スルガ銀行株式会社の決算/売上/経常利益を調べ、世間の評判を徹底調査

記事更新日: 2018/12/03

執筆: 山中勝輝

個人預金期末残高が6,601億円減少!不正融資問題の影響が止まらない「スルガ銀行」の決算

2019年第2四半期 累積業績

  • 経常収益:750億2,700万円(前年比-0.9%)
  • 経常利益:△834億1,800万円
  • 中間純利益:△985億9,500万円

2019年上半期の経常収益は、貸出金利息の減少により前年度から7億4,800万円減少しています。さらに、シェアハウス関連融資にかかる与信費用が1,584億4,500万円に上ったことにより、経常利益は△834億1,800万円、△985億9,500万円となりました。

個人預金期末残高は前年に比べて6,601億円減少して、2兆円7,433万円となっています。不正融資問題によって預金流出が相次いでいることが伺えます。

2019年3月期 第1四半期 決算

※2018年9月11日更新

  • 経常収益:352億6,800万円
  • 経常利益:47億2,700万円
  • 四半期純利益:31億6,000万円

2019年第1四半期の経常収益は352億6,800万円、経常利益は47億2,700万円となりました。経常収益は、貸出金利息の資金運用収益が減ったことにより、前年同期比7%減です。

特に注目すべき点は、経常利益が前年同期に比べて約70%減少している点です。

経常費用を見てみましょう。

左:前期 右:今期  (百万円)

経常費用の中で、「その他経常費用」が前年同期の約4倍の120億円に膨れ上がっています。この原因はシェアハウス関連融資について、貸倒引当金繰入額等の与信費用が増加したことによります。

貸倒引当金繰入額とは、将来的に回収できなくなる可能性のある売上債権や金銭債権を見積もって費用に繰り入れることです。実際に貸倒れた場合は貸倒損失を計上、貸倒れの見積もり金額は貸倒引当金繰入額として計上します。


決算短信からは、個人向け融資を債権者から回収できない可能性があると読み取れます。その額は2018年4月から7月の間でおよそ120億円。また、昨年2017年4月から2018年3月の間では約402億円となりました。

では、なぜここまで貸倒引当金繰入額が膨れ上がったのでしょうか。最近話題となっているスルガ銀行の不正融資問題について見ていきましょう。

スルガ銀行の不正融資問題とは

問題の発端となったのは、女性向けシェアハウス「かぼちゃの馬車」を運営する不動産会社スマートデイズです。

同社のビジネスモデルは表面利回りが高く、長期間一定の家賃収入を保証する「サブリース」。不動産会社がアパートを一括で購入し、入居者の有無に関わらず所有者に一定の家賃を支払うことを保証します。そのため、入居者がゼロでも所有者には家賃収入が入るというビジネスモデルです。

所有者は土地購入や建設費を自己負担する必要がありますが、ここでデータの改ざんをして融資をしたのがスルガ銀行です。しかし、スマートデイズが2018年4月に経営破綻し、所有者は多額の借金を抱え、スルガ銀行は回収ができない可能性がある貸倒引当金繰入額を計上することになりました。

では、なぜスルガ銀行は不正をしたのでしょうか。

スルガ銀行のビジネスモデル

2018年9月に第三者委員会が発表した調査報告書では、スルガ銀行のビジネスモデルが個人融資に依存したことにより、融資審査が機能しなかったと発表しました。

スルガ銀行は早期に企業向け融資から個人向け融資へ事業転換。低金利の日本経済の中で、アパートローンで高めの金利を設定し、利益を確保してきました。

(単位:百万円)

実際、2019年第1四半期の貸出金3兆1,504億円のうち、約91%に当たる2兆8,573億円が個人ローンです。個人融資の欠点としては、他銀行がより低い金利のローンを提示して顧客を奪い合う可能性があることです。そのため、スルガ銀行は営業員に常に高いノルマを設定していました。

不正問題となった不動産融資の時にも、土地代の融資以外に、不必要なフリーローンを組んでノルマ達成をしたといいます。

個人預金残高が減少

一連の騒動を受けて、特に影響が大きかったのは個人預金額期末残高です。

2018年6月は前年同期に比べて、個人預金期末残高が1,852億円減少しました。個人預金者離れが続けば、経営破綻の可能性もあります。今後、どう対応していくのか注目が集まります。

会社概要

会社名 スルガ銀行株式会社
従業員数 1,484名
所在地 静岡県沼津市通横町23番地
設立日 1895年10月19日
代表 有國 三知男
資本金 300億円4,300万円
店舗数 国内132店舗

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