世界最速でiPS細胞の具現化を目指す「ヘリオス」の決算を見ていきます。
【グラフ】損益計算書(P/L)の概要
前年同期比と比べますと、研究開発費が10億円減少したことで、営業利益は増加し、当期利益は△44億円となっております。
2019年12月末の流動資産は185億円で前期末比は+62億円となり、資産合計は211億円となりました。
なお、業績予想は開示されておりません。
画像出典元:「株式会社ヘリオス」決算説明会資料
となっています。
ヘリオスは11月26日、自社が開発する HLCM051 が、ARDS(脳梗塞急性期及び急性呼吸窮迫症候群)を対象とした希少疾病用再生医療等製品として、厚生労働省による大臣承認を経て指定された発表。
なお、業績予想は非公開となっています。
となっています。
iPS細胞技術の具現化を目指す「Healios」、世界に向けて承認第一号を目指しています。
2019年12月期第2四半期の業績は、前年に比べ赤字幅が縮小しました。
営業利益は研究開発費の減少によって +13億3,100万円、事業譲渡対価の一部であるマイルストン収入の実現によって当期純利益は+14億4,100万円という実績になりました。
ヘリオス社は、2016年に米国のバイオテクノロジーベンチャーであるAthersys, Inc.(NASDAQ: ATHX)(以下、アサシス社)とライセンス契約を締結し、体性幹細胞再生医薬品の開発を開始しました。
アサシス社の創製した幹細胞製品MultiStem®(HLCM051)は、ヒト骨髄由来の細胞製剤です。同社が特許権・特許実施許諾権を保有し、既に複数の治験が進められ、一定の安全性が認められています。
HLCM051は、凍結保存により長期保管が可能、免疫抑制剤が不要、静脈注射(点滴)で投与された細胞は体内へ蓄積することなく消失、といった特徴を有しています。
iPS細胞(人工多能性幹細胞)とは、皮膚などの体細胞にいくつかの因子を導入することによって作り出される、様々な組織や臓器の細胞に分化する能力(多能性)と、ほぼ無限に増殖する能力(増殖能)を持った細胞です。
iPSC再生医薬品は、iPS細胞を分化誘導(細胞を特定の機能を持った細胞に人為的に変化させること)して人体と近似の機能を持つ細胞を作製し、その細胞を移植することによって、機能不全に陥った細胞等を置換して機能を回復することを目的とする製品です。
画像出典元:「株式会社ヘリオス」決算説明会資料、公式HP
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