株式会社サイバー・バズの決算/売上/経常利益を調べ、IR情報を徹底調査

執筆: 山中恵子

インフルエンサーマーケティングで大躍進する「サイバー・バズ」の第1四半期決算

2020年9月期 第1四半期 決算

  • 売上高:8億5,600万円
  • 営業利益:1億6,400万円
  • 経常利益:1億5,400万円
  • 当期純利益:1億400万円

となっております。


画像出典元:「株式会社サイバー・バズ」決算説明資料

2019年9月期 通期決算(19年12月更新)

  • 売上高:29億4,400万円(前期比+20.3%)
  • 営業利益:4億3,300万円(前期比+85.6%)
  • 経常利益:4億1,100万円(前期比+75.1%)
  • 当期純利益:2億7,600万円(前期比+67.7%)

Instagramを中心としたインフルエンサーマーケティング事業を展開する「サイバー・バズ」の決算を見ていきます。

2019年9月期通期の業績は、前期に対し2桁増収増益となっています。特に利益が大きく伸び、営業利益1.9倍、経常利益1.8倍、当期純利益1.7倍と絶好調です。

増収となった主な要因は、受注増加や単価上昇によるもの。営業利益は、増収に加え、収益性の高いサービスへ注力したことにより原価率低下し大幅な増益に。

サイバー・バズは、ソーシャルメディアマーケティング事業の単一セグメントですが、「インフルエンサーサービス」「SNSアカウント運用」「インターネット広告代理販売」及びInstagramに特化した戦略子会社「株式会社glamfirst」の4つのサービスを展開。

うち、インフルエンサーサービス、SNSアカウント運用の売上高がそれぞれ前期比で28.6%増、203.1%増、子会社のglamfirstも47.3%増と大きく成長。一方、インターネット広告代理販売は、営業リソースを自社サービスへシフトしたこと、タイアップ広告を中心に純広告が減少したことにより売上高が前期比で15.4%減となりました。

「movely」提供開始

サイバー・バズは12月9日、インフルエンサーネットワーク「NINARY」において、インスタグラマーを起用した動画投稿サービス 「movely」の提供を開始すると発表。動画を活用したサービスを拡充したことで、さらなるインフルエンサーマーケティングの効果向上に期待がかかります。

サイバー・バズの株価推移

画像出典元:SBI証券

インスタグラムという時代を象徴したサービス活用が好材料となり、株価も続伸しています。

2020年9月期の業績予想

2020年9月期の業績予想は、前期に対し2桁増収増益を見込んでいます。

  • 売上高:36億円(前期比+22.2%)
  • 営業利益:5億円(前期比+15.3%)
  • 経常利益:5億円(前期比+21.5%)
  • 当期純利益:3億3,500万円(前期比+21.0%)

積極的な投資を行うため、営業利益率は若干低下する予想となっています。

今後10年間でインフルエンサーマーケティング市場は約3.5倍に拡大すると予想されています。業界大手を中心に展開を図り、マーケットシェアの獲得を狙うサイバー・バズの今後の動向に注目です。

ビジネスモデル

企業がSNSプラットフォームを通して消費者へ行うマーケティング活動を総合的に支援しています。

1

インフルエンサーサービス

「NINARY」「Ripre」「ポチカム」「to buy」といったInstagramをはじめとした各SNSプラットフォームにおけるインフルエンサーを企業マーケティングへ活用

2

SNSアカウント運用

企業の保有するSNSアカウントの企画・コンサルティングを含めた運用代行

3

インターネット広告代理販売

ソーシャルメディア関連広告を中心とした、他社の広告商品の代理販売

4

glamfirst

Instagramに特化した戦略子会社「株式会社glamfirst」

画像出典元:「株式会社サイバー・バズ」決算説明資料

 

 

第13期決算公告(19年9月更新)

  • 売上高:21億2,616万円
  • 経常利益:1億2,987万円
  • 当期純利益:9,311万円

となりました。

業績推移

決算期
(百万円)
16/09
(第11期)
17/09
(第12期)
18/09
(第13期)
売上高 1,832 1,777 2,126
経常利益 140 135 130
当期純利益 76 74 93

2018年9月期決算の売上高は前年同期比19.6%増の21億2,616万円、経常利益は4%減の1億2,987万円、当期純利益は26.4%増の9,311万円となりました。

事業内容

株式会社サイバーエージェントの100%子会社としてソーシャルメディアマーケティング事業を展開するため、2006年4月に設立されました。
インターネット市場における、ブログやTwitter、Facebook、Instagram等のソーシャルメディアを通した広告、マーケティングを主たる業務としています。

1

ポチカム

65万人を超えるソーシャルメディアユーザーに、商品・サービスを体験してもらい、大量のクチコミを発生させるサービスです。
モニターやアンケート、キャンペーンのシェアなど多数のイベントタイプをもち、商品やサービスの購買促進や、キャンペーンの認知拡大を狙った施策が展開できるプラットフォームです。

2

NINARY(ニナリー)

Instagramや、Twitterなどのソーシャルメディアで特に影響力の高い方に、企業の商品・サービスのPRに協力してもらう承認制の会員サービスです。
フォロワー属性などのインサイトデータや過去の案件実績をもとに、ターゲットへの効率的なアプローチが可能です。

3

to buy

インフルエンサーや専門家など、自分なりの価値観を持ち合わせ、多くの人から支持されていると編集部が認定した"目利きのプロ"の愛用品に関する口コミ情報から、商品の選び方のコツやおすすめ商品の紹介記事まで取り揃えた、"買いたい"に出会えるメディアです。

ソーシャルメディアアカウント運用

企業のソーシャルメディア(Instagram、Facebook、Twitter等)アカウントの運用を行います。
クリエイティブ画像やテキストの作成、ハッシュタグ設計や効果検証を行う他、SNSを活用したキャンペーン設計〜事務局代行も行います。

5

Ripre(リプレ)

影響力の高いソーシャルメディアユーザーを15,000アカウントネットワークしている承認制会員サービスです。
会員がモニターサンプリングや、イベント誘導により、企業の商品やサービスを体験し、体験内容や感想をソーシャルメディア上に投稿・拡散することで、認知拡大や購買意向度を高めます。

東証マザーズ上場へ

2019年8月16日、東京証券取引所マザーズ市場への新規上場が承認されました。上場日は2019年9月19日の予定です。

出典:公式HP

会社概要

会社名 株式会社サイバー・バズ
事業内容 ソーシャルメディアマーケティング事業
所在地 東京都渋谷区道玄坂1-20-8 寿パークビル4F
設立日 2006年04月
代表 高村 彰典
資本金 2,015万円
kigyolog_kessanの最新記事をチェック

この記事に関連するラベル

他企業の情報

ページトップへ