となっております。
北九州市で総合住宅不動産会社を営む「大英産業」の決算を見ていきます。
2019年9月期通期の業績は、前期に対し増収増益、すべての利益項目で大幅な増益となっています。最終利益は前期比2.2倍。好調です。
人口減少・少子高齢化等の社会課題が全国に先駆けて進行している九州において、再開発事業やコンパクトシティ構想へ積極的に関与し、住みたい・住み続けたい街づくりに貢献したことが奏功し、マンション分譲と分譲住宅の販売が好調に推移。
また、中古マンションの仕入を熊本県下でも行い、不動産流通事業のエリアが拡大しました。
セグメント別の業績を見ていきましょう。
マンション事業は、マンション分譲事業、賃貸マンション販売事業、タウンハウス分譲事業、マンション総合管理事業で構成されています。
マンション分譲事業では、ファミリー層を中心とした「サンパークシリーズ」と、単身者もしくはディンクス層向けの「サンレリウスシリーズ」のマンション分譲等の開発・販売を行っています。
サンパークシリーズは、13棟552戸引渡しと好調に推移。また、新たな市場の発掘として開発されたサンレリウスシリーズは、シリーズ1棟目の販売が順調に推移し、引渡しは17戸に。
賃貸マンション及び賃貸アパート業界の諸問題の影響を受けたため、開発を一時的に見送り、開発予定土地2開発地を土地のみで売却。
第一号物件である「サンヴェルシア黒原」の引渡と、新規販売として北九州市八幡西区に「サンヴェルシア鷹ノ巣」の販売を実施。
子会社「株式会社リビングサポート」がマンション分譲、タウンハウスの管理を行い、新たに9組合588戸(世帯)の管理物件を増やし、累計管理組合数49組合2,275戸(世帯)となりました。
住宅事業は、分譲住宅事業、注文住宅事業、不動産流通事業、土地分譲事業で構成されています。
関東大手のハウスビルダーが九州圏内への積極的な事業展開をし競争が激化している中でも、分譲住宅ブランド「サンコート」の開発・供給により引渡戸数は438戸に。
自社ブランド「ラクイエ」や「フォカーサ」を受注した結果、引渡戸数は23戸に。
関東大手ハウスビルダーの参入により、土地のみの流通が活発化。「サンコート」に合わない用地等の販売活動を行い、引渡区画数は62区画に。
北九州都市圏を中心に、自社でリフォームを行った中古マンション・中古戸建の販売を積極的に展開しつつ、福岡エリアと熊本エリアの仕入を強化し、引渡戸数151戸となりました。
鹿児島県と福岡県で温泉水及び上下水道の管理を行う水道事業と、保有する賃貸不動産の収益管理を行う不動産賃貸事業を行いましたが、温泉事業の設備老朽化の復旧工事費が嵩み前期比で減収減益に。
2020年9月期は、上期は赤字、通期では増収減益となる見込みです。
消費税増税による顧客購入意欲の減退が懸念されること、また大型分譲マンション竣工減や建築費・プロジェクト土地価格の上昇によりマンションプロジェクトの利益率が縮小していること等を踏まえ、2桁減益予想となっています。
なお、2020年9月期においても、物件の完成及び完成に伴う引渡しが第4四半期に集中する見込みのため、上期は赤字予想となっています。
画像出典元:「大英産業株式会社」会社説明資料
北九州市で総合住宅不動産会社を営む「大英産業」の決算を見ていきます。なお、大英産業は、6月4日に福岡証券取引所本則市場に上場しています。
2019年9月期第3四半期連結累計期間の業績は、売上高147億5,700万円、最終2億9,300万円の赤字となっています。マンション事業の物件の竣工引渡しが第4四半期に集中していることから、第3四半期までは赤字となるものの、第4四半期で売上・利益ともに伸長する予定です。
●各事業における四半期ごとの売上実績及び計画
上表を見ると、マンション、住宅ともに第4四半期に物件の完成及び完成に伴う引渡が集中していることがわかります。なお、当第3四半期までの戸数は実績値であり、第4四半期の戸数は計画値です。
2019年9月期の連結業績は、前期に対し2桁増収増益となる見込みです。特に、最終利益は前期比で2倍となる見込みです。
人口減少が続く中でも、大英産業は売上を着実に伸ばしています。
画像出典元:「大英産業株式会社」会社説明資料
第50期の決算は
となりました。
株式会社大英産業は、北九州市に本社をおく不動産会社です。
九州・山口で累計販売7,700戸を超える「サンパークマンション」や新築分譲住宅「サンコート」など住宅の開発分譲、中古住宅販売、住宅リフォーム等の事業を手がけています。
2018年上半期には、九州地方における住宅販売戸数で3位になりました。(住宅流通新報社調べ)
4月25日、福岡証券への上場を承認されました。2019年6月4日に上場予定です。
出典:公式HP・有価証券届出書
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