海外・国内の現地体験型オプショナルツアー予約サイト『VELTRA』を運営する「ベルトラ株式会社」の決算を見ていきます。
【グラフ】営業収益・経常利益 四半期推移(会計期間)
2019年12月期通期の連結累計期間の業績は、次世代基幹システムの更なる改善に伴い開発見直しを進め特別損失を計上するも、税効果会計等の影響もあり当期純利益も前期比大幅増益で着地しました。
韓国・香港の情勢による業績影響は極めて軽微で、日本人の海外渡航者数増加やGW、夏休みともに需要は好調に推移し、事業拡大のための人件費増・オフィス移転コストや広告宣伝コスト等吸収しました。
【グラフ】経常利益予実分析
大幅増収効果により各種コストを吸収し、経常利益は前期比約2.4倍、予約数も順調に推移し昨年比で21.4%増で1日あたり約2,400件の予約となっております。
認知度向上のためのプロモーション強化を積極的におこなうようです。
画像出典元:「ベルトラ株式会社」決算説明資料
海外・国内の現地体験型オプショナルツアー予約サイト『VELTRA』を運営する「ベルトラ株式会社」の決算を見ていきます。
2019年12月期 第3四半期の連結累計期間の業績は、前年同期に対して大幅な増収増益となっており、最終利益は約7倍と急拡大しています。
【グラフ】営業収益・経常利益 四半期推移(会計期間)
前年同期の第3四半期会計期間のみの営業利益を比較すると、前年から28.2%増。
営業収益獲得のための広告宣伝費用、事業拡大のための人件費、将来にわたる人員増加に備えたオフィス移転関連費用などにより営業費用は増加したものの、ゴールデンウィークの大型連休を主な要因とした好調な事業環境に加えて、夏休み期間中の予約数も堅調に推移したことで、営業収益の拡大が営業費用の増加を吸収し大幅な増益となっています。
一方、経常利益は35.5%増と急拡大しており、通期計画の7億2,900万円に対する進捗率が101.4%とすでに上回っています。
【グラフ】KPI推移(会員数、Visit数)
会員数、月間Visit数は、ともに増加傾向。
現地体験ツアーについては、旅行者が長期休暇を比較的取得しやすい7月から9月の夏休み期間に集中する傾向があります。
なお、通期の業績予想については変更はありません。
画像出典元:「ベルトラ株式会社」決算説明会資料
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2019年12月期 第2四半期の連結累計業績は、売上高19億3,400万円、営業利益4億3,200万円、四半期純利益2億6,300万円となっています。
ベルトラは、2018年12月25日に東京証券取引所マザーズ市場に上場したため、前年同期比較はありません。
【グラフ】営業収益・経常利益 四半期推移(会計期間)
ゴールデンウイークの需要が想定以上に好調で、オプショナルツアーの予約数が堅調に推移したことや、効率的な広告宣伝や採用活動によりコスト圧縮が功し、増収・大幅増益を達成(前年度同四半期は参考値)。
コスト圧縮できた資金は、下半期において営業収益拡大のための認知度UP施策に投資予定とのこと。
営業収益を収益区分別でみると、海外旅行部門が18億1,955万円、インバウンド部門が3,572万円、グローバル部門が7,959万円となっています。
【グラフ】予約数推移
予約数は、前年同期比26%増と堅調に推移。ベルトラグループの予約数は下半期に増加する傾向のため、まだまだ増加することが見込めます。
ゴールデンウイークの需要が想定以上に好調だったこと等を受け、連結業績予想を上方修正しました。
2019年12月期 通期の連結業績は、前年同期に対し大幅な増収増益を見込んでいます。
下半期は、認知度UP施策などの中長期的な事業価値向上のための積極投資を行っていく予定です。
画像出典元:「ベルトラ株式会社」決算説明会資料
ベルトラ株式会社は、海外・国内の現地体験型オプショナルツアー予約サイト「VELTRA」を運営しています。
日本政府観光局によると、2019年1月から3月における出国日本人者数は前年同期比6.4%増の491万人、訪日外客数は前年同期比5.7%増の805万人と、高い伸びを示しています。
この好調な事業環境の中で、ベルトラでは予約数が堅調に推移し、営業収益は着実に拡大。
経常利益・四半期純利益は、効率的な広告宣伝による費用抑制や当初計画していた採用費及び人件費が第2四半期以降にずれ込んだため、当初予想の利益を上回りました。
なお、ベルトラは2018年12月25日に東京証券取引所マザーズ市場に上場したため、2018年12月期第1四半期の業績及び2019年12月期第1四半期の対前年同四半期増減率を記載していません。
【グラフ】売上高・経常利益 四半期推移
例年と比較し、広告宣伝費等の費用が抑制され利益は大幅に増加しました。
なお、現地体験ツアーについては、旅行者が長期休暇を比較的取得しやすい7月から9月の夏休み期間に集中する傾向にあるため、営業収益及び利益についても7月から9月に増加し、その他の期間については営業収益及び利益が減少する傾向にあります。
【グラフ】KPI推移(会員数、Visit数)
会員数、月間Visit数ともに順調に増加。
2019年3月末時点で、累計会員数は288万人、月間Visit数は380万人を達成しました。
2019年12月期 通期の連結業績予想は
前期に対して増収増益を見込んでいます。
また収益、利益ともに当初想定以上に進捗したこと、GWの大型連休を主な要因とした予約数が当初の見込みよりも増加したことを踏まえ、第2四半期業績見通しを上方修正しました。
通期では第2四半期以降の予約状況は当初計画通りに推移すると予想。利益面では、中期的な業容拡大に向け投資していくため当初計画を据え置きしています。
【グラフ】成⾧戦略(成⾧イメージ)
事業戦略としては、引き続き魅力ある体験型アクティビティの発掘を進めていくとのこと。
国内・海外の旅行関連企業との連携強化による「販売チャネルの拡大」、外国人旅行者向け現地体験ツアーの47都道府県での展開による「訪日向け商品の拡大」、旅行中(当日含む)においても予約可能な商品拡充による「着地向け商品の拡大」の施策を実施することで、海外旅行部門の更なる拡充、インバウンド部門・グローバル部門の収益化、現在80%を占めているオフライン市場のオンライン化を積極的に進めていく予定です。
さらに、経営管理体制を強化し、グローバル規模での人員配置の最適化を図るとともに、システム投資の加速化によるIT効率を図り、効率的な収益体制の構築を進めていくと発表しています。
画像出典元:「ベルトラ株式会社」決算説明資料
2018年通期の業績は、前年同期に対し増収増益となり、当期純利益は前年の9倍となりました。
17年12月期に注力した事業投資の影響で、今期は利益面に大幅な改善がありました。
【グラフ】業績推移
主力の海外旅行部門が好調に推移したことや、旅ナカ商品の堅調な需要増により、営業収益が順調に増加し、利益は収益化フェーズへ移行しています。
ベルトラは、旅行関連事業の単一セグメントで運営しています。
【グラフ】営業収益・経常利益 四半期推移(会計期間)
第3四半期で営業利益が大幅に増加しているのは、旅行シーズンの7月から9月に利用者が増加するためです。
18年は5月のハワイ島の火山噴火、日本での台風及び9月の関空閉鎖の影響を受けるものの、下半期において収益は大幅に改善しました。
営業収益を収益区分別にみると
となりました。
海外旅行部門が営業収益の大半を占めており、日本人旅行者が海外旅行の際に、現地体験ツアーでベルトラのサービスを利用するケースが大半となっています。
会員数、月間Visit数ともに増加傾向で、月間Visit数は365万人を突破しました。
【グラフ】経常利益増減分析
営業収益の大幅な増加により、経常利益は前期比の約9倍となりました。
新規顧客や新商品開拓、システム開発を強化すべく人員を増加し、当社Webサイトへの集客強化やサービス利用拡大のための広告活動を強化しました。
一方、海外子会社管理の効率化による業務委託費の大幅な減少が、増益に寄与しています。
営業収益は前期比20%増を予想しており、旅ナカの商品需要は引き続き順調に増加傾向、主力の海外旅行部門において堅調な事業拡大を見込んでいます。
また、広告宣伝費、人件費は一定の水準をキープしつつ、営業収益の増加により、経常利益率は前期比4ptアップの13.5%になる見込みです。
ベルトラは、海外・国内の現地体験型オプショナルツアー予約サイト「VELTRA」の運営企業です。1991年に設立しました。
約5000社の催行会社と直接契約し、観光ツアー・文化体験・エンターテインメント・美術館・博物館など、国内・海外の150ヶ国1万種類以上の幅広い現地体験ツアーを提供しています。
予約サイト「VELTRA」は、日本語・英語・中国語・韓国語の4言語に対応したWebサイトを展開中です。
2016年にはフランスのオンライン旅行代理店シティ・ディスカバリー社の株式を100%取得し子会社化しました。
シティ・ディスカバリー社は、フランス・フィリピン・アメリカに主要拠点をもち、世界各地700を超える旅行先をカバーしており、多言語サイト、24時間体制のカスタマーサポートが特徴。
英語圏マーケットにおいて、強いマーケティング力でトップクラスのシェアを持つオンライン旅行代理店の強みを早期に融合することで、世界トップのオンライン旅行会社を目指しています。
2018年12月、東京証券取引所マザーズ市場に上場しました。
画像出典元:「ベルトラ株式会社」決算説明資料
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