株式会社しまむらの決算/売上/経常利益を調べ、IR情報を徹底調査

執筆: 山中恵子

天候不順の影響だけ?販売不振が続き業績予想を大幅下方修正した「しまむら」の第3四半期決算

2020年2月期 第3四半期決算

  • 売上高:3,943億1,800万円(前年同期比△3.8%)
  • 営業利益:189億4,700万円(前年同期比△8.1%)
  • 経常利益:194億6,700万円(前年同期比△8.1%)
  • 四半期純利益:126億4,300万円(前年同期比△8.0%)

国内アパレル業界2位の売上高を誇る「しまむら」の決算を見ていきます。

2020年2月期第3四半期連結累計期間の業績は、前年同期に対し減収減益となっています。第3四半期も引き続き客数が伸びず、既存店・全店ともに売上高が前年同期を下回っています。

消費増税前に肌着や寝具などの実用商品や、ベビーカー・チャイルドシートなどの大物育児用品の一部に駆け込み需要が見られたものの、売上を大きく押し上げる効果は見られず。

むしろ消費増税の駆け込み需要の反動による落ち込みに加え、天候不順と自然災害による消費マインドの低下が重なり、10月の小売販売額は前年比7.1%減と大幅なマイナスとなりました。

上期は4月と7月の低気温により実用商品や季節商品の売上が低下し、下期においては11月にかけて台風が相次いで上陸し、多くの店舗が休業や営業時間短縮をするなど厳しい状況が続いたとのことです。

業績予想を下方修正

足元の業績を踏まえ、通期の業績予想を下方修正しました。減収増益見込みに変更はありませんが、売上高は349億1,000万円減、最終利益は73億7,500万円減と前回予想から大幅な下方修正となりました。

  • 売上高:5,630億円 → 5,280億9,000万円(前年同期比△3.3%)
  • 営業利益:347億3,500万円 → 259億円(前期比+1.8%)
  • 経常利益:357億1,000万円 → 266億2,000万円(前期比+1.4%)
  • 当期純利益:234億8,000万円 → 161億500万円(前期比+0.7%)

第3四半期までの販売不振を天候不順の影響だとし、また現況の消費環境も勘案して下方修正したとのことです。 ワークマンなど好調なアパレル企業も見られることから、販売不振は天候不順の影響だけではないと言えるのではないでしょうか。

しまむらの株価推移

画像出典元:SBI証券

大幅な下方修正を受け、株価も続落しました。

 

 

2020年2月期 第2四半期決算(19年10月更新)

  • 売上高:2,643億9,300万円(前年同期比△4.1%)
  • 営業利益:143億5,500万円(前年同期比+0.3%)
  • 経常利益:145億9,300万円(前年同期比△1.0%)
  • 四半期純利益:96億1,300万円(前年同期比+1.1%)

2020年2月期第2四半期連結累計期間の業績は、前年同期に対し減収増益となっています。すべての項目で計画を下回って推移。

主力のしまむら事業において、レジでの割引販売を削減したことで客単価は前年同期を上回ったものの、客数は減少し売上高が前年同期比5.0%減となったことがグループ全体の業績を押し下げ、減収に。3月〜4月に気温の低い日が続いたこと、また梅雨明けの遅れなどの影響で季節商品の動きが鈍く、売上に響いたようです。

営業利益は、販売費及び一般管理費が減少したことにより前年同期比で微増に。

第2四半期連結累計期間末の店舗数は、ファッションセンターしまむらの店舗数が7店舗出店、3店舗退店の1,432店舗に。グループ全体では14店舗出店、13店舗退店の2,206店舗となりました。

【店舗数の推移】

上のグラフは2018年までの店舗推移ですが、店舗数は右肩がりに増加しているのがわかります。一方で、前期に引き続き、売上・客数ともに減少傾向にあります。

主な事業の上期売上高(全店)・客数・客単価前年対比

  • しまむら事業:売上高95%、客数93.9%、客単価101.2%
  • アベイル事業:売上高100.6%、客数99.7%、客単価100.9%
  • バースデイ事業:売上高99.2%、客数101.3%、客単価98.0%

一方、累計ではほぼ横ばいの営業利益ですが、第2四半期では22.7%増と大幅増に。しまむらの株価は業績悪化により株価が下落し続けていましたが、利益改善を受け、急反発しています。

2020年2月期の業績予想

上期は計画を下回って推移しましたが、通期の業績予想に変更はありません。

  • 売上高:5,630億円(前期比+3.1%)
  • 営業利益:347億3,500万円(前期比+36.5%)
  • 経常利益:357億1,000万円(前期比+36.1%)
  • 当期純利益:234億8,000万円(前期比+46.8%)

下期に大幅な業績アップを見込んでいるようです。

しまむらは、初のオンラインショップとして2018年7月にZOZOTOWNに出店しましたが、販売手数料の高さを理由に2019年6月に退店。今後は、お取り寄せスマホアプリ「しまコレ」を進化させるとしています。

そもそもしまむらはEC進出に出遅れていましたが、初のEC出店がZOZOTOWNというのに違和感も。1年足らずで撤退しましたが、2020年をめどに自社ECチャネルを始動するとしています。

客離れがどこまで続くかと合わせて、今後注目です。

事業内容

しまむらグループは、しまむらと子会社2社で構成され、衣料品を主としたソフトグッズの販売を行うチェーンストアを展開しています。

しまむら

しまむらは、基幹である「ファッションセンターしまむら」を主として以下の事業の店舗展開をしています。

1

しまむら事業(1,432店舗)

「ファッションセンターしまむら」は20代から50代の主婦とその家族をターゲットとし、日常生活のために使用する衣料品を提供

2

アベイル事業(320店舗)

10代から30代をターゲットとし、メンズ、レディースの衣料品にシューズを加えた3分野を主力に商品を提供

3

バースデイ事業(289店舗)

ベビー・子供用品の専門店として、出産準備から子育てまでのあらゆるシーンに対応する幅広い商品を提供

4

シャンブル事業(93店舗)

20代から40代の女性をターゲットとした、雑貨・インテリア・衣料品・服飾雑貨などの商品を提供

5

ディバロ事業(17店舗)

20代から50代の女性及びその子供と男性をターゲットとし、「履きやすい・価値のある」靴を提供

 

子会社(台湾・上海)

6

思夢樂事業(47店舗)

思夢樂股份有限公司は、台湾において「ファッションセンターしまむら」事業と同様の衣料品を販売する事業を展開

7

飾夢楽事業(8店舗)

飾夢楽(上海)商貿有限公司は、中国において「ファッションセンターしまむら」事業と同様の衣料品を販売する事業を展開

画像出典元:「株式会社しまむら」公式HP

会社概要

会社名 株式会社しまむら
事業内容 総合衣料品の販売
所在地 埼玉県さいたま市北区宮原町2-19-4
設立日 1953年(昭和28年)
代表 北島 常好
資本金 170億8,600万円
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