高機能フィルムメーカー「恵和」の決算を見ていきましょう。なお、恵和は2019年10月30日に東京証券取引所市場第二部に上場しています。
2019年12月期第3四半期連結累計期間の業績は、売上高は114億4,100万円、最終利益は6億1,200万円となっています。通期計画に対しての進捗率は、売上高は75.2%、営業利益は88.7%、経常利益は97.2%、純利益は105.7%と利益に関しては計画を大幅に上回って推移。
主力の光学シート事業において、高付加価値製品のスマートフォン向け新機種の販売好調に加え、ノートブック向けの販売増加が寄与。一方、機能製品事業は、製紙用及び鉄鋼用包装資材については堅調に推移したものの、建築資材及び工程紙等産業資材の受注が減少したとのことです。
上場に伴い、第三者割当増資により2億900万円、公募による募集株式発行により10億5,600万円、合わせて12億6,500万円の資金調達に成功。調達した資金の使途は、和歌山テクノセンターの設備投資に充当し、残額を借入金の返済に充当するとしています。
恵和の初値は公開価格770円を33.2%上回る1,026円。その後、好業績により連日上場来高値を更新し、一時は公開価格の3.5倍の水準まで上昇。その後、2019年12月27日売買分より信用取引に関する臨時措置が実施され、さらに1月7日売買分より臨時措置が強化されたため株価は続落。それでも通期決算に対する期待は大変大きいものとなっています。
恵和の株価推移
画像出典元:SBI証券
2019年12月期の業績は、前期に対し減収増益となる見込みです。
創業時より機能製品事業を展開してきた恵和ですが、現在は1992年より開始した光学シート事業が主力領域となっています。為替の影響等で売上高は前期比で減収予想ですが、光学シート事業が好調に推移すると見られ、利益は2桁増益となる見込みです。
となりました。
光学シート事業のアジアを中心とした海外展開、新事業の開発、機能製品事業の販売強化を推進してきた結果、当連結会計年度の売上高は157億5,800万円(前期比3.9%増)、営業利益は7億5,300万円(前期比596.2%増)、経常利益は7億4,100万円(前期比920.1%増)、当期純利益は4億5,100万円(前期比99.9%増)となりました。
光学シートや産業資材等の製造販売を手掛ける高機能フィルムメーカーです。
コア技術であるSheeting(製膜)、Laminating(積層)、Coating(塗布)に、Ultra Precision(高精度な先端技術や顧客対応)を加えることで、顧客ニーズに合わせた先端機能フィルムとソリューションを提供しています。
「光学シート事業」「機能製品事業」の2つの事業に関する製品の開発、製造、販売を行っています。
Coating技術、Sheeting技術を活用し、スマートフォン、タブ レット、ノートパソコン、車載ディスプレイ等の液晶ディスプレイに利用される光拡散フィルム、偏光制御フィルム等の光学シート部材の開発、製造、販売を行っています。
機能製品事業は、創業時より長年培ってきた事業で、安定的に収益を生み出すグループの根幹の1つを担う事業です。紙、フィルム等にコーティン グやラミネーティング加工をする他、自社でシート成形したフィルムを貼り合せる等により、特定の機能(防湿性・耐熱性・耐久性・対候性・剝離性等)を付加した包装資材、産業資材の製造・販売を行っています。
2019年9月24日、東京証券取引所市場第二部への新規上場が承認されました。
上場日は10月30日の予定です。
出典:公式HP
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