靴とファッションの通販サイト『LOCONDO.jp』を運営する「株式会社ロコンド」の決算を見ていきます。
2020年2月期 第3四半期の業績は、売上高41億5,600万円、営業利益△3億3,000万円、最終利益△3億5,400万円となっています。
マスメディア広告を軸とする、1年半の積極投資期間を経て、本四半期は+1.4億円の営業黒字を計上しました。
【グラフ】営業利益推移
今期はファッション全体の需要が落ち込んでいた中、広告投資も抑制したにもかかわらず、アクティブユーザーは90万人を突破しました。
【グラフ】EC事業 アクティブユーザー数
引き続き、EC事業、Platform事業、Brand事業、各々の強化と「個」の強化と「相互補完性」によって全体最適化を志向しながらも、今年度、主に取扱高・売上高ともに30%以上の成長率でしたが、進捗率は低いため、計画値を修正いたしました。
画像出典元:「株式会社ロコンド」決算説明資料
靴とファッションの通販サイト『LOCONDO.jp』を運営する「株式会社ロコンド」の決算を見ていきます。
2020年2月期 第2四半期の業績は、売上高41億5,600万円、営業利益△3億3,000万円、最終利益△3億5,400万円となっています。
20年2月期中に利益の黒字化を目指すロコンドですが、第2四半期は前四半期から赤字幅拡大で着地しました。
なお、19年2月期第3四半期から連結決算に移行したため比較はありません。
【グラフ】連結・取扱高(返品差引後) 推移
構成比68%を上回る主力の『LOCONDO.jp』をはじめ、全ての事業が伸長し、取扱高は45%の90億2,200万円と高成長。
これにより、売上高も大幅に増収しています。
EC事業(返品前)は、『LOCONDO.jp』、楽天市場、Yahoo!ショッピングなど他社モールへの出店をあわせ、出荷件数は98万6,768件、出店ブランド数は2,365と順調に増加。6~8月の返品率は25%と過去最良水準を記録しました。
【グラフ】単体・限界利益(=売上総利益 – 変動費)、固定費 推移
一方、利益面では、認知度向上を目的としたテレビCMなどの広告宣伝費を積極的に投下したことで赤字に。
販売費及び一般管理費として約35億7,200万円を計上しています。
なお、通期の業績予想に変更はありません。下期は、PayPayモールへの出店も計画しているとのこと。
画像出典元:「株式会社ロコンド」決算説明会資料
靴とファッションの通販サイト「LOCONDO.jp」の運営で知られる「株式会社ロコンド」の決算を見ていきます。
第1四半期の業績は、売上高21億9,000万円となり、過去最高を更新しました。
なお、2019年2月期第3四半期より四半期連結財務諸表を作成しているため、2019年2月期第1四半期の数値及び2020年2月期第1四半期の対前年同四半期増減率の記載はありません。
LOCONDO.jpは「自宅で靴の試着ができる」「交換・返品を無料で行うことができる」ことが特徴的。
ファッション通販の中でも、試着ができないことで買いにくかった靴の不安を上記のサービスで解消しています。
ロコンドTVCM
デヴィ夫人、霜降り明星、辻元舞が広告キャラクターのテレビCMでは「自宅で気軽に試着できる」というロコンド最大のメリットを表現しています。
【グラフ】ECモールアクティブユーザー数 (モバコレ除く)
LOCONDO.jpを軸とする「EC事業」では、TVCMの開始による認知度やユーザー満足度が向上。
テレビCM以降、アクティブユーザー数の積み上げ幅は一気に加速し、前年同期比47%増の80万人を突破。
【グラフ】ECモール取扱高
ECモールのみの取扱高は、前年同期比41%増の35億円。
次に、もう1つの事業「プラットフォーム事業」の業績を見ていきます。
「プラットフォーム事業」では、EC支援(BOEM)、倉庫受託(e-3PL)、店舗の欠品及び品揃え補強(LOCOCHOC)等のサービスを提供しています。
【グラフ】e-3PL 出荷個数
倉庫受託を行う「e-3PL」の出荷個数は、前年同期比430%増と大幅に増加。
e-3PLとは、リアル店舗や他のECへの出荷・返品を担うサービス。LOCOPORT(倉庫)保管中は、ECで販売しているため、眠っている在庫をゼロにできる、独自サービスです。
【グラフ】LOCOCHOC 取扱高
また、店舗欠品フォローシステム「LOCOCHOC」での取扱高は、前年同期比165%増の5.9億円に。6億円も目前となっており、前年の2倍の売上に昇る勢いです。
こちらもロコンドの独自サービスで、店舗で注文を受け付けて、店舗で支払いし、LOCOPORT(倉庫)から直接商品を郵送するサービスです。
【グラフ】在庫数と取扱高の相関性
新契約による倉庫キャパシティを確保しつつ、倉庫コストの増加は抑制できているため、あとは在庫さえ増え続ければ取扱高は増える計算となっています。
今年3月、株式会社千趣会が保有する「株式会社モバコレ」の株式を100%取得する株式譲渡契約を千趣会と締結。
モバコレは、20代女性を中心とする中価格帯メインのファッション通販サイトを運営しており、この子会社化によって、ロコンドが強みとするF2層 (35〜49 歳女性) に加えて、F1層(20〜34 歳女性)を中心にロコンドグループのアクティブユーザーを20% (モバコレアクティブユーザーは約10万人) 増やすことが可能になりました。
ロコンドは、前期の売上高67億1,000万円に対して、32億9,000万円増の100億円(前年同期比49.0%増)を見込んでおり、利益の黒字化を目指しています。
【グラフ】2019年度 テレビCM予算 (概算値)
テレビCMで知名度が向上したロコンドですが、テレビCMの予算は第1四半期で重点的に投下したとし、第2四半期からは減少させていく計画です。
株式会社ロコンドは、2010年10月に設立し、2011年2月に靴とファッションの通販サイト「LOCONDO.jp」のサービスを開始。
沿革
B2Cサービス「EC事業」とB2Bサービス「プラットフォーム事業」の2つの事業で展開しています。
事業内容
返品無料の靴とファッションの総合通販サイト。
LOCONDO.jpのビジネスモデル
楽天、Yahoo!で展開する販売チャネル。LOCONDO.jpが弱い領域を補完する位置づけ。
EC事業の販売シェア
2012年7月からサービス開始。
ブランド公式通販ECの開発に加え、出荷・返品、撮影、顧客応対、広告運営などを「ワンストップ」で、かつ、LOCONDO.jpと同じ「高いサービス水準」で提供できる。
2015年8月からサービス開始。
一定数まで「無料」で入荷・保管し、土日含め、リアル店舗や他のECへの出荷・返品を担うサービス。
LOCOPORT保管中は、ECで販売しているため、眠っている在庫をゼロにできる。
e-3PLの仕組み
初期費用無料、月額980円で利用できる「店舗欠品フォローシステム」。
店舗で商品の注文を受け付け、店舗で支払いし、LOCOPORT(倉庫)から顧客へ直接郵送するサービス。
LOCOCHOCの仕組み
画像出典元:「株式会社ロコンド」決算説明資料・成長可能性に関する説明資料・公式HP
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