となりました。
連結会計年度における売上高は117億6,695万円(前年同期比3.3%増)と増収となりました。販売原価、販売費及び一般管理費の増加及び健康被害補償金の引当増などにより、経常利益は15億1,006万円(前年同期比7.1%減)と減益となりました。親会社株主に帰属する当期純利益は9億8,008万円(前年同期比32.7%減)の減益となりました。
建築分野とプラント分野で、1000℃ 3時間の耐火性能を有するゾノトライト系けい酸カルシウムを基材とする耐火・断熱材料の製造、販売、施工を行っています。
またアスベスト関連のコンサルティング、除去工事等を行っています。
製品は耐火性、断熱性等に1,000℃に耐えうる性能を有し、かつ軽量で加工しやすく、経年変化が少ないなどの特性を持つことから、高層建築物や石油化学プラント、発電所等において、耐火建材、不燃材、保温材等として幅広く使用されています。
【参考】ゾノトライトとは?
ゾノトライトは、熱に強いけい酸カルシウムの中でも、特に熱に強い素材です。二酸化けい素(SiO2,けい石)・酸化カルシウム(CaO,石灰)・水(H2O)から形成されるけい酸カルシウム水和物の一種です。
1966年、独特の中空2次粒子構造を有するゾノトライト系けい酸カルシウムを攪拌製法により製造することに世界で初めて成功しました。
これまでに欧米17か国で海外特許としての登録された実績を有し、耐火被覆材、保温材製造技術を欧米の大手建材メーカーへ技術供与を行って来ました。
今やゾノトライト系けい酸カルシウム材は革新的素材として世界に普及するに至っています。
【建材】
耐火被覆材:熱に弱い鉄骨のはり、柱、免震装置といった建物の構造部材を被覆して、火災時に、構造部材を火炎や熱から護り、建物の倒壊を抑制することで人命や財産を護る役割を担う耐火被覆材として、建築基準法に基づく認定を取得した製品を提供しています。
また、防火壁をLANケーブルなどが貫通する部分を防火処置する製品も提供しています。
【完成工事】
耐火被覆材の販売にとどまらず、施工請負までを一貫して行っています。
耐火被覆材は建築物の火災安全性を担保するものであり、協力会社に施工を依頼した場合も、管理業務は当社社員が行い、要求事項が充足されているか責任を持ちます。
また建物に施工された吹付けアスベストやアスベスト含有建材の分析業務、除去工事も請け負っています。
【保温材】
ゾノトライト系けい酸カルシウム材を基材として、けい酸カルシウム保温材の製造、販売を行っており、プラントの保温による省エネにより、エネルギーコストの節減はもとより、CO2排出削減に寄与し、地球環境保全に貢献しています。
【鉄骨耐火被覆材】
建築の耐火被覆材のノウハウを応用して、ゾノトライト系けい酸カルシウム材を基材としたプラントにおける鉄骨部材やケーブルダクトの耐火被覆材を提供しています。
【完成工事】
保温材の施工請負までを一貫して行っており、より高いレベルの品質管理を実現しています。
自社製保温材以外の保温材等を用いての施工も行い、プラント全体の保温工事及び関連工事を一括して行う体制を整え、顧客ニーズに対応しています。
2月13日、東京証券取引所市場第二部への新規上場が承認されました。
上場日は2020年3月19日の予定です。
出典:「日本インシュレーション株式会社」決算説明資料
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