株式会社日本動物高度医療センターの決算/売上/経常利益を調べ、IR情報を徹底調査

記事更新日: 2020/02/13

執筆: 山中恵子

犬猫飼育数減少の中、高度医療で成長を続ける「日本動物高度医療センター」の第3四半期決算

2020年3月期 第3四半期 決算

  • 売上高:20億4,800万円(前年同期比+6.5%)
  • 営業利益:3億3,400万円(前年同期比+6.5%)
  • 経常利益:3億4,100万円(前年同期比+6.3%)
  • 四半期純利益:2億4,300万円(前年同期比△6.5%)

となっております。


画像出典元:「株式会社日本動物高度医療センター」決算説明資料

2020年3月期 第2四半期決算(20年1月更新)

  • 売上高:13億5,800万円(前年同期比+9.0%)
  • 営業利益:2億1,800万円(前年同期比+21.7%)
  • 経常利益:2億2,200万円(前年同期比+22.8%)
  • 四半期純利益:1億5,800万円(前年同期比+7.3%)

犬・猫の高度先進医療を専門で行っている動物病院「日本動物高度医療センター」の決算を見ていきましょう。

2020年3月期第2四半期連結累計期間の業績は、前年同期に対し増収増益となっています。

増収となった主な要因は、初診数(紹介数)・総診療数ともに増加したことによるものです。初診数は、川崎病院、東京病院、名古屋病院ともに増加し、全体として初診数は3,222件(前年同期比9.6%増)、総診療数(初診数と再診数の合計)は12,313件(前年同期比5.0%増)、手術数は936件(前年同期比11.0%増)に。

営業利益は、2018年に新設した東京病院の増収効果等で販管費の増加を吸収し、2桁増益を達成。一方、第2四半期は前四半期比で減益となっていますが、これは看護師の増員等による人件費増加と修繕費増加によるものだそうです。下期以降は、増収で費用増加を吸収する予定となっています。

【グラフ】業績推移

 

2020年3月期の業績予想

2020年3月期は、前期に対し増収増益となる見込みです。

  • 売上高:26億5,000万円(前期比+3.4%)
  • 営業利益:4億1,000万円(前期比+3.2%)
  • 経常利益:4億1,000万円(前期比+1.2%)
  • 当期純利益:3億円(前期比+1.7%)

初診数が増加していることから、今後も総診療数は成長すると思われますが、下期は東京病院稼働効果がいったん落ち着くと想定し、売上高・営業利益ともやや保守的に想定されています。

動物医療業界を取り巻く環境においては、犬猫の飼育数は減少傾向にあるものの、世帯当たりの動物病院支出額は増加しています。背景にあるのが、ペット保険の成長とペットの高齢化。高齢によって重篤な病気にかかったとしても何とかしてあげたいというのが飼い主の心情で、それに応えてくれるのが日本動物高度医療センターといったところでしょうか。

 

日本動物高度医療センターとは

日本動物高度医療センター(Japan Animal Referral Medical Center:略してJARMeC)の歴史はまだ浅く、地域の連携病院と協力して「高度医療(二次診療)」を提供することを目的として、2005年に神奈川県川崎市に設立されました。2009年には民間で初めて「小動物臨床研修診療施設」として農林水産大臣より指定を受けます。

2011年に愛知県名古屋市天白区に名古屋病院を開業し、2015年に東京証券取引所マザーズに株式を上場。2018年、東京都足立区に東京病院を開業、2021年秋には大阪病院を開業予定です。

事業内容

グループは、日本動物高度医療センター及び連結子会社の株式会社キャミックの2社で構成され、動物医療業界における高度医療を提供することを目的としています。かかりつけ病院の紹介による完全予約制で、二次診療施設であるため、ワクチン接種や予防などの一次診療は行っていません。

かかりつけ病院(一次診療)で対処が困難な重度患者に対して、CT、MRI、放射線治療器、PET-CTといった高度医療機器を用い、検査・治療を行います。なお、2019年12月末現在、連携動物病院数は3,673病院となっています。

事業内容は、動物医療関連事業の単一セグメントですが、当該事業を以下の3つに分類しています。

1

二次診療サービス

一次診療施設からの紹介を受け、特定の専門分野を持った獣医師が、高度な医療機器を使用して行う、診察、検査、投薬、手術等の診療サービス

2

画像診断サービス

子会社の株式会社キャミックにおいて、一次診療施設からの紹介を受け、専門知識を有する獣医師が、高度な医療機器を使用して行う、画像の撮影・読影・診断等のサービス

3

その他

上記の診療・画像診断以外の、主に一次診療施設及び一般消費者向けの物品販売等

画像出典元:「株式会社日本動物高度医療センター」決算説明会資料

 

 

2020年3月期 第1四半期決算(19年10月更新)

  • 売上高:6億6,900万円(前年同期比+10.2%)
  • 営業利益:1億1,200万円(前年同期比+42.9%)
  • 経常利益:1億1,300万円(前年同期比+43.0%)
  • 四半期純利益:8,000万円(前年同期比+24.6%)

日本動物高度医療センターは今や、大切な家族の一員として扱われる犬や猫などペットの様々な病気を最先端の医療設備と高い技術力で治療できるペットの完全紹介制総合病院を神奈川、東京、名古屋に展開しています。

高度な医療サービスを提供するには、質の高い獣医師・動物看護師の存在が必須という考えから、高度医療の専門獣医師育成教育を行っています。

一方で、専門性だけではなく、獣医や看護師の人間性の教育にも力を入れています。

また、疾患動物に対する高度先進医療の提供を目指し、診断・治療方法の研究開発を行っています。

具体的には、ヒトで用いられている先進の医薬品、医療機器の導入をはじめ、遺伝子検査、免疫治療、再生医療などの研究課題に取り組んでおり、ペットの総合病院という確固たる立ち位置を築いています。

更に、飼い主のかかりつけ動物病院(1次診療施設)と連携して高度医療への取り組みを続けるとともに、グループ病院内の診療実績を発表するための学会報告や、獣医師向けセミナー開催を積極的に行うことにより、動物医療業界における信頼の獲得、認知度の向上とそれに伴う紹介症例数の増加に努めています。

その結果、初診数(新規に受け入れた症例数)は1,622件(前年同期比10.0%増)、総診療数(初診数と再診数の合計)は6,105件(前年同期比4.5%増)、手術数は452件(前年同期比16.8%増)となりました。

出典元:「株式会社日本動物高度医療センター」決算説明会資料

会社概要

会社名 株式会社日本動物高度医療センター
事業内容 犬・猫向けの高度医療(二次診療)を行う動物病院
所在地 神奈川県川崎市高津区久地2-5-8
設立日 平成17年9月26日
代表 平尾秀博
資本金 3億8,275万円
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