他のグループ会社の決算はどうなっているのでしょう?
ヤフー
純利益は、PayPayへの積極的な投資が響き、前年同期比16.2%減の273億円にとどまりました。
PayPay
売上収益5億9,500万円に対して販売費及び一般管理費が371億5,700万円です。当期利益は△367億8,700万円となり、とんでもない決算状況になっています。
アスクル
2020年5月期第1四半期の連結業績は、前年同期に対し増収、利益面では四半期純利益が9億1,000万円となり、大幅な増益となり黒字に転換しています。
SBドライブ
3期連続でまだ利益は出ていませんが、グループの巨大な資金力をバックに、ハンドルのない自律走行バスを使った公道実証を推進しています。
SBエナジー
SBグループの絶大な資金力と業界における先行者利益によって、売上高、経常利益、当期純利益ともに順調に伸びています。
福岡ソフトバンクホークス株式会社
2019年に本拠地の福岡移転30周年を迎え、記念事業の一環でヤフオクドームを大規模改修し、売上高は前年の304億9,100万円から317億7,400万円と増加しました。
一社毎に詳しくみていきましょう。
・売上収益:2,386億円(前年同期比+2.9%)
・営業利益:361億円(前年同期比△24.0%)
・四半期利益:273億円(前年同期比△16.2%)
・売上収益:5億9,500万円
・当期利益:△367億8,700万円
・売上高:978億9,100万円(前年同期比+4.2%)
・営業利益:14億7,900万円
・経常利益:14億5,600万円
・四半期純利益:9億1,000万円
・売上高:1億4,224万円
・営業利益:△3億3,414万円
・経常利益:△3億3,369万円
・当期純利益:△3億3,464万円
・利益剰余金:△8億4,037万
・売上高:62億7,104万円
・営業利益:13億252万円
・経常利益:23億2,711万円
・当期純利益:15億6,447万円
・利益剰余金:37億6,189万円
・売上高:317億7,400万円
・営業利益:17億7,900万円
・経常利益:2億5,600万円
・当期純利益:5億4,400万円
・利益剰余金:82億7,400万円
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