株式会社エードットの決算/売上/経常利益を調べ、IR情報を徹底調査

執筆: 編集部

売上総利益は創業以来で過去最高!「エードット」の第2四半期決算

2020年6月期 第2四半期決算

  • 売上高:12億4,300万円(前期比+16.6%)
  • 営業利益:1億2,200万円(前期比△16.3%)
  • 経常利益:1億円(前期比△30.5%)
  • 当期純利益:5,500万円(前期比△39.5%)

セールスプロモーションや、イベント向けのブランディング事業を手掛ける「株式会社エードット」の決算を見ていきます。

【グラフ】売上総利益・営業利益推移

成長に向け、「M&A費用」、優秀な人材確保のための「採用費」への積極的な投資によるコスト増がありましたが、売上総利益は創業以来で過去最高となりました。

【グラフ】クライアント数推移

新規クライアント開拓を引き続き積極的に行い、上位顧客への依存度が低下し、さらに安定的な業績向上への顧客基盤を確立しました。

案件規模拡大に注力した結果、売上総利益1,000万円以上(半期ベース)の件数が大幅に増加し案件の大口化に成功しましたが、課題として、引き続き小規模クライアントの割合も多く、利益貢献につながりにくいプロジェクトにリソースが割かれている状況のようです。

 

なお、業績予想について変更はありません。

画像出典元:「株式会社エードット」決算説明会資料

 

2019年6月期 通期決算(19年6月更新)

  • 売上高:21億3,300万円(前期比+47.0%)
  • 営業利益:1億8,900万円(前期比+52.3%)
  • 経常利益:1億6,700万円(前期比+36.5%)
  • 当期純利益:1億800万円(前期比+25.2%)


セールスプロモーションや、イベント向けのブランディング事業を手掛ける「株式会社エードット」の決算を見ていきます。

2019年6月期通期の連結業績は、前期に対し大幅な増収増益となっています。

エードットは、今年3月29日に東京証券取引所マザーズ市場へ上場。
国内に1社、海外に1社子会社を設立するなど、積極的な事業展開を行ったことにより、売上総利益率が改善された反面、事業拡大に伴う先行投資および上場関連費用等により販管費は増加しました。

【グラフ】年間売上高推移

売上高の年平均成長率は75.9%と高く、広告市場6兆円(経済産業省調べ)の中で急速にシェアを拡大しています。
また、営業利益も50%以上の成長率を維持。20年6月期も高い成長率を見込んでいます。

上半期は、既存クライアントの大口案件受注により業績が好調でしたが、大口クライアントへの依存度が高いことを課題視しており、下半期では上位クライアント20社のうち新規クライアント40%を達成。上位顧客への依存度が低下し、安定的な顧客基盤を確立。

また、2019年6月にはスポーツチャンネル「DAZN(ダゾーン)」と共同で、コミュニケーションサークル「DAZN CIRCLE(ダゾーン サークル)」を新オフィス1階にオープンしました。


DAZN CIRCLE

2020年6月期 業績予想

  • 売上高:27億5,200万円(前期比+29.0%)
  • 営業利益:2億9,000万円(前期比+52.9%)
  • 経常利益:2億7,300万円(前期比+63.1%)
  • 当期純利益:1億7,0000万円(前期比+56.8%)


2020年6月期の通期の業績予想は、前期に対し大幅な増収増益を見込んでいます。

画像出典元:「株式会社エードット」決算説明資料

 

 

2019年6月期 第3四半期 累積業績(19年7月更新)

  • 売上高:15億3,300万円
  • 営業利益:1億7,000万円
  • 経常利益:1億5,800万円
  • 四半期純利益:9,500万円


株式会社エードットは、セールスプロモーションや、PRの企画~運営まで行うブランディング事業を行っています。
2019年3月29日に、東京証券取引所マザーズ市場へ上場しました。

【グラフ】業績ハイライト(四半期累計)

SPやPR、クリエイティブといったサービスを複合的に組み合わせ、事業やサービス、プロダクトの総合的プロデュースに注力した結果、売上高、営業利益ともに計画通り進捗。特に営業利益は、通期計画の91.9%を達成しています。

しかしながら、第4四半期は本社移転等の費用を考慮し、通期予想は据え置きとなっています。

【グラフ】業績ハイライト(四半期販売費)

従業員は着実に増加しています。

今後も「人財」への投資は続けていく方針とのこと。

2019年6月期 業績予想

  • 売上高:20億2,700万円(前期比+39.7%)
  • 営業利益:1億8,500万円(前期比+49.2%)
  • 経常利益:1億6,300万円(前期比+33.6%)
  • 当期純利益:1億200万円(前期比+17.2%)


2019年6月期の連結業績予想は、前期に対し増収増益を見込んでいます。

既存の大手クライアントとの取引拡大に加え、2018年6月期に新規顧客開拓を行った大手クライアントとの取引開始を見込んでいます。

エードットの事業内容

2012年7月に設立した「株式会社エードット」。

社長の伊達晃洋が、株式会社アーヴァンネット南十字社、株式会社ワイズインテグレーション、株式会社アップクオリティへの転職を経て、3社での広告・プロモーションの経験を活かして設立。

設立当時は、前職が食品系に強いプロモーション会社だったことを活かし、店頭プロモーション会社と打ち出していました。

実績の1つとして、エードットが手掛けている「もったいないアクション」は、テレビやラジオ、WEBなど様々な媒体で取り上げられ、話題のプロジェクトとなっています。
これは、日本の食糧廃棄問題に焦点を当て、問題なく食べられるけど傷がついたなどの理由で買い手がつかない食材を美味しく提供するというプロジェクト。

第1弾として15年1月に東京・丸の内の新東京ビルに『魚治』をオープンし、規格外の大きさや獲れすぎたなどの理由から、築地市場でまだ食べられるにもかかわらず買い手がつかなかった食材を活用しています。

17年秋には、ローソン「おにぎり屋」のリブランディングを担当。ロゴデザイン、キーカラーの刷新から、パッケージや店頭POPなど全体のリニューアルを行いました。

現在は、ブランディング事業会社として、特定のサービスの提供だけでなく、顧客ニーズに合わせて複数のサービスを組み合わせ、複合的に提供しています。

これにより、サービスの内製化が可能になり、迅速且つコストメリットがうまれ、高い収益性の確保が可能となりました。売上の90%が、クライアントとの直接取引となっています。


ブランディング事業内容

食品だけでなく、鉄道やレジャー、スポーツ協会のプロデュースやテーマパークのPRを手掛けるなど幅広く事業を展開しています。

1

ブランディング事業

  • マーケティング・ブランディング戦略策定
  • CI計画・VI計画・企業ブランディング
  • Webサイトの企画及び制作
  • ポスター・グラフィック制作
  • PR企画立案・コンサルティング・PR業務代行
  • 採用コンサルティング
2

セールスプロモーション事業

  • 店頭プロモーションの企画及び制作
  • サンプリング・キャンペーンの企画及び運営
  • イベントの企画及び運営
  • 営業支援、販売促進等における人材派遣及び運営

画像出典元:「株式会社エードット」決算説明資料

 

 

第6期決算公告(19年2月更新)

  • 売上高:14億5,156万円
  • 経常利益:1億2,279万円
  • 当期純利益:8,703万円

実績の一つである『もったいないアクション』では、第1弾として15年1月に東京・丸の内の新東京ビルに『魚治』をオープンし話題になりました。
規格外の大きさや獲れすぎたなどの理由から、築地市場でまだ食べられるにもかかわらず買い手がつかなかった食材を活用しています。

現在は、鉄道やレジャー、スポーツ協会のプロデュースやテーマパークのPRを手掛けるなど幅広く事業を展開しています。

Great Place to Work® Institute Japanが発表する「働きがいのある会社ランキング」では、小規模部門にて2018年・2019年の2年連続でベストカンパニーに選出されました。

マザーズ上場へ

2月25日、株式会社東京証券取引所より、東京証券取引所マザーズ市場への新規上場が承認されました。
2019年3月29日に上場予定です。

出典:有価証券届出書

会社概要

会社名 株式会社エードット
事業内容 ブランディング事業
セールスプロモーション事業
所在地 東京都渋谷区渋谷2-16-1 Daiwa渋谷宮益坂ビル11F
設立日 2012年7月
代表 伊達 晃洋
資本金 4,858万円
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