任天堂株式会社の決算/売上/経常利益を調べ、IR情報を徹底調査

記事更新日: 2019/03/13

執筆: 山中恵子

新規タイトルが記録的な大ヒット!スイッチ予想販売数を下方修正した「任天堂」の第3四半期決算

2019年3月期 第3四半期 累積業績

  • 売上高:9,972億9,500万円(前年同期比+16.4%)
  • 営業利益:2,200億2,900万円(前年同期比+40.6%)
  • 経常利益:2,402億6,800万円(前年同期比+23.5%)
  • 四半期純利益:1,687億8,500万円(前年同期比+24.9%)

2019年第3四半期連結累計期間の業績は、前年同期に対し大幅な増収増益となりました。経常利益及び純利益においては、通期の業績予想をも上回る好結果となりました。

昨年の10月から12月にかけて発売したNintendo Switchの新作タイトルが大ヒットを記録したことが要因です。

国内だけでなく、北米、欧州においても10月から12月にかけてのホリデー商戦期にハードウェア・ソフトウェア両面において販売を大きく伸ばすことができました。

全体の売上高のうち、実に85%をNintendo Switchプラットフォームが占めました。一方、ニンテンドー3DSは減速しました。

昨年の10月から12月にかけて発売したNintendo Switchの新作タイトルは

  • 「スーパー マリオパーティ」(10月発売):530万本
  • 「ポケットモンスター Let’s Go! ピカチュウ・Let’s Go! イーブイ」(11月発売):1,000万本
  • 「大乱闘スマッシュブラザーズ SPECIAL」(12月発売):1,208万本

これら以外のタイトルも順調に販売数を伸ばし、当期のミリオンセラータイトル数は他社ソフトウェアのタイトルも含めて20タイトルとなりました。

年末商戦ではソフトウェアによるハードウェア販売の大きな牽引も見られ、ハードウェアの販売台数は1,449万台(前年同期比19.5%増)、ソフトウェアの販売本数は9,464万本(前年同期比100.9%増)となりました。

【グラフ】売上高と営業利益率推移

一時期は業績が低迷していた任天堂ですが、2017年3月3日にNintendo Switchを発売して以降、売上高も営業利益率も好調を期し、今期の営業利益率は18.8%となる見通しです。

Nintendo Switchの予想販売数を下方修正

第3四半期までの販売状況を踏まえ、Nintendo Switchハードウェアの予想販売数を当初予想から300万台減の1,700万台と下方修正しました。

大型タイトルの発売が10月から12月に集中したため、上期にハードウェアの売上を伸ばせなかったことが要因です。

下方修正したとはいえ、全世界累計販売台数は発売から2年足らずで3,000万台を突破。ソフトウェアにおいては、ホリデー商戦期に相次いで発売した新作タイトルのすべてが、異例とも言える売れ行きを見せました。

2019年1月末時点でのNintendo Switch向けソフトウェアの累計セルイン上位4タイトル中に、昨年12月に発売したばかりの「大乱闘スマッシュブラザーズ SPECIAL」が、発売後わずか1か月足らずで3位にランクインしました。

「ポケットモンスター Let‘s Go! ピカチュウ・Let’s Go! イーブイ」は5位に、「スーパー マリオパーティ」は7位にランクインしました。

Nintendo Switchの勢いがどこまで続くか注目です。

今後の見通し

Nintendo Switchでは1月に「New スーパーマリオブラザーズ U デラックス」を、3月に「ヨッシークラフトワールド」を発売予定です。

Nintendo Switchハードウェアの予想販売数を下方修正しましたが、通期の業績予想に変更はありません。

  • 売上高:1兆2,000億円(前年同期比+13.7%)
  • 営業利益:2,250億円(前年同期比+26.7%)
  • 経常利益:2,300億円(前年同期比+15.4%)
  • 当期純利益:1,650億円(前年同期比+18.2%)

売上高は前期同様、1兆円超えとなる見込みです。

任天堂の事業内容

創業は1889年(明治22年)。当初は花札やトランプの製造が主たる事業で、現在に到るまで花札・トランプは製造され続けています。

1947年に株式会社丸福(現・任天堂株式会社)を設立。以来、多くの玩具を製造してきましたが、1983年に家庭用テレビゲーム機「ファミリーコンピュータ」、1985年にゲームソフト「スーパーマリオブラザーズ」発売を機にゲーム開発会社として広く認知されるようになりました。

それ以降、さまざまなゲーム機器やソフトが発売されてきましたが、ニンテンドーDSとWiiの発売を機に売上高1兆円を超える企業へと成長しました。

しかしながら、その後発売されたニンテンドー3DSとWii Uで失速。赤字に転落した時期もありましたが、研究費は削らずNintendo Switchを開発し、発売後は業績がV字回復。再び売上高が1兆円を超える企業へと返り咲きました。

現在は、「ゲーム専用機ビジネス」「モバイルビジネス」「IP展開ビジネス」を基本戦略としています。

画像出典元:「任天堂株式会社」プレゼンテーション資料・公式HP

 

 

2019年第2四半期 連結業績(18年10月更新)

  • 売上高:3,889億円(前年比+4.0%)
  • 営業利益:614億円(前年比+53.7%)
  • 経常利益:919億円(前年比+32.1%)
  • 親会社株主に帰属する四半期純利益:646億円(前年比+25.4%)

2019年上半期の営業利益は、昨年発売したタイトルの売上が好調で前年比+53.7%となりました。一方で、Nintendo Switchの販売台数が507万個(前年比+3.7%)と通期目標である年間販売台数2,000万個に疑問の声も出ています。

任天堂は、10~12月のホリデーシーズンにNintendo Switchの新作タイトルを集中的に発売するなど対策を打っているので、第3四半期の業績に注目です。

画像出典元:「任天堂」決算説明会資料

会社概要

会社名 任天堂株式会社
事業内容 家庭用レジャー機器の製造・販売
所在地 京都市南区上鳥羽鉾立町11-1
設立日 1947年11月
代表 古川 俊太郎
資本金 100億円

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