バリューコマース株式会社の決算/売上/経常利益を調べ、世間の評判を徹底調査

記事更新日: 2019/02/05

執筆: 山中恵子

営業利益68%増!ヤフーショッピングのストア向けサービスが好調な「バリューコマース株式会社」の通期決算

2018年12月期 通期

  • 売上高:207億6,400万円(前期比+22.9%)
  • 営業利益:37億5,500万円(前期比+68.9%)
  • 経常利益:37億9,300万円(前期比+68.1%)
  • 当期純利益:26億400万円(前期比+157.8%)

2018年連結会計年度における業績は前期に対し増収増益となり、売上高・営業利益ともに過去最高を記録しました。

これは、Yahoo!ショッピングのストア向けCRMツール「STORE's R∞(ストアーズ・アールエイト)」及びクリック課金型広告「ストアマッチ」が好調だったことと、成果報酬型広告「アフィリエイトマーケティング」が堅調に推移したことによるものです。

販売費及び一般管理費は、前連結会計年度において提供終了を決定したサービスに関連する費用減少分を、プロダクト企画・開発及びプロモーションに投下したことにより、全体としては前期並みとなりました。

第4四半期の業績は売上高60億9,300万円(前年同期比+30.7%)、営業利益11億3,700万円(前年同期比+52.2%)となり、通期同様、四半期においても売上高・営業利益ともに過去最高となりました。Yahoo!ショッピングのストア向けサービスが牽引しました。

各セグメントの業績

当連結会計年度より、サービスを提供する顧客属性に合わせ報告セグメントを以下のとおりに集約・変更しています。売上高構成比は、マーケティングソリューション事業が75%、ECソリューション事業が25%となっています。

マーケティングソリューション事業

マーケティングソリューション事業は、ウェブサイト上で商品やサービスを販売している一般コマース事業者向けに、集客から顧客維持までのソリューションを提供する事業です。主要なサービスは、成果報酬型広告「アフィリエイトマーケティング」です。

マーケティングソリューション事業のセグメント売上高は153億7,454万円(前期比14.6%増)、セグメント利益は26億6,676万円(前期比9.4%増)となりました。

アフィリエイトの売上高は2016年下期から2017年上期にかけて伸び悩んでいましたが、2017年下期からは順調に推移しています。

カテゴリー別売上高構成比率の推移としては、グルメ・通信分野が増加しています。一方、一時期50%を占めていた金融分野はここ2年、30%台となっています。

広告主数は年々減少していますが、広告技術とマーケティングデータに基づく提案を実施したことで広告出稿は伸長しました。

一方、アフィリエイトサイト数は2015年3月末にYahoo!アフィリエイトが終了したことにより一旦落ち込みましたが、それ以降年々増加し、当四半期では73万9,000サイトとなっています。

Yahoo!アフィリエイトはバリューコマースへと引き継がれ、現在、Yahoo!ショッピングでアフィリエイトを提供しているのはバリューコマース アフィリエイトだけとなっています(バリューコマース株式会社はヤフー株式会社の連結子会社です)。

アフィリエイト パートナーが受け取る成果報酬の推移としては、スマホ経由比率が年々増加し、当第4四半期では56.8%となりました。注文件数もスマホ経由比率が49.5%となり、スマートフォンでインターネットを利用する人、買い物をする人が年々増加していることがわかります。

また、前連結会計年度においてサービス提供を終了したアドネットワークサービスに関連する費用の減少分をプロダクト企画・開発及びプロモーションに投下しました。

主な取り組みとして、クーポン等のコンテンツを表示する機能「iPush(アイプッシュ)」を開発し、2018年11月、広告主向けに提供を開始しました。

ECソリューション事業

ECソリューション事業は、Yahoo!ショッピングをはじめとするオンラインモールのストア向けに、集客から顧客維持までのソリューションを提供する事業です。主要なサービスは、CRMツール「STORE's R∞」及びクリック課金型広告「ストアマッチ」です。

1

「STORE's R∞(ストアーズ・アールエイト)」

優良顧客育成による売上基盤の拡大を支援するYahoo!ショッピング向けマーケティングオートメーションツール

2

「ストアマッチ」

Yahoo!ショッピングなどのオンラインモールに出店するストア向けクリック課金型のインターネット広告配信サービス

ECソリューション事業のセグメント売上高は53億9,043万円(前期比53.2%増)、セグメント利益は24億2,362万円(前期比125.2%増)となりました。

「STORE's R∞」及び「ストアマッチ」ともに好調に推移しましたが、とりわけ2016年9月にサービス提供開始した「STORE's R∞」の伸びが著しく、売上高は前期比95.8%増となりました。

「ストアマッチ」も好調で、売上高は前期比51.7%増となりました。

また、ストアの運用負担を軽減する新機能を追加したこと、ヤフー株式会社との協業体制及び利用ストア数増加のための営業支援策が奏功し、両サービスの収益も向上しました。

今後の見通し

2019年12月期の業績は、売上高が238億円(前期比14.6%増)、営業利益が41億円(前期比10.0%増)となる見通しです。

マーケティング領域においては、eコマース市場が拡大していくにしたがい参入者が増え、コマース事業者間の競争が激しさを増しています。そのため、効果的なマーケティングソリューションの需要が一層高まっています。

こうした環境の下、顧客であるコマース事業者のパフォーマンス(コンバージョン=購入・申込)を最大化するため、集客から顧客維持までのマーケティングソリューションを提供することに今後も注力していきます。

画像出典元:「バリューコマース株式会社」決算説明資料

会社概要

会社名 バリューコマース株式会社
事業内容 マーケティングソリューション事業(アフィリエイトマーケティング)
ECソリューション事業(ストアマッチ、ストアーズ・アールエイト)
所在地 東京都港区南青山 2-26-1 南青山ブライトスクエア 3階
設立日 1996年
代表 香川 仁
資本金 17億2,826万円 (2018年12月31日現在)

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