株式会社スマレジの決算/売上/経常利益を調べ、IR情報を徹底調査

執筆: 編集部

軽減税率特需が収束するも堅調な推移を続ける「スマレジ」の第3四半期決算

2020年4月期 第3四半期決算

  • 売上高:25億2,800万円(前期比+86.6%)
  • 営業利益:7億800万円(前期比+136.5%)
  • 経常利益:7億800万円(前期比+143.2%)
  • 当期純利益:4億8,600万円(前期比+139.1%)

iPadなどのタブレットでのクラウドPOSレジを提供している「スマレジ」の決算を見ていきます。

【グラフ】売上高・営業利益・営業利益率の推移 

売上高進捗率は82.1%、営業利益進捗率は110.3%となり、軽減税率特需が収束し第3四半期は閑散期に当たるものの、好調な推移でした。

サブスクリプション型ストック売上となる月額利用料は堅調に推移しており、第4四半期はスマレジ4の開発や広告費用への資金投資を計画しています。

なお、業績予想について変更はありません。

画像出典元:「株式会社スマレジ」決算説明会資料

 

2020年4月期 第2四半期決算(20年1月更新)

  • 売上高:18億2,500万円(前期比+108.6%)
  • 営業利益:5億2,700万円(前期比+199.1%)
  • 経常利益:5億2,700万円(前期比+199.7%)
  • 当期純利益:3億6,300万円(前期比+192.8%)

2020年4月期 第2四半期の業績は、前期に対し大幅な増収増益となりました。6期連続増収と4期連続増益に向けて、業績は好調です。

売上増加の要因は消費税増税に伴う軽減税率への対応による駆け込み需要の影響で、新規契約獲得件数や関連機器販売の増加によるものです。 サブスクリプション型ストック売上となる月額利用料にも好影響となりました。 また、上場による認知や信頼性の向上により、大型案件の受注も増加しております。

【グラフ】売上高内訳の推移

2020年4月期 業績予想

  • 売上高: 30億800万円(前期比+55.9%)
  • 営業利益:6億4,200万円(前期比+48.8%)
  • 経常利益:6億4,200万円(前期比+57.2%)
  • 当期純利益:4億4,000万円(前期比+50.3%)

2020年4月期計画に対して、第2四半期時点の売上高進捗率は59.2%、営業利益進捗率は82.1%、下期はスマレジ4.0の開発や広告費用への資金投資を計画しております。


画像出典元:「株式会社スマレジ」決算説明資料

2019年4月期 通期決算(19年7月更新)

  • 売上高:19億7,600万円(前期比+41.9%)
  • 営業利益:4億3,100万円(前期比+36.1%)
  • 経常利益:4億800万円(前期比+29.1%)
  • 当期純利益:2億9,300万円(前期比+34.1%)


2019年4月期 通期の業績は、前期に対し大幅な増収増益となりました。

株式会社スマレジは、iPadなどのタブレット上でクラウドPOSレジを提供しています。
2019年2月28日に、東京証券取引所マザーズへ上場しました。

【グラフ】営業利益の増減要因分析

売上高増加の要因は、有料契約の増加(有料店舗率が向上)、解約率の低さによるストック売上の増加、軽減税率によるレジ入れ替え需要の増加によるものです。

それに伴い、売上増加に伴うサーバー費用の増加、人員増加による人件費の増加で、売上原価が増加しました。

また、販売費及び一般管理費の増加要因として、役員・従業員の増加(66名から86名)に伴う人件費及び移動交通費、大阪本社の移転による家賃や減価償却費、売上増加に伴う物流関連費用があげられています。

【グラフ】売上高・営業利益・営業利益率の推移

売上高・営業利益・営業利益率の推移をみると、前期比売上高141.9%、営業利益136%、毎期130%以上の高い成長を継続しています。

【グラフ】店舗数とアクティブ率

顧客ニーズを満たすアップデートに加え、他社が提供する外部システムとの連携によってサービス品質の向上に取り組んだ結果、主力サービス「スマレジ」の登録店舗数は当事業年度末時点で66,821店舗となり、アクティブ店舗率が上昇しました。

【グラフ】利用プラン内訳

「スマレジ」の利用プランの内訳は、上記の割合となっています。
83.7%と最も割合を占めている「スタンダード」は無料プランです。それ以外は有料プランとなっており、プラン毎にサービス内容が異なります。
現時点で、有料プランは16.3%を占めています。

一方、解約率は0.82%と14期も安定して低い解約率を維持低い解約率がサービス品質を証明しています。

【グラフ】取扱金額の推移

年間取扱金額は、前期比39.3%増の6,984億円を突破。キャッシュレス率は横ばいとなっています。

2020年4月期 業績予想

  • 売上高:25億円(前期比+26.5%)
  • 営業利益:4億8,900万円(前期比+13.4%)
  • 経常利益:4億8,900万円(前期比+19.8%)
  • 当期純利益:3億6,800万円(前期比+25.7%)


2020年4月期の連結業績予想は、前期に対し増収増益を見込んでいます。

【グラフ】売上・営業利益・営業利益率の推移(計画)

上場による信頼性向上等により、大型案件の受注も増加し、売上高は高い成長率の継続が見込まれます。
上場時調達資金の活用により、スマレジ4への投資で営業利益の成長はやや鈍化しますが、将来への投資フェーズであり今後のさらなる成長に繋げていく予定です。

スマレジとは

2000年、大阪府岸和田市にて徳田(現 取締役ファウンダー)、望月(現 常勤監査役)の2名によって創業。
ウェブサイト制作を行うフリーランス集団として事業をスタートさせました。

2005年「有限会社ジェネフィックス・デザイン」を設立。
2010年には、システム開発部門を切り分け「株式会社プラグラム」を設立。
翌年2011年に、タブレット POSシステム「スマレジ」リリースしました。

2013年、有限会社ジェネフィックス・デザインを「株式会社ジェネフィックス・デザイン」に組織変更。
また、子会社である株式会社プラグラムを吸収合併し、株式会社ジェネフィックス・デザインから「株式会社プラグラム」に社名変更。

2016年に「スマレジ」導入店舗数が25,000店舗を突破し、社名を株式会社プラグラムから「株式会社スマレジ」に変更しました。

2018年、スマレジの累積取扱高が1兆円を突破。

2019年に、東京証券取引所マザーズに株式を上場しました。

 

事業内容

スマレジは、モバイル POSと呼ばれる「クラウド型POSレジシステム」です。

基本レジ機能の他、リアルタイム売上分析や高度な在庫管理など、アパレルを中心とした小売業や飲食業、サービス業のニーズに応える多くの機能を持ち、従来型 POS レジシステムの枠を超えた、クラウドベースの新しいPOSレジシステム。

インターネットとテクノロジーやデザインの活用により、店舗運営の効率化を実現し、蓄積され続ける販売データを中心とした販売データのプラットフォームを目指しています。


スマレジの機能

画像出典元:「株式会社スマレジ」決算説明資料・公式HP

 

 

第13期決算公告(18年9月更新)

第13期決算は

  • 売上高:13億9,326万円
  • 経常利益:3億176万円
  • 当期純利益:2億1,660万円

 

となっています。

スマレジは、iPadなどのタブレット上でクラウドPOSレジを提供しています。ここ数年で登録店舗は急増しており、それに伴って売上も拡大。2018年には50,000店舗で導入が進んでいます。

画像出典元:「スマレジ」公式HP

また、加盟店が増加したことによりスマレジの累計取扱高が1兆円を突破しました。今後は、データサイエンスチームを発足させてPOSレジの取扱データから消費者行動を分析し、データを販売すると発表しています。

18年10月にHamee株式会社が提供するクラウド(SaaS)型ECプラットフォーム『ネクストエンジン』の連携開始しました。

マザーズ上場へ

2019年1月25日東京証券取引所マザーズへの新規上場を承認され、2月28日に上場予定です。

出典:公式HP・有価証券届出書

会社概要

会社名 株式会社スマレジ
事業内容 ウェブサービスの企画・設計・デザイン・開発・提供、スマレジ事業
所在地 大阪市中央区本町4-2-12 3F
設立日 2005年5月
代表 山本 博士
資本金 1億8,300万円

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