となりました。
ベビー・子供服の企画販売を行う「ナルミヤ・インターナショナル」の決算を見ていきます。なお、ナルミヤ・インターナショナルは2019年9月6日に東京証券取引所市場第2部から同取引所市場第1部へ市場変更しています。
2020年2月期第2四半期連結累計期間の業績は、前年同期に対し大幅な増収増益となっています。
増収となった主な要因は、主軸を成すショッピングセンターやeコマースの売上高が前年同期比2桁増と好調に推移したことと、株式会社ハートフィールの連結が寄与したことによるものです。一方、百貨店の売上減は止まらず、苦戦しています。
営業利益は、販管費増を増収が吸収し2桁増益に。営業利益の進捗率は23.5%と低いですが、例年どおり下期に伸びる見込みです。
当第2四半期連結累計期間における出退店の状況は、百貨店ではトドラーブランド「ANNA SUI mini」(アナスイ・ミニ)などを中心に18店舗出店(9店舗退店)、ショッピングセンターではトドラーブランド「petit main」(プティマイン)及びジュニアブランド「Lovetoxic」(ラブトキシック)で10店舗出店(1店舗退店)となりました。
通期の業績予想に変更はありません。マルチチャネル・マルチブランド戦略でさらに成長し、前期比で増収増益となる見込みです。
画像出典元:「株式会社ナルミヤ・インターナショナル」決算説明会資料
ベビー・子供服の企画販売を行う「ナルミヤ・インターナショナル」の決算を見ていきます。
前期までは単体決算でしたが、2019年3月29日に子供服の企画販売を行う株式会社ハートフィールの全株式を取得し子会社化したため、今期より連結決算に移行しています。また同日、筆頭株主が大手アパレルメーカーである株式会社ワールドに異動しています。
2020年2月期第1四半期連結累計期間の業績は、前年同期に対し大幅な増収増益と好調に推移しています。
好調な理由は、ショッピングセンターとeコマースでの売上高が前年同期比2桁増で推移したことによるものです。一方、百貨店は減収減益となっています。
かつては百貨店への依存度が高かったものの、ショッピングセンターやeコマースへのチャネル分散化を徐々に進めていったことが功を奏し、近年では百貨店の鈍化を補うかたちになっています。
チャネル別の実績は、百貨店では13店舗出店したものの8店鋪退店。「ANNA SUI mini」(アナスイ・ミニ)、「X-girlSTAGES」(エックスガールステージス)といったベビー・トドラー(0歳~7歳)向けブランドは好調ですが、ジュニア(8歳~13歳)向けブランドは苦戦しています。
ショッピングセンターでは8店舗出店。ベビー・トドラー向けブランド「petit main」(プティマイン)、ジュニア向けブランド「Lovetoxic」(ラブトキシック)ともに好調です。一方、ジュニア世代の百貨店離れは進んでいます。
通期でも、ショッピングセンターとeコマースの成長により、前期に対し増収増益を予想しています。
子会社化したハートフィールは、主にジュニア向けボーイズブランドをECチャネル特化型で展開しているので、eコマースのさらなる拡大が期待できます。いずれは、ハートフィールのブランドをショッピングセンターへ展開することも視野に入れているので、ショッピングセンターの成長も期待できます。
下図の「GLAZOS」(グラソス)がハートフィールのブランドです。「LOVETOXIC」と同様のポジションとなっています。
マルチチャネル・マルチブランド戦略
一方、アパレル市場は低価格志向、実店舗での購入減少が続いているため、百貨店の成長は今後も見込めないでしょう。
画像出典元:「株式会社ナルミヤ・インターナショナル」決算説明資料
ショッピングセンターやeコマースの売上高は対前年比2桁増で推移しています。
株式会社ナルミヤ・インターナショナルは子供向けアパレル事業を行う株式会社です。
ファッションブランドのエンジェルブルーをご存知な方は多いのでは無いでしょうか。
2005年3月にジャスダック市場に上場していたのですが、10年3月に上場廃止しています。
SBIキャピタル株式会社傘下のファンドの完全子会社化によるものです。
2018年9月6日に東証2部に上場しました。公開価格は1,560円でした。
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