前年の純利益は△1億4,700万円でしたが、今期は前年比約2倍の△3億1,800万円と赤字が拡大する結果となっております。
2018年11月にはスマホのみでバーチャルキャラクターになりきり、ライブ配信をすることができるiPhone向けアプリ「SHOWROOM V」をリリースしています。
まだしばらく投資フェーズという感じなんでしょうね。
2018年3月の当期純利益は△1億4,000万円、3期連続の赤字となりました。赤字の原因は、売上の伸び悩みやVR事業への先行投資の可能性が考えられます。
SHOWROOMの売上は、ファンが配信者に対して課金する「ギフティング」の手数料とテレビ局や出版社とのコラボが中心です。DeNAの守安社長は単月での黒字化は達成していると述べていますが、月によってバラツキが見られます。
安定して毎月黒字化が達成できれば更に先行投資が可能になるので、これからの動向に注目していきたいです。
SHOWROOMは登記の際に発行可能株式総数を40,000株と定めています。
設立時の発行済株式の総数は9,000株。SHOWROOMはDeNAから分社化する形で設立されたので、9,000株全てを代表の前田氏が所持しているかどうかは分かりません。
その後、2015年8月にソニー・ミュージックエンターテイメントに株式を1,000株発行し、資金調達を5,000万円実施しました。これ以降の資本金と発行済株式数、バリュエーションの推移を下の表にまとめます。
2016年8月に発行した株式は普通株式、2017年9月に発行した株式はA種種類株式です。
2016年8月に発行した普通株式から計算すると、1株50,000円。累計で11,000株発行していたので、当時のバリュエーションとしては、5億円~6億円になるでしょう。
2017年9月にSHOWROOMの監査役が交代しました。IPOに向けて動き始めていることが伺えます。
今後も注目していきたい企業です。
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