人脈の構築や管理・ ビジネスの情報収集に活用できるビジネスSNSプラットフォーム『Wantedly』を提供している「ウォンテッドリー株式会社」の決算を見ていきます。
2020年8月期 第1四半期の業績は、前期に対して12.9%の増収となっています。 投資を行いながらも黒字を確保しています。
【グラフ】営業収益の四半期推移
【グラフ】営業利益・営業利益率の四半期推移
営業収益の推移を見てみますと、基本プランは前年比32.7%増収となりました。
2020年8月期の業績予想には変更はありません。
投資先行は計画通りの進捗で、第2四半期以降もその他広告費を強化する方針としております。
画像出典元:「ウォンテッドリー株式会社」決算説明資料
人脈の構築や管理・ ビジネスの情報収集に活用できるビジネスSNSプラットフォーム『Wantedly』を提供している「ウォンテッドリー株式会社」の決算を見ていきます。
2019年8月期通期の業績は、前期に対し大幅な増収増益となっています。
【グラフ】営業利益・販売管理費の四半期推移
しかし第4四半期は、広告費の増加により営業利益は△1,900万円の赤字となりました。
特に増加したのは、つながり管理アプリ『Wantedly People』の広告費です。
【グラフ】サービス関連主要指標の四半期推移
2019年8月末時点で、登録企業ユーザ数は前連結会計年度末から4,668社増加し3万3,475社、登録個人ユーザ数は60万9,197人増加し209万3,910人に達しています。
「Wantedly Visit」継続課金モデル
営業収益の四半期推移は、順調な右肩上がりとなっています。売上構成の割合は、基本プランが大きく占めており、成長も牽引しています。
2020年8月期の通期の業績予想は、前期に対し増収増益を見込んでいます。
売上高は前期比18%増を見込んでいますが、利益はほぼ横ばい。「Wantedly People」への投資を継続する計画と発表しています。
画像出典元:「ウォンテッドリー株式会社」決算説明資料
人脈の構築や管理・ ビジネスの情報収集に活用できるビジネスSNSプラットフォーム「Wantedly」を提供しているウォンテッドリーの決算を見ていきます。
ウォンテッドリーは、働きたい人と企業をつなぐ会社訪問サービス「Wantedly Visit」や、名刺管理が出来るつながり管理アプリ「Wantedly People」などを提供しています。
2019年8月期第3四半期の連結累計業績は、前年同期に対し、大幅な増収増益となっています。
【グラフ】営業収益の四半期推移
営業収益の推移を見てみると「基本プラン」「オプション他」ともに年々増収しています。
【グラフ】サービス関連主要指標の四半期推移
第3四半期末時点での登録企業ユーザ数は32,387社、登録個人ユーザ数は193万7,039人。
いずれの指標も着実に伸長していますが、企業ユーザ数の伸び率はやや鈍化しているようです。
【グラフ】販売管理費の四半期推移
また販売費を見てみると、全体では前年同期比20.8%で増加していますが、第2四半期から「その他広告費」は2,500万円減少しています。
個人ユーザ数・企業ユーザ数の伸長による売上高の増加、それに加えて広告費の削減にも成功している点が、今期の大幅な増収増益の要因です。
2016年11月にアプリをリリースしてから、約2年半で400 万ユーザーを突破。名刺のスキャン枚数も1億枚を超えています。
また下記の内訳を見ると、経営層・部課長以上の役職者が多数で、年代は若手層に限らず幅広く利用されている模様。
【グラフ】Wantedly People - ユーザ属性
2019年8月期もPeopleへの先行投資は継続していく方針で、アプリ内広告配信による収益化や、Visitとのシナジー創出(サービス間の相互送客・コンテンツの配信強化・スカウト対象の拡張)を狙っており、更なる収益化が期待できます。
2019年8月期は前年比3割増収を計画しており、現時点での進捗率は売上高76.8%、営業利益97.8%まで到達しています。
今後は、企業ユーザ層の拡大、個人ユーザ層の拡大、対象市場の拡大を目指すとのこと。
企業ユーザ層の拡大としては、中小企業・スタートアップだけでなく大企業の開拓も行う予定。
顧客が首都圏に集中しているので、非首都圏での開拓も行い、さらにグローバル展開も加速させていきます。
個人ユーザ層の拡大としては、PeopleとVisitの連携強化でよりアクティブなプラットフォームにし、さらなる個人ユーザの獲得を狙います。
国内の潜在ユーザ層は、全体の対象ビジネスパーソンとして3,400万人いるとしており、まだまだ潜在ニーズがあることが分かります。
対象市場の拡大としては、既存の採用領域に加えて、Wantedly Peopleを軸にマーケティング領域へと展開していく方針です。
対象市場の拡大
画像出典元:「ウォンテッドリー株式会社」決算説明会資料・公式HP
2019年8月期第2四半期の連結累計業績は、前年同期に対し、大幅な増収増益となりました。
ウォンテッドリーは、人脈の構築や管理・ ビジネスの情報収集に活用できるビジネスSNSを提供しており、「ビジネスSNS事業」の単一セグメントで運営しています。
主力サービス「Wantedly Visit」「Wantedly Admin」のサービス改善への取り組みや営業・顧客対応の体制強化により、既存サービスの拡大を図る一方で、つながり管理アプリ「Wantedly People」の展開や海外市場の開拓も進めています。
当第2四半期末時点で登録個人ユーザ数は178万1,821人、登録企業ユーザ数は3万1,308社となり、どちらも右肩上がりで推移しています。
収益は、「基本プラン」の月額利用料と「オプション他」の追加サービスの利用料から得ています。
基本プランは前年同期比+38%増、オプション他は前年同期比+50%増と順調に増加しており、特にオプション他は近年大きく成長しています。
【グラフ】販売管理費の四半期推移
販売管理費は前年同期比5%増となり、下期に向けたリード獲得のため、Visit向け広告費が増加しています。
一方営業利益は、費用増を吸収しながら、前年同期△6,000万円から1億8,800万円へと大幅増益となりました。
ウォンテッドリー株式会社は、ビジネスSNSプラットフォーム「Wantedly(ウォンテッドリー)」を運営しています。
2010年、フューエル株式会社を設立し、2011年に社名をウォンテッド株式会社に変更。
2012年、会社訪問サービス「Wantedly(現 Wantedly Visit)」のサービスを開始。
2013年に社名を現在の「ウォンテッドリー株式会社」に変更しました。
2016年、ビジネスチャット「Sync(現 Wantedly Chat)」、名刺管理アプリ「Wantedly People」などをリリース。
また、シンガポール子会社「Wantedly Singapore Pte. Ltd.」を設立しました。
2017年9月、東京証券取引所マザーズに上場しています。
Wantedly Visitは、転職活動・仕事探しに使える国内最大の無料のビジネスSNSです。給与や勤務時間といった条件面ではなく、会社の想いやビジョン、働いている人たちに”共感”することで、自分の働きたい企業を探すサービスです。
当初は、スタートアップ企業を中心に利用されていましたが、自治体や大手企業の利用も増加しています。
会社のミッションやビジョンに共感したユーザーが、募集ページにある「話を聞きに行く」ボタンを押すことで気軽に会社を訪問することができ、「話を聞きに行く」ボタンは現在月に7万回押されています。
Facebookとの連携も可能で、募集ページへの来訪者の半分はSNS経由というのが特徴です。2012年2月のサービス正式ローンチからこれまで月間200万人を超えるユーザーが利用するサービスに成長しています。
Wantedlyのビジネスモデル
登録ユーザは20~30代が8割を占め、職種はエンジニアやデザイナーなどITリテラシーの高いユーザが多く登録しています。また近年、インターンのニーズが増え、Wantedlyを通してインターンシップを経験する学生も増加しています。
利用企業ユーザはWeb・モバイル関係が相対的に多いですが、企業の業種は多様で従業員数100名以下の企業が中心となっています。
採用側の企業は企業向け管理ツールWantedly Adminを利用します。Wantedly Adminは、SNSを活用して低コストで優良人材を獲得できるサービスです。
Wantedly Peopleは無料の名刺管理・連絡先アプリです。スマートフォンのカメラで最大10枚の名刺を一括スキャン、即データ化し連絡帳に追加できます。
2016年11月にリリースして以来、現在は300万人が利用しています。経営層・部課長以上の役職者が多数利用し、20代~30代が45%、40代~50代が46%と幅広い年齢層となっています。
Wantedly People - 「話題」機能内の広告メニュー
Wantedly People の「話題」機能内にWantedly People Adsの提供を2017年7月より開始しました。Wantedly Peopleのユーザー層は高所得なビジネスリーダーが多く、リーチしづらいビジネスリーダー層へのアプローチが期待できる広告を提供しています。
Wantedly Chatは、無料のビジネス用グループチャットアプリ(旧Sync) です。
セキュリティ対策を一層強化した、100名以上の規模の企業向けの有料サービス「Wantedly Chatビジネスプラン」も提供しています。
画像出典元:「ウォンテッドリー株式会社」決算説明会資料
2019年第1四半期連結累計期間の業績は、前年同期に対し売上高が58.8%増、営業利益が約3.5倍と大幅な増収増益となりました。
営業収益の四半期推移
9月から11月にかけての第1四半期は季節的にやや弱含む期間ですが、有効求人倍率が高水準で推移し、人材採用の需要が活発な状況が続いている背景もあり、ビジネスSNSプラットフォーム「Wantedly」は堅調に成長を続けています。
転職活動や学生の就職活動、企業の人材採用活動においてインターネットなどのテクノロジーの活用は拡大傾向となっており、当第1四半期末時点で登録企業ユーザ数は3万222社、登録個人ユーザ数は163万8,959人となりました。
販売管理費の四半期推移
販売管理費は、事業拡大に伴い人件費を中心に費用が増加しました。
2017年、2018年の第2四半期にはPeopleへの積極的な広告宣伝費を投下していますが、2019年もPeopleへの先行投資は継続予定です。
画像出典元:「ウォンテッドリー」決算説明資料
2018年連結会計年度において、営業収益は前年比+67.7%の大幅増収、営業利益は約3倍となりました。
人材採用の需要は活発な状況が続いており、人材採用活動におけるインターネット活用も拡大傾向にある中、ビジネスSNSプラットフォーム「Wantedly」は堅調に成長を続けています。
平成30年8月末時点で登録企業ユーザ数は前連結会計年度末から4,430社増加し2万8,807社、登録個人ユーザ数は前連結会計年度末から59万4,101人増加し148万4,713人となりました。
主力サービス「Wantedly Visit」「Wantedly Admin」のサービス改善への取り組みや既存サービスの拡大を図る一方、つながり管理アプリ「Wantedly People」の展開や海外市場の開拓も進めています。
画像出典元:「ウォンテッドリー」決算説明資料
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