ペイパルマフィアとは?海外・国内の有名〇〇マフィアも大調査!

ペイパルマフィアとは?海外・国内の有名〇〇マフィアも大調査!

記事更新日: 2022/01/31

執筆: 木下千恵

起業家やスタートアップ企業などの話題で見かける「ペイパルマフィア」や「〇〇マフィア」。これらの言葉は、具体的にどういった意味を持つ言葉なのでしょうか?

今回は「ペイパルマフィア」の意味や由来、日本国内で有名な「〇〇マフィア」についても徹底解説していきます。

記事を読み終わるころには、あらゆるマフィアの存在と、マフィアを生み出す環境についても知れるはずです。ぜひ参考にしてみてください。

ペイパルマフィアとは?

ペイパルマフィアとは、オンライン決済システム「PayPal」の創業メンバーである7名を指す言葉です。

2002年にPayPalがeBayに買収された後、創業メンバーたちは数々の企業をシリコンバレーで設立し成功。天才起業家集団と呼ばれるまでになりました。

ここでは、そんな天才起業家集団が「ペイパルマフィア」と呼ばれるようになった由来や、各メンバーの詳細なども紹介します。

「ペイパルマフィア」の由来

「ペイパルマフィア」という呼び名は、アメリカの有名なビジネス雑誌「Fortune」により、2007年に誕生した言葉です。「Meet the PayPal mafia」というタイトルで表現されています。

その後、国内のメディアでも取り上げられ、ペイパルマフィアの認知はますます広がっていきました。

PayPalの会社概要

PayPalは、創業以来デジタル決済の革新に注力してきた、シリコンバレーのフィンテック企業です。本社はアメリカですが、日本を含む国際部門は、以下のシンガポール法人を拠点としています。

会社名 PayPal Pte. Ltd.
設立 1998年12月
本社所在地 5 Temasek Boulevard #09 - 01 Suntec Tower 5 Singapore 038985

※参考:PayPal公式サイト(会社概要)

PayPalの利用者は世界で2億人を超えており、200以上の国で100通貨以上の決済を実現。個人間でも送金ができ、ビジネスでは低コストな決済ソリューションを提供しています。

2002年にeBayに買収されるも、2015年7月には独立。2021年9月には、後払い決済サービス「Paidy」を3,000億円で買収し、さらなる進化を遂げています。

天才起業家である7名のペイパルマフィア

ペイパルマフィアと呼ばれる7名は、なぜ天才起業家と呼ばれるようになったのでしょうか。彼らがPayPalを卒業した後に、一体何をして成功したのか、表を用いて紹介していきます。

名前 現在(卒業後)
ピーター・ティール
  • 投資会社「クラリウム・キャピタル」創業
  • ビックデータの分析会社「パランティア」創業
  • ベンチャーキャピタルファンド「ファウンダーズファンド」創業
  • 有名企業への投資を初期段階より実施し成功 (※Facebook、SpaceX、LinkedInなど)
イーロン・マスク
  • 宇宙関連会社「SpaceX」創業
  • 電気自動車会社「Tesla」創業
  • トンネル掘削会社「ボーリング・カンパニー」創業
  • ニューロテクノロジー会社「ニューラリンク」創業
マックス・レヴチン
  • メディア共有サービス「Slide」創業
  • フィンテック会社「アファーム」創業
リード・ホフマン
  • SNS「LinkedIn」創業
チャド・ハーリー
  • 動画共有サービス「YouTube」創業
ジェレミー・ストップルマン
  • 口コミメディア「Yelp」創業
デビッド・ザックス
  • 社内用SNS「Yammer」創業
  • ポッドキャストサービス「Callin」創業


ピーター・ティールは、ペイパルマフィアのドンとも言われており、投資家としても大きな成功を手にしています。イーロン・マスクもビジネス界の大物となっており、TeslaやSpaceXなど、革新をもたらすビジネスを続々と展開中です。

ペイパルマフィアのメンバーたちが創業した企業は、知らない人がいないほどの有名企業へと成長しているのがわかります。

海外の有名「〇〇マフィア」を大調査!

ペイパルマフィアが話題になったことで、一つの企業から輩出された起業家や投資家たちを「〇〇マフィア」と呼ぶようになりました。ここでは、海外でも有名な「〇〇マフィア」を4つ紹介します。

1. Googleマフィア

1998年設立のGoogleは、アメリカ発のIT企業で、時価総額ランキングでは上位の常連となっている企業です。検索エンジンをはじめ、クラウドコンピューティングやWeb広告など、幅広い事業を展開しています。

職場にビリヤード台や音楽ルームがあり、社員食堂は1日3食とも無料。働きやすさにおいて高い評価を得ています。

一方で、スキルがなければ仕事がもらえず退職せざるを得ないなど、厳しい一面も。そんなGoogleが輩出したGoogleマフィアには、以下のようなメンバーがいます。

名前 現在(卒業後)
ケビン・シストロン 写真共有SNSの「Instagram」創業
マリッサ・メイヤー ポータルサイト会社「Yahoo!」のCEOに就任
ジョン・ハンケ ポケモンGOの生みの親「Niantic」創業
ジャスティン・ローゼンスタイン プロジェクト管理ツールの「Asana」創業
デニス・クロウリー 位置情報SNSの「Foursquare」創業

 

2. Facebookマフィア

2004年設立のFacebook(現Meta)も、アメリカ発のIT企業でありビックテックとして認知されている企業です。「Facebook」「Instagram」「WhatsApp」といった有名SNSを運営しており、近年話題のメタバース構築にも力を入れています。

世界の80を超える都市にオフィスがあり、SNSや大規模なデータ処理に詳しい技術者が多く集結するFacebook。Facebookマフィアには、ペイパルマフィアやGoogleマフィアのメンバーと創業した人もいます。

名前 現在(卒業後)
スティーブ・チェン 動画共有サービスの「YouTube」創業
ダスティン・モスコヴィッツ プロジェクト管理ツールの「Asana」創業
マット・コーラー ベンチャーキャピタルファンドの「Benchmark」のゼネラルパートナー就任
アダム・ダンジェロ 知識共有サービスの「Quora」創業
デイヴ・モリン 親しい人限定のSNS「Path」創業(※サービス終了)

 

3. Alibabaマフィア

1999年設立のAlibabaは、世界最大級のBtoBマーケットプレイスを運営している中国の企業です。マーケティングや決済など、テクノロジーを駆使したサービスを幅広く提供しています。

Alibabaでは、新人でも活躍できる環境があり、失敗に対して比較的寛容です。失敗が自身を成長させるという考えが根にあるためです。

進化を求め、「1番」にこだわる姿勢もAlibabaの魅力でしょう。そんなAlibabaでは、以下のマフィアメンバーが誕生しています。

名前 現在(卒業後)
Hitters Xu ブロックチェーンプラットフォームの「Nebulas」創業
Rui Guo ブロックチェーンプラットフォームの「Ultrain」創業
Patrick Dai ブロックチェーンプラットフォームの「Qtum」創業
Lang Yu ブロックチェーンメディアの「8BTC」創業
Xianfeng Lin 電子契約サービスの「BestSign」創業

 

4. Twitterマフィア

2006年設立のTwitter社は、アメリカに本社を構えるSNSの運営会社です。Twitterは、一時ユーザー数が3億人を突破するほどの勢いがあったSNS。ニューヨーク証券取引所に上場した際は、1兆円以上で評価され、莫大な利益を得たことでも知られています。

過去にないビジネスモデルを生み出すための発想力、一つを形にするチームワーク力が求められるTwitter社。そんな環境の中で誕生したTwitterマフィアが、以下の面々となります。

名前 現在(卒業後)
エヴァン・ウィリアムズ ブログサービスの「Medium」
ジャック・ドーシー モバイル決済サービスの「Square」創業
ビズ・ストーン ベンチャーキャピタルファンドの「Spark Capital」のアドバイザー就任

 

日本国内にも存在する「〇〇マフィア」7選

「〇〇マフィア」が存在するのは海外だけではありません。日本にも多くの「〇〇マフィア」が存在しています。

今回は、特に有名な「〇〇マフィア」について、以下の7社をピックアップしてみました。

  • リクルートホールディングス
  • 楽天グループ
  • メルカリ
  • GREE
  • ソフトバンク
  • 光通信
  • 伊藤忠商事


日本版「〇〇マフィア」では、創業メンバーだけでなく、入社してビジネスを学んだ「出身者」も含めて紹介していきます。ぜひ参考にしてみてください。

1. リクルートマフィア

1960年設立のリクルートホールディングスは、人材派遣事業やメディア事業を中心に数々の事業を手掛けている企業です。「起業家精神」を企業理念として掲げており、社員が自由に事業を立ち上げられる環境があります。

他社とは異なり、起業意志のある入社希望者は積極的に採用。責任を伴う仕事を与えることで成長を促し、目的達成へ向けたバックアップをしてくれます。

自分の頭で考えることが求められるリクルートホールディングスのOBからは、「元リク」とも呼ばれる、リクルートマフィアが誕生しました。

名前 現在(卒業後)
井上高志 不動産情報サイト運営会社の「LIFULL」創業
古川健介 レシピ共有サービスの「nanapi」創業(※サービス終了)
小笹芳央 経営コンサルティング会社の「リンクアンドモチベーション」創業
須藤憲司 DX支援会社の「Kaizen Platform」創業
杉本哲哉 ネットリサーチ会社の「マクロミル」創業

 

2. 楽天マフィア

1997年設立の楽天グループは、ECサイトの運営を中心に、金融や通信に関わる事業など幅広く展開している企業です。社員の国籍はさまざまで70ヶ国以上に上り、社内の公用語は英語となっています。

楽天もリクルートと同様に、起業家精神を大切にしており、「楽天主義」として何事も諦めず成し遂げる姿勢が求められます。そんな社風の楽天でもまた、凄腕のマフィアメンバーが輩出されました。

名前 現在(卒業後)
山田進太郎 フリマアプリの「メルカリ」創業
南壮一郎 転職支援会社の「ビズリーチ」創業
田中良和 SNSの「GREE」創業
岡本淳 女性向けメディアサイトの「TRILL」創業
上坂優太 動画プラットフォーム運営会社の「Viibar」創業

 

3. メルカリマフィア

2013年設立のメルカリは、日本最大級となるフリマアプリの運営や決済サービスを提供している企業です。事業は好調でアメリカ事業も黒字化に成功。設立からわずか5年ほどで上場するなど、急速な成長を遂げています。

メルカリでは、大きなインパクトを世界に与えるために、大胆に挑戦する姿勢や学びを得る姿勢が大切とされています。各自がその道のプロとなり、一丸となってミッションの達成を目指すわけです。

そんな社風があるメルカリでは、以下のマフィアメンバーが誕生しています。

名前 現在(卒業後)
杉山大幹 農業経営支援会社の「バベル」創業
井手康貴 サイバーセキュリティ会社の「Flatt」創業
森雄一郎 アパレルブランド「FABRIC TOKYO」創業
高橋京輔 医師向け求人サービスの「ドクターズプライム」創業
浅香直紀 クリエイター事業を展開する「Spectra」創業

 

4.GREEマフィア

2004年設立のGREEは、ゲーム事業やメディア事業、最近注目のメタバース事業などを展開している企業です。2020年にはグリーベンチャーズの設立を、2021年にはグリーエンターテインメントの設立など、グループも拡大しています。

GREEでは「ロジカル」「クリエイティブ」「スピード」の3つすべてが重要視されており、現状に甘えることのない環境があります。高い目標を達成すべく、粘り強く挑戦し続ける姿勢がGREEでは求められているのです。

そんなGREEを巣立ったマフィアメンバーは、以下のとおりです。

名前 現在(卒業後)
山岸広太郎 ベンチャーキャピタルファンドの「慶應イノベーション・イニシアティブ」創業
竹谷祐哉 ニュース配信アプリ「Gunosy」の代表取締役社長に就任
渋谷修太 デジタル支援会社の「フラー」創業
馬場功淳 オンラインゲーム運営会社の「コロプラ」創業
井澤健介 転職エージェントサービスの「Seven Rich Career」創業

 

5.ソフトバンクマフィア

1986年設立のソフトバンクは、国内大手の電気通信事業者であり、1万8,000人もの従業員を抱える企業です。近年では、AIをテーマとして、世界中の企業へ投資を実施しています。

「300年成長し続ける」「脳がちぎれるほど考える」という言葉を掲げ、世界No.1を目指すソフトバンク。難しい課題にも果敢に取り組む姿勢や努力を楽しいと思える精神が求められています。

そんなソフトバンクは企業内学校「ソフトバンクアカデミア」も開講。今回はOBに加え、ソフトバンクアカデミアの外部受講生もソフトバンクマフィアとしてご紹介します。

名前 現在(卒業後)
林要 ロボット開発会社の「GROOVE X」創業
柴田憲佑 動画制作会社の「Crevo」創業
三木雄信 英語学習プログラムの「トライオン」創業
平尾憲映 データ連携システムの提供会社「Planetway」創業
六人部生馬 交流サイト運営会社の「Proper」(※現「マチマチ」)創業

 

6.光通信マフィア

1988年設立の光通信は、EPARKやプレミアムウォーターなど、子会社の経営管理を軸としている企業です。基本的に事業は各子会社で運営していく方針をとっており、9社の子会社を抱えています。

光通信は実力主義となっており、たとえ入社3ヵ月目であっても、課長代理に昇進といったこともあります。年齢や性別に関係なく評価してくれるので、素質や経験がある人にとっては持ってこいの環境でしょう。

自身で士気を高められる人を求める光通信では、以下のマフィアメンバーが誕生しました。

名前 現在(卒業後)
鎌田和樹 YouTube関連のレーベル会社「UUUM」創業
榎良尚 保険代理店事業を展開する「ほけんのぜんぶ」創業
剣持忠 デジタルマーケティング支援会社の「メンバーズ」創業
山崎俊 DX支援会社の「Wiz」創業
森英樹 コンタクトセンターサービス提供の「日本トータルテレマーケティング」創業

 

7.伊藤忠商事マフィア

1949年設立の伊藤忠商事は、繊維や機械、化学品といった分野の輸出入に加え、事業投資なども手掛ける企業です。世界62ヶ国に拠点を持ち、幅広い事業を展開しています。

「ひとりの商人、無数の使命」という言葉を行動指針として掲げており、各社員が自発的に考えて行動する「個の力」が求められています。その力が売り手や買い手、世間にとっても良い商いになるという考え方が根底にあるためです。

そんな伊藤忠商事では、以下のマフィアメンバーが輩出されています。

名前 現在(卒業後)
澤田貴司 企業経営支援会社の「リヴァンプ」創業
船橋力 人材育成会社の「ウィル・シード」創業
河野貴輝 貸会議室の運営会社「ティーケーピー」創業

 

まとめ

これまで見てきた通り、ペイパルマフィアをはじめ、国内外には多くの「〇〇マフィア」が存在します。マフィアメンバーの名を知っている方もいれば、創業した企業名に見覚えがあった方もいたのではないでしょうか。

「〇〇マフィア」が生まれる企業では、起業家が育つ環境が整っており、優秀な人材が集まる傾向にあります。給与や待遇も充実しているため、在籍し続けても一種の成功を収められたでしょう。

それでもマフィアたちは現状に満足せず、アイディアの実現に向けて果敢に挑戦し、飛び出していきます。そんな彼らの行動からは、多くのヒントをもらえそうですね。

画像出典元:o-dan 

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