空間認識技術KudanSLAMを提供する「Kudan(クダン)」の決算を見ていきます。
新規及び継続ともに案件大型化かつ長期化しており、特に継続案件は年間の取り組みに移行したため年度末に収益化する予定です。
【グラフ】売上高・経常利益の推移
当初予定していた採用(日本・中国・米国での事業開発担当)の完了、2020年1月のArtisense社買収に向けての株式取得契約締結・米国子会社設立との体制構築は順調に進捗しており、年度末の収益化の集中・コスト実績等計画通りの進捗となりました。
画像出典元:「Kudan株式会社」決算説明資料
日本市場の立ち上がりと戦略領域の絞り込みにより新規及び継続ともに案件大型化かつ長期化により年度末に収益化となりました。
業績推移としては当初予定していた採用(日本・中国・米国での事業開発担当)も完了し、収益及びコストともに当初予算通りに進捗しております。
マーケットの盛り上がりと同時に当社の案件規模が大型化し、難易度が高く中期化傾向であるものの、当社の事業戦略として長期的継続収益を確保することが可能な大型案件に対してリソースを集中させる予定です。
2020年3月期 連結業績予想については変更はございませんでした。
画像出典元:「Kudan株式会社」決算説明資料
研究開発マイルストーンの進捗により、SLAM をソフトウェアライセンス化したKudanSLAMの様々な先端技術企業に対しての提供を拡大。
研究開発の収益化が経営成績に順調に貢献。
更に将来のAP(人工知覚)の普及と応用可能性から、特定の技術領域や産業での利用に限定されず幅広い範囲で引続き高成長が見込まれています。
2019年3月期通期の業績は、前期に対し大幅な増収増益となりました。
Kudan株式会社は、機械(コンピュータやロボット)の「眼」に相当する AP(人工知覚)のアルゴリズムを専門とするDeepTech(深層技術)の研究開発を行っています。
空間認識技術「KudanSLAM」のライセンス提供数の増加や、大口の契約締結もあり、大幅な増収増益となりました。
【グラフ】売上高・経常利益の推移 (単位:百万円)
売上高は3億7,611万円(前年同期比1億7,144万円増)、売上総利益は3億5,420円(同1億5,914万円増)となり、順調に右肩上がりで推移しています。
販売費及び一般管理費は、前年同期比3,306万円増の2億3,117万円。これは主に、業務拡大に伴う人件費の増加、諸経費の増加、研究開発費の増加によるものです。
その結果、営業利益は1億2,302万円(前年同期は306万円の営業損失)となりました。
経常利益は前年同期比9,935万円増の1億353万円。これは主に、昨今の急激な為替変動による為替差損、昨年12月の東京証券取引所マザーズ市場への上場等に伴う株式交付費及び株式公開費用によるものです。
マイルストーンの収益化
Kudanは、AP(人工知覚)の基幹技術の一つであるSLAMの独自開発を続けており、前連結会計年度中には、SLAMをソフトウェアライセンス化したKudanSLAMを様々な先端技術企業に対して提供することで、自社技術の効率的な収益化が進んでいるとのこと。
2020年3月期は、前年に対し大幅な増収増益を見込んでいます。
Kudan Deep Tech Investment Program
既に事業化している人工知覚を起点に、あらゆる産業の基礎をなす深層技術(Deep Tech)への投資を加速させることで、“深層技術のハブ”の構築を目指します。
将来の人工知覚の普及と応用可能性から、特定の技術領域や産業での利用に限定されず、幅広い範囲で引続き高成長が見込まれています。
画像出典元:「Kudan株式会社」決算説明資料
2019年第3四半期連結累計期間の売上高は3億3,667万円、売上総利益は3億2,364万円となりました。
空間認識技術「KudanSLAM」のライセンス提供数の増加や、大口の契約締結もありました。
「KudanSLAM」とは、カメラ画像やセンサー情報を用いて、リアルタイムで3D地図の作成や自己位置推定をする3D空間認識ソフトウェア技術です。
人の目のように、機械が自ら視覚的な情報を取得することが可能となっています。
営業利益の主な内容は、人件費5,873万円、経費および償却費6,378万円、研究開発費4,699万円となり、この結果、営業利益は1億5,414万円となっています。
Kudan株式会社は、コンピュータやロボットの「眼」に相当する人工知覚(AP)のアルゴリズムを専門とするDeep Techの研究開発企業です。
Deep Techとは、主にバイオ、ロボティクス、AI、宇宙開発、エネルギー、MRなどの分野において、破壊的イノベーションを生み出す最先端テクノロジーを意味します。
代表取締役CEOの大野 智弘が、2011年イギリスにてKudan Limitedを創業。
2014年、日本にKudan株式会社を設立しました。Kudan Limitedが独自開発したARエンジンは、世界的大企業を始め、多くの企業に採用され、ヨーロッパで数々の賞を受賞するなど、AR技術のリーディングカンパニーとして各方面から注目されています。
今後は更に、将来の APの普及と応用の可能性から、特定の技術領域や産業での利用に限定されず、幅広い範囲で引続き高成長が見込まれると考えています。
2018年6月、定時株主総会において、第三者割当により新株を発行することを決議し、これにより、資本金及び資本準備金が合計1億5,840万円増加しました。
その後、2018年12月19日、東京証券取引所マザーズに上場。
上場にあたり、12月18日を払込期日とする有償一般募集にて123,000 株を新株式発行し、資本金及び資本準備金が合計4億2,096万円増加しました。
さらに、12月20日、新株予約権の行使によって、資本金及び資本準備金が合計1,616万円増加しています。
画像出典元:「Kudan株式会社」平成31年3月期第3四半期決算短信
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