株式会社GameWithの決算/売上/経常利益を調べ、IR情報を徹底調査

記事更新日: 2019/07/25

執筆: 編集部

営利△30%・大幅減益で着地!利益率悪化で20年5月期も減益見込む「GameWith」の通期決算

2019年5月期 通期決算

  • 売上高:31億4,800万円(前期比+17.6%)
  • 営業利益:8億800万円(前期比△30.8%)
  • 経常利益:8億700万円(前期比△30.9%)
  • 当期純利益:6億8,600万円(前期比△15.9%)


国内最大級のゲームメディアGameWithを運営する「株式会社GameWith」の決算を見ていきます。

【グラフ】2019年5月期 通期業績進捗

2019年5月期の業績は、業績予想に対し、売上高99.8%、営業利益89.3%、経常利益89.3%で着地。
当期利益は消費税の課税区分見直しにより売上高8,400万円、特別利益1億6,000万円を計上し、業績予想を達成しました。

【グラフ】領域別売上高の四半期推移

第4四半期売上高の合計は8億1,000万円(前年同期比+13.0%)に。

GameWithは「メディア事業」の単一セグメントで運営しており、

  • ゲームを有利に進めるための情報を提供する「ゲーム攻略」
  • ゲームを見つけるための情報を提供する「ゲーム紹介」
  • 専属のゲームタレントがYouTube上で行う「動画配信」

上記3つのコンテンツをWebサイトやアプリの利用者に提供し、そこに表示される広告枠を販売することで収益を得ています。

ゲーム攻略売上高は、2019年5月期第2四半期をピークに減少傾向。
一方、ゲーム紹介売上高が前年同期比で47.6%成長と拡大中です。

【グラフ】ゲーム攻略 PV数・PV単価の概況

広告媒体のWebサイトを多数集めて形成される「ネットワーク広告」においてページビュー数が落ち込むものの、2017年5月期より取り組んできた広告運用体制の構築により広告単価が改善。

また「タイアップ広告」においても、主にゲーム会社各社からの需要が高く、堅調に推移しました。

この結果、四半期毎月間平均PV数(ページビュー数)は、2019年5月期第4四半期で5.5億PVと減少傾向にありますが、四半期毎月間平均PV単価指標は、引き続き高い水準を維持しています。

【グラフ】コスト構造の四半期推移

コスト構造をみると、既存事業に加えて新規事業及び海外展開においても積極的に人材採用を推進した結果、主に人件費に関連する費用や新規事業に関する費用が増加しています。

2020年5月期 業績予想

  • 売上高:32億1,700万円(前期比+2.2%)
  • 営業利益:6億1,600万円(前期比△23.7%)
  • 経常利益:6億1,600万円(前期比△23.7%)
  • 当期純利益:4億2,000万円(前期比△38.7%)


2020年5月期の通期の業績予想は、前期に対し増収減益を見込んでいます。

【グラフ】2020年5月期 業績の見通し

2020年5月期は、ゲーム紹介売上高が伸長し増収を見込んでいます。

一方、利益面は、ゲーム攻略売上高の落ち込みによる利益率悪化、2019年5月期に採用した人材関連費用が通期で寄与するため減益の見通し。

画像出典元:「株式会社GameWith」決算説明資料

 

 

2019年5月期 第3四半期 累積業績(19年4月更新)

  • 売上高:23億2,800万円(前年比+19.3%)
  • 営業利益:6億1,700万円(前年比△33.0%)
  • 経常利益:6億1,500万円(前年比△33.0%)
  • 四半期純利益:4億1,700万円(前年比△36.4%)

2019年第3四半期累計期間の業績は、前年同期に対し増収減益となりました。

「ネットワーク広告」において、ページビュー数が落ち込むものの、2017年5月期より取り組んできた広告運用体制の構築により広告単価が改善。
また「タイアップ広告」においても、前期に引き続き、ゲーム会社各社からの需要が高く堅調に推移し、増収に繋がりました。

一方、既存事業に加えて新規事業及び海外展開においても、積極的に人材採用を推進した結果、主に人件費に関連する費用やブロックチェーンゲーム開発等新規事業に関する費用が増加したことが減益の要因となっています。

セグメント業績

GameWithは「メディア事業」の単一セグメントで運営しています。

【グラフ】商材別売上高の四半期推移

売上高は、前年同期比では「タイアップ広告」が牽引し増収するも、過去最高を記録した2019年5月期第2四半期売上を各商材で下回る結果に。

【グラフ】ネットワーク広告(Web・アプリ)の四半期毎の月間平均PV数・均PV単価指標

Web・アプリのネットワーク広告の月間平均PV数は減少傾向にあります。

一方で、2017年1月次の月間平均PV単価を基準値100とした場合のPV単価指標は、特需時を超える過去最高の水準に達しました。

ゲームアプリ市場全体に占めるTop15タイトルの売上比率は2016年から2018年にかけて減少しており、従来の攻略ニーズがあるタイトル数(モンスターの評価・入手方法・パーティー編成等へのニーズが高いタイトル数)は減少しています。
その傾向を踏まえ、今後は、バトルロイヤル等のプレイヤースキルが求められるタイトルへの対応を強化していく予定です。

海外展開:英語版「GameWith」の進捗

英語版GameWithは、リリースから7ヶ月で月間1,300万PVを達成。取扱いタイトル数を拡充し、順調にPV数を拡大しています。

19年5月期の業績予想

第3四半期時点での営業利益の進捗率は68%にとどまっており、業績未達が懸念されています。

【グラフ】中期事業戦略(売上高)

中期事業戦略目線としては、2021年5月期に売上高55億円超を目指しています。

収益を支える国内既存事業は引き続き安定成長を図り、海外事業では海外展開の主要言語である英語圏で事業性評価が完了したため、事業開発を加速していきます。

また新規事業のeスポーツ事業では、世界的な格闘ゲーム大会「Genesis6」にて所属のZACKRAY選手が世界Best5入賞するなど、勢いを増しています。
同じく新規事業のブロックチェーンゲーム事業は、自社初のブロックチェーンゲーム「EGGRYPTO(エグリプト)」をブロックチェーンスタートアップのKyuzanと共同開発中です。

eスポーツチーム運営

インドの「GamingMonk社」に新規投資

GameWithは、2017年12月に台湾版「GameWith」、18年7月に英語版「GameWith」を、順次リリースしています。

19年3月、次なる施策として、インドのeスポーツ大会の企画・運営企業「GamingMonk社」に新規投資しました。
GamingMonk社との関係強化は、海外展開をより迅速に行うためにも有益であると判断し、GamingMonk社が発行する強制転換条項付転換社債の取得を決定しました。 転換社債の発行金額は690万6000インドルピーで、日本円で約1105万円です。

GamingMonk社の概要

インドは、インド政府主導による通信環境整備や廉価スマートフォンの普及等により、今後のゲーム市場の成長が期待されています。

画像出典元:「GameWith」決算説明資料

 

 

2019年5月期 第2四半期 累積業績(19年1月更新)

  • 売上高:15億7,500万円(前年比+22.5%)
  • 営業利益:5億400万円(前年比-19.3%)
  • 経常利益:5億200万円(前年比-19.2%)
  • 四半期純利益:3億4,800万円(前年比-21.5%)

2019年第2四半期累計期間の業績は、前年同期に対し増収減益となりました。「ネットワーク広告」において広告運用体制の構築により広告単価が改善し、収益性が向上しました。また、「タイアップ広告」においてもゲーム会社各社からの需要が高く、順調に推移しました。

一方、既存事業での積極採用に加えて海外展開及び新規事業においても人材採用を推進した結果、人件費に関連する費用が増加しました。

第2四半期の売上高は8億1,300万円(前年同期比32.3%増)となり、過去最高を達成しました。営業利益は前年同期比で減少しましたが、第1四半期対比では上回りました。

第2四半期までの業績進捗状況は、売上高49.9%、営業利益55.7%、経常利益55.5%、当期利益55.9%と順調に進捗しています。

商材別売上高は、ネットワーク広告(Web・アプリ)、ネットワーク広告(動画)、タイアップ広告ともすべて前年同期に対し増となりましたが、特にタイアップ広告売上高が前年同期比123.9%増と売上を牽引しました。

GameWithの事業内容

GameWithは国内最大級のゲームメディア「GameWith」を運営し、主に4つのコンテンツを展開しています。

  • ゲーム攻略(ゲームを有利に進めるための攻略情報を提供)
  • ゲームレビュー(ゲームを探すためのゲームレビューを提供)
  • コミュニティ(ゲームユーザー同士で交流できる機能を提供)
  • 動画配信(ゲームタレントが YouTubeで動画を配信)

これらのコンテンツをサイトの利用者に提供し、そこに表示される広告枠を販売することにより収益を得ています。

GameWithのこれから

2018年7月には英語版「GameWith」をリリースし、リリース5ヶ月で月間1,000万PVを達成しました。英語圏には国内の約8倍のゲームユーザーが存在し、成長ポテンシャルは高く、今後は海外展開にも力を入れていきます。

新規事業としては、2018年12月よりスマホ向けWEBマンガサービス「MangaWith」をスタート、ブロックチェーンゲーム「EGGRYPTO」(エグリプト)を2019年春リリース予定としています。

2021年5月期に売上高55億円超、営業利益20億円超を目指し、長期的な企業価値向上に向け、2019年は海外事業、新規事業へ戦略投資を実行する予定です。

画像出典元:「GameWith」決算説明資料

会社概要

会社名 株式会社GameWith
事業内容 ゲーム情報等の提供を行うメディア事業
所在地 東京都港区六本木六丁目10番1号 六本木ヒルズ森タワー20階
設立日 2013年6月
代表 今泉 卓也
資本金 4億9,200万円(2018年5月末日時点)
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