ラクスル株式会社の決算/売上/営業利益を調べ、IR情報を徹底調査

記事更新日: 2019/03/19

執筆: 編集部

上半期決算が黒字転換!ネット印刷のラクスル・物流マッチングサービスのハコベルを運営する「ラクスル」の第2四半期決算

2019年7月期 第2四半期 累積業績

  • 売上高:74億9,500万円(前年比+52.9%)
  • 営業利益:7,100万円
  • 経常利益:6,500万円
  • 四半期純利益:2,100万円

2019年第2四半期においての業績は、増収増益となり、前年同期に赤字だった営業利益、経常利益、四半期純利益は黒字化しました。

四半期営業利益は5期連続で黒字を維持しつつ、広告宣伝投資・運送事業への成長投資を継続しています。

【グラフ】全社営業利益及び広告宣伝費を除く営業利益の推移


各セグメントの業績

【グラフ】全社売上高の推移(セグメント別)

ラクスルは主に、印刷事業と運送事業の2つのセグメントがあり、売上高の92%を印刷事業が占めています
運送事業の割合も年々増加していますが、現在は全体の7.4%にとどまっています。

  • 印刷事業

印刷事業「ラクスル」の売上高は前年同期比46.7%増の68億9,900万円、セグメント利益は前年同期比127.1%増の6億4,900万円となりました。

TVCM等の広告宣伝投資を積極的に行うことで、新規顧客の獲得が進みリピート購入数も好調に推移しました。

全ユーザーと、コアユーザーである法人ユーザーともに全指標で上昇しています。
法人ユーザーの平均注文単価の増加は、集客支援サービス内のTVCM販売が寄与しました。

また注文件数は、前年同期で125.3%増加しており、注文単価も52%増加しています。

集客支援サービスを中心に短納期商材の拡充を図り、高単価・高採算商品の売上拡大に繋げることができました。

  • 運送事業

運送事業「ハコベル」の顧客基盤は順調に拡大し、売上高は前年同期比227.3%増の5億5,300万円、セグメント損失は4,700万円となりました。

上期は、登録ドライバー数の増加や専属車両の確保等キャパシティの拡大、新サービスの「ハコベルコネクト」の開発に注力しました。

2019年1月に、一般貨物を取り扱う運送会社向けの新サービス「ハコベルコネクト」をスタート

各運送会社が保有する案件情報や、運送業務に関する情報をオンライン上で可視化し、運送業務に関係する複数の会社が情報を共有することで、スムーズな連携を実現することができる仕組みを提供し、運送業界全体の生産性が向上しました。

19年7月期の業績予想

来期も引き続き、積極的に投資を行い成長を加速させていくとし、前事業年度比30%以上の成長を目標としています。
現時点ですでに、売上進捗率51.5%を達成しています。

一方で、下期にかけては以下のアップサイド・ダウンサイドシナリオがあると発表しており、いずれも通期業績予想には織り込まれていません。

営業利益以下の各段階利益は黒字を見込んでいますが、経済環境や事業環境に合わせて機動的な投資判断を実施する観点から、具体的な金額予想は開示していません。

ラクスルの繁忙期は印刷事業は第3四半期、運送事業は第2と第3四半期のため、今後の展開に注目です。

 

 

2019年第1四半期(18年12月更新)

  • 売上高:34億2,900万円(前年比+43.6%)
  • 営業利益:3,400万円
  • 経常利益:3,100万円
  • 当期純利益:0円

2019年第1四半期においての業績は、前年同期比増収増益となりました。印刷事業、運送事業ともに売上高は成長し、特に「ハコベル」の売上貢献が拡大しました。

売上高が前年比+43.6%と順調なスタートを切りましたが、広告宣伝投資を実施しため営業利益は3,400万円にとどまりました。当期純利益は、関係会社株式評価損及び法人税等調整額(益)を計上したため0円となりました。

印刷事業は第3半四半期、運送事業は第2・第3四半期が繁忙期のため継続的な売上成長が予想され、引き続き40%の成長を目標としています。

各セグメントの業績

印刷事業(ラクスル)においては、売上高が31億7,900万円、セグメント利益が3億100万円となりました。

TVCM等の広告宣伝投資を積極的に行うことで新規顧客の獲得が進み、リピート購入数も好調に推移しました。また、集客支援サービスを中心に短納期商材の拡充を図り、高単価・高採算商品の売上拡大に繋がりました。

「ラクスル」の累計登録ユーザー数は前年同期比1.4倍、72万ユーザーとなりました。内訳は、4割が個人、6割が法人となっています。売上高、登録ユーザー数とも年々増加し、2018年度第2四半期からは継続的な利益を創出するようになりました。

印刷事業は印刷ECサービスと集客支援(広告)サービスで構成されていますが、今後は集客支援(広告)サービスへの投資を積極的に行い、ポスティングや駅ばりポスターだけでなくTVCM制作においても中小企業でも手が届くようなサービスを提供していきます。

運送事業(ハコベル)においては、売上高が2億2,800万円、セグメント損失が1,600万円となりました。売上高は、前年同期比3倍と拡大しました。

登録運送業者数の増加やマッチング効率の上昇など継続的にサービスの拡充に努めており、注文件数、注文単価ともに上昇しています。売上の中で「ハコベル」が占める割合も前年度4.6%から今四半期6.7%と上昇しています。

今後も積極的に投資を行い成長を加速させることで、運送事業の黒字化を見込んでいます。

 

 

2018年7月期 通期決算

まずは、ラクスルの第4四半期決算の結果を見てみましょう。

  • 売上高:32億3,500万円(前年同期比49.2%増)
  • 営業利益:1億4,900万円(前年同期比57.8%増)
  • 当期純利益:9,900万円

前年同期に比べ、2018年7月期第4四半期の業績は大きく伸びる結果となりました。

また、今年度の通期決算の結果は、以下のようになっています。

  • 売上高:111億7,400万円(前年同期比45.6%増)
  • 営業利益:9,300万円
  • 当期純利益:1,500万円

2018年度の業績は、前年比べ、増収増益となりました。売上高は111億7,400万円、営業利益は9,300万円となっています。

続いて、事業ごとの売上高について見ていきましょう。

  • ラクスル・印刷事業・通期売上高:105億9,400万円(前期比41.3%増)
  • ハコベル・運送事業・通期売上高:5億900万円(前期比202.0%増)

ラクスルが運営する「ラクスル」「ハコベル」ともに、当初業績予想を遥かに上回る結果となりました。

「ラクスル」は、登録ユーザー数も順調に増加。

ラクスル登録ユーザー数の推移グラフ

広告効率改善に伴い、ユーザーの獲得ペースが徐々に加速していく形となっています。

運送事業の「ハコベル」は、年々成長しているものの、まだまだ印刷事業「ラクスル」の売上高には遠く及ばず。

青:ラクスルの売上高/赤:ハコベルの売上高

現在、「ラクスル」が売上全体の94.8%を占めており、「ハコベル」は全体の4.6%程度にとどまっています。

2015年、ラクスルは「ハコベル」を起因とした売上高構成の変化により一時的に全社売上総利益率が9.8%まで低下。2018年7月期第4四半期の売上総利益率は23.9%と、現在は回復しています。

そして、継続的な売上高・売上総利益の拡大及び広告宣伝費比率の減少に伴い、ついに、通期での営業黒字を達成。

2018年7月期第2四半期にて営業利益の黒字を達成

累計50億円にも及ぶJカーブを経て、ようやく利益創出のフェーズへと移ることが出来ました。

ラクスルのこれから

  • 流動資産:76億8,000万円(前年比100.4%増)
  • 流動負債:18億4,600万円(前年比23.4%増)
  • 流動比:4.16%

2018年7月期、ラクスルは、流動資産76億8,000万円に対し、流動負債18億4,600万円と支払能力には問題がありません。

  • 純資産:66億7,500万円(前年比121.8増)

また、純資産がこの1年間で大幅に増加、66億7,500万円となり、会社としての体力が増加しました。

ラクスル全体の基盤がだんだんと大きく出来上がってきているのが分かりますね。

加えて、

  • 1.売上高が順調に伸び、ついに営業利益が黒字展開
  • 2.運送事業「ハコベル」や広告事業「ラクスル」のポテンシャルの高さ

3.メイン事業印刷EC「ラクスル」売上高の安定した成長

以上3点の理由からも、今後のラクスルは、ここからさらなる事業の収益化を推し進め、大きく成長していくと予想されます。

ラクスルも、決済説明会資料にて、各事業が想定以上に成長するシナリオであると発表しています。このまま行けば、売上高・売上総利益ともに30%以上の成長という目標も問題なく達成出来るでしょう。

ラクスルの伝統的な事業へインターネットを持ち込むという挑戦、応援しています。

画像出典元:「ラクスル」決算説明会資料・公式HP

会社概要

会社名 ラクスル株式会社
事業内容 シェアリングプラットフォーム事業
所在地 東京都品川区上大崎2-24-9
設立日 2009年9月1日
代表 松本 恭攝
資本金 19億3487万円
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