株式会社Welbyの決算/売上/経常利益を調べ、IR情報を徹底調査

執筆: 編集部

人員投資で最終損益は100万円の赤字となった「Welby」の通期決算

2019年12月期 通期決算

  • 売上高:3億4,800万円
  • 営業利益:△1億8,400万円
  • 経常利益:△1億9,600万円
  • 四半期純利益:△1億4,000万円

治療支援デジタルサービスの企画・開発・運用を行っている「株式会社Welby」の決算を見ていきます。

【グラフ】売上総利益 前期比較

売上高は7億9,800万円で前期比△1.2%となりました。

【グラフ】営業利益増減分析

収益構造の変化により、売上総利益率の上昇は+9.2%となりましたが、株式公開に伴う管理体制の強化や業容拡大のための人員採用の増加に加え品質管理や研究開発、セキュリティ強化などにより、営業利益は1,600万円で前期比89.4%と減少しました。

 

2020年12月期 業績予想

  • 売上高:12億1,700万円
  • 営業利益:1億1,200万円
  • 経常利益:1億1,200万円
  • 四半期純利益:7,800万円

引き続き、事業成長のための投資による費用増を見込んで、売上高は前期比+52%としています。

画像出典元:「株式会社Welby」決算説明会資料

 

2019年12月期 第3四半期決算(19年12月更新)

  • 売上高:3億4,800万円
  • 営業利益:△1億8,400万円
  • 経常利益:△1億9,600万円
  • 四半期純利益:△1億4,000万円

治療支援デジタルサービスの企画・開発・運用を行っている「株式会社Welby」の決算を見ていきます。

第3四半期累計の売上高は3億4,800万円、営業利益は△1億8,400万円、経常損益(非連結)は△1億9,600万円の赤字に転落しました。

2019年11月6日にスズケンとの資本業務提携を締結し、新たな協業・ビジネスモデルを検討しPHRソリューションの普及推進をしていくとみております。

 

なお、通期業績予想には変更ありません。 


画像出典元:「株式会社Welby」決算説明資料

2019年12月期 第2四半期 決算(19年9月更新)

  • 売上高:2億400万円
  • 営業利益:△1億100万円
  • 経常利益:△1億1,300万円
  • 四半期純利益:△8,100万円

治療支援デジタルサービスの企画・開発・運用を行っている「株式会社Welby」の決算を見ていきます。

2019年12月期 第2四半期の累計業績(非連結)は、売上高は2億400万円、営業利益は△1億100万円、最終損益は△8,100万円の赤字で着地。
Welbyは、今年3月29日に東京証券取引所マザーズに上場したため、前年同期比較はありません。

営業総利益の減少の要因は、前期のスポット売上の影響と、IPOに伴う管理体制強化に2億5,118万円を計上したことによるものです。

セグメント別の業績は以下の通り。

【グラフ】セグメント別の業績

前年同期の特殊要因により、両カテゴリーとも前年同期比で減少していますが、通期に対して予想通りの進捗とのこと。

2019年6月末時点で、各アプリの合計ダウンロード数は約60万回を達成しています。

また、疾患ソリューション事業では、今年3月にマルホ株式会社と「ニキビログ」、5月には 「アトピーノート」をリリース。
皮膚科領域でのPHRサービスを拡大しました。


ニキビログ

一方、マイカルテ事業では、Welbyマイカルテユーザーが登録したかかりつけ医療機関は9,500施設に拡大しています。

なお、通期業績予想には変更ありません。

画像出典元:「株式会社Welby」決算説明会資料

 

 

2019年12月期 第1四半期 決算(19年7月更新)

  • 売上高:1億100万円
  • 営業利益:△5,000万円
  • 経常利益:△6,300万円
  • 四半期純利益:△4,400万円


株式会社Welbyは、患者、医師をはじめとする医療関係者、医療関連企業や自治体等とともに共同でサービスの開発・運営を行っています。
2019年3月29日に、東京証券取引所マザーズに上場しました。

「Empower the Patients」を事業ミッションのもと、医療関係者をはじめ、大手の製薬メーカー、医療機器メーカー等とともにPHR(パーソナル・ヘルス・レコード)プラットフォームサービスの普及に取り組んでいます。
その結果、2019年3月末時点で各アプリの合計ダウンロード数は約56万回に達しました。

セグメントの業績

Welbyのセグメントは「疾患ソリューションサービス」「Welbyマイカルテサービス」の2つに分かれています。

  • 疾患ソリューションサービス

マルホ株式会社と皮膚領域においてニキビ患者向けの「ニキビログ」の提供を開始するなど、PHRプラットフォーム適用疾患領域を拡大したほか、既存サービスからのランニング収益、改修改善のための追加受注などを着実に獲得。

また、営業パイプライン上にある製薬メーカー等からの、当期中に納品見込の新規案件の受注が堅調に推移しました。
ほか、自社開発ソフトウェアとしてのオンコロジー(がん全般)のサービス開発が進捗するなど、事業基盤の強化に注力しました。

  • Welbyマイカルテサービス

各医療機器メーカー、検査会社等との営業連携、サービス連携も引続き強化し、Welbyマイカルテユーザーが登録したかかりつけ医療機関は、2019年3月末時点で11,000施設(無料利用施設を含む)を超えました。

また、大阪市立大学における非アルコール性脂肪肝疾患(NAFLD)患者を対象にしたモチベーション管理による脂肪肝の改善を目的とする研究で「Welbyマイカルテ」が採用されるなど、PHRデータの臨床研究における活用も進んでいます。

2019年12月期 業績予想

  • 売上高:10億8,300万円(前期比+34.2%)
  • 営業利益:2億円(前期比+28.7%)
  • 経常利益:1億8,400万円(前期比+19.9%)
  • 当期純利益:1億5,600万円(前期比△11.4%)

2019年12月期の業績予想は、前期に対し増収増益を見込んでおり、黒字化を目指します。

Welbyの通常の取引形態として、製薬企業の決算期のある第1四半期及び第4四半期に納品、検収となる案件が多く、特に近年は外資系製薬企業の決算が集中する第4四半期会計期間に売上が顕著に大きくなる傾向があります。

また特別損益については、特段見込んでいる事項はないとのことですが、前期の税効果会計の影響により、当期純利益は前期比11.4%減の1億5,600万円を見込んでいます。

画像出典元:「株式会社Welby」決算説明会資料

 

 

2018年12月期 第3四半期 決算(19年3月更新)

第3四半期累計業績は

  • 売上高:4億7,337万円
  • 営業利益:2,745万円
  • 経常利益:2,735万円
  • 四半期純利益:2,207万円

となっております。

 

第7期決算公告

第7期決算は

  • 売上高:4億7,475万円
  • 経常利益:△7,609万円
  • 当期純利益:△7,696万円

となっています。

業績推移

決算期
(百万円)
15/12
(第5期)
16/12
(第6期)
17/12
(第7期)
売上高 237 253 475
経常利益 30 △136 △76
当期純利益 20 △136 △77

事業内容

1

疾患ソリューションサービス

製薬メーカーや機器メーカーをはじめとする企業のプロダクトや疾患ごとのマーケティングおよびプロモーションの支援を行います。

提携会社に、株式会社ケアネットや株式会社エス・エム・エスがあり、医療者から患者までを意識したサービスを提供することが可能です。より効率的なマーケティング活動を支援しています。

 

PHR(パーソナル・ヘルス・レコード)サービスは以下のようなものがあります。

 

 

2

Welbyマイカルテサービス

「Welbyマイカルテ」は糖尿病や生活習慣病の患者さんの自己管理をサポートするクラウドサービスです。

血糖値・血圧・体重などの測定値や、食事や運動の記録を簡単にできます。さらに、「Welbyマイカルテ」を導入している医療機関とデータを共有することもできます。

 

 

Welbyは患者、医師をはじめとする医療関係者、医療関連企業や自治体等とともに共同でサービスの開発・運営を行っています。

マザーズ上場へ

2月27日、株式会社東京証券取引所より、東京証券取引所マザーズ市場への新規上場が承認されました。

2019年3月29日に上場予定です。

会社概要

会社名 株式会社Welby
事業内容 疾患ソリューション事業
マイカルテ事業
医療データ調査事業
所在地 東京都中央区日本橋本町3-8-3 東硝ビル5階
設立日 2011年9月
代表 比木 武
資本金 6億8,000万円
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