株式会社サーバーワークスの決算/売上/経常利益を調べ、IR情報を徹底調査

執筆: 山中恵子

売上高57%の伸長!『2019年日本テクノロジー Fast50』で41位を受賞した「サーバーワークス」の第3四半期決算

2020年2月期 第3四半期 決算

  • 売上高:47億4,100万円(前年同期比+57.1%)
  • 営業利益:3億1,200万円(前年同期比+52.4%)
  • 経常利益:3億1,500万円(前年同期比+48.8%)
  • 四半期純利益:2億5,000万円(前年同期比△19.2%)

となっております。


画像出典元:「株式会社サーバーワークス」決算説明資料

2020年2月期 第2四半期 決算(19年10月更新)

  • 売上高:30億7,400万円(前年同期比+60.4%)
  • 営業利益:2億円(前年同期比+58.9%)
  • 経常利益:1億9,000万円(前年同期比+54.0%)
  • 四半期純利益:1億6,400万円(前年同期比+68.0%)

米アマゾンのクラウドサービスAWS(アマゾン・ウェブ・サービス)の導入支援サービスを提供する「サーバーワークス」の決算を見ていきます。

2020年第2四半期累計期間の業績は、前年同期に対し2桁増収増益となっています。計画を大きく上回って推移。好調です。

増収となった要因は受注が好調に推移したことによるものですが、なかでもリセールの売上高が前年同期比+76%と成長を牽引。クラウドインテグレーション、MSPは大型案件の受注増もあり、それぞれ+17%、+33%の成⻑を達成しています。

営業利益は、販売費及び⼀般管理費の抑制が奏功し2桁増益に。

【グラフ】売上高の推移

サーバーワークスは、過去3決算期の収益(売上高)に基づく成長率 95.12%を記録し、テクノロジー企業成長率ランキング「2019年 日本テクノロジー Fast50」で41位を受賞。

活況なクラウド市場の拡⼤を背景に高成長を続け、上半期においては計画を上回って推移していますが、通期の業績予想は据え置かれています。

受注状況が未確定なものがあることに加え、第3四半期以降に未消化となっている費用の計上が見込まれるからとのこと。また、製造部⾨を中⼼に積極的な採⽤を⾏っているので人件費も増加する見込みです。

画像出典元:「株式会社サーバーワークス 」決算説明資料

 

 

2020年2月期 第1四半期 累積業績(19年7月更新)

  • 売上高:14億4,000万円(前年同期比+59.6%)
  • 営業利益:1億円(前年同期比+112.1%)
  • 経常利益:9,200万円(前年同期比+99.0%)
  • 四半期純利益:9,300万円(前年同期比+184.1%)

米アマゾンのクラウドサービスAWS(アマゾン・ウェブ・サービス)の導入支援サービスを提供する「サーバーワークス」の決算を見ていきます。なお、サーバーワークスは2019年3月13日に東京証券取引所マザーズ市場に上場しています。

2020年2月期第1四半期の売上高は、受注好調に伴い前年同期⽐+59.6%と大きく成長。製品・サービス区分別では「リセール」の売上高が10億8,400万円と成長を牽引しています。

営業利益・経常利益が大幅に改善したのは、販売費及び⼀般管理費の抑制に成功したためです。なお、保有する株式会社テラスカイの株式の一部売却に伴い、特別利益を計上しています。

【グラフ】売上高推移

上のグラフのとおり、売上高は前期比でクラウドインテグレーションが+30%、リセールが+74%、MSPが+30%と順調に拡大しています。

2020年2月期の業績予想

2020年2月期の業績予想は、第1四半期において特別利益を計上したため当期純利益を上方修正しています。

  • 売上高:60億500万円(前期比+34.1%)
  • 営業利益:3億7,200万円(前期比+11.1%)
  • 経常利益:3億6,800万円(前期比+9.8%)
  • 当期純利益:2億6,500万円 → 2億9,200万円(前期比△17.9%)

今期は、急速に成⻑を続けるパブリッククラウド関連市場でシェアをさらに拡⼤するため、優秀な⼈材の採⽤を加速させ、未開拓市場のクラウド化を積極的に推進していくとしています。

サーバーワークスの強み

サーバーワークスは、AWSの最上位パートナーである「プレミアコンサルティングパートナー」に認定されています。世界では88社、日本では8社のみ選出されています。

世界のクラウド市場を見ると、上位5社(アマゾン、マイクロソフト、グーグル、IBM、アリババ)で市場の4分3を占めています。

マイクロソフトが猛追していますが、2019年第1四半期におけるグローバルクラウド市場シェアは依然アマゾンのAWSがリーダーとしてのポジションを維持しています。

アマゾンといえばネット通販というイメージですが、実は利益の半分はアマゾンの関連会社 Amazon WebServices, Inc.が提供するクラウドコンピューティングサービスAWSによるものです。

サーバーワークスは、Amazon Web Services, Inc.の日本法人が設立される以前のクラウド黎明期より、他社に先駆けてAWS導入支援サービスの提供を開始しています。

事業内容

国内外のIaaS/PaaSの市場で高いシェアを誇るAWSを、顧客企業ごとに最適な状態で利用するためのコンサルティング業務、設計・構築業務、および運用支援サービスの開発・提供を行っています。

ビジネスモデル

事業内容はクラウド事業の単一セグメントですが、「クラウドインテグレーション」「リセール」「MSP」「その他」と製品・サービス別に区分しています。

1

クラウドインテグレーション

AWS導入支援

 

従来のオンプレミス環境で運⽤されてきたシステムをクラウド環境へ移⾏する際の移⾏戦略の策定から、基盤のデザイン、構築・導⼊⽀援サービスを提供しています。

2

リセール

AWS付加価値再販

 

AWSを中⼼としたクラウドサービスを、独⾃の価値を付加したソリューションとしてリセールしています。

 

特に、AWS運⽤の⾃動化を実現するサービス「CloudAutomator」を⾃社で開発・提供しており、こうしたソリューションとAWSを組み合わせることで、AWSのメリットを最⼤限に引き出すことができることが特⻑です。

3

MSP(マネージドサービスプロバイダ)

保守サービス

 

AWS上に構築したシステムの性能監視・障害監視、障害が⽣じた場合の復旧対応や、障害時に迅速な復旧を⾏うためのバックアップ取得、セキュリティパッチの適⽤など、24時間365⽇体制でインフラからミドルウェア層までをカバーする運⽤代⾏サービスを提供しています。

4

その他

AWS上で稼働する特定顧客企業のサービスにおけるシステム構築、運用等を行っています。

事業系統図

画像出典元:「株式会社サーバーワークス」決算説明資料

 

 

第19期決算公告(19年2月更新)

業績推移

決算期
(百万円)
17/02
(第18期)
18/02
(第19期)
当期純利益 204 179
利益剰余金 241 420 

サーバーワークスはAWS(Amazon Web Services)に特化したインテグレーション事業とサービスの提供を行っている、クラウドインテグレーターです。

AWS導入支援会社は700社以上に及びます。

マザーズ上場へ

2月7日株式会社東京証券取引所より、東京証券取引所マザーズ市場への新規上場が承認されました。
2019年3月13日に上場予定です。

出典:公式HP

会社概要

会社名 株式会社サーバーワークス
事業内容 クラウドコンピューティングを活用したシステム企画・開発及び運用
インターネット関連システムの企画・開発及び運用
Saas/ASPサービス/IT商品の企画・開発及び運用
所在地 東京都新宿区揚場町1番21号 飯田橋升本ビル2階
設立日 2000年2月
代表 大石 良
資本金 1億6,900万円
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