クラウドITサービス『楽楽精算』『メールディーラー』やIT人材事業を展開する「株式会社ラクス」の決算を見ていきます。
上期に実施した成長投資が奏功し、大幅増収を達成しました。また、増収効果に加え、費用対効果を重視したマーケティング施策を実施したことで計画比増益で着地いたしました。
【グラフ】セグメント別状況
セグメント別で見てみますと、クラウド事業は積極的な成長投資を実行し、前年比大幅減益で着地し、IT人材事業は稼働エンジニア数が増加し、売上高成長が加速しました。
【グラフ】クラウド事業サービス別四半期売上高
楽楽清算は高成長が持続しており、四半期で初の売上高10億円超えを実現しました。
積極的な成長投資により前年同期比で増収減益の見込みです。
画像出典元:「株式会社ラクス」決算説明資料
クラウドITサービス『楽楽精算』『メールディーラー』やIT人材事業を展開する「株式会社ラクス」の決算を見ていきます。
2020年3月期 第2四半期の連結累計期間の業績は、前年同期に対して増収減益となっています。
現在、ラクスは「高収益な複数サービスが生み出すキャッシュを成長サービスに集中投下」を経営方針に掲げ、2018年3月期~2021年3月期までの3年間で、CAGR(年平均成長率)30%の達成を目指しています。
2年目にあたる2020年3月期は、積極的な人員の増員や、費用対効果を重視した積極的なマーケティング投資を実施中です。
【グラフ】セグメント別の状況
売上高は、前期からの成長投資が奏功し大幅増収を達成。
一方、セグメント別の利益はクラウド事業が積極的な成長投資を実行し、減益に。
【グラフ】2020年3月期第2四半期連結営業利益増減要因
利益面では、計画を上回る増収を達成したことに加え、費用対効果を重視した効率的なマーケティング投資を実施したことから、営業利益は計画を上回りましたが、方針通り積極的な成長投資を実施した影響で営業利益率12.5%(前年同四半期比4.1ポイント減)と悪化しています。
【表】クラウド事業サービス別四半期売上高
主要サービスは計画通り成長が持続。
楽楽精算累計導入社数は5,122社を達し、上場時に掲げていた早期目標5,000社を3年10ヵ月で達成しました。導入社数の増加に加え、平均単価の上昇効果もあり高成長が持続しています。
2020年3月期 第3四半期の連結業績予想は、前年同期に対し増収減益を見込んでいます。
ラクスは、今期は通期の業績計画の開示を行わず、四半期ごとの計画を開示しています。
第3四半期も成長に必要な人員の増強や大型のマーケティング投資を計画しているとのこと。
画像出典元:「株式会社ラクス」決算説明会資料
クラウドITサービス『楽楽精算』『メールディーラー』やIT人材事業を展開する「株式会社ラクス」の決算を見ていきます。
2020年3月期 第1四半期の連結累計業績は、前年同期に対して増収増益となっています。
前期からの積極的な成長投資の効果で大幅増収となり、各段階利益は計画比を上振れしました。
【グラフ】セグメント別の状況
セグメント別の業績は上記の通り。
クラウド事業は、「楽楽精算」の導入社数の増加に加え、平均単価の上昇効果もあり高成長が持続しています。累計導入社数は前年同期比で1414社増加し4677社と大幅に拡大。一方、積極的な投資により利益率は低下しています。
IT人材事業は、稼働エンジニア数が増加し、売上高成長が加速しました。
2020年3月期 第2四半期の連結業績予想は、前年同期に対し増収減益を見込んでいます。
ラクスルは、今期は通期の業績計画の開示を行わず、四半期ごとの計画を開示しています。
第2四半期は、IT人材事業で採用の強化などを行い、大型のマーケティング投資などを行っていく予定です。
画像出典元:「株式会社ラクス」決算説明会資料
2019年3月期通期の業績は、前期に対し増収増益となりました。
IT人材事業のエンジニアやクラウドサービスの営業人員を中心に採用を強化し、人員の増強を行ったことに加え、マーケティングの強化に取り組む等、積極的な成長投資を実施。これらの投資が奏功し、期初計画を上回り、前期比大幅増収で着地しました。
また、親会社株主に帰属する当期純利益が初めて10億円を超過しました。
【グラフ】セグメント別の状況
クラウド事業が、成長投資強化とM&Aの効果で41.7%増収と大きく成長しています。
【グラフ】クラウド事業サービス別売上高推移
クラウド事業の主要5サービスは、積極的な成長投資の効果で高成長が持続しました。またメール配信は、2018年3月期に実施したM&Aの効果があり50%超の増収となっています。
これらが寄与し、売上高は67億2,581万円(前連結会計年度比41.7%増)と大きく成長しました。
一方、成長投資を強化したことに加え、のれんの償却費用等も影響したため、セグメント利益は12億6,190万円(前連結会計年度比16.6%増)となっています。
IT人材事業は、人事制度改革の効果で稼働エンジニア数が増加し、成長が加速しました。
その結果、売上高20億1,751万円(前連結会計年度比21.5%増)、セグメント利益は2億679万円(前連結会計年度比30.3%増)となりました。
2020年3月期 第1四半期は、前年に対し増収増益を見込んでいます。
ラクスは2018年3月期を起点に、2021年3月期までの3年間で、CAGR(年平均成長率)30%の達成を目指しています。
PDCA高速化に向け、四半期毎に施策を組み替えることで高い成長を目指しており、2020年3月期に関しては通期の業績計画の開示を行わず、四半期ごとの計画開示となっています。
2020年3月期は、減益になることも厭わず、投資を強化しチャンスをつかむ1年にするとしています。
画像出典元:「株式会社ラクス」決算説明資料
2019年第3四半期連結累計期間の業績は、前年同期に対し増収増益となりました。
ラクスは経営方針として「高収益な複数サービスが生み出すキャッシュを成長サービスに集中投下」を掲げ、成長加速を実現するための投資を強化しています。
成長投資を強化した効果により、クラウド事業の成長が加速しました。
マーケティングの強化に加え、営業人員の増員と既存サービスの競争力強化を目的とした機能改善を持続的に行う等の積極的な成長投資を行いました。
「楽楽精算」をはじめとした主要サービスの高成長が持続しており、来期以降の成長を見据え更に投資を強化していく方針です。
企業収益の改善に伴うIT投資の増加や、慢性的なITエンジニア不足を背景に、稼働人員数が増加しました。
クラウド事業・IT人材事業ともに業績好調に伴い、2018年10月16日に公表した業績予想を修正しています。
売上高を86億100万円から87億800万円(前期比35.9%増)へ、営業利益を13億7,600万円から14億6,800万円(同18.3%増)へ、純利益を8億9,000万円から10億1,300万円(同15.8%増)へ上方修正しました。
また、業績予想の修正に伴い、従来4円15銭を予定していた期末一括配当を4円40銭にすると発表しています。
クラウドとIT人材派遣の2本柱で事業を行っています。2015年12月に東証マザーズに上場しました。
売上の大部分を占めるのはクラウド事業で、問い合わせメール共有・管理システム「メールディーラー」、メール配信システム「配配メール」、Webデータベース「働くDB」、経費精算システム「楽楽精算」などをリリースし、創業以来、18期連続で増収を続けています。
業務効率化をテーマにクラウド型サービスを開発・育成し、成果を刈り取り、再投資するという一連の流れの中で、高収益なビジネスモデルを確立しています。
画像出典元:「株式会社ラクス」決算説明会資料
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