株式会社マネーフォワードの決算/売上/経常利益を調べ、IR情報を徹底調査

記事更新日: 2019/04/22

執筆: 編集部

CM効果大で利用者数750万人突破!3年で黒字化を目指す「マネーフォワード」の第1四半期決算

2019年8月期 第2四半期 累積業績

  • 売上高:13億9,700万円(前期比+54.3%)
  • EBITDA:△9億4,100万円
  • 営業利益:△9億8,400万円
  • 経常利益:△10億8,300万円
  • 当期純利益:△11億5,400万円

2019年11月期第1四半期の連結累計期間の業績は、前年同期に対し、増収減益となりました。

マネーフォワードは、家計簿アプリやクラウド会計ソフトを提供しています。当第1四半期では、法人向けサービスを提供する「Money Forward Businessドメイン」の売上高が前年同期比60%増の8.5億円と成長を牽引しました。

サービス別の業績

【グラフ】連結売上高(四半期推移)

連結売上高は、前年同期比54%増と大きく拡大しています。

  • Money Forward Business

売上高は前年同期比60%増の8億5,300万円となりました。

バックオフィス向けの業務効率化クラウドソリューション「マネーフォワード クラウドシリーズ」において、確定申告需要を取り込み、売上が順調に推移いたしました。また、クラウド記帳サービス「STREAMED」、経営分析クラウド「Manageboard」の営業強化にも注力しました。

【グラフ】Money Forward Business 売上高

前期末比でストック収入の伸びは過去最大。フロー収入の減少要因は、イベント収入及びIT導入補助金関連売上の反動によるものです。

  • Money Forward Home

売上高は前年同期比39%増の3億7,000万円となりました。

【グラフ】プレミアム課金収入(売上高推移)

自動でオンラインバンキングなどから金融機関データの取得・仕訳を行うPFMサービス「マネーフォワード ME」の利用者数は750万人、プレミアム課金ユーザー数は18万人を突破。
テレビコマーシャルを実施し、新規ユーザーや休眠ユーザーへのサービス訴求、ブランド認知度向上に注力し、利用者数が順調に推移しました。

また、自動貯金アプリ「しらたま」は貯金総額5億円を突破。おつり貯金、つみたて貯金、値引き貯金など、アプリ内で手軽に始められる新しい貯金体験を提案しています。

一方で、「miraitalk」は事業の縮小を決定。当第1四半期連結会計期間において、1,253万円の特別損失を計上しました。
東京・新宿の実店舗にて、家計改善につながる専門家からアドバイスを貰えるサービスでしたが、幅広い利用者に高い質のサービスを提供し続けるにあたり、知見と経験を十分に持つファイナンシャルプランナーを採用、育成し続け、事業としてスケールしていくことが厳しいと判断し、事業の縮小を決定しました。

  • Money Forward X

売上高は前年同期比+23%増の1億2,500万円となりました。

【グラフ】Money Forward X 売上高推移

サービス提供先の増加により、ストック収入は増加傾向にあり、今後更なる増加を見込んでいます。

ドメインにおいては、「マネーフォワードfor○○」や「デジタル通帳」など、金融機関の利用者に向けたサービスの開発に注力し、新たなサービス提供先が増加しました。

金融機関との連携強化

新たに8つの金融機関にサービスを提供開始。金融機関の口座の入出金明細や残高情報などをアプリ内で閲覧できる通帳アプリの導入先が増加しました。

  • Money Forward Finance

売上高は4,800万円(前年同期300万円)となりました。

【グラフ】Money Forward Finance 売上高推移

企業間後払い決済サービス「MF KESSAI」の取扱高が、営業強化、認知度向上により順調に増加しています。

一方で、マネーフォワードフィナンシャル株式会社にて、仮想通貨交換所を通じてのブロックチェーン・仮想通貨の普及と実用化を目指していましたが、2019年4月15日開催の同社取締役会において、仮想通貨関連事業への参入延期を決議し、当第1四半期連結会計期間において、6,139万円の特別損失を計上しました。

コスト構造

【グラフ】費用内訳(売上原価・販売費及び一般管理費)

前期末比コスト増は6.2億円となっており、うち4.8億円は広告宣伝費が占めています。

期初時点の計画通り、すべてのドメインにおいて、組織体制の強化のための人材採用や、プロモーション実施による広告宣伝等の先行投資を実行しました。

2019年11月期 連結業績予想

業績見通しは以下の通りです。

  • 売上高:71億2,200万円~75億8,100万円(前期比+55~65%)
  • EBITDA: △24億2,000万円~△19億2,000万円
  • 営業利益:△26億円~△21億円
  • 経常利益: △27億6,000万円~△22億6,000万円
  • 当期純損失: △27億9,000万円~△22億9,000万円

売上高は2018年11月期同等、もしくは上回る成長率を目指します。一方、人材及びマーケティングへの投資を大幅に拡大するため最終損益は△22億円~△28億円の赤字になる見込みです。

今後3年を目処に黒字化し、2021年11月期にはEBITDA黒字化を達成する方針です。EBITDA黒字化後は、早期の東証一部上場を目指し、さらなる企業価値向上を図る予定です。

 

オンライン融資の新サービスを開始予定

クラウド会計データなどを活用するオンライン融資サービスを近日リリース予定。中小企業の資金繰りまで支援の拡充を狙っています。

2018年7月より、新グループ会社「マネーフォワードファイン株式会社」が “AI融資審査モデル” の開発に着手しており、2019年春頃よりオンライン融資サービスを試験的に提供する予定です。

AI融資審査モデルとは、ビジネス向けクラウドサービス「MFクラウドシリーズ」の会計・請求書などのデータとAI技術を活用した融資審査モデルです。
従来の融資審査モデルよりも多様なデータを活用することで、さらに多くの中小企業に対する融資機会の創出、迅速で手間や時間がかからない融資の実現を目指しています。

マネーフォワードとは

2012年5月、マネーブック株式会社を設立し、同年12月に「株式会社マネーフォワード」に商号変更。

個人向け・法人向けのお金のプラットフォームを提供しています。

2012年、お金の見える化サービス「マネーフォワード ME」、翌年には「マネーフォワード クラウド会計・確定申告」、お金のウェブメディア「マネトク(現くらしの経済メディア「MONEY PLUS」)」をリリース。

その後も、「マネーフォワード クラウド請求書」「マネーフォワード クラウド給与」「マネーフォワード クラウド経費」など続々とリリースしています。

主要サービス


また、マネーフォワードグループとして子会社設立や、グループ会社化も積極的に行っています。
現在マネーフォワードグループは9社存在します。

2017年9月、東京証券取引所マザーズ市場へ上場しました。

画像出典元:「株式会社マネーフォワード」決算説明会資料

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2018年11月期 通期決算(19年1月更新)

  • 売上高:45億9,400万円(前期比+58.5%)
  • EBITDA:△6億5,300万円
  • 営業利益:△7億9,600万円
  • 経常利益:△8億2,400万円
  • 当期純利益:△8億1,500万円

2018年連結会計年度の業績は、売上高が45億9,400万円(前期比58.5%増)と大幅な増収となりましたが、人材採用の強化や広告宣伝等の積極的な先行投資が響き、営業利益・当期純利益ともに約8億円の赤字となりました。

売上原価・販売費及び一般管理費は、人件費等の増加により46%増加しました。Finance事業の立ち上げに伴い、当該事業が占める人員比率が増加しました。

サービス別の業績

  • マネーフォワード クラウド(旧MFクラウド)

マネーフォワード クラウドサービスは法人への直接販売が好調に推移し、売上高は前期比+82%と大きく成長しました。業績見通し比+12%の上振れとなり、グループ全社の業績を牽引しました。

  • PFMサービス

PFMサービスはプレミアム課金収入・メディア/広告収入が順調に進捗し、売上高は前期比+28%となりました。業績見通し比は+1%で、ほぼ業績見通しどおりの着地となりました。

課金ユーザー数は、2018年11月末時点で16万5,000人を突破しました。課金率も引き続き上昇しています。

  • 新規事業その他

MF KESSAI事業は顧客獲得が順調に進捗しましたが、対面事業であるmirai talk事業は収益化が想定より大幅に遅延し、業績見通し比 △45%となりました。

提供サービスの区分見直し

従来、BtoB領域のマネーフォワード クラウド(旧MFクラウド)サービス、BtoC領域のPFMサービス、新規サービスの3つに事業ドメインを区分していましたが、提供サービスの増加を受け、サービスを4つの事業ドメインに区分し再編成しました。

4つの事業ドメインにおけるミッションは以下の通りです。

  • Money Foward Business・・・ビジネスの成長を加速させる。
  • Money Foward Home・・・すべての人生を、便利で豊かにする。
  • Money Foward X・・・パートナーと共に、新たな金融サービスを創出する。
  • Money Foward Finance・・・お金をいい方向へと動かす。

財政状態

2018年12月に海外機関投資家から公募増資により総額66億円の資金調達を行いました。主な用途は以下の通りです。

  • 56.2億円
    マネーフォワード クラウドでの圧倒的市場シェア獲得を目的とした人材・マーケティング投資
  • 6.0億円
    Money Forward Financeドメイン、主にMF KESSAIへの投資
  • 4.0億円
    財務基盤の強化及び経営基盤安定化に向けた借入金返済原資

今回の資金調達により、現金及び預金が115億円、ネットキャッシュが80億円、純資産合計が100億円となり、財務基盤の強化をさらに進めました。

画像出典元:「マネーフォワード」決算説明会資料

 

 

2018年第3四半期 累積業績

  • 売上高:31億2,600万円(前年比+61.6%)
  • 営業利益:△5億700万円
  • 経常利益:△5億2,800万円
  • 四半期純利益:△5億2,500万円

第3四半期連結累計期間において、売上高は前年比+61.6%と大幅増となりました。赤字は縮小したものの、人材採用による人件費増、移転に伴う一時費用の発生、積極的な広告宣伝等への投資が響き、最終損益は△5億2,500万円の赤字となりました。

サービス別売上高は、個人向けのPFMサービスで+31%、法人向けのMFクラウドサービスで+85%と高い成長率を維持しています。

「マネーフォワード」の利用者数は700万人、プレミアム課金ユーザー数は16万人を突破しました。家計簿アプリ利用者の約4人に1人は「マネーフォワード」を利用しています。

個人向け自動貯金アプリ「SiraTama(しらたま)」、企業間後払い決済サービス「MF KESSAI」、お金の相談窓口「mirai talk」など新規サービスの拡充も行っています。

画像出典元:「マネーフォワード」決算説明資料

会社概要

会社名 株式会社マネーフォワード
事業内容 個人向け自動家計簿・資産管理ツール「マネーフォワード 」の提供・法人向け「MFクラウドシリーズ」の提供など
所在地 東京都港区芝浦3-1-21 msb Tamachi 田町ステーションタワーS 21F
設立日 2012年5月1日
代表 辻 庸介
資本金 18億6,500万円

 

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