国内最大級の漫画アプリ『マンガBANG!』を提供する「Amazia(アメイジア)」の決算を見ていきます。
【グラフ】業績推移 売上⾼ / 営業利益
売上高は年末に向け「マンガBANG!」ユーザーの好みに合った⼈気作品の集中配信及び年末の好影響等により、MAU、課⾦収益KPI(決済率、ARPPU)、広告収益KPI(利⽤⽇数)が堅調に推移し、四半期業績として過去最⾼の売上⾼、営業利益を更新しました。
【グラフ】営業利益増減分析
営業利益は課⾦収益と広告収益のセールスミックスの変化及び課⾦収益に占める⼤⼿出版社⽐率の増加により、仕⼊⾼(版権料)率が増加し、売上総利益率、営業利益率が当初予定通りに低下し、売上増加により、売上⾼広告宣伝費率が15%程度に減少(前年同期比9%程度)したため、営業利益率が改善いたしました。
画像出典元:「株式会社Amazia」決算説明資料
となりました。
マンガアプリ『マンガBANG!』やマンガ作家のためのマンガ投稿サービス『マンガEpic!』を提供する「株式会社Amazia」の決算を見ていきます。
2019年9月期 第3四半期の非連結累計業績は、前年同期に対して大幅な増収増益となっています。
MAU(月間アクティブユーザー数)、課⾦収益KPI(決済率・ARPPU)、広告収益KPI(利⽤⽇数)が堅調に推移し、売上増加したことにより、固定費回収が進み、売上総利益率、営業利益率が改善。
また、株式上場等による費⽤の増加を吸収して、過去最⾼の第3四半期累計期間での営業利益を計上。
この結果、四半期業績、第3四半期累計業績ともに過去最⾼の売上⾼・営業利益を更新しました。
業績好調のため、4月に業績予想を上方修正しました。今期は、大幅な増収増益となる見込みです。
下期は、版権料率の高い大手出版社との取引拡大を目指すとともに、さらなる知名度向上のための広告宣伝費用、業容拡大のための採用費・人件費に先行投資していく予定です。
画像出典元:「株式会社Amazia」決算説明会資料
2019年9月期第2四半期累計期間の業績は、前年同期に対し大幅な増収増益となりました。業績予想を大幅に上回り、前年同期比で売上高は2.4倍、営業利益は90倍、上期業績としては過去最高を更新しました。
人気作品の配信によりユーザー獲得が好調であったことを受け、「マンガ BANG!」のMAU(月間アクティブユーザー数)が当初予想を上回り推移した結果、広告収益及び課金収益が増加。
加えて、継続的な人気作品の配信等により、ユーザーの決済率が高まったことから、さらに課金収益が増加しました。
利益面においては、売上高が好調に推移したため、積極的に投下した広告宣伝費を吸収し、当初予想の利益を上回り推移。また、当初計画していた採用に係る費用が下期以降へずれ込んでいること等により大幅な増益となりました。
【グラフ】業績推移
前期上期は無許可で違法にマンガを配信する海賊版サイト「漫画村」の影響を受け売上高が落ち込みましたが、サイトが閉鎖に追い込まれて以降は急成長を遂げています。
Amaziaは、2018年12月20日に東京証券取引所マザーズへ上場しました。
「世界にチャレンジするインターネットサービスを創る」という経営理念を掲げ、2009年10月にAmaziaを設立。
様々な事業展開を経て、現在はマンガアプリ事業に注力し、主力ビジネスは「マンガBANG!」「マンガEpic!」の2つです。
国内最大級のマンガアプリ
基本無料のフリーミアムモデル(基本的なサービスはすべて無料で提供し、一部の機能を有料で提供するビジネスモデル)。
最新作品から定番人気作品まで、少年マンガ、青年マンガ、マンガ雑誌と様々なジャンルのコミックを4万冊以上配信しています。
マンガ作家のためのマンガ投稿サービス
マンガ家としてデビューできるマンガ家発掘育成のサービス。完全無料で、誰でも簡単・気軽に漫画の投稿・閲覧が楽しめます。
画像出典元:「株式会社Amazia」決算説明資料
平成30年12月20日に東京証券取引所マザーズに上場した株式会社Amazia。
国内最大級のマンガアプリ「マンガBANG!」とマンガ作家のためのマンガ投稿サービス「マンガEpic!」の企画・運営が主な事業内容です。
マンガBANG!の売上高は第8期から急激に伸び、今期は13億7,500万円となりました。
今後は海外展開に力を入れるようです。
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