最新CMでは女優の黒谷友香さんを起用した「ラクスル」の決算を見ていきます。
2020年7月期第2四半期累計期間の業績は、前年同期に対し2桁増収となったものの、最終4億4,800万円の赤字となっています。
まずは、事業別売上高構成比から見ていきましょう。
ラクスルは、印刷事業(ラクスル)と運送事業(ハコベル)のシェアリングプラットフォームを展開していますが、主力事業は印刷事業の印刷、集客支援サービス。この印刷、集客支援サービスの売上高が6割を占めています。
また、推移を見ると、TVCMサービスや運送事業といった他サービスが年々拡大していることがわかります。
【グラフ】事業別売上高構成比の推移
大幅な増収となった要因は、印刷事業、運送事業ともに好調に推移したことによるものです。売上総利益は前年同期比で+33.9%成長。事業別では、印刷事業は前年同期比で+43.3%、運送事業は+117.5%成長しています。
一方、売上総利益率は、利益率が低い年賀状の売上が増加したことにより前年同期比で2.4ポイント悪化し21.7%に。また、第2四半期においては増税による売上減が1.0〜1.5%程度あるとのことです。
【グラフ】全社売上総利益の推移
営業利益は、印刷事業へのTVCM等の広告宣伝投資、運送事業への成長投資が響き、赤字に転落。運送事業のセグメント損失は、2億3,100万円となっています。
【グラフ】全社営業利益及び広告宣伝費を除く営業利益の推移
経常利益は、銀行借入による支払利息及び転換社債型新株予約権付社債の発行費用等により3億4,300万円の赤字に。
当期純利益は、繰延税金資産1億3,000万円を取り崩し、法人税等調整額に計上したことにより4億4,800万円の赤字に転落しました。
非開示だった通期の業績予想が開示されました。新型コロナウイルスの影響も考慮されています。
売上高については、新型コロナウイルス感染拡大の影響が今期末まで続いた場合がレンジの下限、第3四半期末で事態が収束した場合がレンジの上限となっています。
なお、当初開示予定(新型コロナウイルスの影響がない前提)の業績予想は、約240億円(前期比39.8%増)だったとのこと。
売上総利益は48億円~51億円となる見込み。営業利益は、広告宣伝費及び運送事業への積極的な成長投資による販管費の増加から赤字で着地見込み。
なお、来期は販管費をコントロールし、全社での黒字を見込むとしています。
新型コロナウイルスの影響は、既にチラシに掲載されるイベントの中止や観光客の減少等の影響が発生しているそうで、長期化すれば業績への影響も拡大すると思われます。
画像出典元:「ラクスル株式会社」決算説明会資料
印刷事業(ラクスル)と運送事業(ハコベル)のシェアリングプラットフォームを展開する「ラクスル」の決算を見ていきます。
2020年7月期第1四半期の業績は、前年同期に対し売上高は+56.1%、売上総利益は+42.5%成長したものの、最終5,700万円の赤字となっています。
大幅な増収となった要因は、印刷事業、運送事業ともに好調に推移したことによるものです。印刷事業は前年同期比49.7%増の47億6,100万円、運送事業は前年同期比147.2%増の5億6,400万円と大きく成長。「ラクスル」の累計登録ユーザー数は100万登録ユーザーを突破し、またTVCMサービスの受注も好調です。
【グラフ】全社売上高の推移
営業利益が赤字となったのは、TVCMなどの広告宣伝費拡大、運送事業への先行投資、採用関連投資の拡大などによるものです。11月9日からは、のんさんを起用した新たなTVCMが開始され、「ラクスル」のTVCMは頻繁に見かけるようになりました。
ラクスルは9月に、みずほ銀行等合計6社から50億円の借入を実施していますが、さらに11月にはCB(転換社債)発行により50億円調達。借入50億円は事業拡大に向けた運転資金等へ充当し、CB50億円は運送事業の今後の成長に向けた投資資金に充当するとしています。
なお、業績予想値は非開示となっています。
画像出典元:「ラクスル株式会社」決算説明会資料
印刷事業(ラクスル)と運送事業(ハコベル)のシェアリングプラットフォームを展開する「ラクスル」の決算を見ていきます。
なお、ラクスルは2019年8月28日に東京証券取引所マザーズ市場から東京証券取引所市場第一部へ市場変更しています。
2019年7月期の通期決算は、前期に対し大幅な増収増益となっています。売上高、営業利益ともに50%以上成長し、5月に上方修正した業績予想を上回って着地。経常利益は前期比3倍、当期純利益は4.6倍という好決算に。
印刷事業、運送事業ともに順調に売上を伸ばしていますが、第4四半期は前四半期比で減収となっています。これは長期連休による逸失売上が1〜2億円発生したためです。2019年のゴールデンウィークは最大10連休。運送事業には影響がなかったものの、印刷事業には痛手となったようです。
【グラフ】全社売上高の推移
営業利益に関しては、運送事業は赤字幅が拡大したものの、全体の売上の9割を占める印刷事業の営業利益が前期比39.2%増となったことから大幅増益に。ただ、営業利益に関しても第4四半期は前四半期比で減益、赤字となっています。
これは上述の長期連休における逸失売上があったことに加え、印刷事業への積極的な広告宣伝投資と運送事業への投資を行ったことによるものです。
費用面では、広告宣伝費以外に人件費も大幅に増加しています。
一方、経営指標としている売上総利益は前期比42.8%増の39億4,400万円と大幅な増加となったものの、売上総利益率は前期比1.7ポイント低下の23.0%となっています。これは印刷事業の影響によるものですが、詳細な理由はセグメント別の業績で見ていきます。
ラクスルの株価推移画像出典元:SBI証券
好決算を叩き出したラクスルですが、第4四半期での収益低下を受け、決算発表後、株価は続落しています。
ラクスルの財政状態は、現金及び預金が59億400万円、有利子負債は2億7,100万円、自己資本比率73.6%となっていますが、運転資金として9月末をめどに50億円の借入を予定しています。
また、ガバナンスの体制強化として、オリックス社長、会長、グループCEOを歴任した宮内義彦氏を新任の社外取締役として招聘予定。
セグメント別の業績を詳しく見ていきましょう。なお、印刷事業には集客支援(広告)サービスが含まれています。
印刷事業は、前期に対し2桁増収増益となり、2期連続の黒字を達成。投資フェーズから収益拡大フェーズに移行しています。
TVCM等の広告宣伝投資を積極的に行うことで、新規顧客の獲得が進みリピート購入数も好調に推移。
直近のTVCMはのんさん、尾美としのりさん、山本浩司さんを起用したものでした。TVCMのおかげで認知度もさらに高まり、ラクスルの累計ユーザーは前期末比27万増の93万ユーザーに。近いうちに100万ユーザー突破する見込みです。
ラクスルのTVCM
第3四半期から第4四半期にかけては印刷用紙の不足、価格高騰の影響を受けたものの、仕入先多様化等の施策により影響を最小化することで売上高及び売上総利益は継続的に拡大。
一方、長期連休の逸失売上が発生したため、第4四半期では売上総利益が前四半期比で減少。加えて、相対的に売上総利益率が低いTVCM事業が1%程度押し下げるかたちとなっています。
ラクスルは、集客支援サービスとしてTVCMの企画・制作・放映サービスを2018年より本格開始。このTVCM事業は非常に好調で売上の比率も上がってきていますが、まだ粗利の最適化がかかっていないため、TVCM事業が売上総利益を押し下げている状況です。
運送事業は、前期に対し売上高が3倍となったものの、積極投資が響き赤字幅が拡大しています。
各企業が輸送コストの増大に課題を抱えている中で積極的な提案活動を行ったことにより、顧客基盤は引き続き順調に拡大。
一方、運送事業は投資フェーズで、今後5年間、50億円を上限としてさらなる投資を予定しています。資金用途は、「プロダクト開発」「ユーザー(荷主)の獲得」「ドライバー網の拡大」とのこと。
2020年7月期の業績予想は具体的な数字は非開示となっていますが、売上総利益及び売上高については前期比30%以上の成長を目標にしています。
利益拡大フェーズに移行した印刷事業から生み出される収益と上場時に調達した資金を原資に、集客支援(広告)サービス及び運送事業「ハコベル」への投資を積極的に行っていくとのこと。
印刷ECサービスが投資フェーズを経て収益拡大フェーズへ移行したのと同様、集客支援(広告)サービス、ハコベルも積極投資からの収益化に期待がかかります。
ラクスルの前身は、印刷の新しい発注の仕組み作りを目的として設立されたTectonics株式会社。2010年に社名をラクスル株式会社に変更し、印刷通販の価格比較サービスサイト「印刷比較.com」の運営を開始します。同年、「印刷比較.com」を「ラクスル」に名前変更。
「アスクル」と混同して「ラスクル」と間違える人もいますが、「ラクスル」という名前には「印刷を“ラク”に“スル(刷る)”」「商売を“ラク”に“スル”」といった思いを込めているそうです。
2013年に印刷のシェアリングプラットフォーム「ラクスル」を開始。2014年には計8社から総額15.5億円の資金調達を実施。同年、俳優の遠藤憲一さんと要潤さんを起用したTVCMを開始し、知名度が一気に上がります。
ラクスル初のTVCM
2015年、広告のプラットフォームとして集客支援(広告)サービスの提供を開始。続いて、物流のシェアリングプラットフォーム「ハコベル」を開始。
2017年、ヤマトホールディングス株式会社との資本提携を実施。2018年に東京証券取引所マザーズに株式を上場し、翌2019年に東京証券取引所市場第一部に市場変更。業績においては、売上高は右肩がりに成長も赤字が続いていましたが、2018年7月期に黒字化達成。
【グラフ】事業別売上高構成比の推移
その後、集客支援(広告)サービス、ハコベルの売上に占める割合も徐々に高まり、2019年7月期の売上高構成比は、
となっています。
ラクスルは、「仕組みを変えれば、世界はもっと良くなる」という企業ビジョンのもと、デジタル化が進んでいない伝統的な業界にインターネットを用いて新しい仕組みを創り、企業・個人事業主の経営をより良くすることを目指し、事業を展開しています。
主たる事業内容は、印刷事業及び運送事業です。印刷事業といっても、店舗・営業所・印刷工場を保有しているわけではありません。運送事業についても同様です。業種としては「情報・通信業」に分類され、経済産業省の「IT経営注目企業2019」にも選定されています。
現在は、印刷、広告、物流業界のプラットフォームを展開していますが、今後はその他業界においてもプラットフォームを展開する予定です。
印刷・集客支援(広告)のシェアリングプラットフォーム「ラクスル」を運営
全国の提携印刷会社の保有する印刷機の非稼働時間で印刷することにより、高品質な印刷物を低単価で提供する仕組みを開発。圧倒的な小ロットを実現し、平均顧客単価は1万円程度。
集客活動を支援する新聞折込・ポスティングなどの広告サービスも提供しています。
物流のシェアリングプラットフォーム「ハコベル」を運営
全国の提携運送会社の非稼動時間を有効活用し、高品質かつ低価格な運配送の仕組みを開発。圧倒的なオンデマンドを実現し、ドライバーの”時間”にアクセスできるようになりました。
また、サービス利用後には利用者がドライバーを評価する仕組みを設け、サービス品質向上を実現しています。
画像出典元:「ラクスル株式会社」公式HP・決算説明会資料・有価証券報告書
ネット印刷・広告のシェアリングプラットフォーム「ラクスル」や、物流マッチングサービスの「ハコベル」を運営する「株式会社ラクスル」の決算を見ていきます。
事業概要
2019年7月期 第3四半期の累積業績(非連結)は、売上高は前年同期比55.6%増の123億4,800万円、経常利益は1億3,800万円(前年同期は△8,000万円)で大幅な増収増益となっています。
【グラフ】全社売上高の推移(セグメント別)
今四半期の売上高は、前年同期比59.9%増の48億5,200万円。グラフからも分かるように、順調に右肩上がりで成長しています。
ラクスル(印刷事業)の継続的な成長と合わせて、ハコベル(運送事業)の売上拡大が貢献。
印刷事業は第3四半期、運送事業は第2四半期と第3四半期が繁忙期となっています。
【グラフ】事業別売上高構成比の推移
事業別売上高構成比の推移グラフをみると、主力の印刷ECサービスの割合が減り、他サービスが同時に拡大していることが分かります。
ハコベルの他、集客支援(広告)サービスの売上高も大きく拡大しています。
【グラフ】累計登録ユーザー数の推移
「ラクスル」の累計登録ユーザー数は、継続的に伸びており、第3四半期末時点で86.4万人を達成。
【グラフ】全社広告宣伝費・広告宣伝費比率の推移
2019年7月期は、登録ユーザー数の増加に向けた広告宣伝投資を積極的に行っており、それに伴って売上高も増加。
そのため、広告宣伝費比率は前年同期から0.4%低下しており好調です。
今後は年度を通じて広告宣伝投資を平準化していく方針とのこと。
【グラフ】注文件数、注文単価の推移
増収増益のもう一つの要因として、ハコベルでの注文件数・注文単価が共に上昇していることが挙げられます。
ラクスルは、好調な業績動向を踏まえ、2019年7月期の業績予想を上方修正しています。
売上高は145億5,000万円から162億円~170億円(最大16.8%増)に、前回まで非公開だっ利益は営業利益1億2,000万円~1億6,000万円、経常利益9,600万円~1億3,600万円、当期純利益2,000万円~6,000万円と発表。大幅な増収増益を見込んでいます。
画像出典元:「株式会社ラクスル」決算説明会資料
2019年第2四半期においての業績は、増収増益となり、前年同期に赤字だった営業利益、経常利益、四半期純利益は黒字化しました。
四半期営業利益は5期連続で黒字を維持しつつ、広告宣伝投資・運送事業への成長投資を継続しています。
【グラフ】全社営業利益及び広告宣伝費を除く営業利益の推移
【グラフ】全社売上高の推移(セグメント別)
ラクスルは主に、印刷事業と運送事業の2つのセグメントがあり、売上高の92%を印刷事業が占めています。
運送事業の割合も年々増加していますが、現在は全体の7.4%にとどまっています。
印刷事業「ラクスル」の売上高は前年同期比46.7%増の68億9,900万円、セグメント利益は前年同期比127.1%増の6億4,900万円となりました。
TVCM等の広告宣伝投資を積極的に行うことで、新規顧客の獲得が進みリピート購入数も好調に推移しました。
全ユーザーと、コアユーザーである法人ユーザーともに全指標で上昇しています。
法人ユーザーの平均注文単価の増加は、集客支援サービス内のTVCM販売が寄与しました。
また注文件数は、前年同期で125.3%増加しており、注文単価も52%増加しています。
集客支援サービスを中心に短納期商材の拡充を図り、高単価・高採算商品の売上拡大に繋げることができました。
運送事業「ハコベル」の顧客基盤は順調に拡大し、売上高は前年同期比227.3%増の5億5,300万円、セグメント損失は4,700万円となりました。
上期は、登録ドライバー数の増加や専属車両の確保等キャパシティの拡大、新サービスの「ハコベルコネクト」の開発に注力しました。
2019年1月に、一般貨物を取り扱う運送会社向けの新サービス「ハコベルコネクト」をスタート。
各運送会社が保有する案件情報や、運送業務に関する情報をオンライン上で可視化し、運送業務に関係する複数の会社が情報を共有することで、スムーズな連携を実現することができる仕組みを提供し、運送業界全体の生産性が向上しました。
来期も引き続き、積極的に投資を行い成長を加速させていくとし、前事業年度比30%以上の成長を目標としています。
現時点ですでに、売上進捗率51.5%を達成しています。
一方で、下期にかけては以下のアップサイド・ダウンサイドシナリオがあると発表しており、いずれも通期業績予想には織り込まれていません。
営業利益以下の各段階利益は黒字を見込んでいますが、経済環境や事業環境に合わせて機動的な投資判断を実施する観点から、具体的な金額予想は開示していません。
ラクスルの繁忙期は印刷事業は第3四半期、運送事業は第2と第3四半期のため、今後の展開に注目です。
2019年第1四半期においての業績は、前年同期比増収増益となりました。印刷事業、運送事業ともに売上高は成長し、特に「ハコベル」の売上貢献が拡大しました。
売上高が前年比+43.6%と順調なスタートを切りましたが、広告宣伝投資を実施しため営業利益は3,400万円にとどまりました。当期純利益は、関係会社株式評価損及び法人税等調整額(益)を計上したため0円となりました。
印刷事業は第3半四半期、運送事業は第2・第3四半期が繁忙期のため継続的な売上成長が予想され、引き続き40%の成長を目標としています。
印刷事業(ラクスル)においては、売上高が31億7,900万円、セグメント利益が3億100万円となりました。
TVCM等の広告宣伝投資を積極的に行うことで新規顧客の獲得が進み、リピート購入数も好調に推移しました。また、集客支援サービスを中心に短納期商材の拡充を図り、高単価・高採算商品の売上拡大に繋がりました。
「ラクスル」の累計登録ユーザー数は前年同期比1.4倍、72万ユーザーとなりました。内訳は、4割が個人、6割が法人となっています。売上高、登録ユーザー数とも年々増加し、2018年度第2四半期からは継続的な利益を創出するようになりました。
印刷事業は印刷ECサービスと集客支援(広告)サービスで構成されていますが、今後は集客支援(広告)サービスへの投資を積極的に行い、ポスティングや駅ばりポスターだけでなくTVCM制作においても中小企業でも手が届くようなサービスを提供していくとのこと。
運送事業(ハコベル)においては、売上高が2億2,800万円、セグメント損失が1,600万円となりました。売上高は、前年同期比3倍と拡大。
登録運送業者数の増加やマッチング効率の上昇など継続的にサービスの拡充に努めており、注文件数、注文単価ともに上昇しています。売上の中で「ハコベル」が占める割合も前年度4.6%から今四半期6.7%と上昇しています。
今後も積極的に投資を行い成長を加速させることで、運送事業の黒字化を見込んでいます。
まずは、ラクスルの第4四半期決算の結果を見てみましょう。
前年同期に比べ、2018年7月期第4四半期の業績は大きく伸びる結果となりました。
また、今年度の通期決算の結果は、以下のようになっています。
2018年度の業績は、前年比べ、増収増益となりました。売上高は111億7,400万円、営業利益は9,300万円となっています。
続いて、事業ごとの売上高について見ていきましょう。
ラクスルが運営する「ラクスル」「ハコベル」ともに、当初業績予想を遥かに上回る結果となりました。
「ラクスル」は、登録ユーザー数も順調に増加。
ラクスル登録ユーザー数の推移グラフ
広告効率改善に伴い、ユーザーの獲得ペースが徐々に加速していく形となっています。
運送事業の「ハコベル」は、年々成長しているものの、まだまだ印刷事業「ラクスル」の売上高には遠く及ばず。
青:ラクスルの売上高/赤:ハコベルの売上高
現在、「ラクスル」が売上全体の94.8%を占めており、「ハコベル」は全体の4.6%程度にとどまっています。
2015年、ラクスルは「ハコベル」を起因とした売上高構成の変化により一時的に全社売上総利益率が9.8%まで低下。2018年7月期第4四半期の売上総利益率は23.9%と、現在は回復しています。
そして、継続的な売上高・売上総利益の拡大及び広告宣伝費比率の減少に伴い、ついに、通期での営業黒字を達成。
2018年7月期第2四半期にて営業利益の黒字を達成
累計50億円にも及ぶJカーブを経て、ようやく利益創出のフェーズへと移ることが出来ました。
2018年7月期、ラクスルは、流動資産76億8,000万円に対し、流動負債18億4,600万円と支払能力には問題がありません。
また、純資産がこの1年間で大幅に増加、66億7,500万円となり、会社としての体力が増加しました。
ラクスル全体の基盤がだんだんと大きく出来上がってきているのが分かりますね。
加えて、
3.メイン事業印刷EC「ラクスル」売上高の安定した成長
以上3点の理由からも、今後のラクスルは、ここからさらなる事業の収益化を推し進め、大きく成長していくと予想されます。
ラクスルも、決済説明会資料にて、各事業が想定以上に成長するシナリオであると発表しています。このまま行けば、売上高・売上総利益ともに30%以上の成長という目標も問題なく達成出来るでしょう。
ラクスルの伝統的な事業へインターネットを持ち込むという挑戦、応援しています。
画像出典元:「ラクスル」決算説明会資料・公式HP
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