オンラインゲームの企画・プロデュース・開発・運営を行う「株式会社Aiming」の決算を見ていきます。
人員の見直しに伴う退職金や固定資産の減損処理により特別損失を計上した結果、当期純利益は未達となりました。
【グラフ】業績推移(通期)
新作により、売上高は前四半期から増加しましたが、退職金や固定資産の減損により、四半期純利益は減少しました。また、資産性の再評価により、建物付属設備や敷金等の減損処理を行ったため、固定資産が減少しました。
【グラフ】売上高分析(四半期)
自社開発・配信によるスマホ版『キャラスト』の周年イベントに加えて、PS4版『キャラスト』も好調に推移し、共同開発のスマホ版『ログレス 』の周年イベント効果に加えて、『ログスト』が四半期にわたり貢献したため、売上高の合計は1億500万円となりました。
主力タイトルの周年イベントに伴い、広告宣伝費が増加しましたが、その他のコストについては削減が進んでいます。
【グラフ】従業員数の推移
今後の施策として黒字化に向けた拠点構造改革によるコスト削減を行い、大阪スタジオの譲渡、台湾スタジオの規模縮小や東京スタジオの人員適正化し、継続して人員の見直しを行っていく予定です。
画像出典元:「株式会社Aiming」決算説明資料
オンラインゲームの企画・プロデュース・開発・運営を行う「株式会社Aiming」の決算を見ていきます。
2019年12月期 第3四半期の累計業績(非連結)は、売上高42億5,000万円、営業利益△6億6,600万円、経常利益△6億7,600万円、四半期純利益△7億6,400万円となっています。
【表】損益計算書(四半期)
四半期推移でみると、複数タイトルのサービス終了により売上高は前年同期比25.5%減少していますが、広告宣伝費や人件費の減少等により、営業赤字は減少しています。
【グラフ】売上高分析(四半期)
減収の主な要因は、自社開発・自社配信『Lord of Knights』、共同タイトルのPC版『剣と魔法のログレス』と『ゲシュタルト・オーディン』の3つのサービスが終了したことが大きく影響しています。
しかし、PS4版『CARAVAN STORIES』が四半期にわたって寄与したため、ほぼ横ばいの推移となっています。
【グラフ】コスト分析(四半期)
一方、利益面は『ログレス物語』と受託タイトルの開発遅延に伴うコストの一部を仕掛品へ計上したことで売上原価が減少。
『ログレス物語』のプロモーション施策の一部が後ろ倒しとなり、予定していた広告宣伝費が未消化となったとのこと。
また、早期退職により従業員数が減少したことによる人件費の減少などで販売管理費も減少しました。
Aimingは、業績予想を修正し、売上高は増加、利益面は赤字拡大を見込んでいます。
『ログレス物語』が四半期を通じて売上高に貢献することに加えて、周年イベントによるKPIの改善も見込まれるため、増収予想としています。
一方、それらによる広告宣伝費の増加を見込むため、営業赤字での着地と予想しています。
画像出典元:「株式会社Aiming」決算説明会資料
オンラインゲームの企画・プロデュース・開発・運営を行う「株式会社Aiming」の決算を見ていきます。
2019年12月期 第2四半期の累計業績(非連結)は、売上高29億6,100万円、営業利益△3億7,500万円、四半期純利益△4億6,900万円となり、利益面では前四半期から赤字に転落しています。
なお、2018年12月期第2四半期は連結業績を開示していましたが、当事業年度より非連結での業績を開示することに。
そのため2018年12月期第2四半期の経営成績(累計)及び対前年同四半期増減率についての記載はありません。
【売上高の差異分析】
Aimingは「オンラインゲーム事業」の単一セグメントです。
第2四半期の売上高は、前四半期比14.8%減で2桁の減収に。
減収の主な要因は「剣と魔法のログレス いにしえの女神」と「ゲシュタルト・オーディン」の売上が低調に推移したためです。
一方、今年4月にサービス開始したPS4版「CARAVAN STORIES」の売上は、予想を上回り好調でした。
【グラフ】コスト分析(四半期)
次に、赤字転落となった利益面の業績をみていきます。
減収の影響はもちろん、売上原価では、前四半期に相手先負担分として控除した人件費・外注費が通常ベースに戻ったこと、一部タイトルのコンテンツ資産の評価を見直しを行ったことで費用が増加。
また販売管理費は、タイトルの移管に伴い、売上原価から販売管理費への人件費の振り替えが生じたこと、「戦国大河」のプロモーションを実施したことが、費用増加の要因となりました。
【グラフ】費用推移(四半期)
なお、最終損益には、早期退職者の募集に伴い、特別退職金として8,500万円を計上したことも影響しています。
2019年第3四半期以降には、早期退職による人件費の削減効果が期待されます。
2019年12月期通期の見通しは非開示。第3四半期は、さらに赤字幅が拡大する見込みです。
2019年12月期期中において約1億2,000万円の人件費削減効果を見込んでいます。
画像出典元:「株式会社Aiming」決算説明会資料
2019年12月期第1四半期の累計期間の業績は、前年同期に対し減収増益となりました。
前四半期に実施した周年イベントの反動を受け減収となりましたが、共同事業の相手先負担分を売上原価から減額したことに加え、新作のプロモーション費用等が減少した結果、黒字で着地しました。
Aimingは「オンラインゲーム事業」の単一セグメントです。
【グラフ】売上高の差異分析
前四半期から売上高は1億9,500万円の減収となりました。原因として、以下の3点を発表しています。
一方、四半期純利益は当初の予定通り黒字化しています。
一部タイトルのコンテンツ評価を見直したため、売上原価は予想を超過しましたが、販売管理費の抑制に努めた結果、四半期純利益は想定の3,700万円を上回り、4,800万円で着地しました。
【グラフ】費用推移(四半期)
共同事業の相手先負担分の減額影響は大きいものの、その影響を除いても、コスト削減は進んでいます。
前四半期にあった「剣と魔法のログレス いにしえの女神」のTVCMと「ゲシュタルト・オーディン」のプロモーション費用がなくなったことも貢献しています。
Aimingは、16年12月期から断続的に赤字となっています。17年12月時点では51億1500万円あった資金残高が18年12月時点で29億700万円に減少し、決算短信には「継続企業の前提に重要な疑義」が記載されました。当期は、最終損益4800万円の黒字に転換しましたが、決算短信における「疑義」記載の解消にはなりませんでした。
2019年12月通期は開示されていません。
第2四半期累計の見通しを開示しており、当期純利益は△3億3300万円の赤字を見込んでいます。
19年4~6月の第2四半期期間だけで見ると、売上高14億7,500万円、営業利益△3億7,800万円、経常利益△3億7,100万円、当期純利益△3億8,100万円となる見込みです。
5月7日、早期退職者を約40人募集すると発表しました。
今回の構造改革により、人員の適正化と黒字体質への転換を目指すとのこと。
5月20日~31日にかけて募集し、6月30日を退職日とする予定。一連の費用は19年12月期に特別損失として計上するとしていますが、金額は現時点では未定。
確定次第開示するとしています。
2011年、「株式会社Aiming」を設立。オンラインゲームの企画・プロデュース・開発・運営を行っています。
家庭用ゲームやオンラインゲームの制作・運営などに携わってきた、業界15年以上のメンバーが多く在籍しています。
過去には、PCオンラインゲーム「RED STONE」、WEBブラウザゲーム「ブラウザ三国志」「戦国IXA」の開発を行い、13年12月にスマートフォンゲーム「剣と魔法のログレス いにしえの女神」のサービスを開始しました。
2015年3月25日、東京証券取引所マザーズに上場しました。
画像出典元:「株式会社Aiming」決算説明会資料
2018年連結会計年度における業績は、前期に対し増収減益となりました。既存タイトル「剣と魔法のログレス いにしえの女神」「CARAVAN STORIES(キャラバンストーリーズ)」が売上を牽引しました。
一方、新規・既存タイトルの売上が予想を下回ったため減益となりました。
売上高は2015年をピークに年々減少しており、2018年は若干持ち直したもののピーク時の6割の売上高となりました。
自社完全オリジナルとして開発していたタイトルを共同開発タイトルに移行することで人件費や開発コストが減少し赤字幅は縮小しましたが、3期連続の最終赤字となりました。
また、前期に51億円保有していた現金及び預金は29億円にまでに減少し、1年で22億円消失しました。
現況では複数タイトルを新たにリリースするための開発資金を十分に有する状態ではないため、収益改善やコストの適正化を図るべくディライトワークス社と資本業務提携を行いました。
ディライトワークス社を第三者割当の割当先とした本第三者割当増資の実施を決定し、2019年2月に第三者割当による新株式発行により7億4,998万3,000円の資金調達を実行しました。今後は共同で新作スマートフォンゲームの開発を行います。
今後は、開発コストの負担が高いため自社開発は見合わせる予定です。
持続的成長を実現するためには他社との提携を行っていくという経営戦略のもと、2018年10月には株式会社スクウェア・エニックスとの共同タイトル「ゲシュタルト・オーディン」をリリースしました。
さらに、2019年1月9日には、Shanghai Giant Network Technology社(所在地:中国上海、代表者:劉 偉)との間でスマートフォンゲームの共同開発契約を締結しました。
2019年は共同とIP各1本、2タイトルのリリースを目指します。
通期の業績予想は開示されていませんが、2019年12月期第1四半期は広告宣伝費が減少するため増益予想となっており、黒字化する見込みです。
画像出典元:「株式会社Aiming」決算説明会資料
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