脱税注意!パパ活やギャラ飲みにかかる税金とは?節税対策や確定申告の仕方も解説

脱税注意!パパ活やギャラ飲みにかかる税金とは?節税対策や確定申告の仕方も解説

記事更新日: 2022/11/07

執筆: 大山直美

パパ活で得たお金やプレゼント、実は課税対象になることを知っていますか?

昨今のギャラ飲み摘発でもわかるように、コロナ禍で活況となっているパパ活界隈にも、税務署が厳しく目を光らせているようです。

一定額を得ているのに未申告だと「脱税」になることもあります。

そこでこの記事では、「どんな場合に税金がかかるの?」「確定申告しなければいけないの?」など、気になる疑問を解説していきます。

この記事でわかること

  • このプレゼントは?現金は?課税対象となるケースを解説
  • 税金はいくらぐらい取られるのか?節税する方法は?
  • そもそも本当にバレるの?バレてしまう実例ケースをご紹介
  • バレたらどうなる?罰則、罰金などはあるのか?

 

パパ活にかかる税金は?

パパ活で得た報酬にかかる可能性のある税金は「贈与税」か「所得税」です。

税金の種類はよくわからない...という方のために、ざっくり説明すると次のとおりです。

贈与税
人から金銭・物品などをもらった場合にかかる税金

所得税
会社からの給料や、自分で商売して稼いだお金にかかる税金


つまり、パパからお小遣いと称して現金をもらったり、高級時計や車を買ってもらうと、それに贈与税がかかることがあるのです。

また、月2回会って○万円といった仕事上の契約のような決まりごとをベースに金銭をもらっていたり、パパ側があなたを個人事業主として雇う形にしていた場合は、所得税がかかってきます。

ギャラ飲みにかかる税金は?

ギャラ飲みで得た報酬にかかる可能性のある税金は「所得税」か「住民税」です。

ギャラ飲みの収入は、patoなどのマッチングアプリから報酬としてもらったり、運営会社から給与としてもらったりするので、自分が稼いだお金にかかる税金=所得税を払う必要があるのです。

なお、その金額によって、所得税の支払い or 住民税の申告に分かれますが、そのボーダーラインは次の章で説明します。

どんな場合に税金がかかるのか

税金がかかるか否かの基準はとても明確で、1年間に得た「金額がいくらか」です。

1月1日〜12月31日までの間にパパ活・ギャラ飲みでいくら分の報酬があったかで判断されます。

税金の種類によって、金額のバーが異なるので、ケース別に分けて説明します。

  税金がかかる対象の例 税金がかかる金額(1年間の合計)
贈与税 パパ活でもらったプレゼントやお金 110万円を超えたら
所得税 パパ活・ギャラ飲みで得た収益 20万円を超えたら
住民税 パパ活・ギャラ飲みで得た収益 1円~20万円まで


所得税と住民税の区切りが少しわかりづらいですが、私たちは、本業であれ、副業であれ、自分が稼いで儲けを得た場合には税金を払う必要があります。

その対象が20万円を超えた場合は所得税の確定申告を行い、20万円以下の場合は住民税の申告を行う必要があるのです。

税金はどのくらい取られるのか

それでは一体どのくらい税金がとられるのでしょうか?

その率は、贈与税は10%~55%、所得税は5%~45%です。住民税は原則一律10%です。

例えば、贈与税の場合、金額別の税率は以下のとおりです。

基礎控除後の金額 200万円以下 300万円以下 400万円以下 600万円以下 1,000万円以下 1,500万円以下 3,000万円以下 3,000万円超
税率 10% 15% 20% 30% 40% 45% 50% 55%
控除額 - 10万円 25万円 65万円 125万円 175万円 250万円 400万円

 

控除後?控除額?などわかりづらい言葉ばかりですが、基礎控除というのは金額のバーである『110万円』分を除いた金額ということです。

つまり、年間総額300万円のプレゼントを受けとった分の贈与税は、

(贈与された300万円ー控除額110万円)×税率10%=19万円

なんと20万円近くもっていかれてしまうんです!

1,200万円の時計をプレゼントされたとしたら、贈与税は311万円!

2,500万円の車をプレゼントされたとしたら、贈与税は900万円!

高額なプレゼントほど持っていかれる金額は大きくなるので、パパから無償で高額のプレゼントをもらう場合は注意が必要です。

賢い対策!パパ活しながら節税する方法

そもそも確定申告や納税の手続きは、手間がかかりわかりづらく初めての方には時間がかかります。

また、取られる金額がそれなりに大きいので、なるべくなら税金を払わずにパパ活・ギャラ飲みを続けたいのが本音ですよね。

合法的に節税するにはどうしたらいいのでしょうか?

プレゼントなどは合計110万を超えないようにする

贈与税は1年間でもらった金品の合計が110万円を超えた場合にかかる税金です。

つまり、ピッタリ110万円であれば1円も払わなくてOKですが、120万円であれば1万円、150万円であれば4万円税金を払う必要があります。

110万円というのは、単純に月割りして一ヶ月9万ほどです。

確定申告そのものをしたくない、脱税のリスクを負いたくない、という方は、日頃からもらったものをメモして超えないように調整しましょう。

なお、この計算は「一人のパパから110万円」ではなく、パパが複数いる場合は、その全員からの「合計金額が110万円を超えているかどうか」で判断されるので注意しましょう。

かかった経費を計上する

パパ活・ギャラ飲みの儲けから「所得税」を払う場合は、必要経費を計上することができます

経費と聞くとピンと来ないかもしれませんが、例えば個人経営のカフェが、売上金額から家賃やコーヒー豆の代金を引いて残った収益に対して税金を払うのと同じことです。

実は、パパ活・ギャラ飲み活動をするためにかかった経費は、かなり幅広く計上できます。

  • パパ活・ギャラ飲みアプリ利用時の通信費
  • パパ活・ギャラ飲みのために使った衣装代や化粧品代
  • 指定の場所へ向かう際の往復交通費 など


これらを確定申告のときに経費として申請すれば、そもそもの儲けの額が小さくなるので、税金の額も減らすことができます。

経費に含まれるもの、含まれないものの考え方については、以下の記事もご参考ください。

 

そもそも本当にバレるの?

現在のところ、パパ活をしている女性の申告漏れが摘発されたという、公の情報はありません。

しかし、先日ギャラ飲みアプリ業界シェアNo.1であるpatoに国税調査が入りました

それ以降、pato利用者の中で脱税の可能性がある女性へ個別調査が開始されているようです。

また、それ以外にもキャバ嬢の脱税も数年に1度は摘発されているため、高額プレゼントや無申告の報酬への調査の目は常に向けられていると考えた方がよいでしょう。

バレてしまう原因は?

それでは、どのような場合にバレてしまうのでしょうか。

1. 銀行振り込みの記録からバレる

最もわかりやすいのが銀行振り込みの記録です。

誰から誰に、いつ、何円送られたのかがハッキリと残ってしまうため言い逃れができません。

なお、「現金手渡しならわからない」「タンス貯金ならばれない」と思われるかもしれませんが、パパ側に税務調査が入って出金記録を見られれば一発でバレてしまうので注意しましょう。

2. 使っているパパ活サイトなどが税務調査を受ける

ギャラ飲みサイトpatoの例のように、自分が利用しているアプリやサイトなどが税務調査を受けることもあります。

そうすると利用者リストが税務署の手に渡るため、そこから芋づる式に見つかってしまうことも十分考えられます。

3. SNSの発信履歴からバレる

パパから高額のプレゼントをもらった際に、つい自慢したくなってSNSなどに投稿していませんか

最近ではSNSも税務署がチェックしているようなので注意が必要です。

"もらった"などと本文に書いてあれば自明ですし、学生やフリーターの収入に比して高額なものを幾つもアップしていると疑いの目を向けられてしまうこともあります。

4. 知り合いから匿名通報される

一番盲点なのが自分の知り合いからの匿名通報です。

税務署には匿名通報制度があり、パパ活に限った話ではありませんが、週に数件程度は情報提供があるほど頻繁に利用されているようです。

パパ活・ギャラ飲みの友達と情報共有している中で、「私はこんなにすごいものをもらった」などと話していませんか?

仲間と思っていてもいつのまにかライバル心や反感を買い、通報される可能性は大いにあります。

バレたらどうなるの?罰則・罰金は?

無申告だったことがバレたら、逮捕されたり、罰則・罰金はあるのでしょうか?

通常の税務調査は、脱税を見つけて税金を適切に払わせる目的で行うので、高額で悪質な故意と判断されない限りは、刑事責任を問われることはありません

ただし、無申告が判明した場合、納めるべき税金に加え、ペナルティとして追加の税金を払う必要があります

延滞税

レンタル屋の延滞料と同じ考えで、本来納税すべきであった期日から時間が過ぎれば過ぎるほど金額が大きくなります。

  • 納税期限の翌日から2ヶ月間
     未納税額×年率2.4%×延滞日数/365日
  • 2ヶ月をこえた日以降
     未納税額×年率8.7%×延滞日数/365日


延滞税率は年によって変動するので、上記は令和4年時点の年率です。

なお、国税庁HPでは空欄に数字を入れるだけでシミュレーションができるので気になる方は試してみましょう。

無申告加算税

申告をしなかったことに対する罰金です。

  • 税務署の調査を受ける前に自主的に納付した場合
     未納税額×5%
  • 税務署の調査で発覚①  意図的ではないと判断される場合
       未納税額×15%~20%
  • 税務署の調査で発覚②  隠ぺいがあったと判断される場合
     未納税額×40%


延滞税と無申告加算税は、ダブルでかかってくるため、発覚後に支払うことになると半分以上の金額をもっていかれてしまうこともあります。

申告が必要なものは、しっかり期限内に申告して正しく税金を納めるようにしましょう。

確定申告の仕方は?

税金の納め方「確定申告」も近年はとても手続きがしやすくなりました。

手書きで税務署に提出するだけでなく、e-TAXを使えばインターネット経由で提出することも可能です。

また、申請書類も、freeeやよい、MoneyForwardなどの無料サービスを使えばカンタンに作成できます。

専門知識がなくても、質問に○か×で答えるだけでOKですし、スマホアプリでも利用できます。

詳しくはこちらの記事もご参考ください。

 

前年度分を申告する場合は3月15日まで!

確定申告には期限があり、2021年1月1日~12月31日の1年間分の申請期限は、2022年3月15日までです。

e-TAXであれば申請期間中は24時間利用できますが、利用登録のためにマイナンバーカードを使うか、個別に申請して利用者識別番号を取得しなければならないので注意しましょう。

オミクロン株拡大で今なら延長措置も可能

今回の分はもう間に合わない!という方もご安心ください。

新型コロナウィルスのオミクロン株の感染拡大による特別措置として、2022年4月15日までの期限延長が可能になりました。

申請書類の余白欄や、e-TAXの特記事項欄に、「新型コロナウイルスによる申告・納付期限延長申請」と書くだけでOK、医療機関の受診証明の添付なども必要ありません。

間に合わなそうだからとあきらめずに手続きを始めてみましょう。

まとめ

この記事では、パパ活・ギャラ飲みとそれに関わる税金について解説しました。

高額なプレゼントや報酬を受け取っているのに無申告であると、脱税を指摘され、罰金などが発生することもあります。

自分はバレないだろうと思わずに、納めるべき税金はしっかり納めたうえでパパ活・ギャラ飲みをするようにしましょう。

 

画像出典元:o-dan

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