株式会社Aimingの決算/売上/経常利益を調べ、IR情報を徹底調査

記事更新日: 2019/07/29

執筆: 編集部

赤字転落!ゲーム売上低下&早期退職者の募集による特損で利益減の「Aiming」の第2四半期決算

2019年12月期 第2四半期 累計業績

  • 売上高:29億6,100万円
  • 営業利益:△3億7,500万円
  • 経常利益:△3億8,400万円
  • 四半期純利益:△4億6,900万円


オンラインゲームの企画・プロデュース・開発・運営を行う「株式会社Aiming」の決算を見ていきます。

2019年12月期 第2四半期の累計業績(非連結)は、売上高29億6,100万円、営業利益△3億7,500万円、四半期純利益△4億6,900万円となり、利益面では前四半期から赤字に転落しています。

なお、2018年12月期第2四半期は連結業績を開示していましたが、当事業年度より非連結での業績を開示することに。
そのため2018年12月期第2四半期の経営成績(累計)及び対前年同四半期増減率についての記載はありません。

【売上高の差異分析】

Aimingは「オンラインゲーム事業」の単一セグメントです。

第2四半期の売上高は、前四半期比14.8%減で2桁の減収に。

減収の主な要因は「剣と魔法のログレス いにしえの女神」と「ゲシュタルト・オーディン」の売上が低調に推移したためです。
一方、今年4月にサービス開始したPS4版「CARAVAN STORIES」の売上は、予想を上回り好調でした。

【グラフ】コスト分析(四半期)

次に、赤字転落となった利益面の業績をみていきます。

減収の影響はもちろん、売上原価では、前四半期に相手先負担分として控除した人件費・外注費が通常ベースに戻ったこと、一部タイトルのコンテンツ資産の評価を見直しを行ったことで費用が増加。

また販売管理費は、タイトルの移管に伴い、売上原価から販売管理費への人件費の振り替えが生じたこと、「戦国大河」のプロモーションを実施したことが、費用増加の要因となりました。

【グラフ】費用推移(四半期)

なお、最終損益には、早期退職者の募集に伴い、特別退職金として8,500万円を計上したことも影響しています。
2019年第3四半期以降には、早期退職による人件費の削減効果が期待されます。

2019年12月期 第3四半期の業績予想

  • 売上高:42億4,800万円
  • 営業利益:△8億1,400万円
  • 経常利益:△8億2,500万円
  • 当期純利益:△9億1,200万円


2019年12月期通期の見通しは非開示。第3四半期は、さらに赤字幅が拡大する見込みです。

2019年12月期期中において約1億2,000万円の人件費削減効果を見込んでいます。

画像出典元:「株式会社Aiming」決算説明会資料

 

 

2019年12月期 第1四半期 累積業績(19年5月更新)

  • 売上高:15億9,800万円(前年同期比△18.8%)
  • 営業利益:5,900万円
  • 経常利益:5,400万円
  • 四半期純利益:4,800万円

2019年12月期第1四半期の累計期間の業績は、前年同期に対し減収増益となりました。

前四半期に実施した周年イベントの反動を受け減収となりましたが、共同事業の相手先負担分を売上原価から減額したことに加え、新作のプロモーション費用等が減少した結果、黒字で着地しました。

セグメント業績

Aimingは「オンラインゲーム事業」の単一セグメントです。

【グラフ】売上高の差異分析

前四半期から売上高は1億9,500万円の減収となりました。原因として、以下の3点を発表しています。

  • 自社開発・自社配信:「CARAVAN STORIES」国内版の周年イベント効果がなくなったほか、繁体字版において課金ユーザー数の減少を食い止めることができなかったため減収
  • 共同開発:前四半期にあった「剣と魔法のログレス いにしえの女神」の5周年イベント効果がなくなったため減収
  • 受託・その他:前四半期に後ろ倒しとなった受託売上が計上されたことに加えて、前四半期に開始した受託案件が四半期を通じて貢献したため増収


一方、四半期純利益は当初の予定通り黒字化しています。
一部タイトルのコンテンツ評価を見直したため、売上原価は予想を超過しましたが、販売管理費の抑制に努めた結果、四半期純利益は想定の3,700万円を上回り、4,800万円で着地しました。

【グラフ】費用推移(四半期)

共同事業の相手先負担分の減額影響は大きいものの、その影響を除いても、コスト削減は進んでいます。
前四半期にあった「剣と魔法のログレス いにしえの女神」のTVCMと「ゲシュタルト・オーディン」のプロモーション費用がなくなったことも貢献しています。

Aimingは、16年12月期から断続的に赤字となっています。17年12月時点では51億1500万円あった資金残高が18年12月時点で29億700万円に減少し、決算短信には「継続企業の前提に重要な疑義」が記載されました。当期は、最終損益4800万円の黒字に転換しましたが、決算短信における「疑義」記載の解消にはなりませんでした。

2019年第2四半期累計 業績予想

  • 売上高:30億7,300万円
  • 営業利益:△3億1,700万円
  • 経常利益:△3億2,600万円
  • 当期純利益:△3億3,300万円

2019年12月通期は開示されていません。
第2四半期累計の見通しを開示しており、当期純利益は△3億3300万円の赤字を見込んでいます。

19年4~6月の第2四半期期間だけで見ると、売上高14億7,500万円、営業利益△3億7,800万円、経常利益△3億7,100万円、当期純利益△3億8,100万円となる見込みです。

5月に早期退職者を募集

5月7日、早期退職者を約40人募集すると発表しました。
今回の構造改革により、人員の適正化と黒字体質への転換を目指すとのこと。

5月20日~31日にかけて募集し、6月30日を退職日とする予定。一連の費用は19年12月期に特別損失として計上するとしていますが、金額は現時点では未定。
確定次第開示するとしています。

Aimingとは

2011年、「株式会社Aiming」を設立。オンラインゲームの企画・プロデュース・開発・運営を行っています。
家庭用ゲームやオンラインゲームの制作・運営などに携わってきた、業界15年以上のメンバーが多く在籍しています。

過去には、PCオンラインゲーム「RED STONE」、WEBブラウザゲーム「ブラウザ三国志」「戦国IXA」の開発を行い、13年12月にスマートフォンゲーム「剣と魔法のログレス いにしえの女神」のサービスを開始しました。

2015年3月25日、東京証券取引所マザーズに上場しました。

画像出典元:「株式会社Aiming」決算説明会資料

 

 

2018年12月期 通期決算(19年1月更新)

  • 売上高:73億1,400万円(前期比+7.0%)
  • 営業利益:△14億8,600万円
  • 経常利益:△15億900万円
  • 当期純利益:△15億5,300万円

2018年連結会計年度における業績は、前期に対し増収減益となりました。既存タイトル「剣と魔法のログレス いにしえの女神」「CARAVAN STORIES(キャラバンストーリーズ)」が売上を牽引しました。

一方、新規・既存タイトルの売上が予想を下回ったため減益となりました。

売上高は2015年をピークに年々減少しており、2018年は若干持ち直したもののピーク時の6割の売上高となりました。

自社完全オリジナルとして開発していたタイトルを共同開発タイトルに移行することで人件費や開発コストが減少し赤字幅は縮小しましたが、3期連続の最終赤字となりました。

また、前期に51億円保有していた現金及び預金は29億円にまでに減少し、1年で22億円消失しました。

7.5億円の資金調達を実施

現況では複数タイトルを新たにリリースするための開発資金を十分に有する状態ではないため、収益改善やコストの適正化を図るべくディライトワークス社と資本業務提携を行いました。

ディライトワークス社を第三者割当の割当先とした本第三者割当増資の実施を決定し、2019年2月に第三者割当による新株式発行により7億4,998万3,000円の資金調達を実行しました。今後は共同で新作スマートフォンゲームの開発を行います。

今後の経営戦略は「共同開発」

今後は、開発コストの負担が高いため自社開発は見合わせる予定です。

持続的成長を実現するためには他社との提携を行っていくという経営戦略のもと、2018年10月には株式会社スクウェア・エニックスとの共同タイトル「ゲシュタルト・オーディン」をリリースしました。

さらに、2019年1月9日には、Shanghai Giant Network Technology社(所在地:中国上海、代表者:劉 偉)との間でスマートフォンゲームの共同開発契約を締結しました。

2019年は共同とIP各1本、2タイトルのリリースを目指します。

通期の業績予想は開示されていませんが、2019年12月期第1四半期は広告宣伝費が減少するため増益予想となっており、黒字化する見込みです。

画像出典元:「株式会社Aiming」決算説明会資料

会社概要

会社名 株式会社 Aiming (エイミング) 英語表記 Aiming Inc.
事業内容 オンラインゲーム制作、オンラインゲームプロデュース
所在地 東京都渋谷区代々木2-1-1 新宿マインズタワー9F
設立日 2011年5月
代表 椎葉 忠志
資本金 29億2,986万3,000円
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